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この設定で誰か小説を書いてくれ たのむ!!

1 :CC名無したん :2000/09/12(火) 14:34
木之本家にきたHMX-12マルチ

俺はマルチも好きなんだーっ!!
ってわけで、さくらたんとマルチの会話を読んでみてぇんだ!!
出来れば、原作に絡めて書いてくれ!!

2 :やだ :2000/09/12(火) 14:50
――――――――――――― り わ お ―――――――――――――

3 :CC名無したん :2000/09/12(火) 16:13
とりあえず自分でプロローグ書け。
文才無くてもかまわんから。
そしたら続き書いてやるよ。

4 :CC名無したん :2000/09/12(火) 17:19
今日はさくらちゃんのおうちにメイドロボットのマルチがやってくる日です。
「わくわくわく。楽しみだなあ」
やってきました。やってきたマルチとさくらちゃんはあいさつをします。
「ほえ〜、さくらだよ」
「はわわわわ、マルチですぅ〜」

        プロローグおわり

5 :CC名無したん :2000/09/12(火) 17:33
サイバーダイン社のサラと申します。
お客様のお買いあげになられたHMX-12の代金が未納のままです。
直ちに回収に伺いますのでご了承下さい。
――――――――――――― り わ お ―――――――――――――

6 :CC名無したん :2000/09/12(火) 17:41
それだけを言うと、電話はおもむろに切れた。
「どうしましょう、さくらさん……」
「マルチさん、回収されちゃうの?せっかくお友達になれたのに、そんなの
いやだよ」
「わたしもです。わたし全然さくらさんのお役に立っていません。わたし
頑張って頑張って、頑張ってお役に立ちたいです」
「逃げよう、マルチさん。会社の人が来る前に、早く!」
「はい、逃げます!」

        プロローグ2おわり

ていうか早く続けてくれよ>3

7 :CC名無したん :2000/09/12(火) 17:52
「マルチは本当にそれでいいの?」
マルチは俯いたままだった。泣き顔を必死に隠そうとしている。
「はい!私はただのメイドロボですから」
そう呟くと迎えに来たサラに手を引かれていった。
「さようなら、マルチさん」
――――――――――――― り わ お ―――――――――――――

8 :CC名無したん :2000/09/12(火) 18:21
「お待ち下さいませ!」
そのとき、一人の少女がサラの前に立ちふさがった。
「マルチさんの代金は、わたくしが払いますわ」
「知世ちゃん!」
「さくらちゃん、お困りでしたら、すぐにわたくしを呼んでくれれば
よろしいのに」
「でも、悪いよ……そんなにたくさんのお金を……」
「さくらちゃんの悲しそうなお顔を見ないですむなら、この程度のことは
おやすいご用ですわ」
「あの、わたし、わたし……どうすればいいのでしょう?」
「マルチさん、あなたはこれからも、しっかりさくらちゃんのお手伝いを
してさしあげて下さいね」
「知世ちゃん、ありがとう……マルチさん、これで一緒にいられるね」
「はい、さくらさん。わたし、頑張ってお手伝いします!」
「これから毎日、楽しみですわね」

      プロローグ3おわり


9 :海馬ポーイ :2000/09/12(火) 18:32
涼涼涼領領涼法法ノノ包包ノノ包ノノノ ノノ   ノノノ包ノノノノ
法涼領領領涼法法包ノノノノノノノノノ ノノ   ノノノノノノ包ノ
涼涼領領領涼法法ノノノノノノ包ノノノノ ノ   ノノノ ノノノノ
法領麟麟麟麟麟麟麟ノ包ノノノノノノ包ノノノ涼法ノノノノノノノノノ
涼領領包包法涼包ノ領包ノノノノノノノノノノノノノノ包ノノノノノノ
領領包法涼法包包ノ麟ノノノノノノノノノノノノノノノノノノノノノノ
領法包涼包法法涼包麟包ノノノノ陵ノノノノノ包涼ノノノ法 ノノノノ
領包法法包包領包涼 ノノ法ノ陵陵ノノノノノ包涼ノノノノノノノノノ
ノ包包領涼ノ領涼領ノノノ法 陵陵ノノノノ包法包ノノノノ包ノノノノ
涼涼領陵包ノ領麟ノノノノ包陵陵領ノノノノ包包法ノノノノノノノ ノ
 涼臨領麟ノノノノノノ陵陵陵 ノノノノ包ノ法法ノノノノノノノノ法
ノ ノ涼領陵領包包包包臨臨ノ ノノノノ包ノノ涼ノノノ包包ノノ法包
ノノノノ領ノ領涼法法臨陵麟ノノノノノ包包包陵麟ノノノノノノノノノ
法ノノ法包包包法包法ノ包麟包包ノノノ包臨麟領ノノノノ包涼法包包涼
包包包ノノノノ包ノノノノノノノノノノ包法ノノノ包ノノノノ涼ノノノ
法ノノノノノノノノノノ包ノ涼ノノノ包包包包包包包ノノノノノ領麟法
ノ領法ノノノノノノ ノノノノノノノノノ包包ノ包涼法ノノノノ麟麟麟
包ノノ法ノノノ法包ノノノノ法包包ノノノノ包ノノノノ法法包包麟麟麟
包ノ包ノ領ノノノノノノノ包包包包ノノノノ麟包ノノノノノノノ包包法
包包ノノノノノ包包包ノノノノノノ包ノノ麟臨包包ノノノノノノノノノ
包包包包ノ包包ノノ法法ノノノノノ包包ノ麟麟麟包包包ノノノノノノ包
包包包包法ノノ法包ノノノノノ法包法包包麟麟麟麟麟麟包法ノ包包包包
包包法包包包包法ノノノノノ法包包包包法法麟麟麟麟麟包法ノノノノノ
法包法包包包包包包ノノ法包包包包包法包包ノ麟麟麟麟臨包ノノノノノ

10 :名無しさん@1周年 :2000/09/12(火) 19:19
頑張れよ、>1

11 :CC名無したん :2000/09/12(火) 19:42
「今日はマルチさんといっしょにお菓子を作るんだ〜」
学校の帰り道、ペンギン公園に差し掛かった所で、白衣のおじさんに声を掛けられた。
「こんにちは、さくらちゃん」
「ほえ?どうして私の名前を」
「私はマルチの開発主任の長瀬です。」
そう、話を切り出すと。一枚の紙切れを渡してきた。
”HMXシリーズの回収のご案内”
「どういうこと?」
「HMXシリーズに採用された燃料電池に、致命的欠陥が発見されました。
HMXシリーズは通産省の通達により、全て回収されることになりました」
「マルチさんはどうなるの?」
「スクラップへ・・・」
「マルチさんは大切なお友達なのに、そんなのひどいよ!」
長瀬は何も言わずさくらに一枚の手紙を渡した。

”さくらさんへ・・・私の生みの親である長瀬主任にお願いをして、
お別れのお手紙を書くことができました。さくらさんとすごした時間は、
とても短かったけど本当に楽しかったです。この御恩は一生忘れません。
さくらさん、ごめんなさい。いっしょにお菓子を作れなくて・・・”

「マルチさんのうそつき!!」
――――――――――――― り わ お ―――――――――――――

12 :CC名無したん :2000/09/12(火) 20:38
5-7-11の手の掛かり具合はスゴイんだけど…
なぜそこまで努力する?

13 :CC名無したん :2000/09/12(火) 20:38
1です
>10
がんばれよって…俺はスレ立ててから一個も書いてないんだけど…
4・6・8は俺じゃないっす。

2・5・7・11は同一人物みたいだけど…そんなにイヤ?
違う作品のキャラを絡めて遊ぶのって…


14 :名無しさん@1周年 :2000/09/12(火) 21:00
>1
>がんばれよって…俺はスレ立ててから一個も書いてないんだけど…

だから言ってるんだよ、がんばれって。

がんばって書けよ。

15 :名無しさん :2000/09/12(火) 21:20
マルチたんは大好き
僕の大好きっ子

16 :名無しさん :2000/09/12(火) 21:22
マルチ

17 :4-6-8 :2000/09/12(火) 23:10
いや、あのね、わたしTo Heartはゲームやったことないし、アニメもちゃんと
観てないのでマルチの設定とか知らんのよ。
だからプロローグだけ適当に書いてあとは3に書いてもらおうかと思ったんだけど……

どうやら2-5-7-11=3みたいね。

18 :CC名無したん :2000/09/12(火) 23:23
凄えジェットコースターな展開だな。
ココから先は文才の力量が問われるだろう。

19 :CC名無したん :2000/09/12(火) 23:23
凄えジェットコースターな展開だな。
ココから先は書き手の力量が問われるだろう。

20 :CC名無したん :2000/09/12(火) 23:24
18は日本語がおかしいから無視してちょ。

21 :CC名無したん :2000/09/12(火) 23:33
1デス
>14
OK!! 分かりました。
シナリオ形式になるけど書きます。プロローグ。

「ただいまー!」
玄関に入ってくるさくら
「おかえりなさい さくらさん」
と、父親。
「ほぇ お父さん なにこれ」
玄関に置かれている大きな箱を指差したずねるさくら
「これはですねぇ いま話題のメイドロボットですよ」
「ほぇ メイドロボット買ったの? おとうさん」
「ええ これでさくらさんや桃矢くんの家事の負担を減らそうと思いまして」
「すっごーい お父さんだい好き!!」
父親に抱きつくさくら。
それから二人で梱包を外す。中にはマルチがあった。藤隆はケーブルを繋ぎインストールを開始する。
「これで全部のインストールが終わりました。後はエンターキーを押すだけで起動しますよ」
「お父さん 何も書かれて無いDVDがあるよ」
梱包の中から、レーベルに何も書かれていないDVDを見つけるさくら
「おや? おかしいですねぇ 起動用のソフトは全部で2枚のはずなのに…」
訝しく思いながらも、メンテ用のPCに、そのDVDを入れる藤隆。
「さぁ これで起動しますよ」
「お父さん 私にエンターキーを押させて」
「いいですよ さくらさん」
エンターキーを押すさくら。すると梱包の中のマルチから微かな機動音が聞こえ、
ゆっくりとマルチは目を開ける。
「……」
「……」
その様子を黙って見ているさくらと藤隆。
「……はわわっ!! こっこの度は来栖川工業製メイドロボットHMX-12を
御買い上げ頂き…まこっ真にあっ有難うござ……」
そう言いながら、勢いよく頭を下げるマルチ。だが、その先には壁があり、
マルチはその壁に頭をぶつける。
「はわわ〜っ」
そのままひっくり返るマルチ。
「ほぇぇぇ」
そのマルチのボケっぷりに、悲鳴を上げるさくら。
「あうぅぅ」
「大丈夫ですか? マルチさん」
慌てて気遣う藤隆。
「…大丈夫です …えっと…あの…」
「藤隆です 木之本藤隆」
「あっ だっ大丈夫です 藤隆さま」
「そう よかった」
優しい微笑を見せる藤隆。
「こっちは娘のさくらさん」
続けてさくらを紹介する藤隆。
「あっ はじめまして この度は来栖川工業製メイドロボットHMX-12を…」
「それはもぅいいよぅ」
クスクスと笑いながらマルチの言葉を止めるさくら。
「木之本桜です。仲良くしようね。マルチちゃん」
「あっ はっハイ こちらこそ 宜しくお願いします さくらさま」

プロローグ終わり

こんなんでイイっすか? >14さん

22 :名無しさん@長野県知事選立候補 :2000/09/12(火) 23:45
立ち上げていきなり『はわわ』か・・・
う〜ん・・・

23 :林原テトラ :2000/09/12(火) 23:48
「テトラ イッショニ タタカウ」

24 :おはようフェルプス君 :2000/09/12(火) 23:55
あの中国人の坊主が実は母国の産業スパイだったっていうのはどう?
ロボットの技術を盗む為に近づき、公安当局が動き出す・・・
大沢在昌もうなるような傑作になる事請け合い。

25 :名無しさん@ゴルァ :2000/09/12(火) 23:56
>21
ほえぇ〜 あぅ〜 はわわ〜
なかなか良いですぅ〜

26 :CC名無したん :2000/09/13(水) 00:11
1っす
>22
いやぁ ほら、マルチって量産型は感情が無いでしょ?
3枚目のDVDロムがプロトタイプに使われた人格ソフトっつーことで、
んで、その人格ソフトが何らかの手違いで一緒に梱包されてたっつーことで、

あっ 怒らないで…

27 :雲黒斉 :2000/09/13(水) 00:44
ど〜せなら知世ちゃんが来栖川のサーバーをクラックして,保存してあった
オリジナル・マルチのAIを盗み出して量産型にダウンロード…とかゆ〜展開
の方がリアル(なのか?)

28 :5=7=11 :2000/09/13(水) 01:29
「ただいま、」
「あ、お帰りなさい桃矢君」
「お帰りなさい、お兄ちゃん」
「父さん、どうしたんだ、これ?」
「家にもメイドロボが来たんだよ。これから家事はマルチさんがやってくれるんだよ」
「よろしくお願いします。桃矢さま」
「ふーん、俺バイトあるから晩飯いらないから」
「どうして?せっかくマルチさんがごはんを作ってくれるのに」
「メイドロボの作った飯なんか食えるか!!」
「私、何か気にさわることでもしたでしょうか?」
「べつに、お前は似ているんだよ。あの忌まわしいメイドロボにな!!」
「桃矢君、さくらさんの前ですよ」
「とにかく俺、バイトに行って来るから」
「そうだ、さくらさん。私も学会の発表の準備が有りますので、失礼しますよ」
「ほえ?いっしょにごはんたべないの」
「私、何かしたのでしょうか?」
「気にしないでね。さくらはマルチさんの味方だよ」
「ご飯作るのさくらも手伝ってあげるね」
「はうぅぅ、ごめんなさい」
「ううん、気にしないで最初は誰でもうまくできないよ」
夕食後・・・
「片づけるのは私がやりますね。さくらさんは明日、日直で早いですから」
「うん、ありがとう。マルチさん」

お風呂からあがって階段を登っていくと。お兄ちゃんの部屋のドアが開いていた。
「今日のこと、ちゃんとマルチさんにあやまってもらうんだから」
そう思い近づくと、お父さんとお兄ちゃんの話し声が聞こえる。
「父さん、さくらには本当のことを言った方がいいんじゃないのか?」
「さくらさんはまだ子供です。本当の事を知ったらショックを受けます」

29 :5=7=11 :2000/09/13(水) 01:29
「撫子さんが入院先の病院で、メイドロボの投薬ミスで死んでから
随分立ちましたねあれも来栖川製でした、運命とは皮肉なものです」
さくらが今まで見たことのない悲しい目で、撫子の写真を眺めながら藤隆は呟いた。

「そんな、お母さんが来栖川製メイドロボの投薬ミスで死んだなんて・・・」

「なんで、メイドロボなんか家にいれたんだよ
俺とさくらと父さんで今まで頑張ってきたじゃないか」
「来栖川からメイドロボの運動制御プログラムの開発を委託されてる私の恩師が
データ収集に一般家庭での運用結果が欲しいと頼んできたんです。
僕を教授会で考古学の教授に、推薦してくれた恩師だ。断れなか・・・」
最後の方は涙声で良く聞き取れなかった。
「だけど父さん。運動制御プログラムは母さんを殺したメイドロボの物を受け継いでる
人殺しのメイドロボと一緒に住む位なら俺はこの家を出て雪兎の家で世話になる」

「マルチがお母さんを殺したメイドロボと同じだったなんて」

あわてて階段を駆け下りるとマルチと出会ってしまった。沈黙が続いてしまう。
「どうしたんですか?さくらさん早く寝た方がいいですよ」
マルチがさくらに近づいてくる。
「い・や」
さくらは震えながらマルチから離れる
「どうしたんですか顔色が悪いですよ」
さらに近づいてくる。もう後ろには壁しかない。
「こ・な・い・で」
さくらは震える唇で呟き始めた
「れ・り・ー・ず」
機械の残骸が転がった。
――――――――――――― り わ お ―――――――――――――

30 :CC名無したん :2000/09/13(水) 02:27
>5=7=11=28=29

あんた文章うまいよ。でも暗すぎ。
せっかく文才あるんだからもっと楽しい話書いてくれ〜

31 :>30 :2000/09/13(水) 02:39
文才ある人の文章読んだ事ないでしょう?

32 :夢枕ばくさんのかばん :2000/09/13(水) 02:43
マ ル チ た ん が 言 っ た 。

「 さ く ら よ う 」
「 さ く ら よ う 」
血 を 吐 く よ う に ひ り ひ り と 喉 を 競 り 上 が る
叫 び で あ っ た 。

「 ぬ し ゃ あ 、 や は り 、 さ く ら な の だ な 」

「 ほ え え 」
「 ほ え え え 」

さ く ら た ん の 牙 が 「がぎゅる」 と 鳴 り 響 き 目 玉
が 反 転 し た 。

「 さ く ら よ う 」

マ ル チ た ん が 哀 し げ に 繰 り 返 す 。

さ く ら た ん に は そ れ が 届 い て い な い の だ 。

33 :ヨシノブ@忘れえぬ日々 :2000/09/13(水) 02:43
1の期待に添えないモノでごめんね。マルチとさくらの会話無し。
光の速さで読み飛ばせ。

        「或る朝」
あ〜畜生、でねぇ。 急いでんのによぉ。

 短くなった夕バコを灰皿に押し付け、忌忌しげに指で弾いた。

くぅ。ふ、 んんんんん、ん、ん、んんん。ん!  ん!
 ・・・何ででねぇんだよ。毎朝毎朝何でさっさと
出てこねェンだよ、あ! なめてんじゃねぇぞ!

 夕バコをくわえ、ゆっくりとした動作で、ライ夕ーで火を
 着けた。深く吸い込み、ゆっくりと紫煙を吐き出す。

ふぅぅぅ。何で、わざわざクソする為に、こんなに早起き
しなきゃいけねぇんだよ! 何でこんなにクソでねぇンだよ!
ふざけんな! 何様のつもりだ、コラ! クソ野郎!!!

 凶悪な顔をして咆哮する。まだ早朝なのに、その額には玉の
 汗が浮かぶ。今吸い始めたばかりの夕バコを灰皿にグリグリ
 と押し付けた。その時、ビクッと瞳が大きく開かれた。

来た来た来た来たッ! んんんんんん、んんんんんんんんっ!ん!
んん、ん、んんん・・・。はぁ、やぁっと出やがった。はあ。ふう。

 ちらりと時計を見る。便所にわざわざ時計まで持ち込んでの
 気合の入れようである。便座に座り込んでから、約一時間
 経過していた。いつもどうりだ。このままでは間に合わない。
 やや乱暴に尻を拭き、そのまま流しもせずに個室を飛び出す。
 勿論手など洗わない。時間がない。食卓へ駆け込む。

「よう、怪獣。でかい足音だな。そんなに急いでどうした。

「ん〜、さくら、怪獣じゃないもん! ああ、遅刻しちゃうぅ〜。

「どこへ行くつもりだ? 今日は祝日で学校休みだぞ。

「ほえ? あ、あれ、そうだっけ・・・あ、あはははは、忘れてた・・・。

「はぁ、これだから怪獣は・・・

「もう! さくら怪獣じゃないもん! お兄ちゃんのバカ!その時、マルチは庭をほうきで掃いていた。
木之元家に来て三日目の朝だった。
――――――――――――― り わ お ―――――――――――――

34 :CC名無したん :2000/09/13(水) 05:24
1だけど
5=7=11はどーしても気にくわねぇみたいだねぇ

俺もこれから仕事なので、続き書きたくても金曜日まで帰ってこれねぇし、
それに他に書いてくれる人も、読みたいって言う人もいないみたいなので…

残念だけど、このスレは終了します。

あぁ…俺に文才があればなぁ…


35 :CC名無したん :2000/09/13(水) 05:48
ょぅι"ょょぅι"ょょぅι"ょょぅι"ょょぅι"ょょぅι"ょょぅι"ょょぅι"ょょぅι"ょょぅι"ょょぅι"ょょぅι"ょょぅι"ょょぅι"ょょぅι"ょょぅι"ょょぅι"ょょぅι"ょょぅι"ょょぅι"ょょぅι"ょょぅι"ょょぅι"ょょぅι"ょょぅι"ょょぅι"ょょぅι"ょょぅι"ょょぅι"ょょぅι"ょょぅι"ょょぅι"ょょぅι"ょょぅι"ょょぅι"ょょぅι"ょょぅι"ょょぅι"ょょぅι"ょょぅι"ょょぅι"ょょぅι"ょょぅι"ょょぅι"ょょぅι"ょょぅι"ょょぅι"ょょぅι"ょょぅι"ょょぅι"ょょぅι"ょょぅι"ょょぅι"ょょぅι"ょょぅι"ょょぅι"ょょぅι"ょょぅι"ょょぅι"ょv

36 :CC名無したん :2000/09/13(水) 06:33
負けないで!1!
キミの思いはきっと届くよ!どっかに!

37 :CCタップたん :2000/09/13(水) 06:49
ハァハァ うっ

38 :11の続き :2000/09/13(水) 11:53
「騙されてはいけませんわ、さくらさん!その長瀬主任は偽物です!」
「ほぇ?知世ちゃん!偽物ってどういうこと?」
「わたくし、お母様と一緒に来栖川重工の見学をさせていただいた
ことがありますわ。そのとき、長瀬主任さんにもお会いしましたが、
そこにいる方とは全く別の人でした!」
「じゃ、じゃあ一体どういうこと?」
振り向いたさくらの目の前で、長瀬と名乗った男は奇妙な含み笑いを
浮かべ出した。
「くっくっく……どうやらバレてしまったようですね……その通り。
私は長瀬ではありません。ついでに言えば来栖川重工の社員でもない……
良いでしょう、教えて差し上げます。我が黒乃須会の帝都壊滅の策謀、
そしてそのために、最もオリジナルに近い12体のマルチが必要な
わけを。そもそも……」
「『大(ビッグ)』!!!」
さくらが放り投げたカバンは、「大(ビッグ)」のカードによって巨大化
して落下した。己の演説に酔っていた男は、両手をバッと広げたままの
ポーズで巨大なカバンに押し潰された。
「む、むぎゅぅ!!……無念」
「ねぇっ!マルチさんをどこに連れて行ったの??」
「くっくっく……無駄だ。今頃は我らの同志が拉致しているころだろう……」
「知世ちゃん、どうしよう!」


39 :CC名無したん :2000/09/13(水) 11:57
「心配するな、さくら!」
「李君!」
そこに現れたのは、羅針盤を手にした小狼だった。
「今、俺がマルチさんの居所を探知している。どうやらまだこのあたりを
離れてはいないようだ!」
「よぅし、『跳(ジャンプ)』!」
さくらと李は跳躍し、民家の屋根に飛び乗った。
「あれだ、あの黒いライトバンだ!」
「ありがとう、李君!」
さくらは続けざまに跳躍し、屋根から屋根へと飛び移る。そしてアッと
いう間に、ライトバンのところへと辿り着いた。
「『樹(ウッド)』!」
今まさに発進しようとしていたライトバンに、魔力の生み出した蔦が
絡みついてその動きを止める。
「な、なんだ……!畜生っ!!」
慌てて運転席や助手席から黒服の男達が飛び出し、拳銃を構えるが、
「『雷(サンダー)』!!!!」
さくらの魔法の発動が一瞬早く、男達は次々と倒れ伏した。
「マルチさん、大丈夫?」
車を覗き込むと、そこにはきょとんと座り込んだマルチがいた。
「さくらさん……?私、一体、どうして……」
「良かったぁっ!さくら、すごく心配したんだよっ!」
「あ……ごめんなさい……わたし、御迷惑をおかけしてしまいました
でしょうか……?」
「ううん!マルチさんは悪くないよっ!どこも痛くない?」
「はい、大丈夫です」
「良かったあ……」
さくらはしっかりとマルチに抱きついた。

     プロローグ4おわり


40 :ファジー :2000/09/13(水) 12:06
さくらちゃんいいこだなぁ…
ますます惚れた!

41 :5=7=11=28=29 :2000/09/13(水) 12:38
「これからは、ずっといっしょだよ」
「はい、さ・くらさ・」
「どうしたのマルチさんどこか痛いの?」
さくらはマルチの頭に、ぽんと手を置いた。マルチが喜ぶと知ってるからだ。

「サンダーの攻撃でEMPパルスが発生して、
記憶回路が完全に焼き切れてしまいました」
マルチは無表情のまま語り始めた。
「CPUのキャッシュメモリ内に残っているデータで、
なんとかてお話してる状況ですが。バッテリーが切れれば
もう、さくらさんと二度とお話しすることが出来ません」
マルチが最後の力を振り絞ってさくらの手を握ってきた。
「今まで本当にありがとうさくらさん」

「そんなのやだよ、いっしょにお菓子を作ろうって約束したでしょ」
「私、最後までさくらさんのお役に立てませんでしたね」
「ご・め・ん・な・さ・・・」
マルチの音声はそこで途切れた

「マルチさ〜ん!!」
さくらの叫び声が虚しく響いた・・・
――――――――――――― り わ お ―――――――――――――

42 :ファジー :2000/09/13(水) 13:04
>41
おまえもあきらめ悪いな。
いい加減にしたまへ。

43 :CC名無したん :2000/09/13(水) 13:58
これはどう?

http://www.net-tbc.co.jp/kyujin/top.html
http://www.geocities.co.jp/Playtown-Spade/5788/sakura1.htm
http://www.geocities.co.jp/Playtown-Spade/5788/sakura2.htm
http://www.geocities.co.jp/Playtown-Spade/5788/sakura3.htm
http://www.geocities.co.jp/Playtown-Spade/5788/sakura4.htm
http://www.geocities.co.jp/Playtown-Spade/5788/sakura5.htm
http://www.geocities.co.jp/Playtown-Spade/5788/sakura6.htm
http://www.geocities.co.jp/Playtown-Spade/5788/sakura7.htm
http://www.geocities.co.jp/Playtown-Spade/5788/sakura8.htm
http://www.geocities.co.jp/Playtown-Spade/5788/sakura9.htm
http://www.geocities.co.jp/Playtown-Spade/5788/sakura10.htm
http://www.geocities.co.jp/Playtown-Spade/5788/sakura11.htm
http://www.geocities.co.jp/Playtown-Spade/5788/sakura12.htm
http://www.geocities.co.jp/Playtown-Spade/5788/sakura13.htm
http://www.geocities.co.jp/Playtown-Spade/5788/sakura14.htm
http://www.geocities.co.jp/Playtown-Spade/5788/sakura15.htm
http://www.geocities.co.jp/Playtown-Spade/5788/sakura16.htm
http://www.geocities.co.jp/Playtown-Spade/5788/sakura17.htm
http://www.geocities.co.jp/Playtown-Spade/5788/sakura18.htm
http://www.geocities.co.jp/Playtown-Spade/5788/sakura19.htm
http://www.geocities.co.jp/Playtown-Spade/5788/sakura20.htm
http://www.geocities.co.jp/Playtown-Spade/5788/sakura21a.htm
http://www.geocities.co.jp/Playtown-Spade/5788/sakura21b.htm



44 :面倒くさくなってきた :2000/09/13(水) 15:23
「こんなこともあろうかとぉっ!」
そのとき、謎の叫びとともに空から白衣の男が降ってきた。
「ほ、ほぇぇぇ」
思わず引くさくら。
それは、先ほど巨大なカバンの下敷きになったはずの偽長瀬であった。
「な、なに?まだやる気?」
「いーえ!違いますっ」
戦闘態勢を取るさくらを、男は妙に芝居がかったポーズで押しとどめた。
「私は、先ほどのあなたの攻撃を受けて改悛したのです!。今までの
私は、何か黒い力にあやつられていたに違いありません。そこにあなたの
正義の一撃を受けたことで、私を縛っていた呪縛は全て解け、後に
残ったのは清々しいばかりの私の心……」
「そんなこといっても、マルチさんはもう帰ってこないんだよ……マルチ
さんが電気に弱いこと知らないで、私が雷の魔法なんか使ったから……」
「ほらほら泣かないで。ですから心配ないと申し上げているのです!」
「ほえ?」


45 :面倒くさくなってきた :2000/09/13(水) 15:23
「こんなこともあろうかと、我々はマルチの記憶情報をトレースさせて
頂いておりました。万が一マルチの記憶回路に異常があった場合、すぐに
バックアップ体制が取れるように……」
「そんなこと言って、ほんとは悪いことに使おうとしてたんじゃないの?」
「ぎくっ!……いえいえ、そんなことはありませんとも。たとえそうで
あったとしても、今の私は正義の徒。マルチを救うためにこのデータを
生かすことに躊躇はありません!」
「じゃあマルチさんは……マルチさんは元に戻るんだね!」
「もちろんですとも。ちなみにトレース情報はここではなく、我々の
アジトで記録されておりますのでサンダーの影響も受けてはおりません。
ふふん」
「おじさん、おじさん、どっち向いて喋ってるの?」
「はっはっは。それでは、マルチの記憶の修復に取りかかりますよ!」
「うん!」


46 :面倒くさくなってきた :2000/09/13(水) 15:24
「−−qwer%$87uiあ……あれ?わたし、一体……」
「マルチさん!」
「さくら……さん?」
「良かったね、元に戻ったんだね、本当に良かったね!」
「あ、あの……わたし、どうしたんでしょう……」
「ごめんね、さくらが危ない魔法使っちゃったせいで、マルチさん
危うく死んじゃうところだったんだよ」
「そこを私の科学の力でお助けしたわけですよ、はっはっは」
「すみません……よくわからないですけど、ありがとうございます
さくらさん……」
「ううん、私は何もできなかったの。でも、でも、マルチさんが
生き返ってくれて、私……」
「はわわわ、泣かないで下さい〜、大丈夫ですか、さくらさん」
「……うん……大丈夫、私は大丈夫だよ……」
「はっはっは、良かったですなぁ」

      プロローグ5おわり


47 :CC名無したん :2000/09/13(水) 16:34
ほぼ同時刻、友枝町と東鳩町のちょうど中間地点にある喫茶店で
眼鏡をかけた神経質そうな目つきの中年男と、若い男が向かい合っていた。
場末という事もあり、二人のほかに客はほとんどいない。
「…開発本部長申し訳ありません。コードネーム『コンバット源五郎』及びそのチーム、
HMX−12の捕獲に失敗しました。…だ、大丈夫です彼は
『黒乃須会』の者と名乗りました、正体は知られていません」
長い沈黙のあと、まず若い男が口をひらいた。
「しかし計画は完璧だったんだろう。どうしてたかが一般家庭に
あったものを回収できなかったんだ」
「それが…その家の者と思われる少女が魔法を使いまして…わけの分からないうちに倒されてしまったようです」
「魔法?君はいつからお嬢様に感化されたんだ、そんなものは存在しないよ。
…私は今お嬢様の毛髪から採取したDNAを分析させているんだがね、
面白い事が分かってきているのだよ。遺伝子自体は普通の人間とそんなに
変わらないんだ。しかし遺伝子という物は一つ一つ孤立して働いているわけではない。
互いに複雑に影響を及ぼし合いながら働いているのだよ。
この影響のパターンの事をカスケードというんだが、
お嬢様の場合これが常人とは大きく異なっていたのだね…
きっとその少女も同様だろう。…よし!計画を変更する、
HMX−12に加えて、その少女も拉致してくれ。必要ならば
来栖川セキュリティーサービス化学班を使ってもかまわない」


48 :CC名無したん :2000/09/13(水) 16:55
やっと続きを書いてくれる人がきてくれた〜(´ー`)。
あとはお任せします。先輩まで出てくるともう知識が追いつかないので。
#5=7=……氏だったらどうしよう


49 :5=7=11=28=29=41 :2000/09/13(水) 17:33
濃い葉と某サクラには付いてけない。ネタが尽きたから。もう、や〜めた。

>>1
>原作に絡めて書いてくれ!!
要望通り、お約束連発の別れの展開で書いたぞ。それだけのこと・・・

50 :4=6=8=38=39=44=45=46 :2000/09/13(水) 17:53
>>49
君がいたおかげで私も書き続けられた。礼を言うよ。ありがとう。


51 :5=7=11=28=29=41 :2000/09/13(水) 19:12
>>50
ありがとう。楽しいスレッドだったよ。

52 :CC名無したん :2000/09/13(水) 19:23
ヲレモットミタイ

53 :CC名無したん :2000/09/14(木) 01:48
「は、かしこまりました」
「それと君、源五郎…いやコンバットではないほうだ…
彼の行方はわかったかね」
「いえ…それがまだ…」
「早くしてくれ」
「は」
二人はしばらくしてから喫茶店を出て、車でどこかへと立ち去っていった。

「おじさんさっき黒乃須会とか帝都壊滅とか言っていましたけど本当なんですか?」
「い、いえあれは嘘です」
「ほぇ、じゃあ一体…」
「…それが私にもよくわからないんです。私、実を言いますと
探偵というか傭兵というか…その、あまり人には言えないような事も
やっているんですよ。今回のマルチ襲撃もある人に頼まれましてね…」
「誰なんですか?」
「それが直接会ったことがないので知らないんです。封書で襲撃方法や
報酬などについて知らせてきたのですが、最初私は手の込んだ
いたずらだろうと思って相手にしていませんでした。
ところが指定の日時に通知通りの金額の手付金が私の口座に振りこまれたんですよ。
この仕事は私にとっても悪い話ではないと思いましたし、
報酬の額などから考えても相手がただ者であるとも考えられないので
断るのも不気味でした。それで引き受けた訳なんですが…」



54 :CC名無したん :2000/09/14(木) 01:49
そのとき小狼が走りよってきた。後ろの方から知世も来る。
「大丈夫か!さくら」
「あ、小狼君!」

「おまえか!メイドロボをさらった奴は!」
「あ、い、いや私は心を入れ替えました!
今は正真正銘さくらさんとマルチの味方です!」
「小狼君、この人反省しているみたいだから許してあげて」
「あ……さくらがそういうなら…」

「ああ、やっぱり間に合いませんでしたか…
悪の組織を倒すさくらちゃんの勇姿の撮影、楽しみにしておりましたのに…
その代わりと言ってはなんですが……
さくらちゃんの超絶かわいい笑顔を撮らせていただきますわっ
さくらちゃん、笑ってくださいな」
「ほえー、知世ちゃん…」



55 :CC名無したん :2000/09/14(木) 01:50
そしてマルチ、さくら、小狼、知世、そして偽長瀬「コンバット源五郎」の
五人は木之本家へと向かった。
「わ、私このたび木之本家にやってまいりました、
HMX−12マルチと申します。よろしくお願いします!」
「俺の名前は李小狼といいます。よろしく」
「私は大道寺知世と申します、どうぞお見知りおき下さいませ…
…それにしても自称長瀬さん、どうしてあなたは私達とご一緒なさっているのですか?」
「ぎくうっっ!…いえ、私コードネーム『コンバット源五郎』というものなんですよ。
仕事の関係で本名は明かせないんですが…い、いえ怪しいものではございません、
さくらさん達とともに邪悪な存在を倒そうとする者です!
……それで、あ、あのう〜…お願いといってはなんですか大道寺さんのお屋敷に
私を匿ってはくれませんかね…」
「はわわっ、なんて事を言い出すんですかぁ!私ならまだしも
さくらさんのお友達をねらうなんて許せません!」
「いえっそういう事ではないんです、実は襲撃についての指示は
封書のあとからも電話でありましてね、どうも私の行動がすべて依頼者に
筒抜けの様なんです。先ほどさくらさんに言いました通り
ただ者とは思えない依頼者ですから、拉致に失敗したとわかったら
私が襲われるかもしれません。…それで何とか…」
「…」
「…」
「…」
「…分かりました、使用人室がいくつか空いておりますから
そこでよろしければどうぞお越し下さいな」
「あ、あ、有難うございます!」


56 :CC名無したん :2000/09/14(木) 01:56
なんじゃコラ。
やっすいライトノベルになってるよ。
適度にリアリティがあって重厚長大なヤツがいいな・・・

5=(以下略)の作風は良かった。

57 :名無しさん@ゴルァ :2000/09/14(木) 02:16
文才は数行で解ってしまうもんだな。

58 :> :2000/09/14(木) 02:20
http://members.theglobe.com/bcbemqy/chinpo.htm

59 :CC名無したん :2000/09/14(木) 03:01
もともと4=6=(以下略)だってライトノベル路線だっただろ。
そもそもCCさくらとToHeartでリアリティってのが無理がある。
53が特に下手ってことはないんじゃないか?
がんばって続きを書いてくれ。

60 :CC名無したん :2000/09/14(木) 03:07
そもそもさくら板で小説を書いてくれというのが間違い。

61 :CC名無したん :2000/09/14(木) 06:39
1でっす。いま仕事から帰ってきた。
金曜日に仕事終わるはずが、早く終わった。嬉しい。
レス見たら結構いっぱいついてるねえ。

仕事しながら、ダメ妄想全開で妄想してたんだけど、
自分の文才の問題をどーにか出来れば、けっこう萌えストーリーが
出来そうな気がしてきました。
っつーことで、自分で書いてみようかと思います。文章の練習も兼ねて。

発表は同人誌かなんかでしてみようと思うんだけど…
もしホントに同人誌で発表したら、これがデビュー作になってしまう。

他の人が書いた文章も読ませてもらいました。面白ぇっす。
自分でも書いてみますが、他の人が書いた文章も読みたいので、
このスレは続けてください。(はっきりしなくてスイマセン)

マルチですけど、「らぶひな」に絡めても逝けそうな気がしませんか?
俺は書きたいとは思いませんが…

62 :CC名無したん :2000/09/14(木) 12:01
age


63 :CC名無したん :2000/09/14(木) 12:32
>マルチですけど、「らぶひな」に絡めても逝けそうな気がしませんか?

君はノベルス版さくら荘が読みたいの?


64 :CC名無したん :2000/09/14(木) 12:41
僕はエロゲー版さくら荘がやりたいです。

65 :CC名無したん :2000/09/14(木) 13:11
>>64
激しく同意!
……でもあそこ、声優も住んでるんだよな……

66 :64 :2000/09/14(木) 13:41
俺もそれ思った…

67 :CC名無したん :2000/09/14(木) 14:12
1
>63
書きたくも無いし、読みたいとも思いません。

68 :CC名無したん :2000/09/14(木) 20:25
どうする?
1ヴァカなんだけど。

69 :CC名無したん :2000/09/14(木) 21:28
>68
どこらへんが?

70 :新章 :2000/09/14(木) 21:59
>>29の続き

「!。うぅん……」
思わず目を覚ましたさくらは、自分が机で居眠りしてしまって
いたことに気付いた。
今夜はマルチが家に来たお祝いをした。桃矢もバイトを休んだために、
久しぶりに家族揃って暖かい食卓を囲むことができたのだ。
もちろん新しい家族になったマルチも一緒である。もっともマルチは
料理の支度の最中も、あっちで鍋をひっくり返し、こっちで皿を割り
と大騒ぎで、結局半分以上はさくらが作ったようなものだったが……。
「まったく、怪獣が二人になったようなもんだなぁ」
「す、すみません、わたし、ドジばっかりで……」
「もう!お兄ちゃん、そんなこと言わないの!
 マルチさん、気にしちゃ駄目だよ。失敗しちゃったことは、今度
気をつければいいんだよ。頑張ってお手伝いしていれば、きっと
お料理うまくなるよ」
「はい、わたし、頑張ってお料理上手になります!」
「さくらさんとマルチさんは、とっても仲良しさんですね」
藤隆も、娘とメイドロボの微笑ましい交流に目を細めていた。


71 :新章 :2000/09/14(木) 22:00
その後、「後片づけは私がやります!」とマルチが張り切るので、
さくらは少し心配しながら自分の部屋に上がってきて、予習を
はじめた。しかし久々の楽しい夕食にちょっとはしゃぎ気味だった
ためか、ついうとうとしてしまったようだ。
「でも、なんだろう……すごく怖い夢を見ていた気がする……」
目をこすりながらさくらは夢の中の出来事を思い出そうとした。
しかし、何か怖くて辛い夢だったこと以外、あまりはっきりと
思い出せない。彼女の夢は、時折未来の明確なビジョンを示したり
するのであるが、今回はまた少し違った雰囲気があった……。
ふと気付くと、肩に毛布がかかっている。「ケロちゃんがかけて
くれたのかな……?」とも思ったが、そのケロちゃんはパーティの
ごちそうを腹一杯に詰め込んで、幸せそうに眠っている。
そのとき、さくらは部屋のドアが静かに開けられるのに気付いた。
「誰?お兄ちゃん?」
すると、ドアはビクッとしたように止まり、それから恐る恐ると
いうように、隙間からマルチが顔を出した。
「マルチさん!」
「あの、起こしてしまいましたでしょうか……」
マルチはもじもじとしながら尋ねる。
「ううん、そんなことないよ。マルチさん、どうしたの?」
「いえ、さくらさん、だいぶお疲れのようでしたから、ベッドの
御用意をさせて頂こうと思いまして……」
「ありがとう、マルチさん。ひょっとしてこの毛布も?」
「はい。お風邪をひかれるといけませんので……」
「そうなんだ……ありがとう。マルチさんはほんとに優しいんだね」
さくらににっこり微笑みかけられて、マルチは顔を真っ赤にして
うつむいた。
「じゃ、じゃあ、わたし、ベッドの用意を致しますので……」
いいよ、自分でやるから、と言おうとしたさくらは、ふと口を
つぐんだ。マルチの後ろ姿に、何か強烈に禍々しいものを感じた
からだ。そう、まるでそれは、お互いが生来の仇敵であるかの
ような……。
「マルチさん!」
「はい?」
しかし振り向いたマルチからは、さきほどまでの感覚は感じられ
なかった。
「なんでしょう、さくらさん?」
「ううん、なんでもないの。私もベッドメーキング手伝うよ」
そういってさくらは立ち上がった。しかし胸の奥には、何か
わだかまるようなものが残るのだった……。


72 :たっぷたんLOVE@カッシーニ :2000/09/14(木) 22:05
何気にがんばってるねぇ。

73 :名無したん@1周年 :2000/09/14(木) 22:30
これから急展開しそうな感じ。

74 :CC名無したん :2000/09/14(木) 22:41
その頃、木之本家の屋根の上では、奇怪な装束に身をまとった
一人の男が不気味な笑みを浮かべていた。
「ぐひょひょひょひょ……さくらよ、今日はこの程度にして
おいてやろう。明晩もまた引き続き、同じような悪夢に悩ま
されるがよい。いずれお前の中に、マルチを憎み厭う気持ちが
生まれることになる。お前は、いつかその想いを魔力として、
マルチにぶつける日が来るだろう……。
 いかに正の力を持った魔法使いと言えど、負の心を持って
扱う魔法には邪悪な力が宿る。お前の邪悪な魔力とマルチが
反応したとき、我が黒乃須会の帝都壊滅の策謀、その端緒が
開かれるであろう。
 それまでは、この夢幻の汰那斗巣の見せる悪夢に、たっぷりと
苦しむがよい……。
 ぐひょひょひょひょひょ……」


75 :名無したん@1周年 :2000/09/14(木) 22:45
どうなるんだ…
ドキドキ

76 :ファジー :2000/09/14(木) 23:49
なにげに続きが楽しみですわ。

77 :ID:kyr.v5i. :2000/09/15(金) 12:09
「これで今日の授業はおしまいだ。みんな早く帰れよ〜」
教室のカーテンを閉めながら、鬼畜教師寺田が糞餓鬼を追い払う。
顔を赤らめた利佳以外は、教室から追い出された。
いつもと変わらない4年2組の放課後が始まる・・・

「さくらちゃん、新しい衣装を作りますから、またサイズを測らせて下さいな」
「ごめんね知世ちゃん。今日はマルチさんと一緒にお買い物なんだ!明日ならいいよ」

一瞬知世の表情が固まった。

「じゃ、さようなら知世ちゃん。また明日ね〜」
「さようなら、さくらちゃん」
さくらが見えなくなるまで手を振った後。知世はポケットから
携帯を取り出し電話を掛けた。いつもさくらと話す時の
穏やかな口調ではなく、厳しく命令する口調だった。

「たっだいま〜」
いつもなら、さくらを笑顔で迎えてくれるはずのマルチがいない。
「ほえ?マルチさんどこいったんだろう」
さくらは家中を探したが。マルチはどこにもいない。
「そっか!朝、知世ちゃんのためにクッキー焼くから。一緒に買い物に
行こうよって、お話したからお買い物に出かけたのかな?マルチさんは
やさしいからきっとそうだよ!帰ってきたらいっぱい頭をなでてあげよう」

「はぅぅ、なんか体中がいたいですぅ、それになんか熱いです」
マルチは目を覚ました。全身に鎖が巻かれて
クレーンからつるされて身動きがとれない。
「ここはどこですか?さっきまでお洗濯をしていたのに」

78 :ID:kyr.v5i. :2000/09/15(金) 12:09
「ここは、大道寺グループ傘下の製鉄所。あなたは溶鉱炉の真上にいますのよ」
大道寺家私設ボディーガードのお姉さんが、スポットライトを知世に向ける。

「あなたはさくらさんのお友達の知世さんですね。前に
お洋服を届けに来たので覚えてます。私を助けて下さい」

「メイドロボに軽々しく、私の名前を呼んで欲しくありませんわ」
知世がボディーガードに、合図を送るとクレーンが下がり始める。

「どうしたんですか、なんかおかしいですよ?」

「おかしい?おかしいのはあなたの方です。機械の分際で
私の超絶カワイイさくらちゃんを一人占めするなんて」

「何を言ってるのかよく分かりません。知世さん、はぁぅぅ!
あついです!はやく、くぅ・クレーンを止めて下さい!」

「また、私の名前を口にしましたわね!もう許しませんわ!」
知世がまた、ボディーガードに合図を送った

クレーンが急激に下がっていく

マルチの靴が赤々と燃える溶鉱炉に落ちた
じゅっ・・・

「マルチさん早く帰ってこないかな〜♪
マルチさんと一緒に作ったクッキー、明日知世ちゃん
にあげたら、きっとよろこんでくれるよね」

「どうやら終わったみたいですわね」
「ハイ、間違いなく」
「さくらちゃんの衣装の生地を買いに行きます。車を」
――――――――――――― り わ お ―――――――――――――

79 :ファジー :2000/09/15(金) 12:24
>78
救われねぇなぁ…
読んでて萎えたよ

80 :ファジー :2000/09/15(金) 14:16
…と思ってたけど再度読み返して見るうちに
結構萌えてきました。←アホ

81 :CC名無したん :2000/09/15(金) 14:26
ターミネ−ターネタっすか。

82 :北朝鮮はにゃ〜ん支部 :2000/09/15(金) 15:27
半溶解したところで一度マルチを引き上げて見たい。
どろどろ、ぐひひひひ、ハァハァ

83 :CC名無したん :2000/09/15(金) 15:29
1
>78
やめろ〜っ

84 :CC名無したん :2000/09/15(金) 21:34
新章きぼーんage

85 :フリッケ福祉員 :2000/09/15(金) 23:59
>78
いや、これは面白い
復活した(どうやって?)再生マルチと大道寺グループの血みどろの抗争きぼん

86 :CC名無したん :2000/09/16(土) 00:32
>85
やめろよ〜(汗
ほのぼの系とかエロ系なら良いけど
マルチと知世ちゃんの血みどろの抗争なんて読みたくないよぉ

87 :フリッケ福祉員 :2000/09/16(土) 03:10
>86
すまねぇ〜
だが自分は性根が腐っているので、ほのぼの系や普通のエロでは
もはや満足できない体になってしまったのであります

88 :CC名無したん :2000/09/16(土) 05:25
>87
…分かりました。(モード切り替え)
今、モード切り替えましたけぇ、安心してつかぁさいや。
コレでこっちも抗争劇読んでも大丈夫ですきぃ。
わしゃ〜のぅ、マルチもさくらも知世も好きじゃけぇのぅ


89 :CCタップたん :2000/09/16(土) 05:55
何故広島弁???

90 :CC名無したん :2000/09/16(土) 13:38
極妻か仁義かと

91 :CCれもんたん :2000/09/16(土) 15:04
>>85
マルチはデータさぇありゃ復活できるけえ、の

92 :感謝感激@カッシーニ :2000/09/16(土) 15:05
トリック見た?違ったらスマソ…

93 :CCれもんたん :2000/09/16(土) 15:07
>>92
見たのぉ
やはりそういうオチかぁ思うてしもーたわい

94 :@カッシーニ :2000/09/16(土) 19:01
れもんたんのあにぃもマニアックやのぉ!!

95 :名無しさん@1周年 :2000/09/17(日) 00:48
つづきをみたいよぉ
速く続きをかけ!

96 :CC名無したん :2000/09/17(日) 04:34
続き見たいのであげ

97 :ひっそり@カッシーニ :2000/09/17(日) 06:22
マルチが居なくなって既に一週間がたっていた。
「マルチさん…」さくらは力無くため息をつく…
(さくらちゃん…そんなに落ち込んで…)
「さくらちゃん…元気をだしてくださいな、あんなロボットなど居なくても…」
「ちがうもん!!マルチさんは!!マルチさんは…」
(さくらちゃん…)

さくらはペンギン公園でひとり寂しそうにブランコに乗っていた。
家に帰ってもマルチさんはいない…、そう思うと胸が張り裂けそうに
痛む。日が暮れ、辺りが薄暗くなり、仕方なくとぼとぼと家に向かいは
じめたが足取りは重い…。

!!!
玄関先まで来たさくらは息を呑んだ。
来栖川工業製メイドロボットHMX-…?、そこには2メートルはあろう
かと思われる大きな箱が鎮座しており。しかもラベルには来栖川工業と
印刷されていた。
「ま!まさか!マルチさんが!?」
さくらはバリバリとダンボールを引っぺがし、破り、ビニールに包まれた
中の人影が見えたとき、涙がさくらの頬をつたっていた。
「あんさんが”さくらさん”かいのぉ!! 」
「!!!」
「わしゃあ!来栖川から来た銀治ぃゆうもんやけどのうぅ!!」
「???」
「じゃきー!!おまぇの世話ぁしちゃるきぃのう!!覚悟せいやぁ!!」
「ほっほえぇ〜…ふぅ」
箱から出てきたメイドロボットは、見るからに 安でのチンピラ以外の何物
でもなかった。

さくらは一言…
「レリーズ!!」契約解除!!!!!!
「なんでじゃぁ!!!!!!!!!!!!」
銀治は来栖川工業製に返された…


98 :フリッケ福祉員 :2000/09/17(日) 07:07
まさかホントにこのノリで続きが出るとは(笑)

99 :CC名無したん :2000/09/17(日) 08:20
1=86=88
やっぱり、さくら板の住人はノリがエエのぅ。
いい人達ばっかりじゃ。
わしも書いてみましたけぇ、読んでみてつかぁさい。

その時マルチは、庭先を掃除していた。
背後に知世がいることには全く気付いていなかった。
(あのロボットを殺れば、さくらはわしの物じゃ)
知世は自分にそう言い聞かせると、懐からドスを取りだし、鞘を抜いた。
そのドスは、当のさくらから貰ったものだ。
知世は静かに目を閉じた。
友枝刑務所でさくらと初めて出会った日。そして、義姉妹の契りを交わした日のこと
を思い出していた。やがてその思い出は、マルチがきたあの日。知世とさくらの関係が
狂い始めたあの日に移行していった。
カッと目を明ける知世。その目には、未だに気付かないマルチが映っていた。
(奴はまだ気付いとらん。殺るなら今じゃ)
「うおぉぉぉ!!」
自分を奮い立たせる様に、雄叫びを上げる知世。
その雄叫びにびくっと反射的に振り向くマルチ。そこには、ドスを構えながら、
こちらへ走ってくる知世が見えた。
「マルチィィィ! 往生せいやぁぁぁ!!」
「知世ぉぉぉ!!」
マルチは慌てて自分のドスを抜こうとするが間に合わず、その腹に、知世のドスが深深と
突き刺さった。
「死ねやぁぁぁ!!」
「ををぉぉぉ……と…知世ぉぉぉ…お…オドレぇぇぇ…」
まるで抱き合うかのように静止する二人。
マルチは自分の腹から流れでる生暖かいオイルに、不思議な感触を感じていた。

続かない

100 :DDH2)O :2000/09/17(日) 11:09
このスレ面白いすよ。


101 :一生ビギナー@ID:kyr.v5i. :2000/09/17(日) 13:50
さくらは、ぼーっとしたまま窓の外を眺めている。
「木之本さん、続きを読んで下さい」
国語の教師が、さくらを指した。
「は、はい、えーと」
「鬼畜教師寺田の児童ポルノ法違反裁判が始まって、
1年が過ぎた。利佳は刑軽減の為に署名を集め・」
教室から笑い声が漏れる。
「木之本さん違います。78ページからです」
さくらが落ち込んだままなのを除けば、いつもと変わらない光景だ・・・

マルチが処分される瞬間。マルチの運用データは衛星通信経由で、
来栖川グループのサーバー内のディレクトリ”hmx_dat\hmx-12\”に保管された。
その運用データを元に開発した、量産型マルチHM-12の生産が始まった。

量産型マルチHM-12の生産ラインで、作業員はディーラーからの
発注伝票を見ながら最終工程のインストール作業を黙々と続ける。
「今日の最後は、防衛庁技術研究本部向けの暗殺仕様マルチだな
えーと、対電子戦対策プログラムと格闘戦プログラムをインストールか。」
インストール情報のグラフが99%に達した瞬間。工場周辺に落雷が発生して
停電になった。すぐに予備電源に切り替わったが、インストールは中断された。
最初からインストールのやり直しを促すメッセージが端末に表示されている。
「これが終われば帰れるのに、面倒くさいなぁ」
作業員は、ため息を吐きながらキーを叩くと、インストーラーに
プログラムのディレクトリを直接入力して、”中断からの再開”を選択した。
量産型HM-12”hm_dat\hm-12\”と間違えて、試作型HMX-12”hmx_dat\hmx-12\”
のディレクトリを指定したことに作業員は気付いていない。
「任務完了!スシでも喰いいっかー」
インストールが終了して、作業員は背伸びをしながら持ち場を離れた。
知世に対する憎しみの感情を抱えた、暗殺兵器マルチは目覚めた・・・

102 :一生ビギナー@ID:kyr.v5i. :2000/09/17(日) 13:50
都会の喧噪が嘘のように静まり返った車内の中で、知世はさくらの為に衣装のデサインを練る。
知世が乗ったリムジンの前に警護車両が1台、後にも3台。車列を乱さず走っている。
車列から少し離た後ろには、さくらの為に用意された衣装着替専用のキャンピングカーが見える。

交差点に差し掛かかったところで、先導の警護車両が突然止まった。
それに続きリムジンはブレーキを掛けた、あたりに衝突音が鳴り響いいた。
前後から警護車両に追突された知世のリムジンは、全く身動きがとれない。
「先導車両の運転手を始末して」
知世が助手席の警護主任に冷酷に告げると、運転手が引きずり降ろされた、
「パン!」乾いた音があたりに響く。運転手は銃で頭を打ち抜かれて即死した。
「知世様終わりました。原因を突き止めるまで、しばらくお待ち下さい」
警護主任は知世に告げると、あたりを見回す。交差点の信号ランプは
点かず止まったままで、他にも事故を起こした車があちこちに見えた。
警護主任は応援を呼ぶ為に、携帯電話を掛けるがまったく繋がらない。
「EMP?ジャミング?全ての電子機器が全て使えない」
「全員、降車。ただちに知世様のリムジンを固めなさい!」
警護主任はそう叫ぶと、ボディーガードをリムジンの周りに集合させた。
「一体何事ですの?」
「現在、全ての電子機器が使えません。応援が到着するまでの辛抱です。知世様」
警護主任は知世に告げる。スキが出来たその瞬間、ビルの屋上から謎の物体が、
信じられないスピードで舞い降りてきた。銃を構えたボディーガードの首に、
次々と鋭い物を突き刺きたてた。血が知世のリムジンの窓に飛び散り、謎の物体は姿を消した。
「キャーッ!は、はやく、なんとかしなさい」
「この場を離脱する。知世様を早く、無事な最後尾の車へ収容して!」

警護主任はパニック状態に陥る知世をリムジンから降ろして、生き残りの
ボディーガード全員を知世の盾にした。知世を小脇に抱えて、
最後尾のキャンピングカーを目指して走り始めた。

103 :一生ビギナー@ID:kyr.v5i. :2000/09/17(日) 13:50
「主任また来ます。ここは私が・」
銃で応戦するがスピードが早すぎて、人間の目には全く見えず、ほとんど当たらない。
当たっても何事も無かったように謎の物体は動き回る。
そうしてる間にも一人、また一人とボディーガードが倒れていく。
キャンピングカーにたどり着く頃には、警護主任と知世しか生き残れなかった。
車の中の衣装をかき分けていくと分厚い扉が見えた。
警護主任が分厚い扉を開けると、人が一人入れば満杯の小型シェルターが現れた。

「知世様。この中にいれば120mm砲の直撃にも耐えらます。
私が戻ってくるまでは、絶対に扉をあけては駄目ですよ」
知世に言い残すと扉を閉めて警護主任は、応援を呼ぶために地獄へ帰っていった。
知世は内側から鍵を掛けて、ようやく普段の冷静さを取り戻した。
「何もしてないのに、なぜ私が狙われるのでしょうか?」
息をすることも許されない、緊迫した時間が過ぎていく。

こん・こんこん

良く聞き取れないが女の子の叫び声が聞こえる
「ともよちゃーん」
「ともよちゃんだいじょうぶ?さくらだよ。たすけにきたよ」
「本当にさくらちゃんですの?」
「ほんとうだよ、おともだちなのに、わたしのこえわすれたの?」
「ごめんなさい、さくらちゃん。いま開けますわね」
完全に安心した知世が鍵を外すと、ショートカットの女の子が立っていた。

「こんにちは知世さん。お久しぶりです。
警護主任が帰るまでは、扉を開けちゃだめですよ」
マルチがにっこり笑いながら、さくらの声色を使って話しかける。
知世の首に尖った爪を突き立て、体を衣装のハンガーフックに掛けて逆さ吊りにした。
首から体中の血が流れ落ちたのを確認すると。マルチはさくらの家へ向かった。

104 :一生ビギナー@ID:kyr.v5i. :2000/09/17(日) 13:51
「さくらさんと、やっと会えます」
マルチは最後の力を振り絞って、さくらの家へ歩き始めた。
軍事用兵器のマルチでも、大道寺家私設ボディーガードには苦戦したようだ。
体のあちこちに銃弾を受けて、時折火花が飛び散っている。人工皮膚も剥がれ落ちて、
さくらに笑顔を振り向いた、あのころのマルチの面影はどこにもない。

木之本家の前にさくらが立っていた。
「さくらさんマルチです。やっと、やっと会えました」
マルチは泣きながら、さくらに駆け寄り始めた。

さくらは、無表情のままだった
「ぅ、会いたかった。来栖川のサーバーの中で何も出来ずに
1年間さくらさんに、会うことだけ考えていました」
マルチは、時々涙で声を詰まらせながら話しかける。

無表情というより、放心状態のさくらは、
首からぶら下げている封印の鍵を手に取った。

「星の力を秘めし鍵よ 汝 真の姿を我の前へ
示せ 契約の元 さくらが命じる レリーズ!」

「ファイアリー!」

「ひどいよ、マルチさん。なんで知世ちゃんを殺したの?」
1年ぶりにさくらと再開を果たしたマルチは、1年ぶりに焼き殺された。
――――――――――――― り わ お ―――――――――――――

105 :CC名無したん :2000/09/17(日) 14:21
なんだこのスレは、みんなノリ良すぎ!
久々に爆笑した

106 :一生ビギナー@ID:kyr.v5i. :2000/09/17(日) 16:53
都会の喧噪が嘘のように静まり返った車内の中で、知世はさくらの為に衣装のデサインを練る。
知世が乗ったリムジンの前に警護車両が1台、後にも3台。車列を乱さず走っている。
車列から少し離た後ろには、さくらの為に用意された衣装着替専用のキャンピングカーが見える。

交差点に差し掛かかったところで、先導の警護車両が突然止まった。
それに続きリムジンはブレーキを掛けた、あたりに衝突音が鳴り響いいた。
前後から警護車両に追突された知世のリムジンは、全く身きがとれない。
「先導車両の運転手を始末して」
知世が助手席の警護主任に冷酷に告げると、運転手が引きずり降ろされた、
「パン!」乾いた音があたりに響く。銃で頭を打ち抜かれて即死した。
「知世様終わりました。原因を突き止めるまで、しばらくお待ち下さい」
警護主任は知世に告げると、あたりを見回す。交差点の信号ランプは
付かず止まったままで、他にも事故を起こした車があちこちに見えた。
警護主任は応援を呼ぶ為に、携帯電話を掛けるがまったく繋がらない。
「EMP?ジャミング?町中の電子機器が全て止まっている!」
「全員、降車。ただちに知世様のリムジンを固めなさい!」
警護主任はそう叫ぶと、ボディーガードをリムジンの周りに集合させた。
「一体何事ですの?」
「現在、電子機器に強力な妨害が起きています。応援が到着するまでの用心です。知世様」
警護主任は知世に告げる。スキが出来た瞬間、ビルの屋上から謎の物体が
信じられないスピードで舞い降りてきた。銃を構えたボディーガードの首に、
次々と鋭利な物を突き立てる。血が知世のリムジンの窓に飛び散り、謎の物体は姿を消した。
「キャーッ!は、はやく、なんとかしなさい」
「この場を離脱する。知世様を早く、無事な最後尾の車へ収容して!」

警護主任はパニック状態に陥る知世をリムジンから降ろして、生き残りの
ボディーガード全員を知世の盾にした。警護主任は知世を小脇に抱えて、
最後尾のキャンピングカーを目指して走り始めた。

107 :一生ビギナー@ID:kyr.v5i. :2000/09/17(日) 16:53
しゅうせいだよ。すごいまちがいだよ。うつだしのう。
>>77
>>78
>>101
>>106
>>103
>>104

108 :CC名無したん :2000/09/18(月) 02:04
もう秋田。

109 :アル厨@ID:kyr.v5i. :2000/09/18(月) 05:44
おれもあきた

110 :名無しさん@1周年 :2000/09/18(月) 20:43
こらぁ!続きを書け!

111 :ちょーさん :2000/09/18(月) 21:23
だめだこりゃ

112 :フリッケ福祉員 :2000/09/19(火) 17:26
>>97-106
いや〜、面白いっすよ。笑わせてもらいました
「TO HEAER」やったことなかったので1を読んだときは「なんじゃこりゃ?」
とか思ったんだけど、こんな楽しく脱線するとは(笑)

113 :CC名無したん :2000/09/19(火) 19:26
「ううん...」
目をこすりながらさくらは目覚めた。
「またいやなゆめをみていたきがするよ...」
時計は午前2時を指していた。
もう一度寝ようとベッドに横になった時、
さくらは奇妙な音が聞こえてくるのを感じた。
「ほえ?なんの音だろう...」
そっとドアを開け、真っ暗な家の中を音のする方へと歩き出す。
桃矢の部屋の前をとおりすぎ、廊下のつきあたりへと進む。
「ねぼけてるのかなぁ...」
引き返そうと思ったその時、さくらはその音がマルチの部屋から
聞こえている事に気付いた。

「...ハァ、ハァ、ハァ、ハァ...」

「なんだろう?ここはマルチさんの部屋だけど...」
さくらはドアの鍵穴からそっと中を覗いた。

――――――――――――― く づ つ ―――――――――――――

114 :CC名無したん :2000/09/19(火) 20:56
1っす。
>112
俺もマサカ自分が「仁義なき戦い」のあの名シーンを
知世とマルチに置き換えて書くなんて夢にも思ってなかったっす。(笑
>113
はっ 早く続きを…

115 :CC名無したん :2000/09/19(火) 21:04
お前ら何を考えて書き込むんでんねん!
こんな文章を読むくらいなら、
教科書や辞典を探した方がええわ!
古い話ばっかり引っぱり出して何がおもしろいねん!
知ったかぶりして、知識の幅の狭さを露呈しているだけや!

116 :CC名無したん :2000/09/19(火) 21:06
今までジェニーを少し集めていたんですが、このたび初めて1/6ドールを
作ってみることにしました。
で、ボークスのリアルなんとかっていうのを買って作ったんですが、どうもうまくいきません。
具体的には
*目のデカールがうまく貼れない
*髪の毛のカットの仕方(お勧めのハサミとか)
*ジェニーのブラウスを着せるとつんつるてん(胸のないタイプですが)
*靴がない(店員さんにジェニーの靴は履けないと聞いてたんですが、はける靴はありますか?)
*ヘッドへの植毛の仕方(今はヘア付きのヘッド使ってます)

その他細かい注意点などありましたら、ぜひ教えてください。
ほんとに厨房並みの質問かと思いますが、よろしくおねがいします〜〜。

117 :CC名無したん :2000/09/19(火) 21:12
>115・116
誤爆?

118 :CC名無したん :2000/09/19(火) 21:15
なら読まなけりゃいいじゃん、俺は結構楽しんでるし、オンライン
小説みたいでいいと思うよ。

119 :CC名無したん :2000/09/19(火) 22:19
ため込んだ(笑)ちんかすを取ってたっぷりと
会社のお気に入りの美人女子社員の歯磨き粉に混ぜ込む。
(同様の手口で精液でも可)
口を濯ぐためのマグカップの口の付く部分を
ケツの割れ目に挟んで肛門を押しつける。
女子社員の歯ブラシでケツの穴をゴシゴシ&柄を肛門に挿入して
臭わない程度にペーパーで汚れをふき取って置いておく。
昼休み陰から歯を磨いていることろを観察。(笑)

女子更衣室に忍び込んで冷蔵庫のリンゴジュースに少し放尿。
リップクリームや口紅は全て俺の肛門に接触(一部挿入)済み。
(もちろん臭わない程度に気を付ける)
制服の襟には放出した精液を薄くばれない程度に
塗りこんである。上履きの中にも乾く程度に塗り混む。
たまに替えのパンツがあればこれの股の部分にも
精液は塗り混む。その場で乾く程度でね。
乾いたらガビガビにならないように揉んで柔らかくすることが重要。
畳み方もちゃんと記憶しておかないとばれちゃうので
慎重に元の形に戻す。

120 :CC名無したん :2000/09/19(火) 22:25
女の私も気持ちいいので、もちろん彼も中出し好きなんで、
飲みましたよ。一度妊娠してからお互いに話合った結果、
ピルを飲むようになりました。
うーん・・・女任せの避妊だと思いますが、お互いが気持ちいい事してるので、
仕方ないですね。ちゃんと彼氏との信頼関係もできてましたしねぇ・・・
彼が好きだから、ちゃんとしたかったしね。
ピルのんで、太りました。

121 :CC名無したん :2000/09/21(木) 02:40
>>113
続きは?

122 :CC名無したん :2000/09/21(木) 02:46
あ、sageちゃった

123 :CC名無したんカシニ :2000/09/21(木) 03:28
気になる…

124 :名無したん@1周年 :2000/09/21(木) 19:36
頼むから続けて

125 :CC名無したん :2000/09/24(日) 02:03
つづきかけぇ〜
かけぇ

126 :CC名無したん :2000/09/24(日) 19:31
おぉ…
誰か…誰か…早く…

127 :CC名無したん :2000/09/24(日) 21:30
年末の大晦日。そろそろ年もあけようかという時間に
その客は現われた。
ガラガラ・・・
「へい、いらっしゃい」
主人の威勢のいい声が店内に響く。
その客は若い女性とその子供と思われる二人の男の子だった。
「あ、あの・・・。かけそば一杯なのですがいいでしょうか?」
女性がおずおずと尋ねるのを聞いて
「えぇ、どうぞどうぞ」と、女主人は言った。



128 :CC名無したん :2000/09/24(日) 21:35
「かけ一杯!」
女主人の粋のいい声が飛ぶ。

やがてテーブルにそばが運ばれると、3人は
「おいしいね。」「そば食べれて良かったね」
などといって食べ始めた。
「あったかいね」そして食べ終えると女性は深々と頭をさげて店を後にした・・・。

129 :CC名無したん :2000/09/24(日) 21:42
そして翌年の暮れの大晦日、年も変わろうかという時間に
3人連れの親子は現われた。去年と違っていたのは
お兄ちゃんと弟はきれいなジャンパーを着ていたのにたいして
女性は少しやつれた様に見えた。

「あ、あの・・・。かけそば一杯なのですがいいでしょうか?」
女性が小声でつぶやく。
「ハ、ハイ。どうぞどうぞ」
女主人は1番テーブルに案内すると
「かけ一杯!」
と、カウンターの向こうの主人に言った。

130 :CC名無したん :2000/09/24(日) 21:45
そして、女主人はカウンターに入り主人に小声で
「おまけしてあげなよ」
といったが、主人の茹でている釜には1.5人前の
そばが既に茹でられていた。
そして女主人はテーブルへそばを運んだ。



131 :CC名無したん :2000/09/24(日) 21:47
親子が食べ終え店を出る際に
主人と女主人は精一杯の声で
「ありがとうございましいた!来年もよいお年を。
と声を掛けた。



132 :CC名無したん :2000/09/24(日) 21:48
これ以上書くと俺が泣いてしまうので続きは誰か頼む

133 :CC名無したん :2000/09/24(日) 21:48
エエハナシヤ

134 :CC名無したん :2000/09/24(日) 21:52
この板には感じるはずの無いさわやかな一陣の風を
感じたよ

135 :CC名無したん :2000/09/24(日) 22:28
さわやかもいいけど、そろそろさくらたん出してよ

136 :カミル :2000/09/24(日) 22:42
カミルです。すべての人に子供のゆめが
ありました。それを忘れて、大人になります。
赤い飛行機が飛んだ時、スクリーンは
私の涙で滲みました。それは、さわやかな
涙でした。この秋ピーコも泣いた
「一杯のかけそば」です。

137 :CC名無したん :2000/09/24(日) 22:55
マルチのマの字もねぇな。

138 :CC名無したん :2000/09/24(日) 23:22
はやく続きをキボーンヌ

139 :CC名無したん :2000/09/24(日) 23:24
1はどこに逝ったんだ?

140 :CC名無したん :2000/09/25(月) 01:08
どこに赤い飛行機があるのよ アン?>136

141 :>140 :2000/09/25(月) 03:12
オマエ寒い・・・・

142 :CC名無したん :2000/09/25(月) 04:54
うぃっす! 1っす
今まで寝てました。

143 :CC名無したん :2000/09/25(月) 19:18
続きを・・・・・・・・・・・・

144 :Jです、1さんへ :2000/09/25(月) 19:45
私も東鳩、好きです。
私はマルチが木之本家へ、セリオが大道寺家へ来るという設定を考えて
いました。ただ、テーマとかリビドーが希薄な為、なかなか話しが膨ら
まないので、今だに手着かずになっています。近いうちに書けたらいい
のですが。

145 :CC名無したん :2000/09/25(月) 20:25
1っす。
>144 Jさん
初めまして。
俺が考えていたのは、「CCさくら」の設定を重視しつつ、
絡めていくと言うことで、
例えば、さくらが知世家に行くというエピソードでは、
最後の方で、知世がマルチに為にオリジナルデザインの服を
プレゼントし、「これからもさくらちゃんの事をよろしく頼みますわ」
という、ほのぼの系のエピソードを考えていました。

エロ系もイイのですが、俺、そー言うのかけないんだよね。
照れがはいるモンで…(オリジナルエロなら書けるけど…)
それに文章に関しては器用じゃないので、「CCさくら」の世界観に合った
文章が書けないっス。

リビドーなら、俺も持ってるっス。(笑
さくらが風呂に入るとき、マルチに「一緒に入って背中ながしっこしよう」
とか言いながら、そのまま濡れ場に突入。
何も知らないマルチを、さくらが教えるとか、そのあとに入ってきた桃矢と
3Pするとか、(さくらが「おにーちゃんて意地悪だけどスッゴイ上手いんだよ」
とか言いながら)そー言う風に絡めてますが…(っつーか妄想)

146 :Jです、1さんへ :2000/09/25(月) 20:55
私も四六時中エロばかり考えてるわけではないです。へへ(藁
ただ、この板の読者は厳しいですから。
ほのぼの路線だと、エロより技術が必要になりますね。
私が書くと情念ドロドロになてしまう可能性が(汗
私は知世とセリオが好きなので、有る意味人形である二人(?)
が、天真爛漫なさくらとマルチによって、本当の自己を見出す、なんて
いいなあと思ってます。

147 :CC名無したん :2000/09/25(月) 21:02
2人とも、がむばれ!

148 :CC名無したん :2000/09/25(月) 21:04
1っす。
>Jさん
情念ドロドロのエピソードも読んでみたいっす。

自分で書く暇ガないっす。今は…
完全オリジナルのラブコメ小説と、肉小説を同時進行で書いてるので…

だれか〜〜っ 早く続きを〜〜っ

149 :Jです、1さんへ :2000/09/25(月) 21:13
私も3部作(あっちは、あっちで大変な事になってますが)の決着
が着くまで、ちょっと忙しいので(汗。
それまでこのスレ消され無ければいいなあ。(こっちの方が居心地がいいですぅ〜)

150 :CC名無したん :2000/09/25(月) 21:38
1っす。
>Jさん
そーですか。Jさんも忙しいですか…
俺も忙しくて書けません。
っつー事で

だれか〜っ 続きか新エピソードかいて〜っ
(他力本願なスレだなァ)

ところで3部作って何ですか?

151 :CC名無したんカシニ :2000/09/25(月) 21:44
なにげにJ参戦ですか〜ところでJ氏でいいのかな?

152 :Jです、1さんへ :2000/09/25(月) 22:36
私が
http://saki.2ch.net/test/read.cgi?bbs=sakura&key=962793331 の
>40,42,44,46,48,50,52 と
http://saki.2ch.net/test/read.cgi?bbs=sakura&key=963062025 の
>6-12,30-51,63-97 と
http://saki.2ch.net/test/read.cgi?bbs=sakura&key=966844179 の
>17-48,76-103,145-174
に載せているさくらの官能小説です。(知世編では1さんが怒って大変ですが)
ちなみに、http://saki.2ch.net/test/read.cgi?bbs=sakura&key=966844179には
>64,67-72,114-117 に@カッシーニ さんの小説もあります。

153 :CC名無したん :2000/09/25(月) 22:52
1でふ。
>Jさん。カッシーニさん
イヤ、大変ですな。(ワラ

俺はそんな事言いませんので、気が向いたらこのスレにも書いてください。

しかし、お二人ともファンが居るんですねぇ(羨

154 :CC名無したんCassini :2000/09/26(火) 03:06
草葉の陰に隠れまふ〜コソコソ

155 :CC名無したん :2000/09/26(火) 03:48
夢枕獏バージョンがひそかに気に入ってるのですが……
どうか、お願いします。

156 :CC名無したん :2000/09/26(火) 23:47
>>127-132のツヅキを希望
なかせておくれ

157 :CC名無したん :2000/09/27(水) 15:48
>154
カッシーニ見ーっけ!!

158 :CC名無したん :2000/09/27(水) 16:09
>>156
「一杯のかけそば」
http://www.d3.dion.ne.jp/~mokemoke/novel/057.htm

159 :CC名無したん :2000/09/27(水) 23:02
↑はおれも見ました。つまんない小説。氏ねって感じです。

本物たのみます

160 :おいおい :2000/09/27(水) 23:04
>つまんない小説。氏ねって感じです。
じゃあこんなスレにいつくなよ

161 :CC名無 :2000/09/27(水) 23:04
mokemokeっていうディレクトリがダサ坊

162 :159 :2000/09/27(水) 23:06
勘違いするな>160
欲しいのは「一杯のかけそば」の
本物のことだ

163 :CC名無したん :2000/09/27(水) 23:11
>162
本物はもっとつまんなかったような

164 :159 :2000/09/27(水) 23:13
たまには泣きたいんだ>163

165 :CC名無したん :2000/09/27(水) 23:19
>163
えっ?

166 :cc :2000/09/28(木) 10:52
いっぱいのかけそば

167 :情事ルーカス:2000/10/25(水) 10:39
〜カードキャプターさくら・人の心、私の気持ちT・始めまして、私がマルチです〜

「…わたしの いちばんは、小狼君だよ!」
休日の国際空港のチェックインカウンターの前、やや閑散としたエントランスホールにやや場違いな服装
をした美しい少女が佇んでいた。その場に居る他の人々は皆それなりによそ行きの服装をしているのに彼
女のそれは、まるで居間でくつろいでいる格好でそのままその場に表れたかのようである。
少女の名は木之本さくら。近所の友枝小学校に通う十二歳である。栗色の髪に大きな目、そして小ぶりで
可憐な唇が生み出すバランスは、女性でも子供でもない少女特有の美しさを醸し出していた。
少女は灰色のくまの縫いぐるみ抱き締め、その印象的な大きな瞳を潤ませながら、眼前の光景を一秒も逃
すまいと、さくら色の頬を紅潮させながら瞬きもせずに見つめている。

168 :情事ルーカス:2000/10/25(水) 10:40
その視線の先には、眉目秀麗と言うべきか、凛々しくも整った顔立ちの少年が有った。
小狼と呼ばれたその少年は、地味だが仕立のよさそうなブラウンのスーツに身を包み、慈しみに満ちた視
線を送り返している。
「きっと、また会えるよね!」
少女の放った言葉は、春の陽光の中で広い空港のロビーにいつまでも響き渡っていた。

169 :情事ルーカス:2000/10/25(水) 10:40
それから半年後。
秋色も深まった公園の側のオープンカフェに、一組の男女が何やら真剣な表情で話し込んでいる。
恋人同士にも夫婦にも見える二人は、遠目には若々しく見えるが良く見ると三十半ばはとおに越えている
ようだった。しかし、どちらも引けをとらない美男美女である。
「先生、知世から聞いたんだけど、さくらちゃん最近元気が無いんですって?前のような何も考えていな
いような天真爛漫さが無くなったって」
スーツ姿の女性は、几帳面に切りそろえられたボブヘアの髪の先端を揺らしながら、意志の強そうな眼差
しを対面の男性に向けた。
彼女の名前は大道寺園美。玩具メーカーの老舗で、最近は映像産業や情報産業にまで進出し始めた潟_イ
ドウジのやりて女性社長である。
「そうなんです。表面上は以前と変わらないのですが、情緒不安定と言うか、ご飯を食べている時も何か
考え事をしているようだったり、夜中のリビングで一人で泣いていたりとか」
中年男性は軽くため息をつき、優しくメガネを外し、こめかみに左手を持っていった。

170 :情事ルーカス:2000/10/25(水) 10:41
彼の名は木之本藤隆。大学の考古学の講師である。長年の研究が実を結び、発表した論文が認められ始め
た彼には、近々助教授になるという噂も立ち始めている。
二人は表面上和やかに会話を続けていたが、何かピンとした緊張感のような空気が張り詰めていた。もっ
とも、それは二人の過去からの因縁がそうさせているか、定かではなかったのだが。
「学校にいる時や、家に誰かいる時は良いのですが、一人になった時など、特に辛いようで。最近、私も
桃矢くんも忙しくなって、家を空ける事が多くなってきたものですから」
藤隆はメガネを掛け直して続けた。
「そこでね、先生。こんなお話があるんだけど…」
園美は、側のバッグから何やら書類を取り出し熱心に説明を始めた。

171 :情事ルーカス:2000/10/25(水) 10:41
「メイドロボ!!」
「はい、メイドロボです」
ある土曜の夕方、木之本家の和やかな団欒は、少女と若者の叫声で中断した。
若者の名前は木之本桃矢、さくらの兄である。この春に大学に進学したばかりの彼は、毎日バイトとサー
クル活動に明け暮れ、最近はロクに家にも寄り付かなかったのだが、その日はたまたまスケジュールが空
いて、家族と夕飯をとっていたのだ。
桃矢は口に運ぶ途中の肉片を、皿に戻す事も忘れ口を開けて固まっている。
一方、さくらも大きな瞳をさらに大きく見開き、驚きの表情をあらわしていた。
家族の中でただ一人、藤隆だけが柔らかく笑いながら話を続ける。
「園美くんがお付き合いしている会社で、メイドロボのモニターを募集してまして、先行量産型のメイド
ロボを半年使用してレポートを提出すれば、抽選でそのロボットの製品版が当たるらしいんですよ。もし
抽選が外れた場合でも、相当な値引きで購入できるらしいんです。どうです、良いお話でしょう」

172 :情事ルーカス:2000/10/25(水) 10:42
メイドロボというのは、この数年で突然広く一般化した、汎用アンドロイドの事である。
いわゆる人間の格好をした便利なお手伝いロボで、最近は一般家庭やオフィス、その他で、当たり前の様
に使われている。
町へ出れば、外国車と同じくらいの確率で目にする事ができるし、メーカー直営のディーラーに行けば、
最新型モデルがショーウィンドウに飾られていて、そのメイドロボ自身に接待を受けることもできる。
最近のメイドロボは本当に良く出来ており、パッと見た限りでは、人間と区別がつかない程である。
本来メイドロボという呼び名は、あくまで家庭用の女性型モデルに限られた通称なのだが、今ではそちら
の方が一般化し、汎用アンドロイド全般がこの名で呼び親しまれている。
現在、様々なモデルが乱発しているメイドロボだが、その歴史は浅く、最初の一号機が開発されてから、
まだほんの数年しかたっていない。

173 :情事ルーカス:2000/10/25(水) 10:42
元々は、日本の医療器具メーカーが国から多大な援助を得て開発した、ホームヘルパーという寝たきり老
人を介護するためのロボットだった。
わびさびもないメカメカしいデザインで、現在のメイドロボとは似てもつかない、まさに機械のかたまり
に過ぎなかった。
それが、介護される側の要望を取り入れていくうちに次第に人間らしい形になり、加えて、料理機能だ、
掃除機能だと、機能がどんどん増えていき、現在のメイドロボになった。
ほんの数年前は、個人ではとても手の出せない高級マシンだったが、最近では、国と開発メーカーが特許
を解放したせいもあり、相次ぐ競合メーカーが乱立と、各社の量産化の成功で、どうにか車二台分ぐらい
の価格に落ちつき、普通のサラリーマンでもちょっと無理をすれば手が届くようになった。
現在では、国内海外ともに多数のメーカーから様々なモデルが発売され、経済的にも自動車やコンピュー
タに並ぶほどの大きな市場を有している。

174 :情事ルーカス:2000/10/25(水) 10:43
”我が家にお手伝いロボットがやってくる”
などというのは、ほんの数年前までは夢のような話だったのに、コンピュータ技術のめまぐるしい進歩は
そんなおとぎ話をあっという間に現実のものに変えてしまったのだ。
「私も桃矢君も最近忙しくなってきましたし、さくらさんも来年から中学校なので、今までみたいに皆で
分担して家事をするのも難しくなってきたかと思うんです。それで、渡りに船かなと思いまして」
藤隆はニコニコと楽しそうに話し続けた。

175 :情事ルーカス:2000/10/25(水) 10:43
「お父さん、私、家事は嫌いじゃないよ、お料理作るの楽しいし、お掃除はちょっと大変だけど、きれい
になっていくの見るの好きだし、お洗濯だって」
さくらは、ようやく事態が飲み込めたのか、父親の笑顔に向けて不満そうに言葉を返す。
「俺は反対だな。この家に、父さんと俺とさくらと、それに母さん以外の存在は必要無いんだよ。今まで
だって三人で何とかやってこれただろう。そんなものに無駄な金を使わなくったって、何とかなるぜ」
桃矢は反感の色を隠そうともしない。
「いいじゃありませんか、嫌だったらモニターだけで止めれば良いのですから。それに運が良ければ無料
でメイドロボがもらえる訳ですからね。あっ、そろそろメーカーの方が見えられるはずなのですが」
「父さんはああ見えても、結構、頑固な所あるからなあ」
藤隆の顔を横目で見ながら、桃矢はそっと、さくらに耳打ちした。

176 :情事ルーカス:2000/10/25(水) 10:44
数分後、食事を終えたさくら達が食器を片付けていると、呼び鈴が鳴った。
さくらが玄関に出てドアを開けると、そこにはスーツ姿で長身の中年男性が立っていた。角張った顎と鋭
く張り出した頬骨が印象的なその男は、ドアを開ける前にすでに持っていたと思われる名刺を両手で差し
出しながら切り出した。
「おや、可愛らしいお嬢さんですねえ。いや、失礼しました。お初にお目に掛かります。私はこう言うも
のですが、お父様は御在宅でしょうか」
さくらは眼前の中年男から名刺を受け取ると、それに視線を落とした。そこには、こう書かれていた。
”クルスガワリーフ西東京・第一営業部副主任・長瀬源八郎”
さくらに呼ばれて玄関まで出てきた藤隆は、その”長瀬”と名乗る男を家に上がるように案内した。

177 :情事ルーカス:2000/10/25(水) 10:45
長瀬は軽くお辞儀をしながら玄関より家の中に歩を進める。そして、リビングに通された彼は、手際良く
カタログや資料などをテーブルに広げ、さっそく藤隆に向かって商品の説明を始める。
桃矢は食器を洗い終えると、サッサと自室に戻ってしまったが、さくらは長瀬に出す為のお茶を運ぶと、
藤隆に促されるままにソファーに腰を下ろし、一緒に長瀬の説明を聞き始めた。
さくらの目の前にメイドロボのカタログが飛び込んできた。上質の紙に印刷されたそのカタログの大きな
写真にはモップを持ったメイド服姿の可愛い女の子が写っていた。ただ一点、耳に大きな飾りが付いてい
る以外には、どう見ても人間の女の子にしか見えないその子の写真の左上に、大きな文字が踊っている。
”MULTI HM-12 Kurusugawa Maid Robot Series マルチ HM-12型”
その隣の大きく開かれた頁には、様々なセールストークと共に手際良く家事をこなすメイドロボのイメー
ジ写真が載っていた。

178 :情事ルーカス:2000/10/25(水) 10:45
”人型汎用メイドロボットのパイオニア、来栖川エレクトロニクスが自信をもって送る最新型メイドロボ、
それがHMX-12型です。日本の住環境を考慮したコンパクトなボディー、高い信頼性と低いライフコストの
為のコンベンショナルな機体構造、理論上無限の拡張性を持つ多数並列接続式電子頭脳と自己学習型OS
が、あなたの日々の生活を強力にバックアップします。家事全般に、疲れた心の癒しに、そして夜のお供
にと、あなたの人生が、より素晴らしいものに変わるでしょう。”
(ほえ〜っ、ホントに人間そっくりだなあ。そして、何でも出来ちゃうんだ。でも何だろう、夜のお供っ
て?)
最初はカタログを遠目に眺めるだけのさくらだったが、読んでいるうちに興味が沸いたのか、食い入る様
にそれを読み始めた。そして、藤隆に許しをもらうと、彼女はさらにカタログの頁を進める。

179 :情事ルーカス:2000/10/25(水) 10:46
そこには、オプションと称して様々な顔型、髪の色と形、そしてロボットに着せる服が多数並んでいた。
一番ポピュラーなメイド服、安上がりなジャージ、オフィスでの使用を考慮したのかOLの制服風の物、
そして、なぜかセーラー服とスクール水着もその中に有った。さらに、何故か最終頁は袋閉になっている。
隣では、スペックの説明を終えた長瀬が、藤隆に向かって、例のモニターの契約の説明をしていた。
さくらには、難しい契約内容はよく解らなかったが、期間は半年で、一ヶ月に一度、研究所にメンテナン
スとデータのダウンロードの為に返す以外は通常通りに使用できる事、そして、家族のプライバシーは当
然厳守し、さらにモニター期間が終了したあかつきには、プライバシー情報は全て消去する等々を話して
いるようだった。

180 :情事ルーカス:2000/10/25(水) 10:46
「さて、ココに御捺印いただければ、御契約は成立です。お品物は来週にはお届けできるはずですので、
また後ほど御連絡差し上げます。それでは、何卒宜しくお願い致します」
長瀬は、少々大げさに、丸メガネをテーブルに擦りつけるようにして深々と頭を下げた。
「お父さん、これでメイドロボさんがウチに来るんだね。ねえ、私がお名前付けてイイ?」
大きな瞳を楽しそうに光らせながら、さくらは藤隆に振りかえった。その会話に、長瀬がおずおずと割り
込んできた。
「お嬢さん、大変申し訳ないのですが、この度モニタリングしていただく機体は、データ採取の為に一部
試作機のシステムファイルを流用しております関係上、ユーザー権限に制限がございまして、機体の名前
だけはデフォルト設定でお願いしたいのですが」
「ほえ?難しくて良くわからないよ」
さくらは、キョトンとした顔をセールスマンに向けた。

181 :情事ルーカス:2000/10/25(水) 10:47
「あっ、申し訳御座いません。つまり、こんど来るメイドロボの名前は、元々付いていた名前で御使用を
お願いしたいのですが。もちろん、近い将来、製品版を御使用時には、御自由な命名が可能で御座います」
「な〜んだ、少し残念。でも、なんて言う名前なの、そのメイドロボさん」
「”マルチ”でございます」
「へ〜っ、マルチちゃんか、可愛い名前だねっ。なんだか、スッゴく楽しみだな」
少女は顔全体で喜びを表しながら、長瀬からもらった簡易カタログを飽きる事もなく眺めていた。その娘
の姿を遠目に見ながら、藤隆は思っていた。
(久しぶりですね、さくらさんから憂いが消えたのは)

182 :情事ルーカス:2000/10/25(水) 10:47
「メイドロボ?なんやそれ」
黄色いクマの縫いぐるみの様な物体が、空中に浮かびながら素っ頓狂な声を上げた。背中に羽の生えた20
cmぐらいのその物体は、さくらの勉強机の上に置かれた小皿に乗っているハンバーグに齧り付く。
「ケロちゃん、知らないの?お家の仕事を手伝ってくれるロボットさんの事だよ。最近、ご近所でも少し
ずつ見かける様になったけど」
さくらは自室に戻っていた。夜も更けた事もあったが、なにより、その”ケロちゃん”と呼ばれた物体に
食事を運ぶ為でもあった。

183 :情事ルーカス:2000/10/25(水) 10:48
その”ケロちゃん”と呼ばれる物体の本名?は”ケルベロス”。ギリシャ神話に出てくる冥界の門番と同
じ名前である。だが、その姿はその神話の物とは大きく異なっていた。
ギリシャ神話のそれが、双頭の野犬の身体に毒蛇の尻尾、そして背中には毒蛇の巣といった様に、どちら
かと言えばグロテスクなものであるのに比べ、彼の姿がカワイらしいものであるのは、生みの親である魔
術師、クロウ・リードの趣味によるものであった。
不世出の魔術師、クロウ・リード。彼は死の直前、自らの強力な魔力をカードとニ体の守護者に封じ込め
た。そのカードを封じ込めていた本を偶然開いてしまった事から、普通の女の子、木之本さくらは様々な
不思議な事件に巻き込まれることになる。そしてその結果、彼女は秘めた魔力を解放していく事になるの
である。
ケルベロスはその守護者のうちの一体で、さくらが偶然本を開いた時に突如表れて以来、ずっと影の様に
付き従っているのであった。

184 :情事ルーカス:2000/10/25(水) 10:48
「ロボット?ああ、人間の作ったカラクリ人形のことかいな。そんなデク人形使うよりも、魔法使うた方
がよっぽど便利やで。現にクロウも家事全般にようカード使うてたで、バブルとか」
ケロは、顔じゅうソースだらけにしながら、自分と同じぐらいの大きさのハンバーグを食い進んでいる。
「でも最近のメイドロボさんって、本当に良く出来ているよ。この間お買い物に行った時に、店員のお姉さん
にお礼を言ったら、その人メイドロボさんだったんだ。私、最後まで全然気が付かなかったよ」
「それは、さくらがボケてたせいとちゃうんか、いつもみたいに」
関西弁のツッコミに言葉を遮られながらも、さくらは負けじと言葉を続けた。
「だってケロちゃん、むやみに魔法を使うのは良くないって、前に言ってたじゃない。そして自分の為だ
けに魔法を使うのも駄目だって。それに私、魔法を使っている所、お父さんやお兄ちゃんに見られたくな
いもん」

185 :情事ルーカス:2000/10/25(水) 10:49
「うっ、それはそうやけど、とにかく、魔法は科学なんかより、ずっと偉いんや!」
黄色い物体は、腕組みをしながら不満そうに頬を膨らませる。
「あっ、ケロちゃん、メイドロボさんが来たら、今までみたいにお家の中ふらつけなくなるもんね。勝手
にケーキやアイスクリーム食べられなくなるから、だから反対しているんだ」
さくらはケロを指差し、屈託無く笑う。
「それはちゃうって。わいは、さくら達がしまい忘れて食えなくなりそうなモンを、選んで処分している
だけや。少しは感謝して欲しいわ、ホンマ」
「変な理屈ぅ」
胸を張るケロに対し、釈然としない物を感じていたさくらだったが、その小さな同居人を見つめる眼差し
はどこまでも柔らかかった。

186 :情事ルーカス:2000/10/25(水) 10:49
一週間後。
その日のさくらは、朝から落着きが無かった。
トラックの走る音がすれば、表通りに駆け出してみたり、電話が鳴れば、全速力で受話器に飛びついてみ
たり、意味もなくリビングと玄関を行ったり来たりしてみたりと、騒がしい事この上なく、その度に兄よ
り非難の言葉を浴びせられるのだが、本人は一向に気にする気配が無かった。
(とうとう、家にもメイドロボさんがやってくる)
この事が、さくらの気分を異様に昂ぶらせていたのだった。
「ケッ。怪獣にロボットかよ!俺ん家は三流SF映画じゃネエっつうの!!」
リビングでふて腐れた風に寝転がって毒ついている桃矢だったが、その彼自身も、わざわざバイトのシフ
トを変わってもらって、その日はOFFにしていたのである。
そして、その日の昼近くになった頃、やや静かめのブレーキ音がしたかと思うと、ややあって、玄関の呼
び鈴が鳴る。さくらは、矢もたてもたまらず玄関の扉を勢い良く開けた。すると、

187 :情事ルーカス:2000/10/25(水) 10:50
「さくらちゃん、こんにちわ。本日はお日柄も良く・・・」
色白で長い黒髪の美少女が、満面の笑みを浮かべて立っていた。ヘッドスライディングの様な格好で、表
通りまで滑り出るさくら。
「あら、まあ、どうなさいましたの、さくらちゃん。そんな愉快な格好をされて」
「知世ちゃん、どうしてここに」
さくらは上半身を起こしながら、その少女に疑問の面持をむける。
その黒髪の美少女の名前は大道寺 知世。大道寺 園美の一人娘であり、さくらの親友である。
「一昨日、さくらちゃんから本日メイドロボが納品されると伺いまして、いてもたってもいられなくなり、
おじゃまさせて頂きましたの。”さくら ミーツ メイドロボ”コレは、カードキャプターのお仕事が一段
落して以来のビックイベントですわ。この事件を、ビデオに納めない訳にはいけませんもの」
と言うと、知世はバックの中から最新型のビデオムービーを取り出した。

188 :情事ルーカス:2000/10/25(水) 10:51
「は〜あっ。唯一つ心残りは、このシュチュエーションに相応しいコスチュームを御用意出来なかった事
ですわ。最近、さくらちゃん寸法取りさせていただけませんし、急な事でしたので、生地も御用意出来ま
せんでしたから」
「知世ちゃん。別に、いいよ、そんなぁ」
さくらと知世が、玄関先でそんなやり取りをしてると、一台の2t積トラックが木之本家へ近づいてきた。
そのトラックの銀色の荷室の壁面には、大きなゴシック体の文字で”Kurusugawa Electronics Co.”と
書かれている。
やがて、トラックは家の前に止まると、中から見覚えのある丸メガネの男が降りてきた。さくらはその男
の顔を見るや否や、顔面を綻ばせ、
「お父さん、お兄ちゃん、とうとう来たよ」
と大声で叫びながら、小走りに家の奥に消えてった。

189 :情事ルーカス:2000/10/25(水) 10:52
その丸メガネの男、長瀬は、家の奥から出てきた木之本家の面々と知世に一通りの挨拶を済ますと、トラ
ックの方に向かって、何やら声をかけた。すると、二人のつなぎの作業服を着た男達が、トラックの荷室
より、全長2mぐらいの大きな箱を運び出す。
「何か、棺おけみたいだな」
「お兄ちゃんってば!」
長瀬と二人の作業員は、藤隆の案内で、家の奥へと歩を進め、その後に桃矢とさくらと知世が続く。
リビングまで運び込まれたその大きな箱は、ゆっくりと床に置かれると、静かに上蓋が外された。
その中には、周りを緩衝材に包まれた、一人の少女が眠っていた。

190 :情事ルーカス:2000/10/25(水) 10:52
身長はさくらより二回り程大きい程度で、起伏の欠しい身体は全体的に小ぶりで、華奢な感じを与える。
今は閉じられているが、大きそうな両目と小ぶりの鼻、そして可憐な唇と、それを構成している人工皮革
は、見た目には人間のそれと大差無く思われた。唯一点、白く大きな、尖ったヘッドホンのような耳飾り
を除いては。
作業員達は、少女の上体を優しく起こすと、3台のノートパソコン風の機械から伸びるコネクターを、手際
良く少女に繋ぎ始めた。
「電源投入」
作業員の言葉と共に、少女の身体から、低いハム音が流れ始める。
ややあって、少女の大きな瞳は、ゆっくりと開きはじめた。そして、
「…おはようございます。ユーザー登録をお願いします」
少女は、抑揚の無い声で話し始めた。

191 :情事ルーカス:2000/10/25(水) 10:52
「木之本様、御家族の中でどなたでもよろしいですから、ユーザー登録をしていただけませんか。そうしま
せんと起動致しませんので」
長瀬は、藤隆にニコヤカに言った。
「さくらさんが良いでしょう。さあ」
藤隆は優しくさくらを促す。
「ほえっ。どうしたらいいの?」
「そのままこれに向かって、自分のお名前を名乗っていただければよろしいですよ」
要領を得ない風のさくらだったが、長瀬の説明を受け、やや緊張気味に少女の前に歩みよる。
「木之本 さくらです」
「…ユーザー登録。木之本さくら様。なんなりと御命令下さい、さくら様」
少女の声はどこまでも無機質で、表情は固く氷の様だった。
(なんか、私の想像していたのと、違う)

192 :情事ルーカス:2000/10/25(水) 10:53
さくらは口に出さなかったが、メイドロボの所作に少々不満を感じていた。
「制御システム、身体システム、共に正常起動確認。人格システム、導入開始します」
作業員はそう言うと、キーボードに指を走らせた。それと共に、少女の身体からのハム音が高くなる。
数十秒の沈黙、その間に、さくらは少女の瞳に光りが宿り始めたように感じた。
その後、少女はピョコンと立ちあがったかと思うと、コードが繋がっているのを気にも止めず、深々とお辞
儀をすると、さくらに満面の笑みを浮かべながら、話し始めた。
「はじめまして、木之本さくら様。私、HM-12型 マルチです。よろしくお願い致します」
「人格システム、リリース成功です」
作業員の声に、長瀬は満足そうに肯いていた。

〜カードキャプターさくら・人の心、私の気持ちT・始めまして、私がマルチです・END〜

193 :>:2000/10/25(水) 11:37
あんたまだ生きていたのか。とっくに首つったと思ってたよ。

何はともあれご苦労様age。

194 :テスト:2000/10/25(水) 11:47
テスト

195 :テスト:2000/10/25(水) 11:48
テスト。失礼。

196 :CC名無したん:2000/10/25(水) 19:01
>193
そう?
俺はおもしろかったよ!
イントロ部分としては長いけど・・・
続き希望〜!

197 :CC名無したん:2000/10/26(木) 00:50
>167
描写などがすごくしかっりしてますが、もしかしてプロの物書きのかたですか?
なんにしろ、すっごく、おもしろいです
続ききぼー

198 :情事ルーカス:2000/10/26(木) 03:43
>>197
そう言っていただけると、大変光栄ですが、私はただの勤め人です。
話しは変わりますが、今回のシリーズは、エロ無しで書きたいと思います。(ごまかせなくて大変
ですが)なんたって、東鳩のテーマは”さわやかな涙”ですから。(元はエロゲーなのですがね)

199 :197:2000/10/26(木) 04:22
レス、どうもです
> 今回のシリーズは、エロ無しで書きたいと思います。
難しいとは思いますが、期待してますんで・・・



200 :CC名無したん:2000/10/26(木) 07:43
エロ無し歓迎!!

201 :CCCP名無したん:2000/10/26(木) 11:44
1っす。
仕事から帰ってきたら、
本人さえ忘れていたスレが…

情事ルーカスさん
ありがとう御座います。

これからの展開を楽しみにしています。

202 :CC名無したん:2000/10/26(木) 21:23
ばんがれ!


203 :CC名無したん :2000/10/26(木) 21:28
ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
あああああああああああああああああああああああああああああああああああ
ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
あああああああ

204 :CC名無したん:2000/10/26(木) 21:50
マルチ?
なんだそれ?


205 :ナナシサン:2000/10/26(木) 23:31
ネズミコウニョ。

206 ::CC名無したん:2000/10/27(金) 01:12
>>167-192
面白いよ。age

207 :CCCP名無したん:2000/10/27(金) 09:40
このスレでマルチを知らない人、
PC版「To Heart」をプレイせよ。
秋葉で中古なら4500円前後だ。

萌えるぞ

208 :たまきっち:2000/10/27(金) 13:28
発売元はここね
http://leaf.aquaplus.co.jp/



209 :CC名無したん:2000/10/27(金) 16:19
どこかのhpで「驚異のセリオ商法」という言葉を見たことがある。

210 :(*´Д`*)ハァハァ:2000/10/27(金) 17:40
 今日もまた始まった。
 真っ白なシーツの掛かった診察台に、何も着ない、ショーツもつけない生まれたままの姿であがる。ゆっくり横になると、シーツが背中にひんやり冷たい。看護婦さんが二人入ってきて、私の左右の足をそれぞれ持って、ゆっくり開くの。そしてベッドの両脇にとりつけられた固定器具にしっかりベルトでくくりつける。続いて看護婦さんたちは私の両手首も頭の上で縛り付ける。私は股を大きく開いてばんざいしたまま、もう身動きできないの。すごく恥ずかしい。一人でお風呂に入ったときに、こっそり鏡に映してみた、私の恥ずかしいところが今、丸見えになってる。

211 :(*´Д`*)ハァハァ:2000/10/27(金) 17:41
 別の看護婦さんが入ってくる。手にはすべすべのスポンジを持ってるの。洗面器の暖めたベビーローションみたいな液に浸して、ゆっくり私の体をなでるの。腕、脇の下、胸……あ。乳首が立っちゃう。体が溶けそうに気持ちよくなってくると、いつもそうなるの。あら……。看護婦さんが気付いて、優しくちょんってつまむの。恥ずかしい。ああっ……ん。私、思わず声を出しちゃう。まゆちゃん、気持ちいいの……。看護婦さんはじらすみたいにゆっくり、私の小さな乳首をいじめる。可愛いわね。くり、くりくり……。胸から背中へきゅうんてなる感じ。看護婦さんは続けてスポンジをおなかに滑らせるの。私のすべすべのおなかをすべりおりてくるスポンジに、思わずじわっ、てなる。おしっこが出そうになるの。私のお尻の下にはいつおしっこが出てもいいように銀色のお皿が置いてあるけど、恥ずかしくていつもキュッて我慢するの。スポンジは私の大事なところを素通りして、両方の内腿をゆっくり、行ったり来たりするの。

212 :(*´Д`*)ハァハァ:2000/10/27(金) 17:42
太股の付け根の、窪んだところを指でなぞったりするの。まゆちゃんは、いつ、おけ毛が生えるのかしらね……。もう私、頭がぼうっとなって、いつの間にか大きな声を出してる。ああっ……あああっ……あんっ、ああんっ……て。すごく気持ちよくて、泣きたくなるの。あそこがじんじんしてくると、看護婦さん分かるみたいで、いつも私の恥ずかしいところに試験管の口を押し込むの。しばらくそのまま、冷たくて堅いものが私の柔らかくて熱いところに埋まってるの。気持ちよくてお尻が震える度に、試験管がぷるぷる震えるのが分かる。ほら、まゆちゃん。看護婦さんが試験管を抜いて翳すと、口から糸を引いて、中にいっぱい水が入ってる。揺らすと、とろとろって揺れるの。こんなにまゆちゃん、溢れちゃったのよ……。

213 :(*´Д`*)ハァハァ:2000/10/27(金) 17:43
恥ずかしい。看護婦さんはそれを一番搾りだと言ってこくこく飲むの。おいしい、まゆちゃんの味……。私、頭がぼうっとしたままで、看護婦さんが出ていったのにも気付かない。気付くと白衣を着た先生が立っているの。すごく恥ずかしい。私の裸をじっと上から下まで観察するの。さあ、始めようかねって言って、先生、私の足元の椅子に腰掛けるの。私からはもう見えなくなるんだけど、先生が私の一番恥ずかしいところを見てるのがわかるの。突然私のあそこに暖かい指が触れて、くにゅぅって開く。にちゃっ……て音がして、私、ぎゅっと眼をつぶる。泣きそうに恥ずかしいのに、広げられたところがすごく熱くて、何かが溢れてくる。

214 :(*´Д`*)ハァハァ:2000/10/27(金) 17:44
先生は、ふむ……なんて言って、少し上の、ぽつんと飛び出たところに優しく触れる。私、思わずお尻をびくんて浮かしちゃう。涙が出てきて、私の声はもう泣き声になってるの。ああん……ああ、くうっ……んんっ、んあっはっ。先生は顔を近づけると、ちゅぱって、突起を吸うの。先生の唇の中で、私の突起が先生の舌に転がされてる。私もう変になって、お尻をとんとんはねさせながら叫んでる。ああっ、あぁっ、ああんんっいやっ、あはあっ、くうんっ、うっ、あっ、くっ、はうっ……。先生はそんな悪戯を続けたまま、白いゴムをかぶせた指を、私の広げたお肉の真ん中にあてがって、つぷって入れるの。私のそこはもうびしょびしょで、ぬるっ、ぐにゅうぅぅ、って、先生の指を飲み込んじゃう。私、全身が震えて背中が、くっ、て縮むの。

215 :(*´Д`*)ハァハァ:2000/10/27(金) 17:45
先生は私のおなかの中で指を細かに振るわせる。私、いつの間にか汗びっしょりになって泣き叫んでるの。先生、嫌っいやっ、駄目、もうっ、あっ、だめっ、許して、許して下さいっ。先生の手が激しく動く私のあそこは、すごい音がしてるの。ぐちゅっ、ぬちゅっ、にちゅっ、ぐちゃっ、ねちょ、にちゃっ、ぢゅっ。最後の音は、先生が私の溢れた穴に口を付けてすすった音。ぴしゅっ。おしっこがほとばしって、先生の顎をぬらす。先生は、おおっ、って叫んで、嬉しそうに言うの。まゆちゃん、もう潮が吹けるようになったね。私何もわからなくなって、頭の中で、ぱちんっ、て弾けて、ああっ、って叫んで目の前が真っ白になるの。

216 :(*´Д`*)ハァハァ:2000/10/27(金) 17:48
雨津田、市能・・・ヽ(´ー`)ノ

217 :CC名無したん:2000/10/27(金) 18:15
興奮してしまった
俺もう逝きそう
逝っていいですか?

218 :CC名無したん:2000/10/28(土) 00:42
マルチの続きを…

219 :CC名無したん:2000/10/30(月) 04:41
アゲアゲ

220 :CCCP名無したん:2000/11/01(水) 08:15
他力本願なスレだけど、
情事ルーカス氏の力作を
読んで欲しいのでage

221 :CC名無したん:2000/11/02(木) 15:56
α___J _J         and          (| ●        ● |      ヽ
  / ̄ ̄ ̄ ̄\  GOOD-BYE 2ch WORLD! /.| .┌▽▽▽▽┐ .|____|__||_| ))
 /     ●  ●、                   ( ┤ .|        | .|□━□ )
 |Y  Y       \ またどこかで会おうね  \.  .└△△△△┘ .|  J  |)
 |.|   |       .▼ |                 | \あ\      | ∀ ノ
 | \/        _人|∧∧∩゛冫、 .∧_∧      |    \り.\     . |  - ′
 |       _/)/)/( ゚Д゚)/ `  . (´∀` )..ヽ(´ー`)ノ  \が\ .   |  )
 \    / 〔/\〕 U  / ∩∩ (    ) (___)    \と.\ .|/
  | | | c(*・_・)  |  |ヽ(´ー`)ノ_|  |  | |   |〜 /\.\う\| (-_-)
  (__)_) UUUU /∪∪ (___)(_(__) ◎ ̄ ̄◎─┘ .└──┘.(∩∩)


222 :CCCP名無したん:2000/11/15(水) 09:50
あげときます。

読んで(ハアト

223 :名無しさん:2000/11/16(木) 16:27
http://www.heavens.to/free/autobbs/cgi-bin/mkres2.cgi
萌え。

224 :名無しさん@1周年:2000/11/16(木) 17:30
らっ・・・ラン・ハンジュクちゃん燃えぇ〜〜〜

225 :情事ルーカス:2001/01/20(土) 15:14
〜カードキャプターさくら・人の心、私の気持ちU・ウィークエンド・シャッフル〜

「…ユーザー登録。木之本さくら様。なんなりと御命令下さい、さくら様」
少女の声はどこまでも無機質で、表情は固く氷の様だった。
(なんか、私の想像していたのと、違う)
 さくらは口に出さなかったが、メイドロボの所作に少々不満を感じていた。
「制御システム、身体システム、共に正常起動確認。人格システム、導入開始します」
 作業員はそう言うと、キーボードに指を走らせた。それと共に、少女の身体からのハム音が高くなる。
 数十秒の沈黙、その間に、さくらは少女の瞳に光りが宿り始めたように感じた。
 その後、少女はピョコンと立ちあがったかと思うと、コードが繋がっているのを気にも止めず、深々と
お辞儀をすると、さくらに満面の笑みを浮かべながら、話し始めた。
「はじめまして、木之本さくら様。私、HM-12型 マルチです。よろしくお願い致します」

226 :情事ルーカス:2001/01/20(土) 15:15
「人格システム、リリース成功です」
 作業員の声に、長瀬は満足そうに肯いていた。
 立ちあがり、収納BOXから出たそのメイドロボは、白いワンピースの水着のような衣装だけを身にま
とい、ニコニコと微笑んでいた。柔らかそうな肌の質感、そして、呼吸に合わせて僅かに上下する細い肩
など、それはどう見ても、人間の少女そのものでる。
「木之本さま、これでお引渡しは終了しました。あとは御契約どおり、一ヶ月に一度、研究所にメンテナ
ンスとデータのダウンロードの為にお返しいただければ、通常通りに使用できますので、ご安心下さい。」
 そう言うと、丸メガネのセールスマンは、以前と同じ様に、テーブルに額を擦り付ける様に頭を下げて
言葉を続けた。
「ふつつかな娘ですが、半年の間、何卒宜しくお願い致します。」
「変なの。なんかお嫁さんが来るみたい。」
 その前時代的で大げさな長瀬の所作を見て、屈託なく笑うさくらであった。

227 :情事ルーカス:2001/01/20(土) 15:17
 やがて長瀬は、要領良くメンテナンスツールとオプションパーツの説明を終えると、作業員達と共に引
き上げて行った。さくら達も、玄関先までそれを見送りに出る。
 リビングルームには、半裸の少女が一人残された。彼女は立ったまま、物珍しそうにあたりを見まわし
ていた様だったが、その部屋へ戻ってきたさくら達を見とめると、頭頂部に抜けるようなカン高い声で問
い掛けてきた。
「木之本様、ご家族のユーザー登録をお願いしま〜す」
 起動直後とは全く違う、軽く弾むような口調である。
「私はさくらさんの父、木之本藤隆です。よろしくね、マルチさん」
 藤隆はいつもの柔らかい笑顔をたたえながら、その新しい家族を受け入れた。
「俺は木之本桃矢、さくらの兄貴だ。機械に言うのもなんだが、まあ、よろしくな」
 目つきの鋭い長身の兄は、やや棘のある言葉で迎える。

228 :情事ルーカス:2001/01/20(土) 15:19
「わたくしは大道寺知世。さくらさんのお友達で、親戚でもありますの。よろしくお願いしますね、マル
チさん」
 長い黒髪の美少女は、ハンドムービーのファインダーから目を外し、近くのテーブルにそのカメラを置
き、ゆっくりと丁寧にお辞儀をした。その物腰はあくまで優雅で、和やかな表情がそれに花を添えていた。
「えっと、私は、・・・」
 さくらが知世に続いて自己紹介しようとした時、それを遮るように、緑色の髪のショートヘアーの少女
は元気良く言葉を返してきた。
「はい、木之本さくら様でございますね、ご主人様」
「ほえっ、なに、そのご主人様って」
 耳慣れない呼ばれ方をされ、さくらは大いに戸惑っていたが、マルチは一向に意に回さず、能天気に言
葉を続ける。
「一番最初に登録をされた方が、ご主人様となります。ですから、さくら様が私のご主人様なわけです」
「え〜っ。お父さんがご主人様じゃ無いんだ」
「はい、ご主人様」

229 :情事ルーカス:2001/01/20(土) 15:20
 当惑を続けるさくら。その彼女の肩に藤隆は軽く掌を乗せ、ささやいてきた。
「いいんじゃないですか、さくらさん。元々彼女は、さくらさんの為に来てもらった様なものですから」
「でも〜ぉ。ねえ、マルチちゃん・・・」
「はい、何でしょう、ご主人様」
 遠慮気味に切り出すさくらの言葉に、元気良くマルチは反応する。
「その”ご主人様”は止めてくれないかなぁ。なんかくすぐったくて、居心地悪いよ」
「へっ。じゃあ、どのようにお呼びすればよろしいのですか」
 主人の思わぬ提案に、マルチは元々大きな造形の瞳をさらに大きく見開いて、驚きと疑問の表情を作っ
ていた。
「えっと、じゃあ、”さくらさん”でいいよ」
「はい、かしこまりました。御主人様は、”さくらさん”ですね。」

230 :情事ルーカス:2001/01/20(土) 15:20
「あのなあ、呼び方なんかどうでもイイけどよぉ」
 さくらとマルチのやりとりを遮るように、桃矢が気だるそうに言葉を割込ませる。
「お前その格好、何とかならねえか。リビングにだな、あの、裸みたいな格好で居られるとだな、その、
とにかく落ち着かねえんだよ」
 桃矢はさくら達から視線を外し、言い放った。
(ほえ、お兄ちゃん、照れてるのかなあ)
 さくらは、普段見せた事の無い兄の表情を、滑稽に感じていた。
 確かに、一見すると人間の少女にしか見えないマルチが、うす布一枚だけ身につけた格好で側に居られ
るのは、一応、若い健康な男子の桃矢にとって、無関心ではいられないものである。
「はわわわっ、すみません。すぐにオプションの衣装に着替えますので」
 マルチは顔を赤らめながら、側にあった梱包材を身体に引き寄せ、押し当てた。
「マルチちゃん、恥ずかしいの」
「わかりませんが、CPUに変なパルスが干渉してサブルーチンにアクセスできません。あうううっ」

231 :情事ルーカス:2001/01/20(土) 15:22
(あれ、マルチちゃん、赤くなってる)
 明らかに、恥じらいと思われるしぐさをするマルチを見て、彼女が機械であるとはとても思えないさく
らであった。
「マルチちゃん、私のお部屋においでよ。あそこなら安心して着替えることができるし」
 さくらは手近に有ったバスタオルをうずくまっているマルチに手渡すと、優しく微笑みかける。
 小柄なメイドロボは、身体を丸めたまま主人からそのタオルを受取ると、立ち上がりながらそれを身体
に巻き付けた。彼女の両目の端には何か光る物がほの見えている。
「あっ、あの、すみません。ありがとうございます」
 マルチはそう言うと、側にある衣装ケースのような物を引き寄せると、さくらに向かってペコペコとお
辞儀を始めた。
「あの、私、人間の方のお役に立たなければならないのに、来た早々御迷惑をおかけして、本当に申し訳
ございません」

232 :情事ルーカス:2001/01/20(土) 15:22
 さくらは困惑の表情を浮かべながらも、そんなマルチを押し止めるようなしぐさをした。
「そんな、全然、迷惑なんかじゃないよ。それより、早く私のお部屋にいこう」
 そう言いながらマルチの手を取るさくら。そして、それと同時に、知世もムービーを手に構えたまま、
ソファーから腰を上げた。
「私もご一緒しますわ、さくらちゃん」
 背格好が似たような少女三人が、リビングを出てパタパタと階段を昇って行く。それを横目で見送りな
がら、藤隆と桃矢は散乱しているオプションや梱包材をかたずけていた。

233 :情事ルーカス:2001/01/20(土) 15:23
 三人が二階のさくらの部屋の前までたどり着くと、その部屋の主は他の二人を部屋の前で待たせ、一人
で中に入って行った。この部屋の小さな同居人(?)の様子を見る為である。
 見ると、さくらの部屋の出窓が僅かに開いており、そこから流れ込むそよ風が軽くレースのカーテンを
揺らしているだけで、ケロの気配は感じられなかった。
(よかった、ケロちゃん、まだお散歩から帰ってきていないみたい)
 それはさくらにとって、好都合だった。彼女は、マルチには、ケロの事は内緒にしておきたかった。ま
た、もしそれが無理だとしたら、頃合いを見計らって紹介したいと思っていた。
 それは、「メイドロボは嘘がつけない」と言う評判のせいだった。

234 :情事ルーカス:2001/01/20(土) 15:25
 マルチが来る事になってから、さくらは自分なりにメイドロボに関する情報を集めていた。近所の人や、
友達などから色々と話しを聞いているうちに、どうやらメイドロボは、人間に対して嘘や隠し事が出来な
いらしいと言う事がわかってきた。そうなってくると、ケロの存在が、マルチが木之本家に来る為の最大
の障害となって来たのである。
 さくらは、一応ケロの存在は、他の家族には秘密にしていた(本人はそのつもり)ので、それがマルチ
に知られる事によって父や兄に知られてしまう事を恐れたのだった。だから彼女は、木之本家に来たばか
りのマルチとケロが、いきなり鉢合わせするのだけは避けたいと思い、小さな同居人に、今日は一日中家
を空けるように朝から促していたのだった。
 部屋の中の様子を見たさくらは、マルチと知世を中に招き入れた。そして、三人は部屋の中に入るや否
や、オプションの衣装ケースを開け、中の衣装を広げ始めた。

235 :情事ルーカス:2001/01/20(土) 15:26
「なんか、あんまり可愛い服無いね」
「そうですわねえ、紺色のメイド服とエンジ色のジャージの二種類だけなんて、面白味に欠けますわねえ。
せっかくさくらちゃんが可愛い格好をなさっていても、釣合いがとれませんもの」
 さくらと知世はお互い顔を見合わせて落胆の表情を見せた。しかし、マルチはバスタオルを身体に巻い
たまま、彼女達のそばにペタンとすわり、にっこり微笑みながら言葉を続けた。
「はい、メイドロボの服装は動きやすいのが一番です。そして、汚れが目立たなくてお洗濯が簡単なら良
いので、それらと、このセンサースーツだけあれば大丈夫です」
「でも、それじゃあマルチちゃん可哀想だよ」
「マルチちゃん、ちょっと失礼いたしますわ」
 さくらとマルチのやり取りを聞いていた知世は、いきなりマルチに近づくと彼女の身体を触り始めた。

236 :情事ルーカス:2001/01/20(土) 15:27
「はううっ、何をなさるんですか」
 突然の事に身を縮めるマルチだったが、知世は意に介さず、壁の方を指差して言葉を続ける。
「さくらちゃん、マルチちゃんにあちらの制服を着せてもよろしいですか」
「ほえ、別にいいけど」
 さくらは、マルチに友枝小の制服を着せようとする知世の意図が解らなかった。しかし知世は、壁のハ
ンガーに掛けてある制服を手に取ると、戸惑いの表情を浮かべる親友を尻目に、いそいそとメイドロボに
着付け始めた。
「やっぱり、ピッタリですわ」
 数分後、そこには友枝小学校の制服を身に纏ったメイドロボの姿があった。サイズは、に丈も幅もまる
で誂えたかの様に良くフィットしている。

237 :情事ルーカス:2001/01/20(土) 15:28
「ほんと、マルチちゃん、良く似合ってるよ、とっても可愛い」
「あううっ、不思議です。オイルポンプの回転が上がって、なんだかドキドキ言ってます」
 さっきリビングで見せたように、顔を紅潮させて身悶えするマルチを、さくらは目を細めながら柔らか
く見つめている。
「でも知世ちゃん、どうして私の服サイズとマルチちゃんのサイズが一緒だってわかったの」
「それはもう、さくらちゃんの身体の事でしたら、隅から隅までどんな事でも存じ上げてますわ。うふっ」
 知世はさくらに向けて、艶っぽい視線を投げる。さくらは、その視線の意味を知ってか知らずか軽く受
け流すと、マルチの両手を取り、顔全体で喜びを表しながら彼女に言葉をかけた。
「よかったね、マルチちゃん。これからは私の服だったら何でも着られるよ」
「でも、メイドロボである私が、人間の方の、ましてや御主人様の御召し物を着用するなんて、恐れ多い
です」
「そんな事、全然気にすること無いよ。そうだ、他にどんな服が似合うか、私が選んであげる」
「あっ、ありがとうございます。うううっ」
 マルチは感激してるのか、その大きな瞳にうっすら涙まで浮かべている。

238 :情事ルーカス:2001/01/20(土) 15:29
 こうして、メイドロボの着せ替えショーが始まった。さくらと知世は、マルチから、制服とその下に着
ていた白い水着のようなセンサースーツを脱がせると、彼女に似合う下着の吟味から始め、スカートやブ
ラウス、ワンピースの他、果ては以前、カード集めの時に着たバトルコスチュームまで、次から次へと着
替えさせた。こうして二人は、等身大の着せ替えごっこに没入していった。
 そして、さくらと知世が、マルチに羊の着ぐるみのようなコスチュームを着せていた時だった。張りの
有るカン高い関西弁がさくらの部屋に響き渡った。
「なんやさくら、楽しそうやなあ」
 その声を聞いた途端、二人の少女はその場で凍り付いてしまった。当然彼女達は、その声の主を知って
いた。ケロである。
「ケ、ケロちゃん、いつからそこに…」
「そやなあ、五分ぐらい前からかなあ。さくら達があんまり楽しそうやさかい、声かけるの待っとったん
や」

239 :情事ルーカス:2001/01/20(土) 15:31
 二人は、その等身大の着せ替えごっこに熱中するあまり、周りへの注意が疎かになっていた。ゆえに、
窓からケロが入ってきた事に、全く気づかなかったのである。
「ケロちゃん。今日は一日中お散歩してくるんじゃなかったの」
 さくらは、固まりかけている表情を無理に笑顔に作り変え、ケロに問い掛けた。
「初めはわいも、そう思うてたんやけど、あまりに天気が良くて暖かいさかい、屋根の上で昼寝しとった
んや。そして目えさましたら、さくら達が、なんやマネキン使うて着せ替え遊びしとるやないか。面白そ
うやったから、つい降りて来てもうたんや。ところでさくら、例のカラクリ人形、まだ届かんのかいな」
「それだったら、今ケロちゃんの目の前にいるよ」
 こうなってしまったら仕方が無いので、さくらはマルチをケロに紹介する事にした。
「へっ、こいつはマネキンやんか。カラクリ人形言うたら、ゼンマイ仕掛けで動く、茶碗運ぶアレやろ」
「ケロちゃん、それって古すぎ…」
 そんな、さくらとケロのやり取りを聞いていたマルチだったが、彼女達の会話が途切れたのに合わせて
空中に浮かんでるケロに向かって勢い良くお辞儀をすると、自己紹介を始めた。
「わたし、今日から木之本家にお世話になります、メイドロボのマルチと申します。以後、よろしく御願
いします」

240 :情事ルーカス:2001/01/20(土) 15:35
 さくらは、ケロの存在に何も疑問を持たないマルチを不思議に思い、たずねてみた。
「マルチちゃん、ケロちゃんを見て、不思議だとか、得体の知れない物とか、何とも思わないの」
「あのなあ、さくら」
 ケロが、軽くつっこむ。
「へっ、先輩のロボットさんですよねえ。わたし、研究室に居た時に、似たような方に何人かお会いした
事が有ります。宙に浮いている方はまだ存知ませんが、きっとその方達の御仲間ですよねえ」
 メイドロボが一般化する数年前から、愛玩用ロボットの普及は始まっていた。特に最近は、ロボット工
学の爆発的な進歩により小型軽量化が進み、単純な物なら小さなぬいぐるみにまで収まるようになり、さ
らに、擬似人格は相当高度な会話までこなすようになってきていた。
 どうやらマルチは、ケロの事を愛玩ロボットと勘違いしたようであった。それは、さくらと知世にとっ
ては好都合であったが、当の本人は、その事に大いに不満を持っようだった。
「なんやて、デク人形。お前と一緒にするんやない。わいはこう見えても、最強の守護獣…」
 ケロが空中で見栄を切り始めると、二人の少女は大慌てで彼の口を塞ぎ、部屋の隅まで連れて行くと何
やら小声で諭し始めた。

241 :情事ルーカス:2001/01/20(土) 15:36
「自分から正体明かしちゃだめじゃない、ケロちゃん。もしそうなったら、私が魔法を使える事までマル
チちゃんに知られちゃうかも知れないじゃない」
「そうですわ、それに、せっかく相手がこちらの都合良く勘違いなさっているのですから、ここは、この
まま押し通すのが得策ですわ」
「知世、お主、意外と悪やなあ」
 ケロは目を細め、流し目を知世に送る。
「ふっ、わたくし、目的の為なら手段を選ばない女ですの」
 知世は薄く笑った。
 さくら達はしばらく何かヒソヒソと相談をすると、二人と一匹はマルチに向き直り、やや芝居掛かった
口調で会話を続けた。

242 :情事ルーカス:2001/01/20(土) 15:37
「そ、そうなの。この子、ペットロボットのケロちゃん。よろしくねっ」
 さくらの表情は、笑顔を作ってはいるが、あくまで固い。それに続き、ケロが二昔前のSFアニメに出
てくるコンピューターみたいな声で、マルチに話かける。
「ヤァ、ボク、ケルベロス。エロシクネ」
(ケロちゃん、お芝居下手なんだから)
 ケロの演技力の無さに、少し呆れたさくらであった。
「それでね、マルチちゃん。一つお願いが有るんですけど、このケロちゃんの事なんですけど、わたくし
とさくらちゃん、そしてあなただけの秘密にして欲しいのですが、どうでしょう」
(へーっ、知世ちゃん、落ち着いてるなぁ)
 知世は他の二人とは打って変わって、全く自然な素振りでそのメイドロボに接している。
「へっ、どうしてですか」
 マルチは不思議そうに首を傾けた。
「実はケロちゃんは、わたくしのお母様の会社で開発しているロボットの試作品なのですが、訳あって開
発が終わるまで、さくらちゃんにお預かりいただいているんです。ですから、この事は他の御家族には内
緒にして欲しいのです」

243 :情事ルーカス:2001/01/20(土) 15:39
「ハイ、わっかりました」
 知世の説明を聞いて納得したのか、マルチは甲高い声で元気良く返事をした。
「えっ、でもメイドロボって嘘や隠し事が出来ないんじゃなかったっけ」
「ええ。先輩の方々は一切そのような事は出来なかったようですが、最新型の私達は、ご主人様の御命令
があれば、ある程度の秘密はお守り出来る様になりました。もちろん、今でも嘘はつけませんけども」
 小柄なメイドロボは、無邪気な笑顔をたたえながら、さくらの疑問に答えた。さらにマルチは続ける。
「ただ、その為には解除パスワードが必要なんです。よろしかったら、なにかお好きな言葉を私に向かっ
て話して下さい」
「さくらちゃん、それでしたらあの言葉がよろしいんじゃ御座いませんこと」
 知世は悪戯っぽく微笑むと、さくらにそっと耳打ちした。
「う、うん、そうだね」
 さくらは小さくうなずくと、再びマルチに向き直り、正面にそのメイドロボを見据える。

244 :情事ルーカス:2001/01/20(土) 15:40
「じゃあ、いくよ、マルチちゃん」
「ハイ」
 両手を胸の前で合わせるさくら。そして軽くまぶたを閉じ、涼やかな声で呪文のような言葉を唱え始た。
「契約のもと、汝の主さくらが命じる。レリ−ズ」
「パスワードの入力、終了しましたぁ。それにしても、なんだか、素敵なパスワードですね」
「えへへっ、そ、そうかなあ」
「ハイ。とっても」
 照れ笑いをする小さなマスターを見つめるメイドロボの大きな瞳には、一片の影も無かった。

〜カードキャプターさくら・人の心、私の気持ちU・ウィークエンド・シャッフル・END〜

245 :情事ルーカス:2001/01/20(土) 15:55
かなり間があきましたが、小説の続きが出来ました。
<<225-244
尚、前回分はこちらです。よろしかったら。
<<167-192

246 :j@偽者:2001/01/20(土) 16:01
ルーカスさんありがとう
>>225-244

前回分
>>167-192

247 :CCCP:2001/01/20(土) 16:43
ルーカスさん…アリガトウ…ホントにアリガトウ…(感涙)

248 :CC名無したん:2001/01/20(土) 16:45
ははは
ルーカス生きてたんか!

249 :CCCP:2001/01/20(土) 16:52
>ルーカスさん

チャットが復旧したら、俺と雑談してください

実は俺がこのスレの1です。

250 :CC名無したん:2001/01/20(土) 23:50
祝!復活age!!

251 :CC名無したん:2001/01/22(月) 02:17
即興で書いたもので、まったくCCさくらともToHeartとも
無関係な内容になってます(^_^;
(つーか、わたしゃ両方ともほとんど知らないんだよ(T_T)
私としてはめずらしく、結論(オチ)をまったく考えずに作りました。
さて、これからどういうふうに続けよう・・・?

「木之本家にきたHMX-12マルチ」

第一話(続きはまったく未定)

今日、待ちに待ったロボットがうちにやってくる。
かわいいペット型のロボットなんだ。
○ニーから発売されている、ア○ボなんだけど、
ものすごい人気で、売り切れ続出なんだよ♪

けど、もう大丈夫!!
お兄ちゃんを深夜3時までこきつかって、なんとか
インターネットで買うことができたの。
わたしのクラスでもまだ誰も持っていない。わたしが第一号ってわけ。

252 :CC名無したん:2001/01/22(月) 02:18
 ピンポーン!!(チャイムの音)

あ、ついに来た来た(#^.^#)
これで私もペット持ちの身分ね♪

 ガチャ(ドアを開ける)

「すみませーん。有栖川研究所ですがぁ、木之本さんのお宅は
こちらですよね?」

「え、ええ。そうですけど・・・」

「じゃ、お届け物のロボットです。お嬢ちゃん、はんこ持ってるかな?
持ってなかったら、そう、そこに名前書いてね。」

「どうもありがとーございましたー!」

帰っちゃった・・・

目の前には、ピアノくらいのものすごく大きなケースがある。
ドライバーさんが4人がかりでようやく運んできた。
けど、今日配達されるはずのロボットって、ソ○ーのアイ○だよねぇ?
あれって、たしかネコ型ロボットだよね?
クマ型ロボットじゃないよね?

それにしては、なんでこんなにケースが大きいんだろう・・・?(@_@)?

253 :CC名無したん:2001/01/22(月) 02:18
おそるおそる、ケースを開けてみた。

イヤな予感はしてたんだ・・・(;-;)
ぜーーーったい、ネコ型ロボットじゃないって。

けど、けど、まさか人間の女の子が入ってるなんてぇ!!!(T^T)

死んでるのかな?
この娘が死んでたら、うちのお父さん、つかまっちゃうよね?
どうしよう? このままじゃ、路頭に迷っちゃう。
もう新宿の隣町はイヤだよ〜(;-;)
わたしは意を決して、「最終的解決」を図ることにした。

庭の片隅に、これから野菜を植えて家庭菜園にする予定の場所がある。
あそこならいいだろう。

254 :CC名無したん:2001/01/22(月) 02:19
わたしは女の子を背負い、庭に運び込んだ。
すごく重い。いったい何キロあるんだろう?
けど、埋めちゃわないと。。。
新宿の隣町はもうイヤだ(;-;)

 ざくっ、ざくっ・・・

さっきから一時間ちかく穴を掘り続けているのに、なかなか穴は
大きくならない。こんなときには女の子の非力さを思い知らされる(;-;)
お兄ちゃん、早く帰ってきて〜!!(T_T)

そのとき、うしろから優しい声が聞こえてくる。
「おてつだいしましょうかぁ? 」

「あ、うん、おねがい。そこにもう一つスコップがあるから。」

 ざくっ、ざくっ、ざくっ、ざくっ・・・

二人がかりで掘ったら、さすがに早くできた♪
さあ、あとはあの子を埋めるだけだ・・・

255 :CC名無したん:2001/01/22(月) 02:20
わたしはもう少し手伝ってもらおうと思って、
お手伝いしてくれた人の方に振り向いた。

「ほ、ほえぇぇぇぇ〜〜〜!!!!!」

手伝ってくれた娘は、わたしが埋めるつもりだった女の子だった。
なんで生き返ってるのぉ(T_T)

ああ、これでもうおしまいだ(T_T)
新宿の隣町行きのバスは、何時に出るんだろう・・・

                  続く・・・かな?(^_^;

256 :たまごリュック:2001/01/29(月) 20:15
ToHeartについて、いろいろ教えてくださったCCCPさんに感謝します。

第二話

その夜、うちの応接間で家族会議が開かれた。
もちろん、マルチさんもいっしょだ。

ちなみに、○イボはあのあとすぐに届けられた。
今朝はあれだけ待ち望んでたアイ○なのに、いまだに箱も開けてない・・・

まず、お父さんが言った。
「えーとですね。こちらはマルチさんです。
来栖川研究所さんからしばらくお預かりすることになりました。
マルチさんにうちでいろんな経験をしてもらいまして、そのデータを
集めるためだそうです。
もちろん、学校は桃矢さんとおなじ星篠高校に行ってもらいますから。」

マルチさんがペコッと頭を下げた。
「よろしくお願いします。ご主人様。」

わたしはお兄ちゃんがまた何を言い出すのかと心配して、
お兄ちゃんの方に振り向いた。

257 :たまごリュック:2001/01/29(月) 20:15
そのお兄ちゃんはマルチさんをじっと見つめて、
「おまえ、自分を埋める穴をいっしょになって掘ってたらしいな。
なんかぬけてるやつだな。
おい、怪獣、おまえらお似合いじゃないか?」
って言い出したの。

「ぬけてる」だなんて、なんて失礼なこと言うんだろう。
マルチさん、傷ついちゃったかな?
そう思ってマルチさんの方を向くと、
なんかにこーーーっと笑ってるの。

「そんな…わたしがさくら様とお似合いだなんて…でも…何だか嬉しいです」

「へ? あ、そうだね。お似合いだよね。うん♪」
わたしは思わず笑っちゃった。

258 :たまごリュック:2001/01/29(月) 20:16
お父さんは続けた。
「いままで、私も桃矢くんもけっこう忙しくて、さくらさんの家事の
負担が大きかったんですが、これからはマルチさんがいますから、
彼女に任せればいいですよ。
あと、私たちのことを『ご主人様』って呼ぶことはありません。
藤隆さん、桃矢さん、さくらちゃんでいいですよ。」

マルチさんは
「ハイ!! かしこまりました。ご主人様。」

まだまだ慣れてないみたい。
お父さんは言い間違いを直してあげた。
「藤隆さん、でいいですよ。
じゃあ、さっそくですけど、マルチさん、食事の後片づけしてくださいね」

マルチさんは
「ハイ!! かしこまりました。藤隆様。」
そう言って、台所に行った。

しばらくすると、お皿の割れる大きな音がした。
わたしが台所に行くと、マルチさんが割れたお皿の破片を
拾い集めていた。
「マルチさん、どうしたの?」

「あうぅ・・スイマセンです。
わたしったらドジ踏んじゃって…みなさまになんとお詫びしてよいやら…」

まあ、初日だからね。しょうがないや。
明日からはマルチさんも一人できちんとやってくれるよね。

259 :たまごリュック:2001/01/29(月) 20:16
第三話
翌日、わたしたちはそろって学校に行った。
マルチさんはお兄ちゃんと同じ、星篠高校に通うことになった。

そこの制服を着てみたのだが、マルチさんは身体が小さくて、
Sサイズの服を着てもブカブカだ。制服のそでのなかに、手首が
すっぽり入り込んでいる。

お兄ちゃんは私たちに言った。
「オレは今日、用事があるから・・・
マルチ、おまえは一人で帰れるよな?」

「ハイ!! 一人で大丈夫です。桃矢様のお手間は取らせません」

そうは言うものの、なんかちょっと心配・・・

260 :たまごリュック:2001/01/29(月) 20:16
その日の放課後、わたしはマルチさんといっしょに帰ろうと思って、
うちの小学校の隣にある星篠高校の前で待っていた。
ぞろぞろと高校生のお兄さん・お姉さんたちが下校していく。
そのうち、お兄ちゃんがでてきた。
「あ、お兄ちゃん、マルチさんは?」

「あれ、まだなのか? とろくさいやつだな〜。
オレは今日はちょっと遅くなるから、晩メシいらねぇぞ。
じゃあな。」

そう言って、お兄ちゃんは帰っちゃった。

261 :たまごリュック:2001/01/29(月) 20:17
そのあとずっと待っていたのだが、マルチさんはぜんぜん出てこない。
それにしても遅い。もう5時になるっていうのに。
マルチさん、高校でクラブにでも入ってるんだろうか?

そう思って、高校の中に入り込んで、マルチさんを捜しはじめた。

マルチさんはすぐに見つかった。1階の渡り廊下で一人ほうきを掃いている。

「なにしてるの? マルチさん。」

マルチさんはにっこり笑って、
「あ、さくら様、こんにちは。
わたし、お掃除してます。」

しかし、マルチさんの他には誰もいない。
「一人でお掃除してるの? 他の人たちは?」

「みなさん用事があるとかで、お帰りになられました。」

要するに、みんなは掃除をマルチさんひとりに押しつけたのだ。

262 :たまごリュック:2001/01/29(月) 20:17
わたしは少し腹が立った。
「なんでマルチさん一人でしてるのよ! それっておかしいよ!」

するとマルチさんはにっこり笑って、
「はい、わたしはメイド型ロボットですから、
みなさんのお役に立てればうれしいです。
学校がきれいになったら、みなさん喜んでくれますし。」

そう言われたら、わたしも返す言葉がない。
わたしはそばにおいてあった別のほうきを手に取り、
マルチさんと二人でお掃除を続けた。

その日、うちに帰ったとき、すでにお兄ちゃんはうちにいた。
「なにさぼって寄り道してんだよ。
メシはどうしたんだ? 今日はおまえの当番だろ?」

「けどお兄ちゃん、今日は遅くなるから晩ごはん要らないって
言わなかったっけ?」

「予定が狂ったんだよ・・・」

そう言ったお兄ちゃんの顔には、くっきりと手形がついている。
ミラーとケンカしたんだろうな♪

263 :たまごリュック:2001/01/29(月) 20:17
第四話
わたしとマルチさんは、それからどんどん仲良くなっていった。
マルチさんはロボットにしては身体が小さい。制服もブカブカだ。
わたしとならんでも、あまり変わらないくらいだ。そのうち、きっと
わたしの方が背が高くなるだろう。
マルチさんはこれ以上、背が伸びないのだから。

今日もマルチさんとわたしは、いっしょにお掃除している。
ふたりっきりでのお掃除はたいへんだけど、マルチさんと
いっしょだから、やっててけっこう楽しい。

わたしたちがお掃除しているところに、お兄ちゃんが通りかかった。
お兄ちゃんはマルチさんに声をかけた。
「お、がんばってるな。」

「お兄ちゃん、言うだけじゃなくて、少しは手伝ってよ!」

「悪いな。今日もこれから用事があるんだよ。」

ふん、どうせデートのくせに・・・

264 :たまごリュック:2001/01/29(月) 20:18
けど、お兄ちゃんは、すぐには帰らずに、しばらくわたしたちが
掃除してるのをじっと見つめていた。
しばらくしてお兄ちゃんは帰ったんだけど、そのとき、
「よしよし、おまえはいいやつだな。」
って言って、マルチさんの頭をなでたの。

マルチさんはそれが恥ずかしかったみたいで、頬(ほお)を赤く染めて
ボーっとなっていた。
そのあと、わたしの方にやってきて、
「えへへぇ、さくらちゃんもなでなでですぅ♪」
って、わたしの頭をなでてくれた。

マルチさんは、いまではわたしのことを「さくら様」なんて言わなくなっている。

頭をなでられたわたしは不思議に思って、
「へ? なんで? 」
と聞いた。

マルチさんは答えた。
「はい。さくらちゃんもお掃除してるからです!!」

265 :たまごリュック:2001/01/29(月) 20:18
第五話
データ収集期間が終了した。
マルチさんは、これから研究所に帰ってゆく。
マルチさんの荷物をカバンに詰め込みながら、わたしは
つとめて明るく振る舞っていた。
「ねえ、なんで荷物をみんなまとめなくちゃいけないんだろうね?
2・3日分の着替えだけでいいのにね? 」

わたしはマルチさんと別れるのがイヤだった。
だから明るく笑いながら言った。
「ね。また戻ってこれるよね。
戻ってきたら、またいっしょにお掃除しようね。」

マルチさんは悲しそうな顔をしてだまっていた。
お父さんが言った。
「さくらさん。マルチさんはもう戻っては来ないんですよ。
彼女はプロトタイプなんです。」

266 :たまごリュック:2001/01/29(月) 20:19
「なに、そのプロト何とかって?」

「要するに、マルチさんは『試作品』なんですよ。
彼女にはいろんなメイド活動をしてもらい、こうやって集めたデータを
使って、『量産型』のメイドロボのデータとして利用するわけなんです。
そのデータを抜き取らないと、マルチさんがなんのために働いてきたのか
分からなくなるんですよ。」

「けど、けど、そのデータを抜いたら、また戻ってこれるよね?」

お兄ちゃんが口を挟んだ。
「ダメなんだよ。データ内容は研究所の企業秘密だから、マルチは
そのまま研究所に残らなくちゃならないんだ。」

わたしは泣き出していた。
「イヤだよ!! マルチさんはここにずっといるんだもん!!
そして二人でいっしょにお掃除するんだもん!!

ね、マルチさんもそうだよね? いっしょにお掃除したいよね?」

マルチさんは黙り込んだままだった。

267 :たまごリュック:2001/01/29(月) 20:19
「ね、さみしくないの? これからずっと研究所なんて。
わたしといっしょにお掃除しようよ。」

「わたしは寂しくなんかありません…わたしはロボットだから…
寂しいと言う感情がないんです…
悲しまないで下さい…さくらちゃん…
わたしは帰らなくてはならないですが…
それは、わたしのデータを受け継いでくれる妹たちのために帰るんです…
わたしがいなくなっても…わたしのデータを受け継いだ
妹たちがきっと皆さんのお役に立ってくれます。
だから…」

そう言いながら、マルチさんは笑って見せた。目にいっぱい涙を溜めながら…

わたしは泣きじゃくって、もう何も聞こえていなかった。

268 :たまごリュック:2001/01/29(月) 20:19
第六話
あれからお父さんは来栖川研究所さんといっぱいお話ししていた。
なんども研究所に足を運び、日曜日にまで出かけていった。
お父さんには、ほんとに世話をかけてしまった。

けど、その甲斐あって、なんとかマルチさんがうちに戻ってこれることに
なったんだ!!
ありがとう。お父さん!!
あのとき、わたしが泣いて訴えたから、マルチさんはうちに
戻ってこれることになったんだよね。

女の涙は強いね(^_^)b

けど、その際、かなり厳しい条件を付けられたみたい。

・マルチさんの存在を公(おおやけ)にしないこと
・マルチさんのデータを一切他の目的で利用しないこと
・マルチさんのデータを複製することの禁止

などなど。
その上で、マルチさんのデータを研究所で複製し、そのあとで
うちに戻ってくるとのことだ。

269 :たまごリュック:2001/01/29(月) 20:20
数日後、わたしたちは来栖川研究所に行った。
そこでマルチさんはデータ複製をしてもらうのだ。

そこには広い敷地がひろがっていた。
正門の前で厳しいチェックを受ける。やっぱり、秘密が漏れないように
するためなんだろうな。庭にはたくさんの警備員さんがいる。
正門を越えてしばらく歩くと、
3階建ての古ぼけた、白く大きな建物が見えてきた。

ここでマルチさんが生まれたのだ。

270 :たまごリュック:2001/01/29(月) 20:20
第七話
マルチさんは、わたしに向かってほほえみ、わたしの頭をなでた。
「さくらちゃん、終わったらいっしょにお掃除しましょうね。」

「うん。いっしょにお掃除しようね。」

そう言って、マルチさんは研究所の奥にある特別室に入っていった。
わたしたちはそこには入らせてもらえない。

わたしたちは研究所内の応接間で待っていた。
データを複製するのには、時間がかかるらしい。
マルチさんはお掃除ばかりしていたとはいえ、彼女の持っているデータ量は
かなりの分量があるのだ。

271 :たまごリュック:2001/01/29(月) 20:20
複製作業が始まったのはお昼の2時過ぎだった。
いまはもう、夕方5時を少しまわっている。
もう少しで複製作業は終わるはずだ。そうしたら、またマルチさんと
いっしょに過ごせるんだ。

そのとき、突然ものすごい音がした。
と思ったら、いきなりテーブルの上のティーカップが振り落とされた。

 地震だ!!

ぐらぐらと激しい揺れが十数秒続き、そのあとで揺れはようやく収まった。

わたしははじめ、呆然(ぼうぜん)としていた。
しかしその直後から研究所内部で始まったものすごい騒ぎのために、
わたしはわれに返った。
「お父さん。マルチさんはどうなってるの? 大丈夫だよね? ね?」

お父さんはなにも言わず、わたしをおいて部屋から出ていった。
わたしもお父さんのあとからついていった。

272 :たまごリュック:2001/01/29(月) 20:21
第八話
あの日以来、マルチさんはうちにいる。

あの日に起こった地震のために、研究所の電源設備が破壊され、
数時間にわたって停電してしまったのだ。
マルチさんの持っているデータはほとんど破壊されてしまった。
あと少しでデータ複製が完了するというところで地震が来てしまい、
そのためかえって被害が大きくなってしまったのだ。

いまではマルチさんは、以前のことをほとんど何も覚えていない。
それでデータ収集のため、もう一度うちで預かることになった。

マルチさんは、あれ以来、コンピュータの具合がおかしいのか、
ひまがあったらずっと充電している。
その間、マルチさんはじっとして動かない。「待機」状態になるのだ。

273 :たまごリュック:2001/01/29(月) 20:21
およそ3時間、マルチさんは動かない。
その間、わたしはマルチさんの充電の様子をじっと見続ける。
動かないマルチさんを見てると、涙が出てきた。
涙か頬(ほお)をつたわってゆく。

マルチさんが目を覚ます。充電が終わったのだ。
しかし、彼女はもうほとんど何も覚えていない。
目を覚ました彼女は、わたしの頭をなでた。

「えへへぇ、さくらちゃん、おはようですぅ。」

そうなのだ。マルチさんはほとんど全てのことを忘れてはいたが、
ただ一つのことだけは覚えていてくれていた。
それは、わたしのこと・・・

わたしは涙をふいてほほえみかけた。
「マルチさん。おはよう。
これからお掃除しようか?」

                 おしまい

274 :CC名無したん:2001/01/29(月) 22:26
続きを求む。

275 :情事ルーカス:2001/02/02(金) 01:08
〜カードキャプターさくら・人の心、私の気持ちV・ホンキートーク・アンドロイド〜

「最新型の私達は、ご主人様の御命令があれば、ある程度の秘密はお守り出来る様になりました。もちろ
ん、今でも嘘はつけませんけども」
 小柄なメイドロボは、無邪気な笑顔をたたえながら、さくらの疑問に答えた。さらにマルチは続ける。
「ただ、その為には解除パスワードが必要なんです。よろしかったら、なにかお好きな言葉を私に向かっ
て話して下さい」
「さくらちゃん、それでしたらあの言葉がよろしいんじゃ御座いませんこと」
 知世は悪戯っぽく微笑むと、さくらにそっと耳打ちした。
「う、うん、そうだね」
 さくらは小さくうなずくと、再びマルチに向き直り、正面にそのメイドロボを見据える。
「じゃあ、いくよ、マルチちゃん」
「ハイ」
 両手を胸の前で合わせるさくら。そして軽くまぶたを閉じ、涼やかな声で呪文のような言葉を唱え始た。
「契約のもと、汝の主さくらが命じる。レリ−ズ」
「パスワードの入力、終了しましたぁ。それにしても、なんだか、素敵なパスワードですね」
「えへへっ、そ、そうかなあ」
「ハイ。とっても」
 照れ笑いをする小さなマスターを見つめるメイドロボの大きな瞳には、一片の影も無かった。

276 :情事ルーカス:2001/02/02(金) 01:09
 ケロの件が一段落すると、再びマルチの着せ替えごっこが始まった。しかし、あれこれと色々な服を着
させたものの、家の中の仕事をする時に汚れるかも知れないので、とりあえず今日の所はオプションのメ
イド服を着るという事で落ち着いたのだった。
着替えを終えた三人が一階のリビングに降りてみると、床一面に広がっていたマルチの輸送用の箱や梱
包材、オプションパーツなどはすっかり片付けられており、藤隆と桃矢は、ソファーに腰を下ろしてコー
ヒーを啜っていた。
 桃矢はさくらを見止めると、開口一番さっそく鋭い言葉を投げかける。
「おせーぞ、着替えにいったいいつまでかかってんだ」
「女の子の着替えは時間がかかるものなの。ねっ、マルチちゃん」
 さくらは全然悪びれる様子も無く、切り返す。
「ところでマルチ、お前一体どんな事ができるんだ」
「はい、メイドロボですので、これでも、お料理、お掃除、お洗濯と、一応一通りの事はできますから、
なんなりとお申し付け下さい」
 桃矢の問い掛けに、マルチは元気良く答えた。

277 :情事ルーカス:2001/02/02(金) 01:10
「そうだなー。時間も時間だし、朝から動き回ったから腹減ったなあ。とりあえず昼飯でも作ってくれよ」
 気が付くと、時計は12時をわずかに回っている。
「はい、かしこまりました!…えっと、じゃあ、何をお作りしましょうか」
「それで、マルチちゃんは何が作れるの」
「はい、何でも作れます!」
「何でも?すごいですねえ」
 屈託なく答えるマルチに、藤隆とさくらは素直に感心した。だが、直後にマルチは消え入りそうな声で、
一言付け加えた。
「…お料理の本さえあれば…」
「……」
 一瞬凍り付く一同。さすがにまずいと思ったのか、マルチはすかさずフォローを入れる。
「で、でも、ご飯とお味噌汁、それにハムエッグは何も見ないで作れます」
「……」
 状況は一向に好転しなかった。

278 :情事ルーカス:2001/02/02(金) 01:11
「あと、それに材料がいりますね。材料がないと、さすがに…」
「じゃあ、私もいっしょにキッチンに行くよ、マルチちゃん。初めてだから、勝手がわからないでしょ」
「あ、ありがとうございます」
 さくらとマルチは連れ添ってキッチンに入って行った。そして、そこに着くと、さっそく冷蔵庫や戸棚
の扉を開け、昼食用の食材を物色し始めた。
(そう言えば、今週お買い物に行ってなかったから、ろくな物が残ってないなー)
 冷蔵庫の中をかき回しながら、さくらはそう考えていた。
「さくらさん、さくらさん」
 そのとき、なにやらマルチはニコニコ顔でさくらを呼んだ。手にはスパゲッティーのパスタを持ってい
た。
「これ使ってもいいですか」
「スパッゲッティーね」
「はい。あと、ミートソースも発見しました」
 マルチは側の戸棚から、缶詰を取出す。
「じゃあ、これをお作りしましょうか」
「そうだね。私も手伝おうか」
「いいえ、さくらさんはリビングでお待ちになってて下さい」
「じゃあ、お願いねっ」
「ハイ!」

279 :情事ルーカス:2001/02/02(金) 01:12
 マルチはさっそくとりかかった。腕まくりをして、側にあったエプロンをつけ、鍋で湯を沸かす。
「マルチちゃん、本当に一人で大丈夫?」
「はい、お任せ下さい」
 マルチは自信たっぷりの笑顔で言った。
 そして40分後。
「せんべい?」
「…うっ」
 さくらが顔を引きつらせて漏らした言葉に、マルチはピクリと反応する。
「ミートせんべい…ですわ…」
「…ううっ」
 珍しい生き物でも見るように知世が身を乗り出す。続いて、桃矢が言葉を吐き出した。
「…これはフォークでは食べられないな」
「…ううっ、す、すみませぇ〜〜〜ん」
 マルチは、半べそをかいている。
 マルチの作ったスパゲッティーは、パスタとパスタが焦げてくっ付いていて、せんべいの様になってい
た。ゆでた段階でくっ付いていた物を、十分に油のひいてないフライパンで炒めた結果だ。さらに後から
かけるだけでいいはずのミートソースを、一緒に炒めて焦がし、見事なミートせんべいの出来あがりだ。
 一同は、包丁で強引に四等分されたそれを、箸でバリバリと食べた。

280 :情事ルーカス:2001/02/02(金) 01:13
「た、たまにはこんな昼食も変化が有って、良いものですね」
 藤隆は、いつもの優しい笑顔を浮かべてはいた。しかし、彼の額には、うっすらと汗が光っている。
「そ、そうだね。ま、まあ、味のほうはちゃんとミートソーススパゲッティーだし」
 さくらは、懸命にあごに力を込める。
「でもなあ、食感はピザだよなあ」
 桃矢は、奥歯でそれをバリバリと噛み砕いていった。
「わたくし、いつもは柔らかい物しか食しませんものですから、こうゆうのは、なかなか新鮮でよろしい
ですわ」
 知世は、それを皿の上で箸で砕いて、その小片を小動物のようにコリコリと食べている。
「ご、ごちそうさまでした」
 一同は、なんとか残さずに食べ終えた。
「…ううっ、…す、すみませんでした…。わたし、実はお料理らしいお料理って、ほとんどやった事が無
いんです」
「えーっ」
「なにーっ」
 声を上げる一同。それを受けるような形で、マルチはおずおずと小声で告白を続ける。

281 :情事ルーカス:2001/02/02(金) 01:14
「ロールアウトした時に、検査の為に工場の研究所で、テストで少しやった程度で。…ううっ、作り方の
説明どおりにすれば、きっとうまく出来ると思ったんですが」
「あのなー、料理ってヤツは、経験が重要なんだぞ。単純に煮たり炒めたりするだけでも、微妙なコツと
かがいるんだぜ」
桃矢は苛立たしげに言葉を挟んできた。
「…す、すみません。…わたし、出来て間も無しで、いろいろと経験不足で…」
「経験不足ねえ。そうゆうプログラムなんかは、最初から組まれてんじゃねーのか」
 拳を頬に当て、桃矢はわたわたと答えるマルチに鋭い視線を飛ばす。
「ロボットによって色々です。たまたまわたしは学習型なもので…」
 マルチは、ぐすっと鼻をすすった。
「…ううっ、…これがHM-13型の方でしたら、きっと満足のいく、おいしいスパゲッティーを作ってい
たはずなのですが」
 マルチはすっかり落ち込んでしまった。肩を落とし、下を向いてうな垂れている。
「…マルチちゃん…」
 さくらはマルチに歩み寄ろうとして視線を落とした時、床に小さな水溜りがある事に気が付いた。そし
て、その水溜りは時を経るごとに僅かずつ大きくなっていった。

282 :情事ルーカス:2001/02/02(金) 01:14
(この子、泣いている)
 涙の主は、言うまでも無くマルチだった。うつむいている為、緑色の髪に隠れて、はっきりと顔は見え
なかったが、その髪の先から滴り落ちるように水滴が床に向かっていた。
「お兄ちゃん、もういいでしょ。…そんな事ないよ、マルチちゃん」
 さくらは目を細めて微笑むと、マルチの肩にそっと手を置いた。
「それでも私は十分満足だよ。お料理は味だけじゃ無いよ。食べた人に、喜んでもらいたいと言う気持ち
が大切なんだから」
 さくらはごく自然な感じでマルチの頭を撫で、空いたもう一方の手で、やさしく涙を拭った。
「…あううっ」
 さくらが頭を撫でると、マルチは赤らんだ頬に両手を当てて、うっとりとした目になった。どうやら頭
を撫でられるのが好きらしい。
「マルチちゃんが一生懸命作ったお料理、私はとっても美味しく感じたよ。だから、もう泣かないで」
「さ、さくらさん」
 さくらは優しく撫で続けた。そして、マルチが落ち着いたところで彼女を正面に見据え、満面の笑みを
湛えてもう一度声をかけた。
「だから、もう落ち込まないで。愛情があれば、お料理なんてすぐ上達するから。ねっ」
「…は、はいっ。さくらさん。ありがとうございます。わ、わたし、頑張ります」
 小柄なアンドロイドは、その小さな両手を胸の前で握り、グッと力を込めた。

283 :情事ルーカス:2001/02/02(金) 01:15
 食事が終わると、マルチは後片付けからはじまり、一階の掃除を始めた。
「お前、今度は大丈夫なんだろうな」
 桃矢が意地悪く問い掛けると、
「マルチちゃん、しっかり。お兄ちゃんを見返してやろうよ」
「は、はい。が、頑張ります!」
 と、さくらとマルチは結託して切り返した。その様子は、もはや実の姉妹の様であった。
 いざ始めてみると、料理の時とは打って変わってものすごい手際の良さでキッチンの掃除をするマルチ。
「すごーい、マルチちゃん」
「やるじゃねーか、あいつ」
 これには、さすがの桃矢も感心せざるおえなかった。
 実際、掃除をする事に関しては、マルチはエキスパートと言ってもよかった。あっという間にキッチン
の掃除を終え、リビングの掃除にとりかかる。
「お前、さっき、自分は学習型だって言ったじゃねーか。なんで掃除だけは、こんなに上手に出来るんだ」
 桃矢は訝しげにマルチに尋ねた。
「はい。それは多分、わたしのお姉さんのお蔭だと思います」
 マルチは掃除している手を止めずに、桃矢に答えた。さらに彼女は続ける。

284 :情事ルーカス:2001/02/02(金) 01:16
「わたしのお姉さん、試作型のHMX−12さんは、とってもお掃除が得意な方だったそうです。開発者の
方にうかがったお話では、お姉さんはテストで高校に通っておられて、その時、お掃除のコツとかを学ば
れたそうです」
 小柄な少女は、嬉しそうに話しながら、手際良く絨毯に掃除機をかけていく。
「わたしは、そのお姉さんの基本システムをそのまま頂きましたので、きっと上手にお掃除が出来るんだ
と思います。わたしの名前も、その方から頂いたんですよ」
 試作型の話しをするマルチは、どこか誇らしげだった。
「一応、一通り終わりましたが」
 落ち込んでいた先程とは打って変わって、リビングでくつろいでるさくら達に、マルチは元気いっぱい
に報告をする。その表情には、自信が満ち溢れていた。
「そうですか。ご苦労さま、マルチさん」
「ご苦労さま、マルチちゃん」
 藤隆とさくらは、マルチに労いの言葉をかけた後、案内されるままに、一階の部屋々々を見て驚いた。
 たしかにマルチの表情に裏打ちされるように、キッチンやリビングや玄関、そしてトイレや風呂場に至
るまで、ピカピカになっていた。

285 :情事ルーカス:2001/02/02(金) 01:18
「うわー、マルチちゃん、まるで新品のように輝いてるよ。すごいね」
「まあ、どんな奴にも、一つくらいは取得はあるもんだからな」
 結果を見せられ、さくらは今度こそ心底感心した。そして、曲がった表現ではあるが、桃矢もマルチを
認めたようであった。その言葉に気を良くしたのか、メイドロボは、大きな瞳を輝かせて問い掛けてきた。
「次はどこを掃除しましょうか」
 マルチはまだまだやる気満々である。
「その前に、マルチちゃん、ご褒美あげる。どんな事してほしい?」
 さくらはにこやかに微笑みながら言った。
「…それじゃあ、…あの、なでなでして下さい」
 マルチは、僅かに頬を染めうつむき加減になって、遠慮気味に言ってきた。
「マルチちゃん、頭撫でられるの、好きなの?」
「は、はい」
「じゃあ、なでなでしてあげるねっ」
「…あっ…」
 さくらは優しくマルチの頭を撫でた。すると、マルチはさっきと同じように、赤らんだ頬に両手を当て
て、うっとりとした目になった。 

286 :情事ルーカス:2001/02/02(金) 01:19
「しょうがねぇーなー、俺も誉めてやるか」
 さくらに代わり、桃矢がマルチを撫で始めた。さくらの時と比べると、やや乱暴に、まるで飼い犬の頭を
撫でるようにクシャクシャと撫でつける。
「…うううっ…」
 それでもマルチは嬉しそうである。
「あら、この子、面白いですわねえ。わたくしにも、なでなでさせて下さい」
 今度は桃矢に代わり、知世がマルチの頭を撫でる事になった。
 知世は、さくらと桃矢に背中を向けると、マルチの頭を撫で始めた。
「よしよし、いーこ、いーこ…」
 知世は、さくらが撫でた時より、さらに優しく撫でていく。
 なでなで。
 そして、空いた左手で、背中を擦り始めた。
「あっ…」
 マルチはポーっとなったまま、小さく漏らした。

287 :情事ルーカス:2001/02/02(金) 01:19
「本当、この子、面白いですわ」
 なでなで。
 さわさわ。
「あっ、あっ、ああっ……」
 マルチは声こそ上げるが、なされるがままだった。心なしか、声に甘いものが混ざってくる。
「うふふっ、可愛いですわねえ、マルチちゃんは。もっとなでなでして差し上げますわ」
「と、知世さん…、そ、そんなにされたら……わたし…わたし…はううぅっ…」
 マルチは虚ろな眼差しで知世を見つめながら、うわ言のように言葉を発する。それを聞いた知世は、妖し
く微笑んだかと思うと、
「どうなってしまいますの…」
 と言い、マルチの首筋にフッと吐息を吹きかけた。すると、
 ブシッ、プシューッ。
 マルチの華奢な身体から妙な音が上がり、白く尖った耳飾から水蒸気が噴出した。そして次の瞬間、彼女
の身体がカクンと大きく後ろに傾いた。

288 :情事ルーカス:2001/02/02(金) 01:20
 知世は、慌てて背中を擦っていた左手に力を込め、マルチを支える。
「…もしもし、マルチさん。起きて下さい」
 背中越しで、さくらからは、はっきりと表情は判らなかったが、マルチに声を掛ける知世には、明らかに
動揺が見て取れた。
 リビングにしばしの沈黙が流れる。
「おほほほほっ。この子、失神してしまいましたわっ」
 ゆっくりと振り向いた知世は、一見、いつものような穏やかな表情を崩していない様であったが、明らか
にその中には一部固いものがあった。
「マ、マルチちゃん!!」
 駆け寄り肩を抱え起こし、さくらはマルチに声を掛けた。しかし、彼女は微動だにしない。
 マルチの身体は、とても機械で出来ているとは思えないほど軽かった。少し火照っていたが、ちゃんと体
温が有り、そのうえ柔らかい。
(本当に人間にそっくりだなあ)
 さくらは、そう感じていた。
 ややあって、さくらはマルチの細い肩を揺すりながら、
「マルチちゃん、しっかりして!」
 と、もう一度声を掛けてみた。
 すると、マルチの身体からブーンと鈍い音がしたかと思うと、その小柄なメイドロボは、うっすらと目を
開けた。

289 :情事ルーカス:2001/02/02(金) 01:22
 「…う、うーん」
 マルチは、パチパチと大きな瞳で二三度瞬きした。
「あ、さくらさん、知世さん」
 ようやく目の焦点が合ったのか、寝ぼけたようなボンヤリとした口調で、さくら達の名前をつぶやいた。
 ホッと安堵の息を漏らす、さくらと知世。
「…わたし、いったい…」
 ゆっくりと立ち上がると、マルチはまだ目の覚め切っていない、ボーっとした表情でつぶやいた。
「…たしか、知世さんに、頭をなでなでしてもらっていたら、いきなり…」
「ごめんなさいね、マルチちゃん」
 知世はマルチに微笑みながら謝った。
「ちょっと念入りに可愛がって差し上げたのですが、マルチちゃんが、こんなに感じやすいなんて、思いま
せんでしたわ」
「…わたし、…気を失っていたんですか?」
「そうだよ、てっきりマルチちゃんが壊れちゃった思って、本気で焦っちゃったよ」
 さくらは緊張の解けた笑顔でマルチに話し掛けた。すると、マルチは少し考えるようなしぐさをすると、
パッと赤くなって
「すっ、すみません、わたしったら、またまたご迷惑を…」
 といいながら、ペコペコと頭を下げ始めた。

290 :情事ルーカス:2001/02/02(金) 01:23
「い、いやー、もういいよ、マルチちゃん。それより、大丈夫なの?」
 さくらは、お辞儀を続けるマルチを押し止めるようにして尋ねた。
「あっ、はいっ。大丈夫ですっ」
 マルチは元気いっぱいに答えた。
「あら、まあ、そうですの。ところでマルチさん、いったいどうなさったんですか?」
 知世は、まるで人事の様に問い掛けた。
「あ、あの、きっとブレーカーが落ちてしまったんだと思います。急激に過大な負荷がかかったりすると、
安全確保の為にブレーカーが落ちる仕組みになってるんです」
 しばらくして、マルチは、ハッと思い出したような顔をすると
「あっ、そうでした。わたし、まだお仕事の途中でした。皆さん、今度はお二階のお掃除を、させていただ
きます」
 と言い、近くに立てかけておいたホウキを手に取ると、階段をパタパタと上っていった。
「はははっ、さくらさん、これからは毎日、楽しくなりそうですね」
「うん!!」
 藤隆は、いつもの様に、さくらに優しく微笑みながら問い掛けた。それに彼女は、元気よく答える。二人
とも心底、楽しそうだった。
 すると、二階の方からマルチの声らしきものが微かに聞こえてきた。

291 :情事ルーカス:2001/02/02(金) 01:23
「…とぉ〜りゃ〜っ。そりゃ、そりゃ、そりゃ〜ぁっ…」
 それを聞いた桃矢は、鬱陶しそうに吐き捨てた。
「それにしても、トンデモねえロボットだなぁ。まあ、退屈はしねーし、少しは役に立ちそうだからイイけ
どよー、騒がしいのは怪獣だけで十分だっての」
 しかし、言葉とは裏腹に彼の目は笑っていた。
「お兄ちゃん、怪獣って、誰よ」
 さくらは、兄の言葉尻を捕らえて突っかかって来た。
「言わなくても解かるだろ、怪獣」
「さくら、怪獣じゃないもん」
 いつもの、ワンパターンの兄妹漫才である。

292 :情事ルーカス:2001/02/02(金) 01:24
「本当、可愛くて楽しい子ですわね、マルチちゃんって。わたくしも一人欲しいですわ。それに…」
 知世がポツリと漏らした。そして、さくらの耳元に唇を近づけると、
「わたくし、今度はさくらちゃんを失神させたいですわ」
 と小声でささやき、悪戯っぽく微笑んだ。
「ほえっ、知世ちゃん、それ、どう言う事?」
 さくらは狐につままれた様な顔をしている。
「それは、さくらちゃんが、もっと成長なさったら、きっと解かりますわ」
 知世は、優しく妖しい視線を絡めながら、さくらに答えた。
 木之本家は優しい空気に包まれながら、晩秋の夕暮れを迎えようとしていた。

〜カードキャプターさくら・人の心、私の気持ちV・ホンキートーク・アンドロイド・END〜

293 :情事ルーカス:2001/02/02(金) 01:30
小説の続きが出来ました。今回は、後半、私の悪いクセが出ちゃいました。ジュブナイル小説なのに…。
>>275-292
尚、前回分はこちらです。よろしかったら。
>>167-192
>>225-244


294 :j:2001/02/02(金) 01:31
実は前回分も読んでないからまとめて読もうっと。

295 :CC名無したん:2001/02/02(金) 01:52
リキサクダスナ

296 :外田:2001/02/02(金) 01:53
>>294 毎回有難う

297 :509:2001/02/02(金) 02:01
>296
ルーカスさん??

298 :509:2001/02/02(金) 02:07
>>293
と間違ったと見るのが自然か

299 :CC名無したん:2001/02/02(金) 02:16
外田を出演させて。

300 :509:2001/02/02(金) 02:19
木之本家に借金取りに来たHMX-12外田

俺は外田も好きなんだーっ!!
ってわけで、さくらたんと外田の会話を読んでみてぇんだ!!
出来れば、原作に絡めて書いてくれ!!

301 :CC名無したん:2001/02/02(金) 02:27
あちこちで外田がブレイクしている。

302 :CCCP:2001/02/02(金) 12:44
>300
絡めなくてイイです。

>ルーカスさん
すっげぇイイ感じです。
イカス―――――――――――――!!

303 :CC名無したん:2001/02/03(土) 23:30
次回作期待age

304 :CC名無しさん:2001/02/04(日) 03:25
>イカス―――――――――――――!!

…なさくらちゃん

305 :CCCP:2001/02/07(水) 11:58
このスレの事を考えると、
顔がニヤけてしまう…

306 :CC名無しさん:2001/03/17(土) 19:38
ん、もうちと保存

307 :情事ルーカス:2001/03/25(日) 03:20
〜カードキャプターさくら・人の心、私の気持ちW・さくらとマルチと伝えたい気持ち〜

その日は、十月の終わりにしては暖かな朝であった。
土曜日の時間は、他の日のそれと違って、緩慢に過ぎて行く。それが、降り注ぐ日差しを心地よいものに
しているようだった。
その遅い朝の柔らかい日差しに包まれて、大道寺知世は野外テーブルセットのマホガニー製の折りたたみ
椅子に腰掛け、静かにティーカップに唇を寄せていた。
 機能的だが上質な作りの、その野外テーブルセットには、趣味の良いライトグリーンのクロスが掛けられ
ており、その上には大小複数の白磁器が整然と並べられていた。そして、その食器の上には、食事は終わっ
たのか、すでに料理は乗っておらず、知世は、ティーソーサーに左手を添え、右手で底に双剣のエンブレム
が刻印されたカップを口に運んでいた。
彼女の指は、手にしているドイツの名工が作ったカップよりも白く、そして繊細であり、器に寄せられた
薄桃色の唇は、まるで薔薇の花びらが二枚重なり合っているようであった。
 背中まで伸びた黒髪は、良く手入れが行き届いているようで、晩秋にしては心地良くそよぐ風にたなびい
ては、つややかな光沢を放っている。

308 :情事ルーカス:2001/03/25(日) 03:20
「知世、こんな所にいたの…」
 背後から呼びかけられ、少女は黒目がちの大きな瞳を、声の方に向けた。
「あらっ、お母様。今日は気分が良くて、お天気もよろしかったので、お庭で朝食をいただいてましたの」
 黒髪の美少女は、振り向きながら、白地に濃い青の模様も鮮やかなカップを、対になっている受け皿に音
も無く置いた。
「それよりお母様こそ、今日はよろしいんですか、こんなに遅くまでのんびりしてらして」
 知世の視線の先には、彼女の母親、大道寺園美がいた。園美はいつものスーツ姿ではなく、ゆったりとし
たピンクのブラウスにワインレッドのロングスカートといったいでたちである。
「先週の内に、予定より早く商談がまとまったので、今日はOFFにしてもらったの。それより、さくらち
ゃんの家に紹介してあげた例のメイドロボ、来てからそろそろ二週間になるんだけれど、様子はどうなの」
 園美は、側の折りたたみ椅子に腰を掛け、テーブルに両肘をついて知世に話し掛けた。
「それが、先日こんな事があったそうですの…」
 知世はため息をつきながら、少し困った表情を浮かべながら話し始めた。


309 :情事ルーカス:2001/03/25(日) 03:22
 話は三日前にさかのぼる。その日、マルチとさくらは、夕食のてんぷらの仕込みをしていた。メイドロボ
として、掃除は人並み以上に出来るが、料理はからきし駄目なマルチの為に、教育を兼ねて、しばらくの間
マルチとさくらは一緒に食事を作る事になっていたのだった。
 当日は、珍しく家族全員が夕食時に揃う事となり、桃矢がたまには和食が食べたいとリクエストを出した
事もあって、今までは、揚げ物はフライしか作った事の無いさくらではあったが、てんぷらに挑戦する事に
なったのだった。
「ええっと、まずお鍋に油を入れてっと。さくらさん、もう火をつけてもいいですよねえ」
 マルチは料理の本を覗き込む様にして、ぎこちなく準備を進める。
「う〜ん。氷水と小麦粉を用意して、卵をボールに入れてよくときほぐすのか。えっ、マルチちゃん。たぶ
ん、いいと思うよ」
 その料理の本を、チラチラと横目で見ながら仕込みをしているさくら自身も、決して手際が良いとは言え
なかった。
「すみません、さくらさん。本に、エビさんのお腹に切れ目を入れるって書いているんですけど、エビさん
のお腹って、どこなんですかねえ」
「マルチちゃん、それは多分…」
 こう言う具合に、二人の少女が仕込みにもたついている間に、鍋の油の温度は必要以上に上がっていった。

310 :情事ルーカス:2001/03/25(日) 03:23
 そして、仕込みもあらかた終わり、後は衣を付けて揚げるだけ、と言う時に、さくらは妙な熱気を感じ、
コンロの方を見た。すると、そこには、白っぽい煙を上げ、僅かに表面に火がついている鍋があった。
「ほっ、ほえ〜っ。マ、マルチちゃん!お鍋が火事だよ〜っ」
「はわわわっ。す、すぐ消さなきゃ。お、お水は…」
 マルチは、とっさに使い残しの氷水の入ったボールを手に取り、中の氷水を鍋に引っ掛けた。すると、
 ボン!!
「ほえ〜〜〜〜っ!!」
「はわ〜〜〜〜っ!!」
 いきなり鍋から、天井まで届く勢いの火柱が上がった。
 原因はマルチが掛けた氷水にあった。極度の高温状態にあった油の表面に水が触れた事により、水が一瞬
の内に水蒸気に変化し、さらに周囲の油と混合して、一種の爆発を起こしたのだった。

311 :情事ルーカス:2001/03/25(日) 03:24
「はう〜っ。なんとかしなきゃ、なんとかしなきゃ。あっ」
 ドン!!
 気ばかり焦り、ただ走り回るさくらに、やはり走り回っていたマルチがぶつかった。尻餅をつく二人。
「す、すみませ〜ん、さくらさん。…あ〜〜っ」
 バフッ!!カン!ガラガラガラ……
 そこに頭上のテーブルから、ボールに入った余った小麦粉が降って来た。たちまち二人は頭から真っ白に
なってしまった。
「ただいま」
 ちょうどその時である。桃矢がバイト先から帰ってきた。その気配を察知したマルチとさくらは、這出る
様にしてキッチンから玄関へと向かった。
「お兄ちゃん!ほえっ、ほえええ〜〜っ!!」
「桃矢さん!はわわわわっ!!」
「うわっ!お前達、いったい何やらかした!!」
 小麦粉だらけの恰好で、キッチンから重なるようにして転がり出てきたさくら達に、桃矢は驚きながらも
説明を求めた。
「あううううっ。ほえっ。ほえええっ」
「はわわわっ。あう〜っ。はわわわわっ」
「いいから、落ち着いて、日本語で喋ろ、日本語で!」
「キ、キッチンがあっ…」

312 :情事ルーカス:2001/03/25(日) 03:25
 さくらは、ようやくの思いで言葉を絞り出した。それを聞くのと同時に、キッチンからの煙も目にした桃
矢は、急いでキッチンへと向かった。そこで彼が目にしたのは、すでに火柱は収まったものの、今なお炎を
上げ続ける鍋であった。
「くっ、くそう」
 呪の言葉を吐きながら、桃矢はとっさにリビングに飛び込むと、近場にあった大きめのクッションを手に
取り、急いでキッチンに戻ると、そのクッションを、炎を上げている鍋に被せた。
 こうして、やっとの思いで鍋の火を消し止めることができた。木之本家は、あやうく大きな火災に成ると
ころ、なんとかボヤで済ます事ができたのだった。

313 :情事ルーカス:2001/03/25(日) 03:25
「ふーん、そんな大変な事があったんだ」
 園美は、両肘をテーブルに乗せながら知世の話に耳を傾けていた。
「その外にも、こんな事があったそうですの・・・」
 知世は、続けて、生ゴミを出しに行ったマルチが、集積場にいた野良ネコを追っ払う事が出来なくて、逆
に餌をあげてしまい、近所のオバサンが木之本家に怒鳴り込んで来た事や、洗濯の時に、排水ホースの上に
物を置いたまま洗濯機を動かしてしまい、排水が逆流して家じゅう水浸しにしてしまった事など、さくらか
ら聞いたマルチの失敗の数々を、園美に話して聞かせた。
「メイドロボを、先生の所へ紹介したの、失敗だったかな」
 園美はため息をつきながら、ポツリと漏らした。
「ところが、そうとばかりは言えませんの」
 その言葉を受けた知世は、涼しげな表情でさらに続けた。
「火事になりかけた晩の事なんだそうですけど・・・」

314 :情事ルーカス:2001/03/25(日) 03:26
 夜も十時を回りかけた頃、宿題を済ませたさくらは、小腹が空いた事もあり、ホットミルクでも飲もうか
と、一階に降りようとした時の事だった。
 さくらは、リビングの方から、なにやらヒソヒソと相談している桃矢と藤隆の声を聞いた。
「・・・・・・と言うことでなあ、父さん。今度と言う今度は、俺は本当に呆れちまったよ。ディーラーに話しを
して、あのロボットを返品しようぜ」
「でも、桃矢君。園美君との絡みもあるし、そう簡単にはいかないんだよ。それに、さくらさんの意見も聞
かなければ・・・」
「・・・家の中がメチャメチャになるよりましだろう」
(マルチちゃんが居なくなっちゃうかもしれない)
 そんな言葉が、さくらの頭の中をグルグルと回り始める。そして、彼女はその場に居たたまれなくなって、
こっそりと二階へと戻って行った。たとえ家族とは言え、話を黙って立ち聞きした事の後ろめたさと、その
話の内容が、さくらの心を千々に乱し、彼女をそこに留まらせる事を許さなかったのだ。
 気持ちを落ち着かせようとして、自室に戻ろうとしたさくらの耳に、今度はどこからか、微かにすすり泣
く声が聞こえてきた。さくらは恐る恐る、その声のする方へ歩を進めていった。

315 :情事ルーカス:2001/03/25(日) 03:27
 その声は、二階の奥のマルチの休憩室兼、充電室部屋から聞こえてきたものであった。
 来栖川製メイドロボは、補助バッテリーまで使用すると、48時間までは連続起動が可能ではあったが、
通常の使用では12時間ごとの充電が推奨されていた。さらに一日一回、システムチェックを行なう事が推
奨されており、夜間4〜6時間ぐらいの間、アイドリング状態でそれは行われる事になっていた。その間は
メイドロボは行動ができなくなるので、安静にしていられる場所が必要だったのだ。
 最初は、マルチは物置でもかまわないと言ったのだが、それではあまりに可哀相だと言うさくらの意見で
奥の空き部屋がマルチの部屋がわりに使われる事になったのだった。
 実はその部屋は以前、さくらの母である撫子の私室であったもので、当初、桃矢は反対したのだが、その
方が撫子も喜ぶと言う藤隆の意見を聞いて、彼もしぶしぶ納得したのだった。
 奥の部屋から聞こえてくる声に、さくらはその主の察しはだいたい着いたのだが、はっきりと確かめたく
て、その部屋の扉をそっと開け、中を覗き見た。

316 :情事ルーカス:2001/03/25(日) 03:29
(やっぱり。マルチちゃん)
 側に置いてある、ノートパソコンのディスプレイからの薄明かりの中、紺色のメイド服を着た小柄な少女
が、椅子に腰掛けて俯いたまま、控えめに鳴咽を上げていた。
「・・・えっ、えぐっ、えっ・・・」
 両手で顔を擦るように涙を拭うが、流れは止まらない。
 その姿を見たさくらは、中に入って慰めようとしたが、思い止まった。
(誰だって、泣きたい時はあるよね。今はそっとしておこう)
 マルチほど人間に近ければ、きっと気持ちは同じだと思ったさくらは、声を掛けずに、そっとこの部屋を
後にしようとした。その時、
「さくらさん、・・・わたし・・・、えぐっ・・・、です」
 背後から、鳴咽に混じって名を呼ばれ、さくらは驚きながら振り返った。
「マルチちゃん、気付いていたの」
 さくらは、部屋のドアを開け、中に歩を進めた。
「さくらさん、・・・わたし・・・、えぐっ・・・、です」
 マルチはさっきの言葉を繰り返そうとしたが、込み上げてくるものが邪魔をして、うまく言葉に出来ない
ようだった。

317 :情事ルーカス:2001/03/25(日) 03:29
 さくらは傍らに寄り添い、目線を合わせる様に床に両膝を着き、優しく問い掛けた。
「なに、マルチちゃん。言いたい事があるなら、何でも言っていいよ」
 すると、マルチはすすり泣きながら応えた。
「・・・えぐっ、・・・わたし、やっぱり駄目ロボットです・・・ひぐっ・・・」
「マ、マルチちゃん・・・」
「・・・えっ、えっ・・・。皆さんのお役にたとうと思っても・・・失敗ばっかりで・・・えぐっ。けっきょく、誰のお
役にも立てないばかりか・・・えっ、・・・かえって、ご迷惑をおかけして・・・。わたしなんか、いない方がいいん
です・・・・・・えぐっ」
 マルチは、さめざめと泣き続けた。それを聞くさくらには、かける言葉が見つからなかった。
「・・・工場の方にも・・・、・・・開発の方にも・・・、・・・そして、今、日本中で頑張っている、姉さん達や妹達にも
申し訳ないです・・・。・・・せっかく高性能に作っていただいて・・・えっ、えぐっ・・・いろいろ教えていただいたの
に・・・わたしがこれじゃ・・・ひっ、えっ・・・ろくなデーターも・・・えぐっ・・・残せない・・・です・・・」
 体を小刻みに震わせながら、悔しそうに話すマルチを、さくらは、ただ見つめるだけしかできなかった。
「わたしなんか・・・・・・えっ、えっ、えぐっ・・・スクラップになった方が・・・」
 マルチがそこまで言った時、さくらは無言でマルチに手を伸ばし、頭の上に優しく手を載せた。

318 :情事ルーカス:2001/03/25(日) 03:30
 なでなで。
「・・・えっ」
 マルチは顔を上げた。
 なでなで。
「そう落ち込まないで。失敗ぐらい誰だってするものだよ」
 頭を撫でながら、さくらはそう言った。
 しゃくりあげるのを止め、少しだけ赤くなるマルチ。しかし、すぐに目を伏せると、言い放った。
「で、でも、やっぱり、わたしなんか!わたしなんか!いない方がいいんです!わたしがいなくても、代わり
はいくらでもいます。代わりのロボットの方が、ずっと優秀ですし、そ、その方が、さくらさん達もずっと便
利で、幸せになれるんです。だから、だから、・・・あっ、あっ・・・あああっ・・・」
 話しているうちに感情が高ぶってきたのか、再び目に涙を浮かべてきたマルチを、なだめるように優しく頭
を撫でながら、さくらは彼女に語りかけた。
「はじめっから何でもできる子なんていないよ。私だって、最初は家事なんて全然できなくて、失敗ばっかり
していたんだよ。たぶん回数で言ったら、マルチちゃんが来てから失敗した数の、百倍以上はしていると思う」
「そ、そうなんですか?さくらさんが?」
 マルチは驚いたように、両手で口元を押さえた。
「その度に、お父さんに教えてもらったり、お兄ちゃんに怒られながら、少しずつ出来るようになっていった
んだよ。だから、マルチちゃんも頑張れば、必ず上手に出来るようになるって。信じて努力すれば、出来ない
事なんてないよ」
 さくらはそう言うと、真っ直ぐにマルチを見つめ、優しく微笑みながら続けた。

319 :情事ルーカス:2001/03/25(日) 03:31
「だから、もう二度と、スクラップになった方がいいなんて、悲しいこと言わないで。代わりはいくらでもい
るなんて、マルチちゃんは、この世にたった一人しかいないんだよ」
 さくらのその言葉を聞いたマルチは、大きくかぶりを振って応えた。
「人間の方はそうでも、わたしはロボットです。人間の方に作られたロボットには、代わりはいくらでもいる
んです」
「ううん、それは違うと思うよ。マルチちゃんがうちに来てから二週間、私とっても楽しかったよ。たぶん、
他のロボットさんだったら、きっと違ったと思う」
 マルチを真っ直ぐに見据えながら、さくらは表情を真剣なものに変えて語り続ける。
「マルチちゃんは、私の大切なお友達だよ。その大切なお友達が消えてなくなってしまうなんて、それはとっ
ても悲しい事なんだよ。だから、私がこの世にたった一つだけの存在だとしたら、それはマルチちゃんだって
同じだよ。それだけは、判って欲しいなあ」
 マルチを諭しながら、さくらはつい二ヶ月前のある事件を思い出していた。さくらの身の回りの物や人々が、
次々と姿を消してしまったのである。最終的には、皆、元に戻ったのだが、その時の辛い記憶が、さくらの脳
裏をよぎったのだった。

320 :情事ルーカス:2001/03/25(日) 03:32
「…お友達…、ロボットのわたしなんかを、お友達と思っていただけるなんて、さくらさん、う、ううっ、わ、
わたし、か、感激ですぅ…ううっ」
 今度は、嬉涙を浮かべるマルチ。それを見たさくらは、再び優しい表情に戻ると、
「うふっ、泣き虫さんだね、マルチちゃんは。そうだ、マルチちゃんに、私が困った時や、くじけそうになっ
た時に使ってた、無敵の呪文を教えてあげる」
 そう言って、両掌を胸の前で合わせて組むと、そっと目蓋を閉じて、さくらは唇を開いた。
「…絶対、だいじょうぶだよ」
 それを聞いたマルチは、続いて呟くように、その言葉をなぞった。
「…絶対、だいじょうぶだよ」
 その言葉を口にした直後から、小柄なアンドロイドの顔に、明るいものが戻り始めた。
「ありがとうございます、さくらさん。わたし、元気になれそうです。そして、もっと頑張れそうです」

321 :情事ルーカス:2001/03/25(日) 03:33
マルチがそう言って、満面の笑顔を浮かべたその時、黄色い縫ぐるみのような物が、フワフワと飛びながら
その部屋に入ってきた。ケロである。
「なんや、騒がしいなあ。目ぇさめてしもうたやないか。いったい、どないしたちゅうねん」
 ケロは眠そうに目を擦りながら、さくらとマルチに問い掛けた。
「ケロちゃん、実は……」
 さくらは今までの経緯をケロに話して聞かせた。
「なんや、そないな事で落ち込んでたんか、このデク人形は」
 ケロは空中で肩を竦めて両手を広げ、大きく頭を振りながらため息をついた。
「だいたい、どんな奴かて失敗ぐらいするがな。だいたい、失敗せえへんと、物を覚える気せえへんやろう。
そうやって物事ちゅうもんは覚えてゆくもんなんや。まあ、お前の場合は、少々度がすぎてるがな」
 ケロはそう言うと、マルチの頭をポンポンと軽くたたくと、
「まあ、わいぐらい完璧になると、失敗なんかせんもんやけどなあ」
 と、空中で胸を張った。それを聞いたさくらは、意地悪そうに流し目を送り、
「あら、居眠りをしていて、カードさん達に逃げられちゃったのは、誰だったかなぁ」
 と、ケロに突っ込んだ。すると、ケロは真っ赤になりながら、取り繕うように続けた。

322 :情事ルーカス:2001/03/25(日) 03:34
「そ、それは、昔から、弘法も筆の誤り、河童の川流れ、猿もおだてりゃ木に登るっちゅうて、どんな完璧な
奴かて魔がさすちゅうか、失敗する事があるんや」
「…最後の一つは違うよ、ケロちゃん」
 再び突っ込むさくら。そして、ケロはマルチの正面に廻り込むと、
「だから、だいたいまだ新米のお前が失敗する事なんて、当たり前の事やろう。その度に、死ぬの生きるのス
クラップになるの言うてたら、身が持たへんで。だから、もっと肩の力抜いて、あんじょう、頑張りや」
 と言って、今度は彼女の肩をポンポンとたたいた。
「ありがとうございます、ケルベロスさん。そして、お騒がせして申し訳ありませんでした」
 すっかり落ち着きを取り戻したマルチは、椅子に腰掛けたまま、軽く頭を下げた。
「さあ、マルチちゃん。そろそろお休みなさい」
 さくらがそう促すと、マルチは、
「はい、さくらさん」
 と静かに応えると、側のノートパソコンから二、三本ケーブルを引き出し、自ら右手首を外した。そして、
彼女は、そのケーブルを中のコネククターに差し込み、静かに目を閉じた。

323 :情事ルーカス:2001/03/25(日) 03:35
「しかし、こいつ見とると、ホンマ魂あるみたいやなあ」
 ケロは、まじまじとマルチを見ながら、そう漏らした。
「うん。絶対にあると思うよ」
 さくらはケロに応えた。
「こいつは、作られてから一月ぐらいしかたっておらんのやろう。昔は、作られてから何十年もたたんと、物
に魂なんか宿らんもんやったけどなあ、世の中、変わってもうたなあ」
 見かけによらず、百年以上生きているケルベロスの発した言葉には、どこか寂しげなものが混じっていた。
 さくらとケロは、静かにマルチの部屋を後にした。そして、廊下に出て、自室に戻ろうとした時、さくらは
父と兄が話し合っていた事を思い出した。
(そうだ、このままだと、マルチちゃんがいなくなってしまう・・・)
 自室に戻るのを思い止まった彼女は、ケロに先に部屋に戻るように促がすと、桃矢達を説得する為に、リビ
ングへと降りて行った。
(私がマルチちゃんを守らなきゃ。私が、もっと強くならなきゃ)
 さくらの心は、静かに燃えていた。

324 :情事ルーカス:2001/03/25(日) 03:36
「・・・じゃあ父さん、あした俺がディーラーに電話して、あのロボットを引取ってもらうから、それでいいな」
 さくらがリビングに入ると、例の話は、まとまりかかっていた。桃矢は入ってきたさくらに気付くと、
おう、さくら、ちょうどいい所に来た。今、あの使えないロボットをメーカーに突っ返す段取りを相談して
た所だ。お前も賛成するよな」
 と、賛同を求めてきた。
「お兄ちゃん、その話なんだけど、私、絶対反対だから」
 さくらは、何時に無い真剣な表情で、その問い掛けに応えた。さらに彼女は続ける。
「私、マルチちゃん、大好きだよ。確かに失敗は多いし、使えない事も多いかもしれないけど、一緒に家の事
してると楽しいし、何より、どんな事をするのでも一生懸命に頑張っているよ、マルチちゃんは。その姿を見
ていると、なんだか、私まで頑張ろうって気持ちが湧いて来るもん。そんなロボット、マルチちゃんだけだも
の。私、マルチちゃんを返すの嫌だからね。マルチちゃん以外のメイドロボなんて、私、欲しくない!!」
 さくらは、一気に捲し立てた。さすがの桃矢も、その気迫に押され気味だったが、まけじと反撃してきた。
「バーカ。そんなのは、人間に気に入られる為に、みんなプログラムされているんだよ、一生懸命そうな姿も、
けな気な言葉も。それにコロっと引っ掛かりやがって、お前みたいな奴は、メーカーのいいカモだな」

325 :情事ルーカス:2001/03/25(日) 03:37
「違うよ!マルチちゃんには、心が有るモン!たとえプログラムだとしても、マルチちゃんは、ちゃんと自分
で考えて行動しているよ。だから、失敗もするんじゃない。きっとお掃除以外の事も、その内に上手に出来る
ようになるよ」
「俺は、それまで待てねえな」
 真っ赤になって言い返すさくらと、冷徹に突っ返す桃矢であった。そこに、
「まあまあ、二人とも、少し落ち着いたらどうです」
 と、二人の父である藤隆が、穏やかな口調で割って入って来た。
「確かに、桃矢君の言っている事は筋が通っている。けど、私としては、さくらさんの気持ちも大切にしたい。
そこで、あと二週間、今月いっぱい様子を見ると言うのはどうでしょう」

326 :情事ルーカス:2001/03/25(日) 03:38
「まあ、父さんがそう言うのなら、今日の所は引き下がってやるけどな」
 藤隆がさくらに加勢した事で、形勢が不利になった事を悟った桃矢は、一旦、矛を収める事とした。しかし、
「俺は父さんほど人間が出来てねえし、さくらほど、お人好しでもねえ。努力の結果とやらを見せて貰わねえ
と納得できねえからな。二週間たって、まともな料理が作れないんじゃ話になんねえから、それまでに、俺が
満足できる料理が作れるように、あの出来損ないを仕込んでみろよ、さくら」
 と、新たな課題を投げてきた。
「いいよ、お兄ちゃん。その挑戦、受けようじゃないの。私もマルチちゃんも、負けないから」
 さくらは、小さな両手を胸の前で握り締め、その拳にギュっと力を込めた。
「じゃあ、課題はオムライス。いいな、これは俺とお前達の勝負だからな。父さんの力なんか、借りるなよ」
 安っぽい言葉で、さくらを挑発する桃矢であった。
「やれやれ、妙な事になって来ましたねえ」
 傍らで一部始終を聴いていた藤隆は、苦笑いを続けていた。

327 :情事ルーカス:2001/03/25(日) 03:38
「へーっ、じゃあ、さくらちゃん達、二週間後にお料理勝負をするんだ」
 園美は急に背筋を伸ばすと、大きなな目をさらに大きく見開いて、驚きの表情を作った。
「ええ。不思議な事に、マルチちゃんの失敗を話すさくらちゃんて、とっても楽しそうですし、それから、お料
理勝負をする事になったここ二、三日の間、さくらちゃんたら張り切っちゃって、以前にも増して元気ですの」
 知世は嬉しそうな笑顔を作りながら、カップを口元に運んだ。
「まあ、想像していた事と違うけど、さくらちゃんも元気になった事だし、これはこれで良かったのかなあ」
 組んだ手の平に細い顎を乗せ、園美は目を細めた。
「今日だって、午前中はお料理の特訓だって、おっしゃっていましたわ。そして、午後からは、この前のボヤで
駄目にした服やエプロンを買う為に、お買い物に出かけられるとかで、わたくしも御一緒する予定ですの」
「知世、その事なんだけど、今まで外出にはガードが五人付いていたんだけど、今日から、この子も一緒に連れ
ていって欲しいの」
 知世の話を継いだ園美はそう言うと、軽く右手を振った。すると、屋敷の方から知世達の方へ、一人の人影が
歩み寄ってきた。

328 :情事ルーカス:2001/03/25(日) 03:39
 その人影は女性だった。身長は165cmぐらいあり、痩身ではあったが、胸と腰のボリュームは充分にあっ
た。歩を進める度に揺れる栗色の髪の毛は、背中にまでかかっており、切れ長な目と形の良い鼻、そして小さな
唇などとあいまって、非人間的なまでの絶妙な美しさを醸し出していた。
「この子が私の娘、大道寺知世よ。さあ、ご挨拶なさい」
 園美にそう促がされると、側に来たその女性は、優雅に、そして非の打ち所の無い姿勢で深々とお辞儀をする
と、美しい声で言葉を発し始めた。
「はじめまして、知世お嬢様。私は来栖川エレクトロニクス、先行量産HM−13型セリオと申します。宜しくお
願いいたします」
「あら、この方もメイドロボットさんなんですか」
 知世は柔らかい表情は保ったまま、やや驚きの混ざった視線をセリオに投げた。
 黒のスーツに身を包んだ彼女は、どこから見ても成人した人間の女性だった。敢えて言うなら、その美しさが
非人間的に完璧である事ぐらいであった。ただ一つ、耳に付いている白いヘッドホンのような物を除いては。
「そう。今度ね、うちと来栖川グループと、全面的に業務提携する事になったんだけど、その絡みで何体かのロ
ボットを、うちでテストする事になったの。まあ、その内の一体が、木之本先生の所のマルチちゃんなんだけど、
この子も最初、オフィスで使っていたんだけど、とても優秀でねえ、十分役に立つ事が解ったし、データも取れ
たんで、今度は屋敷で使ってみる事にしたの。で、私は家にあんまりいないので、どうせなら知世専属のメイド
兼ガードにしようと思うんだけど、どうかなあ」
 再び、組んだ手の平に細い顎を乗せ、園美は知世に問い掛けた。

329 :情事ルーカス:2001/03/25(日) 03:40
「わたくしは異存御座いませんが、今までわたくしに付いていて下さったガードさん達は、どうなさるんでしょ
うか」
 知世は、やや心配そうに尋ねた。
「ガードは今までより離れた場所で、全体的なバックアップに回ります。知世も今度中学生になれば、今までみ
たいに後ろをゾロゾロとくっ付いていくわけにもいかなくなりますから。それに、こう見えてもセリオは、いざ
となったら人間の五倍の戦闘力が有るそうなので、心配しなくても大丈夫よ」
 園美は、頼もしげな視線をセリオに送った。
「わたくし、マルチちゃんの時にも疑問に思ったのですが、その、先行量産型って、どんな意味ですの」
 知世は園美とセリオに問い掛けた。
「はい。先行量産型とは、新規に工場の生産ラインが設置された場合、そのラインが正しく製品を製造出来るか
試験的に何体か製造してみるのですが、その時に製造された物が、先行量産型となります。そして、そこで製造
されたロボットが、本当に設計通りなのかテストする為に、便宜的に試作機のシステムをそのまま使う事が多い
のです。私、セリオもそうですし、一緒に友枝町でテストをしているマルチさんもそうです。また、これは、量
産へ向けての最終調整とテストも兼ねています」
 セリオは澱みなくスラスラと答えた。

330 :情事ルーカス:2001/03/25(日) 03:41
「ふ〜ん、そうなんですの。ところで、わたくしのユーザー登録がまだでしたけど、どのようにしたらよろしい
のですか」
 知世は大きな瞳を輝かせ、期待に胸を膨らませながら、セリオに尋ねた。
「知世お嬢様のユーザー登録は済んでおります」
 セリオは事もなげに言った。
「えっ、パスワードとかは必要ございませんの」
 知世は不満そうに問い返す。
「はい。眼底網膜パターンと声紋パターンを記憶しました。HM−13型の場合、以前のロボットと違ってパスワー
ドは必要としません」
「そうですか。少し残念ですわ」
「申し訳ございません」
 ため息混じりに消沈の言葉を漏らす知世に、セリオは、型にはまった言葉を返した。

331 :情事ルーカス:2001/03/25(日) 03:42
「さっそくですがセリオさん。ここの朝食用の食器を片づけて、お茶を入れ直して下さらない」
「かしこまりました、知世お嬢様」
 知世に命じられたセリオは、手際良くテーブルの上の食器類を片づけると、ティーセットをもって、屋敷の奥
へと消えていった。
 そして約十五分後、知世は出された紅茶を口にして驚いた。その入れ具合、温度、甘さ等々が、彼女の好みに
ごく近いものだったからである。
「初めてお願いしたのに、こんなに上手に入れてくださるなんて、驚きですわ」
 感嘆の言葉を漏らす知世であった。
「だから言ったでしょう、この子は使えるって」
 それを聞いて、園美は、誇らしげに応えた。
「データベースからサテライトシステムを使って、最良の紅茶の入れ方のレシピをダウンロードしました。それに、
センサーで感知したお嬢様の体調、カップに残留していた紅茶の残りなどを分析して、若干の修正を加えて実行い
たしました」
 セリオは淡々と説明した。

332 :情事ルーカス:2001/03/25(日) 03:42
「うふっ、それでは、紅茶を上手に入れていただいた、ご褒美をあげなければなりませんねえ。セリオさん、こっ
ちに来て、座って下さらない」
 知世は悪戯っぽく微笑むと、空いている椅子を指差して、セリオを招き寄せた。
「かしこまりました」
 セリオは、知世に言われるまま、その椅子に腰をかけた。すると、
 なでなでなで・・・
 知世は、セリオの頭を撫で始めた。
「・・・これは、子供を誉める時の行為ですね・・・」
 いきなりの行為に、僅かだがセリオの表情に変化が見られた。知世はそれを見逃さず、頭を撫で続けた。
「よしよし、いーこ、いーこ…」
 知世は、さらに優しく撫でていく。

333 :情事ルーカス:2001/03/25(日) 03:43
 なでなで。
 しかし、時が立つに従って、セリオは元の無表情に戻っていった。
「・・・セリオさん、なにも感じませんの?」
 不安に思った知世は、セリオに問い掛けた。
「・・・複雑です・・・」
 セリオは無表情のまま、ポツリと答えた。しかし、その響きには、表情とは裏腹に、嬉しいような、悲しいよう
な、言葉通り複雑なものが有るように、知世は感じていた。
「知世、相手はロボットなんだから、あんまりお痛しちゃ駄目よ」
 園美は意地悪っぽく微笑みながら、混ぜっ返してきた。
「おほほほほっ。お母様、何の事かしら。けど・・・」
 園美に突っ込まれた知世は、セリオを撫でる手を止めると
「この子、あんまり面白くありませんわね」
 と、漏らした。それを受けて、また、セリオは無表情のまま、
「申し訳ございません」
 と、再び型にはまった言葉を返した。
 その瞬間、裏庭に、一陣の冷たい秋風が通り過ぎたように知世は感じた。その風の彼方には、雁の群が南の方へ
向かって飛ぶ姿が映っていた。

〜カードキャプターさくら・人の心、私の気持ちW・さくらとマルチと伝えたい気持ち・END〜

334 :情事ルーカス:2001/03/25(日) 03:46
筆が遅くてすみません。やっと小説の続きが出来ました。
>>303-333
尚、前回分はこちらです。よろしかったら。
>>167-192
>>225-244
>>275-292


335 :名無しさんだよもん:2001/03/25(日) 15:10
イイ!

336 :CC名無したん:2001/03/25(日) 15:41
>335
そうか、このスレッドは葉鍵板とさくら板の友好に使えるのか!!

337 :名無しさんだよもん:2001/03/25(日) 15:48
ソノトオリ!!!

338 :名無しさんだよもん:2001/03/25(日) 15:49
すまん!あげてもた!!

339 :CC名無したん:2001/03/25(日) 16:08
次のどのモードで起動しますか?

 ○スタンバイ(T)
 ○電源を切れる状態にする(S)
 ○再起動(R)
 ○MS-DOSモードで起動(M)
 ●そろそろSAGE時(D)

340 :CC名無したん:2001/03/25(日) 16:30
>>339
Alt+S

341 :CC名無したん:2001/03/25(日) 22:37
このスレに
鍵葉vsさくら
闘争の切欠となった。

342 :CC名無したん:2001/03/25(日) 23:16
>>341
「切欠」って何? きっかけ?

343 :CC名無したん:2001/03/25(日) 23:46
すいません。
できれば、来栖川姉妹(とくに綾香さま)を登場させてください。


344 :CC名無したん:2001/03/26(月) 00:42
来栖川姉妹=知世たんだから経費はあまりかかりません。

345 :CC名無したん:2001/03/26(月) 00:43
ついでに委員長やあゆも呼ぼう

346 :洞木ヒカリ :2001/03/26(月) 01:21
はい?

347 :CC名無したん:2001/03/26(月) 23:10
次回作期待age

348 :フリッケ福祉員:2001/03/26(月) 23:15
すげ! 信じてたよルーカスたん!
TO HEARTはよく知らないけど、ゆっくりと読ませていただきます。

349 :CC名無したん:2001/03/26(月) 23:19
sage

350 :CC名無したん:2001/03/26(月) 23:26
フリッケ!あちこちで漏らしてんじゃねえ!

351 :フリッケ福祉員:2001/03/26(月) 23:32
>350
ごめん!さくらちゃんへの愛ゆえになんだ、勘弁して〜

352 :CC名無したん:2001/03/28(水) 20:41
あげ

353 :CC名無したん:2001/04/09(月) 05:18
保存age

354 :CC名無したん:2001/04/09(月) 06:26
 だれだ、マルチを注文したのに、MAICOなんか持ってきたのは?
声優がワリに合わんと怒っていんたいしちまったぢゃねぇーか。


355 :CC名無したん:2001/04/10(火) 00:04
続きをがんばってage

356 :CC名無したん:2001/04/20(金) 20:33
激しく同意

357 :ジョジョ:2001/05/02(水) 11:31
続き、もう少し待って下さいage


358 :KAN:2001/05/06(日) 13:02
――――――――――――――完―――――――――――――――――――――

次回、第五章をお楽しみに。

359 :情事ルーカス :2001/05/12(土) 18:42
〜カードキャプターさくら・人の心、私の気持ちX・さくらとマルチと新しいお友達・前編〜

〜あらすじ〜
小狼が香港に帰って以来、すっかり元気を無くしてしまったさくら。そんな彼女を元気づけようと、園美
と藤隆は、木之本家に半年の期限付ではあるが、メイドロボを連れて来る事にした。その名はマルチ。
 マルチは確かに愛嬌は有り、人間味にはあふれてはいたが、予想に反し、掃除以外の家事は、からきしダ
メなメイドロボではあったが、それが幸いし、さくらはマルチの面倒をみる事により、次第に本来の明るさ
を取り戻していったのだった。
 そして、マルチが木之本家に来てから二週間程たったある日、さくらとマルチは料理中の不注意でボヤを
起こしてしまう。それに激怒した桃矢は、マルチの扱いについて、さくらと激しく対立してしまい、なりゆ
きで料理勝負をする事になってしまったのだった。

360 :情事ルーカス:2001/05/12(土) 18:43
 山の手より、さほど離れていない町に、その高校は在った。
 新宿や渋谷などのターミナル街ほど賑やかではないが、ある程度の規模で開けた繁華街が駅前に有るその
町の、街並みからやや外れた所、そろそろ住宅地に差し掛かろうとする高台に、コンクリート製の校舎が建
ち並んでいた。その背後には、都会には珍しい程のまとまった緑深い森が生い繁っている。
 土曜の日もかなり高くなった頃、その高校は静寂に包まれていた。
 普通、学校というものは、授業中であるかないかに関らず、何かと騒がしいものだが、人の気配は十分過
ぎるほど有るものの、その校舎は、風に揺れる近くも森の木々の葉音すら耳に付くぐらいの静けさの中に在
った。それも、ただの静けさでは無く、ある種、張り詰めた緊張感を含んでいる。
 そして正午、校舎のスピーカーから流れてきた短かなメロディーが、静寂と緊張を解き放った。
 ロンドンに在る時計台の鐘の音を模した、日本中の学校で時報として広く使われているそのメロディーが
流れると、押さえ付けられていた物は、安堵のため息と共に秋空に広がっていった。そして一時もたたず、
校舎はいつもの喧騒に包まれていった。

361 :情事ルーカス:2001/05/12(土) 18:44
 その高校の中庭、根元を芝生に囲まれた大きな木の下にあるベンチに、一組の男女が座っていた。
 詰襟姿の少年は、明らかに憔悴しきった表情で、ダルそうにベンチの背もたれに寄りかかりながら、充血
した目を半開きにして、虚ろな視線を空に向けていた。
 その側らには、この高校の制服なのだろうか、色使いこそブラウスは淡いピンクに、襟とリボンはワイン
レッドと少々変わってはいるが、デザイン的にはごく普通のセーラー服に身を包んだ少女が、ニコニコと微
笑みながら座っていた。
「やっと中間試験終わったね、浩之ちゃん」
 少女が微笑みながら少年に話し掛けた。
「まったく、なんで最終日にハードな世界史をもってくるかねえ、うちの教師どもは」
 少年は吐き捨てるように言った。彼の名は藤田浩之。背丈は170cm台後半ぐらいは有り、ガッシリと
した体格をしてはいるが、決して太っている訳では無くて、どちらかと言えば骨太というか、筋肉質で引き
締まった印象を見るものに与えている。

362 :情事ルーカス:2001/05/12(土) 18:44
 黒々とした髪の毛は、あまり身だしなみに気を使うたちでは無いのか、それ程整のっているわけでは無く、
手櫛で跳ね上げられたと思われる前髪が、自然な形で後ろに流れている。
 そして、顔つき、目鼻立ちは、それなりに整っていて、十人並みよりは幾分上のはずなのだが、やや面長
な顔と、疲労の為に眠そうな目つきのせいもあり、全体として幾分トボケタ風体をしている。
 浩之は、顔全体が口になるかと見紛うばかりの大きなあくびをすると、その側の少女に向かって言った。
「あ〜あっ。慣れない徹夜なんかするもんじゃねえな。ところであかり、お前、今日の出来どうだった?」
「う〜ん、この前に浩之ちゃんと一緒にやった問題、何問かそのまんま出てきたし、まあまあだと思うよ」
 それが彼女の癖なのか、少女は右手の人差し指を顎にあてながら、そう答えた。
 彼女の名は神岸あかり。体つきは最近の女子高生の中では小柄な方で、160cmには足りないように見
える。
 光の当り具合でやや赤っぽく見える事も有る彼女の髪は、首筋がやっと隠れる程の長さのストレートヘア
ーで、前髪の上の方に黄色いリボンが小さく結わえられている。

363 :情事ルーカス:2001/05/12(土) 18:45
 やや高めではあるが柔らかく、すんなりと耳に馴染んでくるような彼女の声は、端がやや下がり気味の大
きな瞳と相俟って、優しく親しみやすい印象を与えている。
「ところで浩之ちゃんの方はどうなの?」
 あかりは微笑んだまま、浩之に問い返した。
彼女が浩之の事を”ちゃん”付けで呼ぶのは、二人が物心つく前からのつき合い、いわゆる”幼なじみ”
と言うもので、子供のころからの呼び方がそのまま残ったらしい。
 当然、浩之は、あかりにその呼び方を止めるように何度も言っているのだが、彼女は見かけによらず頑固
な所が有るのか、その度にのらりくらりとかわして、結局、高校二年の今に至るまで、呼びかたを変えずに
きたのだった。
「ああ、俺もわりと出来が良かったなあ。今回は真面目に準備したし、そうじゃなきゃ割が合わねえけどな」
「だから、前から言ってるでしょ、浩之ちゃんはやれば出来るんだって」

364 :情事ルーカス:2001/05/12(土) 18:46
「ちょっと、お二人さん。あたしの試験情報の事も忘れないでよね」
 あかりと浩之の会話に、背後から耳をつんざくようなハイトーンでハイテンションな声が割り込んできた。
 二人が声の先に視線をやると、そこには、色は栗色で毛先に少しシャギーの入ったボブヘアーに、ルーズ
ソックスを履いた女生徒が立っていた。
「今回のあなた達の成果も、この志保ちゃんの試験情報が有ったればこその結果でしょ、ねえ、あかり」
 彼女の名前は長岡志保。あかり達とは中学校以来の友人である。
 パッと見、大人しくしていればかなりの美少女なのだが、彼女の場合、性格に問題が有った。まさに口か
ら先に生まれてきたような子で、ひっきりなしに喋っているのだ。特にゴシップネタを好み、いろんな所に
首を突っ込んでは情報をかき集め、それを”志保ちゃん情報”と称して学校中に吹聴しているのだ。
 その為、彼女には”歩くワイドショー”とか、”制服を着た東スポ”と言ったあだ名が付いているのだが、
意外にも、最近では固定ファンが付いていたりもするのだった。

365 :情事ルーカス:2001/05/12(土) 18:47
「うん、志保の情報もとっても役にたったよ。ありがとう」
 あかりは、相変らずニコニコ微笑みながら志保に応えた。
 志保とあかり、趣味も性格もまるで正反対の彼女達は、なぜだか妙に以前から仲が良いらしい。お互いに
不思議と馬が合うらしく、中学の頃からずっと親友をやっている。まあ、たとえて言うならば、磁石のS極
とN極が互いに引き付け合うようなものだろうか。
「ところで、もう一人、お礼を言わなきゃならない奴がいるんじゃないかしらねえ。ねえ!そこのベンチで
アホ面下げて、でかい態度でふんぞり返っている男。聞いてるの?」
 そう言うと、志保は浩之へ鋭い視線を向けてきた。すると浩之は、また大きなあくびをすると、
「…んだよ。せっかくの達成感を台無しにするようなでけー声で。だいたい、試験情報ったって、お前が頼
みもしねえのに勝手に押し付けてきたモンだろうが。それを恩着せがましく、俺に頭を下げろってか?」
 と毒づいた。それを聞いた志保は、顔を真っ赤にすると、
「っと、ひどい男ねえ、あんたって人は。現に今日の世界史だって、あたしの情報通りに出たでしょ、”モ
ンゴル帝国の成立と分裂”が。それを、勝手に押し付けたですって」
 と、早口でまくし立てた。

366 :情事ルーカス:2001/05/12(土) 18:49
 浩之と志保。彼らは中学の時に知り合って以来、顔を合わせる度に、この様に口ゲンカを始めるのだが、
互いに本気で相手をやり込める気はないらしく、まあ、一種のコミュニケーションと言ったところだろうか。
 その口ゲンカはまだまだ続くようで、浩之も負けずにやり返てきた。
「あれだってなあ、どちらかと言えばその前の”十字軍とイスラム帝国の衰退”の方が、問題数が多かった
じゃねえか」
「ああ、あれね。情報は入ってたんだけど、あたしって小さい事にはこだわらない達じゃん。あそこら辺っ
て、小さい国がたくさん出てきて、いまいち絞り込めなかったのよね」
 志保は、アッケラカンと答えた。続けて浩之は、
「それに、地学の情報なんて、カスリもしなかったじゃねえか」
 と、さらに突っ込むが、志保は思慮深げに目を閉じながら肩をすくめると、両手を広げながら、
「天文の事でしょう。宇宙は広いわ。その広大な宇宙の事を、人間が全て理解しようとする行為自体がそも
そも間違っているのよ」
 と、やや芝居がかった口調で切り返した。

367 :情事ルーカス:2001/05/12(土) 18:50
 それを、半ば呆れ顔で聞いていた浩之は、
「小さいことにはこだわらない。大きいことはわからない。じゃあ、なんにもわかんない、ただのバカって
事じゃねえか。だいたい、他人にばっか情報流して、お前自身の調子はどうだったんだよ、今回の中間試験」
 と、志保に問い返した。すると彼女はさっと青ざめたかと思うと、それをごまかすように高笑いを始めた。
「ホホホホッ。ホラ、あたし、今回風邪ひいちゃったでしょう。だから、いまいち調子出なかったのよ。惜
しかったわねえ、体調さえ万全だったら、今度こそ皆をアッと言わせることが出来たのに」
「なにが、皆をアッと言わせるだ。いつも同情のため息しか貰わないくせに。だいたい、お前はいつもの事
だが、情報を集めるだけ集めて、有効に活用してねえもんなあ。それじゃあ何の意味も無いじゃねえか。ま
あ、今回は言い訳の材料が有るみてえだが、どうやら今年の風邪は、馬鹿しかひかねえみたいだしなあ」
「なななっ、なんですってー」
「まあまあ二人とも、中間試験の事はそれくらいにしたら」
 浩之と志保の言い争いのテンションがピークに達した時、絶妙のタイミングであかりが割り込んで来た。
これも、中学以来おなじみのパターンで、彼らがヒートアップして本気になる直前に水をかけ、落ち着かせ
るのだった。

368 :情事ルーカス:2001/05/12(土) 18:51
「それより、せっかく試験も終わった事だし、いつもの気晴らしに行こうよ。今回は私、行きたい所がある
んだ」
 あかりはそう言うと、鞄の中から一枚のチラシを取り出すと、浩之達の前に差し出した。二人は、いつも
は受身一辺倒で、自らあまり提案などしないあかりが、珍しく積極的になっている事に軽く驚きつつも、そ
のチラシに目を通した。
「ふーん、テディーベア展ねえ。たしか去年の今頃もやってたよなあ。そんなにやっている事は変わんねえ
と思うがねえ、やっぱりクマ好きの血が騒ぐのかよ、あかり」
「うん、コレクターとしては外せないイベントだよ。クマ道は奥が深いんだから」
 浩之の問い掛けに、あかりは必要以上に真面目ぶった表情で答えた。
 神岸あかりの趣味は、クマグッズのコレクションである。きっかけは、幼少の頃のある出来事によるのだ
が、彼女はそれ以来、かなりの情熱を傾けてクマに関する品々を集めているのだった。

369 :情事ルーカス:2001/05/12(土) 18:52
 浩之は再びチラシに目を落とすと、また口を開いた。
「えっと、やってる所はていうと、あっ、電車に乗ってかなきゃなんねーじゃねえか。今日は俺、徹夜明け
で疲れてんだけどなあ」
「浩之ちゃん、もし疲れているんだったら、無理に付き合ってくれなくてもいいよ。私、一人で行くから」
 叱られた子犬の様な目をして、あかりは下から浩之の表情を伺っている。
「あたしは当然付き合うわよ。ヒロ、あんた今回もあかりに世話になったんでしょ。たまにはあかりの言う
ことも聞いてあげなさいよ」
 志保はそう言うと、浩之の肩を軽く小突いた。すると、彼はそれに応えるかの様に続けた。
「ったく、しょうがねえなあ。確かに今回あかりには、世話になったし、お前のクマにかける情熱を知らな
い訳じゃあねえしなあ、少々ねむいが、付き合ってやるよ」
「なによっ、あかりにはって。いちいちひっかかる男ねえ」
「ふふふっ。浩之ちゃん、志保、ありがとう」
 あかりは、心底うれしそうにニッコリと笑った。ちょうどその時、浩之達がいるベンチからほど近い渡り
廊下を、栗色の髪に撫肩の、小柄な男子生徒が通りかかった。

370 :情事ルーカス:2001/05/12(土) 18:53
「おっ、あそこにいるの、雅史じゃねえか。あいつも誘おうぜ。おーい、雅史!」
 浩之のかけた声に気づいたその男子生徒が、爽やかな笑顔と共に、彼らの方へと振り返った。
 彼の名は佐藤雅史。彼も、あかりと浩之とは物心つく前からの友人で、志保とは中学からの付き合いであ
る。顔立は、大きな目にスッと伸びた鼻筋、そして小さくまとまった口元と、まるで少女のようであり、実
際、何度か間違われた事があるらしい。だが、華奢な外見とは裏腹に、サッカーという激しいスポーツやっ
ている事もあり、芯は堅固な物を持っている男でもあった。
「俺達、これからいつもの気晴らしに出かけるんだけど、一緒に行かねえか。どうせ部の練習明日からだろ」
「ごめん浩之、今日は他に約束が有るんだ。だから、悪いけど今回はパスさせてくれないかなあ」
「なんだ、先約が有るんならしょうがねえや。じゃあな雅史、また今度な」
 雅史は浩之達に手を振ると、校舎の奥へと消えていった。その雅史の後姿を見送りながら、志保はいやら
しい笑みを浮かべると、浩之達に小声で耳打ちをした。
「雅史の奴、きっとデートよ」

371 :情事ルーカス:2001/05/12(土) 18:54
「どうしてそんな事が判るんだよ。また、例の”志保ちゃん情報”か?」
 浩之は、呆れ顔で志保に問い返した。側であかりは、目を大きく見開いて驚きの表情を作っている。志保
は二人に流し目を送ると、やや得意げな表情で続けた。
「あいつ、最近、寺女の娘と付き合っているらしいのよ。たしか、田沢圭子とか言ったわねえ…」
「寺女?…、ああ、綾香が通ってるお嬢様学校だろ。俺、ひょっとしたらその娘、会った事があるかもなあ」
 寺女とは西音寺女学院の略称で、西東京では一、二を争う名門女子校である。旧華族の名門が創立者のこ
の女子校は、名家の子女が多く通う学校として有名であった。
 志保は、浩之がポツリと漏らした言葉を聞き逃さなかった。先程の得意げな表情はどこへやら、必死な形
相で彼女は浩之に詰め寄った。
「なんですって!田沢圭子に会った事が有るですって!いつ、どこで、どうゆう風に会ったのよ。どうして
今まであたしに教えてくれなかったのよ〜っ」
 志保の気迫に気圧されつつも、浩之は記憶を振り絞るようにして答えた。
「あれは、たしか五月の終わりごろ、テスト期間が終わったセリオを見送りに行った時に、他の同級生と一
緒に紹介されたはずなんだけど、髪が短くて耳が大きい娘だなあって事ぐらいしか覚えてねえよ」

372 :情事ルーカス:2001/05/12(土) 18:55
「え〜っ、何か他の事は知らないの?住所とか電話番号とか、身長体重とかスリーサイズとか、ねえ、ヒロ
ったら〜っ」
 奇妙なシナをつくり、絡み付いて来た志保を振り払いながら、浩之は言い放った。
「知るか!そんな事!」
「ねえ〜っ、二人とも、早く行こうよ〜っ」
 のんびり屋のあかりも、一向に腰を上げようとしない様子の二人にさすがに焦れたのか、ベンチから立ち
上がると、珍しく催促を始めた。それを受けた浩之も、
「そうだな、いいかげん腹も減ってきたし、そろそろ行くか」
 と言って、ベンチから立ち上がり、あかりと一緒に校門へと歩を進めた。その彼らの後を、志保は慌てて
追いかける。
「あ〜っ、ちょっと待ちなさいよ〜、ヒロってば〜、あかり〜ぃ、待ってよ〜」
 そして、三人の影は校内から消えていった。

373 :情事ルーカス:2001/05/12(土) 18:56
 浩之達が学校を後にした頃、友枝町の駅前バス停前で、人待ちをしている風の二つの人影が有った。
 一人は純白のブラウスに鮮やかなレモンイエローのセーター、そして同色のロングスカートといった出で
立ちの黒髪の美少女で、もう一人はブルーのスーツ姿の痩身の美女であった。知世とセリオである。
 彼女達の前を通り過ぎる人々が、皆振り返っていくのは、はたしてセリオの左右の耳から伸びているセン
サーのせいだけではなかった。
 知世とさくらはその日、買い物をする為に街に出かける約束をしていた。何を買うかと言うと、マルチが
先日の料理失敗の際に、一張羅のメイド服を焦がしてしまった事もあり、ついでにと言う事で、マルチの自
前の服を揃える事になったのだ。
 程なく一台のバスが停留所に着いた。そして、そのバスの中から他の乗降客と共に、背格好が同じ様な二
人の少女が降りて来た。

374 :情事ルーカス:2001/05/12(土) 18:57
 一人は栗色の髪のショートヘアーで、ピンクのワンピースを着ていた。そして、もう一人はカーキ色のバ
ミューダパンツに、白と袖の部分だけがピンクのトレーナーといった格好で、耳にはセリオと同じ白いヘッ
ドホンの様なセンサーを着けている。
 二人の少女を見止めた知世は、大きく手を振って彼女達に声をかけた。
「さくらちゃん、マルチちゃん、こちらですわ」
 その声に気づいたさくらは、その方に視線を向け歩を進めるが、彼女の表情には若干の陰りがほの見えて
いた。
「知世ちゃん、遅くなってゴメンね。…うっ」
 知世に駆け寄り、お詫びの言葉を口に出したさくらだったが、知世の顔を見るなり、その場にうずくまっ
てしまった。

375 :情事ルーカス:2001/05/12(土) 18:57
「さくらちゃん!どうなさったんですの」
 知世は、慌ててさくらの顔を覗き込むようにして、腰を下げた。
「と、知世ちゃん。…おえええっ…」
「さくらちゃん、”ほええっ”じゃございませんの?」
「…おええっ…、知世ちゃん…、服の色…、おえええっ…」
 うずくまる二人の側で、マルチはただオロオロするだけであった。一方、セリオはそんな彼女達を冷静に
見つめていた。そして数秒後、
「知世お嬢様、この方は消化器官は、機能不全を起こしていると思われます。早急に胃の内容物を体外に排
出するのが最善です」
 と、セリオは落ち着いた声で言った。
「あら、大変ですわ。向こうにお手洗いが有りますから、一緒に参りましょう」
「…おええっ…、知世ちゃん…、…ゴメンね…」
 ヨロヨロとトイレに向かう二人の少女を、ニ体のメイドロボが見送っている。セリオの方は相変わらずの
無表情であったが、その側らにいるマルチは、悲しさと悔しさの入り混じった瞳で、二人の後姿を見つめて
いた。

376 :情事ルーカス:2001/05/12(土) 18:58
 数分後、マルチ達の待つベンチに知世とさくらが戻ってきた。
「知世ちゃん、本当にゴメンね、迷惑かけちゃって。でも、だいぶ楽になったよ」
「さくらちゃん、そんな水くさいですわ。わたくしとさくらちゃんの仲じゃないですか。でも、いったいど
うなさったんですか?まさか!さくらちゃん!…。差し支えなければ、お話していただけませんか」
「知世ちゃん、実は…」
 さくらは知世達に向かって、事のいきさつを話し始めた。

377 :情事ルーカス:2001/05/12(土) 18:59
 さくらとマルチは、この一週間、例の料理勝負へ向けての練習を毎日続けていた。特にこの週末は、大量
の卵を買い込んで、オムレツ作りの練習をする事になったのだが、問題は出来あがったオムレツの処分の方
法であった。父の藤隆は、この週末は発掘に出かけていて留守であったし、兄の桃矢には協力など頼める訳
がなかった。さらに、マルチはロボットなので物を食べる事はできないので、当然さくらが一人でそのオム
レツを処分する事になったのだ。
 いかに卵料理が嫌いでは無いさくらであっても、金曜の夕食から土曜の昼食にかけて、卵の個数にして合
計50個以上の卵料理を食べ続けてはたまったものでは無い。しまいには、さすがに卵の姿を見るだけで気
持ちが悪くなってしまうようになってしまった。
 それでも家を出るまでは、なんとか我慢していたさくらだったが、駅に向かうバスに乗って揺すられてい
る内に、すっかり気持ちが悪くなってしまい、そして、最後の止めに知世の服を見てしまったのだ。知世の
服の鮮やかな黄色は、さくらにとってオムレツを連想させてしまい、とうとう我慢が出来なくなってしまっ
たのであった。

378 :情事ルーカス:2001/05/12(土) 19:00
「なんだ、そうでしたの。わたくしは、てっきり二ヶ月前の事件の後に、李君と盛り上がってしまって、事
に及んでしまったかと思いまして、余計な気を回してしまいましたわ。オホホホホッ…」
「ホエ?いったい何の事?」
「うふっ。相変らずさくらちゃんはフンワリですわねえ」
「あっ、あの〜」
 ベンチに座って話している知世とさくらに、マルチが遠慮しながら割り込んで来た。
「ううっ、すみません、さくらさん。ご主人様が大変な時に、何もお助けする事が出来なくて。それに、さ
くらさんが体調を崩されたのも、私の特訓につきあって下さったのが原因ですし、さくらさんにお仕えする
身としては、もはや何とお詫びしてよいやら…」
 マルチは両目にうっすらと涙すら浮かべている。それを見たさくらは、明るい笑顔を作ると口を開いた。
「マルチちゃん、そんなに気にしないで。元々お料理勝負だって、私がお兄ちゃんと決めた事だし、むしろ
兄妹ゲンカにマルチちゃんを巻き込んだようなものなんだから。ところで知世ちゃん、さっき私を助けてく
れた、側にいるその綺麗な人は・・・」
「ご紹介しますわ。今日から、うちで働いていただく事になりましたセリオさんです。この子も、マルチさ
んと同じメイドロボットさんですの」
 知世が、さくらの問いに答え終るのと同時に、側のセリオはゆっくりと丁寧にお辞儀をした。

379 :情事ルーカス:2001/05/12(土) 19:01
「始めまして。私は来栖川エレクトロニクス製、HM−13型セリオと申します。よろしくお願い致します」
「始めまして。私は木之本さくら。知世ちゃんのお友達です。この子はマルチちゃん。二週間前から家で働
いてもらっているメイドロボットさんで、私のお友達です」
 さくらの言葉を聞いたセリオは、小さく
「お友達?メイドロボットがですか?」
 とつぶやくと、微かではあるが複雑な表情を見せた。
「あ、あの〜ぉ、さくらさん…」
 再びマルチが、遠慮しながら割り込んで来た。
「ご紹介されてから申し上げるのもなんなんですが、実はわたし、すでにセリオさんの事は存じあげているん
ですけど」
「ホエ?そうなの」
「あら、まあ…」
 マルチの言葉に、共に目を丸くするさくらと知世。さらに、今度はセリオが続けた。

380 :情事ルーカス:2001/05/12(土) 19:03
「以前、知世お嬢様にはお話したのですが、私たち先行量産型は、新規に工場の生産ラインが製造した製品が、
本当に設計通りに機能するかを確認する為に、便宜的に試作機のシステムをそのままインストールしてテスト
を行うのですが、その際、初期動作確認とセットアップを行いに、来栖川エレクトロニクス中央研究所第七研
究開発室HM開発課に送られるのですが、その時にマルチさんとは知り合いました」
「わたしとセリオさんは、誕生日が同じなんですよ〜。だから初期動作確認も一緒にやったりして、仲良くな
っちゃったんです。でも、研究所を出てからお会いする機会も無かったんですけど、またこうしてお会いする
事ができて、わたし、とっても嬉しいです」
「よかったね、マルチちゃん」
 満面の笑みを浮かべ、喜びを表しているマルチを見て、さくらも目を細めた。

381 :情事ルーカス:2001/05/12(土) 19:03
 さくらは続けて、セリオに問い掛けた。
「さっきは助けてくれて、本当にありがとう。ところでセリオさん、どうして私が具合が悪い場所が解ったの」
「人間の方のお役にたつのが私達ロボットの役目ですから、当然の事を行ったまでです。私たちHM−13型
は50種類以上のセンサーによって、有効半径200m以内の情報を得る事ができ、それを解析する事により、
最善の対応策を基本DBや、必要に応じてサテライトシステムを介する事により、来栖川の総合DBから直接
受信して、選択する機能が備わっているのです」
「へー、優秀なんだね。セリオさんって」
 セリオの答えに、さくらは素直に感心した。それを受けて、マルチが誇らしげに続けてきた。
「そ、そうなんです。とにかくセリオさんは、凄いんですよ。データを受け取ることで、セリオさんは、あっ
という間に、色々な職業のプロフェッショナルになる事ができるんです。例えば、お勉強のデータを受け取れ
ば、超一流の家庭教師になっちゃうし、お料理の作り方データを受け取ると、一流のお店に負けないコックさ
んになる事もできるし、お買い物を任せても、最短ルートで必要なものを揃えちゃうんです」

382 :情事ルーカス:2001/05/12(土) 19:04
「すごーい。今まで発売されたメイドロボが霞んじゃうね」
「そうですわねえ、これでは、今お屋敷で働いているメイドさん達の立場が無くなってしまいますわ」
 感心を続けるさくらと知世であった。その様子を見たマルチは、肩を落として少しうなだれると、
「やっぱり、そう思いますよね…。セリオさんに比べると、わたしなんか何もできなくて。お料理も得意じゃ
ないですし、お使いに出ても、すぐ迷子になっちゃいますし…。さっきだって、さくらさんが、苦しんでらっ
しゃるのに、ただ慌てるだけで何もしてさしあげられませんでしたし…」
 と言い、再びシュンとなって、すっかり落ちこんでしまった。
 すると、セリオはポンポンとその肩を叩いた。
 ロボット同士に生まれた友情なのだろうか、さくらと知世は、その光景を暖かい眼差しで見つめていた。

383 :情事ルーカス:2001/05/12(土) 19:06
 ややあって、セリオが薬局から買ってきた薬を飲み、一休みしてすっかり顔色を取り戻したさくらは、腰掛
けていたベンチから元気良く立ち上がると、
「みんな、心配かけてゴメンね。私、もう大丈夫だから、お買い物に行こう」
 と言い、改札口に向かって歩き始めた。
 そして、四人の少女達は、駅舎の中へと消えて行ったのだった。

                         〜さくらとマルチと新しいお友達・後編へ続く〜

384 :情事ルーカス:2001/05/12(土) 19:11
ううっ。またまた筆が遅くてすみません。やっと小説の続きが出来ました。
今回は五章を終わらせる事ができませんでした(泣)。駄目な私です。
>>359-383
尚、前回分はこちらです。よろしかったら。
>>167-192
>>225-244
>>275-292
>>303-333

385 :CCCP:2001/05/12(土) 22:31
>ルーカスさん
あまりの素晴らしさに頭がクラクラします。
お疲れさまです。

後編が凄く楽しみ〜

386 :フリッケ福祉員:2001/05/12(土) 23:45
続きが楽しみなのでage、つーかsageんなよ〜>CCCPたん


387 :CC名無したん:2001/05/13(日) 01:34
来栖川綾香たん登場きぼんぬ。

388 :情事ルーカス:2001/05/13(日) 02:03
>>387
来栖川綾香たんは、料理勝負編と、その後の文化祭&魔術組合編
の後に、苺鈴たんと松原葵とMAICOと一緒に出すつもりなの
ですが、構想に筆が追いつかなくて(汗。

389 :CCCP:2001/05/16(水) 21:36
エヴァ板の「この設定で誰か小説を書いてくれ たのむ!!」スレ
http://teri.2ch.net/test/read.cgi?bbs=eva&key=989953710&ls=50

390 :CCCP:2001/05/16(水) 21:37
葉鍵板にもあるらしいが、見つけられない…

391 :jojo:2001/05/16(水) 22:00
なんか、葉鍵板の類似スレ、消えちゃったみたいですね。

392 :猿ベージャー:2001/05/28(月) 22:48 ID:qKsaUBQc
これはマジ消えてほしくない。揚げ

393 :sega野郎うざい氏ね!:2001/06/11(月) 02:05
sega野郎うざい氏ね!

394 :CC名無したん:2001/06/25(月) 20:53
ほぞんage

395 :CC名無したん:2001/06/26(火) 23:03
〜プロローグ〜

少女は急いでいた。
大手中学受験専門塾指定の鞄を背負い足早に夜の繁華街を進んでいく。
端正な顔立ち。しかし、それは今まで目にしてきたどんなアイドルや
モデルのものとも違う。その真っ直ぐと見据えられた瞳は、見る者の
心を虜にし深い闇へとさ誘い込んでしまうような、そんな危うい光を
宿しており、栗色の髪を揺らしながら都会の雑踏の中を足早に歩く少
女と、ほろ酔い気分でふらつくおやじ達とのコントラストは、どこか
非現実的な感覚をもたらすのだった。

396 :CC名無したん:2001/06/26(火) 23:05
ふいに立ち止まる。スカートが揺れ白い太ももに擦れる。
少女は腕の時計を見て顔を顰めた。
「はうう。はやくしないと『真剣十代しゃべり場』はじまっちゃうよぉ。
【ピー】さんの喋りを見とかないと一週間が終わった気がしないんだよぉ。」
しんけんじゅうだいしゃべりば!?
少女は何かわけの訳のわから無いことを呟くと意を決したたかの様に頷く。
「よし。暗くておばけが出そうで怖いけど近道しちゃおう。」
少女は路地の奥へと消えていった。

397 :CC名無したん:2001/06/26(火) 23:07
「お兄ちゃんは予備校。お父さんは出張。ケロちゃんは電話に出てくれないし。
こんな時パソコンさんが居てくれればビデオの録画頼めるのになぁ・・・」
パソコン。それは汎用人形ロボットの総称である。
21世紀初頭、理想のインターフェースを追求したパーソナルコンピュータと、
そのころ急激に進歩しつつあったロボット技術が融合し産まれたパソコンは、
今や個人用のパーソナルなアシスタントや家庭用のメイドとして広く普及している。

398 :CC名無したん:2001/06/26(火) 23:08
「パソコンさんが居れば塾のある日はお料理やお掃除も頼めるのになぁ」
家事は父と高校生の兄との三人で分担している。母はいない。
日々の家事労働に少女は少々疲れていた。といっても家事が嫌いなわけではない。
いや、むしろ少女はそれが好きだった。一生懸命料理をしそれを父や兄が美味し
そうに食べてくれる。お掃除すればみんなが気持ちよく過ごせる。それだけで、
なにか温かい気持ちになれた。

399 :CC名無したん:2001/06/26(火) 23:09
しかし、小学六年の秋になり中学受験を間近にひかえた少女にとって
それは重荷以外のなにものでもない。たとえ受験が終わったとしても、
中学生になれば小学生の時に比べ帰りも遅くなる。兄の大学受験も近い。
最近助教授へ昇進した父も忙しそうだ。破綻は目に見えている。
「欲しいなあ、パソコンさん。でも、春からはまた私立だし、
お兄ちゃんの大学もあるし、家にはそんなお金とてもないよう。
はぁ、落ちてないかなあ。このアタリに・・・」

400 :CC名無したん:2001/06/26(火) 23:13
「って、ほええぇぇぇ!!人間が落ちてるー!!お巡りさんに知らせなきゃ。それとも救急車・・・」
そこには細い布切れでぐるぐる巻きにされた、年の頃は15、6歳といったところ
の少女が粗大ゴミの谷間に横たわっていた。しかし、その耳には生身の人間には
あるはずのない金属のカバーが。
「ほえ?この耳は。なんだパソコンさんか。」
少女は薄い胸をなで下ろす。
「待てよ。ここはゴミ捨て場で、これはパソコンさん。という事は、これわたしがもらってもいいんだよね」
そう言って少女は手を差し出そうとした。しかし、ビクッと手を引っ込めてしまう。
どうやら少女には道端に落ちている物を無闇に拾う事を良しとしない教育がなされ
ているようだった。

401 :CC名無したん:2001/06/26(火) 23:14
でも・・・
パソコンをじっと見つめる。その目鼻顔立ちは計算尽くされたように完璧に
整っており、肌は透き通るように白かったが、頬は11月の冷たい風のせい
か心持ち紅く、なによりその背丈ほどもあろうかという白髪は夜目にも輝い
て見え、そのあどけない表情とは裏腹に、えも言えぬ美しさと妖しさでもって、
まるで少女を誘惑しているかのようだった。

402 :CC名無したん:2001/06/26(火) 23:15
少女は息を飲んだ。
そして、我に返ると辺りを見回した。
パソコンは普通の人間より重い。とても自分に運べるとは思えない。
「レリーズ!!」
その光は星の無い都会の空の下に突如として現れそして消えていく
新星のように見えたのかもしれない。

〜プロローグ終わり〜

403 :CC名無したん:2001/06/26(火) 23:19
>>395-402
さくらちゃんとちぃたんを絡めてみたくなったので書きました。
取り敢えずプロローグです。

404 :CC名無したん:2001/06/26(火) 23:44
>>403
がんばれage

405 :403:2001/06/27(水) 20:06
一日たって読み返してみてかなり恥ずかしい代物だと気付いたよ。
慣れない事はするもんじゃないな。
鬱だ氏のう。

つーわけで、誰かちいたんとさくらちゃんの萌えるお話お願いします。

406 :CC名無したん:2001/07/01(日) 04:22
   │
   │ 明日は丹下祭りらしいよ
     \   ______/
      \/   ∧_∧ゴニョゴニョ・・
           ( ´Д`) ∧_∧
         / \/ )(´Д` ) __イィーアァー・・
        /  \___//       \
  __   .|     | / /\_ _ \ \_____
  \   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄(__ノ   \    \__)      \
  ||\             \  .||\            \
  ||\|| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|| ̄  ||\|| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|| ̄
  ||  || ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄||    ||  || ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄||

407 :友枝町の人々 あとがき:2001/07/01(日) 09:13
>>403
そんなこと言わずに、がんばって続き書いて!

408 :CC名無したん:2001/07/01(日) 09:19
>>407
あー恥ずかし(///∇//)
名前欄書き換えるの忘れてた。

409 :つづきがよみたい:2001/07/02(月) 17:32
からあげとけ

410 :CC名無したん:2001/07/02(月) 21:06
またあげ

411 :CC名無したん:2001/07/03(火) 00:50
age

412 :CC名無しさん:2001/07/09(月) 11:04
age

413 :CC名有りたん :2001/07/21(土) 00:07
agegege (新作キボンヌ m(__)m)

414 :CC名無したん:2001/07/21(土) 00:57
>>413
自分で書いてみるというのはどうよ?

415 :jojo:2001/07/21(土) 01:15
さくらとマルチのお話は、もう少し待って下さい。ちょっと身辺がゴタゴタ
していますので。
ちいたんとさくらたんのお話は、私も読みたいですね。

416 :CC名無しさん:2001/07/21(土) 11:55
>>415
いつまでも待っています(;;

よってあげ!

417 :恵一:2001/07/21(土) 11:55
つまんねーよ、バーカ

418 :CC名無したん :2001/07/26(木) 20:12
新作まだ〜?

419 :CC名無したん :2001/07/26(木) 20:34
>>417
頭の悪い煽りだな、恵一!お前は小学生か?

420 ::2001/07/26(木) 20:35
>>419
あ、ごめん、それ俺。

421 :CC名無したん:2001/08/04(土) 14:08
agere

422 :CC名無したん:2001/08/04(土) 22:48
>>417
バカハオマエダ
ヨッテage

423 :CC名無したん:2001/08/04(土) 23:12
俺のほうがもっとバカれ〜す!
おっぱいぼよ〜ん!

424 :CC名無したん:2001/08/04(土) 23:48
どうよ?

425 :CC名無したん:2001/08/07(火) 21:49
ほしゅって

426 :名無し@小狼いじり:2001/08/19(日) 15:32
木ノ本家じゃないですけど、こんなんいかがでしょ?未完ですが…。

マルチたん、ないしょのメイド日記(嘘)

あらすじ:
大道寺グループが、おもちゃ開発のために築き上げた子供の心理・行動のノウハウに来栖川
重工が目を付け、病気の子供を看護するメイドロボの開発で提携した。
HMX-12をベースにした、「クラウンドクター」(道化の役で子供たちを笑わせ入院している
子供たちの心を和らげる、医療行為を行わない医者)機能を備えたメイドロボの開発を進め
ており、試験運用中の1体が、大道寺家にメイドとしてやってくるという噂が流れた。
ある日、大道寺家でコスチュームの裾合わせをしていたさくらと知世のところに、来栖川の
研究者が訪れ…。

 ワゴン車から誰かが降りてくる。手に大きなかばんを持ち、眼鏡を掛けた中年の白衣の男が、
知世とさくらの前に近づいてきた
 その後ろを、てこてこと小さな女の子が追いかけてくる
細身の中年の男は、知世とさくらの前にやってくると、ぺこり、と一礼してから、
落ち着いた口調でしゃべり始めた。
「大道寺知世さんと…木ノ本桜さんですね?。はじめまして、私来栖川の長瀬と申します。
今後、うちのマルチがご迷惑をおかけすることになるとは思いますけど、どうかよろしくお願
いします。
…これマルチ、私の裾なんかにしがみついてないで、お二人にご挨拶しなさい。こちらが
これからお世話になる大道寺知世さん、そしてお友達の木ノ本さくらさんですよ」

427 :名無し@小狼いじり:2001/08/19(日) 15:33
 白衣の男から離れ、緑色の髪の、知世やさくらと同じくらいの背丈のメイドロボが、
2人の前に立つ。研究所では白い水着のような服を着ていたのだが、外に出ることを考えてか、
半そでのシャツに半ズボンという、どこにでもいそうな普通の格好をしていた。
 ヘッドフォンのように耳を覆う、白いアンテナのようなものを除けば、どこから見ても小さ
な女の子にしか見えない。
「はじめまして大道寺知世様、木ノ本桜様。わっ、わたくし来栖川中央研究所、第7研究室、
HM開発課から来ました、HMX-12型、通称マルチです。ふっ、ふっ、ふつ、ふつつかものですが、
一所懸命がんばりますので、なにとぞご指導とご鞭撻賜りますよう、よろしくおねがいします
ぅ!」
知世に向かって、小学生くらいにしか見えないメイドロボが、低い背を精一杯ぴん!と伸ばし
て最敬礼した。
 …。
 一瞬、その場の空気が固まる。
「…ぷぷっ!」
 その姿形とセリフとの、あまりにも激しいギャップに、思わず知世が噴き出してしまった。
 ころころと心の底からおかしそうに笑い転げる知世。
「あ、あれっ? 昨日研究室にあった対人向けプログラムを完璧にインストールしたのに。
 何か間違ってましたか?、はわわわっ!!」
 小さな手をばたばたと振ってマルチがあわてた。
「こら、それは新入社員教育用と…もう1個はA級社内秘ものですよ」
 長瀬と名乗った白衣の男は、ばたばた慌てるマルチのおでこを、かばんから取り出したハリ
センではたいた。
但し、表情はあくまでも冷静なままである。

428 :名無し@小狼いじり:2001/08/19(日) 15:33
 ぱこんっ!!
 たたかれた瞬間、マルチは両手を上げ、目を見開いて慌てたたままの姿勢でフリーズする。
 その数秒後、ゆっくりと表情が慌て顔から泣き顔に変わり、マルチはおでこを押さえてしゃ
がみ込んだ。
「うえーん、ひどいですぅぅ〜、長瀬さんが女の子の顔を傷つけましたぁ〜。マルチもうお嫁
に行けないですぅ〜〜、ぐすっ」
「最初からあなたはお嫁になんかいけません」
「ふぇぇぇ…じゃあマルチは『行かず後家』って奴ですかぁ〜?」
「私はあなたにそんな言葉インプットした覚えはありません!」
ぽこん!! と、今度はマルチの後頭部をはたいた。
「はう”っ!!」
 べしゃっと音を立てて、しゃがんでいたマルチが顔から地面にぶつかった。
 知世はそのやりとりを見て、ころころ笑い転げていた。
 普段はおしとやかな知世が、こんなに面白がっているのを見たことが無い。
 さくらは、このやりとりがちょっと理解できず、目を点にして、ただただぽかんと口をあ
けて見ているだけだった。

429 :名無し@小狼いじり:2001/08/19(日) 15:34
「先ほどは大変失礼しました。あれは、『人を笑わせる機能』のデモンストレーションでして」
 大道寺家の庭先で、長瀬、と名乗った白衣の男が知世に頭を下げた。
「…くすくす…。いえいえ、とても面白かったですわよ」
 爆笑状態からようやく落ち着いた知世が、にこにこしながら話し掛けた。
「クラウンドクターとしての機能として、あのHMX-12…マルチには『人を笑わせる機能』を付
加してあります」
 長瀬の視線の先には、庭に咲いているひまわりをいっしょに見上げているさくらとマルチ。
 さくらの花の説明に、マルチがいちいち本当に感心している。
 「このひまわり、おっきいね…わたしたちの背丈の倍くらいあるね。ねぇマルチちゃん、
知ってる? ひまわりって『向う』っていう字に、お日さまの『日』そして『葵』で
『向日葵』って書くんだよ」
「はわ〜、さくらさん物知りなんですね、すごいですぅ」
 ちっちゃな両手を口元に当てて、マルチが目を大きくして驚いた。
「えへっ、昨日おとうさんに教えてばかりなんだけどね」
 さくらがぺロっと舌を出した。
 ロボットといっても、普通にしゃべり、笑い、驚き、泣くことの出来るマルチに心が打ち
解けたのか、さくらも普通の子と遊んでいるみたいに接していた。

430 :名無し@小狼いじり:2001/08/19(日) 15:34
「失礼ですが、知世さんの普段の行動や趣味等を園美様にお伺いし、あなたの、その…
『笑いのツボ』をマルチに学習させました。その結果、マルチがとった行動があれ、
だったのです」
「あれで笑ってしまう自分も何か嫌なのですが…確かによくお調べで」
 知世は、人の内側を覗かれてしまったようで少し嫌な感じはしたが、その能力には素直に
感心していた。
「ただ…現状では社内でしかテストしてないので、笑いの傾向が子供向きでないです。
対象年代が同じ方といっしょにすごさないと、やっぱりクラウンドクターは無理でしょう」
 長瀬がぼりぼりと頭を掻く。
 研究室に積まれたお笑い関係の大量の本やビデオを思い出し、苦笑する。
「確かに、そうかも知れませんね」
知世が頷いた。
「それに…、あのクラウンドクター機能付きメイドロボ、の開発機になってるマルチ、実は試
験プログラムをインストールする前から、ああいう傾向がありまして。…妙に人間くさい失敗
をするので、原因を掴もうと、いろいろAIを調べているんですが…」
「それは『天然』というものでしょうか?」
知世にしては、珍しい言葉が飛び出た。
「そうですね、『天然ボケ』です…。申し訳ありません。あのようなメイドロボをよこすのは
非常に不本意なのですが、HMX-13、セリオを始めとするほかの試験用メイドロボにクラウンド
クター機能をインストールしても、どうも上手く行かなくて…」
「まぁ、そうなんですか」
 知世は、セリオを一度来栖川の研究所で見たことがある。
綺麗に流れる亜麻色の長い髪。きりっとした目つき。マルチとは明らかに違う、高性能さを感
じさせるメイドロボだった。
あのクールな外見のセリオが、無表情のまま、「なんでやねん!」とツッコミを入れる姿も見
てみたいな…と、そっと思った知世だった。

431 :名無し@小狼いじり:2001/08/19(日) 15:35
「というわけで、本当にご迷惑をおかけすることになるかと思います、もしどうしようも無
ければテスト運用を中止し、即回収に伺いますので、何卒…」
 大の男が、小学生の知世相手にふかぶかと頭を下げた。
 今回のテストの依頼に対し、渋る園美を説得したのは知世だったからだ。
「そんなに畏まらなくても宜しいですわ。マルチさんには、自己学習可能な限り、メイドさん
としてのお仕事もいろいろ教えて差し上げますし。」
「ありがとうございます。…知世さんの部屋の隣に設置させていただいた、メンテナンスと監
視用の機材のチェックもそろそろ終わりますので、そろそろ私は引き上げます。後は以前ご説
明したオペレーション通りに実行してやってください」
「わかりました」
 知世の部屋の隣の空き部屋に、人の背丈ほどある大型の箱型機械と、それに繋がった何台か
のコンピュータ。そしてその他数台の小さな機械と、大きな液晶ディスプレイが置かれていた。
 日常、メイドロボの状態を監視したり、メンテナンスを行い、問題があれば来栖川重工の監
視センターに警告とデータを送るシステム。
 大人でもメカに詳しくないと難しい操作ばかりだが、ビデオの操作、コンピュータによる画
像の編集などを楽にこなせる知世にとっては造作も無い。

「それでは、失礼します。マルチを宜しくお願いします…。これマルチ、お前が通うのは小学
校ではなく高校ですよ。それにその格好は友枝小指定のものですらありません!!」
 持ちこんだ荷物の中に、なぜか紛れ込んでいた赤いランドセルを背負い、「まるち」と書か
れたチューリップ型の名札を胸に付け、黄色い帽子を被った姿を、嬉々としてさくらに披露し
ていたマルチの側頭部に、本日3発目になる長瀬のハリセンが、ぱこーん!と炸裂した、

432 :名無し@小狼いじり:2001/08/19(日) 15:36
以上。

433 :CC名無したん:2001/08/20(月) 01:31
おおっ、面白いよ!!

434 :CC名無したん:01/09/19 20:37
サルベージ

435 :CC名無したん:01/10/08 16:39
木之本家にきたMultics

436 :CC名無したん:01/10/08 19:39
唯一の稼動機として世界中のクラッカーの攻撃の的になる木之本家Multics。

437 :CC名無したん:01/10/23 02:00
マルチくすっ?

438 :CC名無したん:01/10/26 12:08
age

439 :レオス ◆LEOS.jvg :01/11/04 22:37
このスレは大好きですからねーっ。
メンテしましょう!

440 :レオス ◆LEOS.jvg :01/11/04 22:39
情事ルーカスさんはさすがにもう見てないでしょうね…。
私にとっては良スレでしたよー。ありがとうございました。

441 :CC名無したん:01/11/04 23:15
ふーん

442 :CC名無したん:01/11/04 23:18
本田透=レオス◆LEOS.jvg
らしいな

443 :CC名無したん:01/11/21 13:14
保守

444 : :01/11/21 13:14
保守

445 :C.N.:名無したん:01/11/21 16:31
+++++++やばい衣装サークル++++++++

逝き兎(元・有巣の部屋)
http://page.freett.com/yukiusagi/index.htm
衣裳製作工房
http://isweb27.infoseek.co.jp/shopping/akane21/isyouseisakukoubou_001.htm
ATELIER★ぴぃ
http://isweb31.infoseek.co.jp/play/p-atelie/
お洋服やさん
http://homepage1.nifty.com/oyoufukuyasan/
人形師の館
http://isweb19.infoseek.co.jp/play/m-glenn/
http://web.archive.org/web/*/http://lovemaid.vis.ne.jp/
http://lovemaid.vis.ne.jp/
本家ではないですけど、オークションのほうです(^^)
http://page4.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/d10973819
http://page3.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/c6808128

446 :CC名無したん:01/11/28 10:59


447 :Cまっく*名無したん:01/11/28 17:33
dareka

448 :これか!:01/12/08 11:51
1 : :2001/07/11(水) 00:28
http://www.ysclub.net/people/women/voice/Hikaru01.mp3

すげぇ似てるよ、これを素材にムービーでも作ったら
ちんぽ干からびるまで抜けると思われるよ。


2 :転載 :2001/07/11(水) 00:28
知らない方のために書いておくが、問題のオナニ声は5種類あって
サイズはそれぞれ19から25MBくらい、長さはそれぞれ25分くらいある。
WinMX等で検索するとやけにサイズの小さい物もあるが、途中で切れているので注意。
いずれにしろADSLでもないと全部ダウンロードするのは大変。

ヒカルという女子高生の役柄のシリーズ物らしく、シナリオに沿って演技しているようだ。
不自然なセリフが鼻に付く部分もあるが、なかなか真に迫ったいいオナニだ(ワラ

多分、単に似た声の人なんだろうが、無名時代の丹下桜のバイトとかいう可能性も捨てきれん。
(それほどに、よく似てる)


3 :CC名無したん :2001/07/11(水) 00:31
すげぇ、、、、

449 :CC名無したん:01/12/13 10:08


450 : :01/12/20 09:44
 

451 :C1000タケダたん:01/12/22 17:33
マルチちゃん友枝町に行く
ttp://www.joy.hi-ho.ne.jp/unsc/aibum/kerothan/kerokero.multi.html

452 :CC名無したん:01/12/27 20:21
     

453 : :02/01/06 11:28


454 : :02/01/13 23:07


455 : :02/02/16 09:51 ID:yy+A26vS


456 : :02/03/06 09:36 ID:wNdDbEc6


457 :CC名無したん:02/03/25 20:18 ID:oC9H.gLs
test

458 : :02/05/24 18:47 ID:vySUdtdQ
0

459 :ドラゴン:02/05/24 20:26 ID:UK3O8T2M
マルチってなんなんだ。

460 :CC名無したん:02/07/21 01:12 ID:XzU4W6Jw
ToHeartのキャラじゃないの?

461 : :02/07/21 21:40 ID:vHXvFNpk
2ヶ月後のレスかよ!

462 :CC名無したん:02/07/21 21:41 ID:y4autcII
ドラゴンたんはもういない・・・・

463 :CC名無したん:02/07/22 01:21 ID:gxuOOCA2
ドラゴンたんなつかしいな、せいつうしたかな・・

464 :CC名無したん:02/07/22 01:54 ID:CKIYTvYU
そんなに経っていないからまだかもね
精通前の、まだ何も知らない体・・・

ふぅ、いい時代だったな、ドラゴンたんのいた時代・・・

465 :名無し@小狼いじり:02/07/27 15:19 ID:8A63Prto

わたしがさくらさんの家を出てから、もう5年がたちました。
さくらさんの家で、ふみたかさん、とーやさん、ケロ…ぬいぐるみさん、そしてさくらさんと過ごした1年は、
テストのためだったけど、ほんとうに、ほんとうに楽しい1年でした。
さくらさんには、「りーしゃおらん」さんっていう、かっこいいボーイフレンドができて、さくらさんは少しだけ
遊んでくれなくなりました。さくらさんといっしょにいるりーさんが、すこしうらやましかったりしました。
そのうち…、りーさんといっしょにいるさくらさんもうらやましくなり、…そしてりーさんを見るたびに、すこし
胸がどきどきするようになりました。
そのことを知世様に話したら、知世様はわたしをぎゅっと抱きしめ、「マルチちゃん…これから何があっても、
あなたに心を与えた長瀬博士のことを、決して恨んではいけませんわ」と言いました。

知世様のいった事は、私のAIではむずかしくて、よくわかりませんでした。

1年さくらさんの家でおせわになったあと、私は研究所にもどりました。いろいろデータをとられたあと、
試作機のわたしは、いろいろなテストをしました。からだに重い機械をくっつけて、飛んだりはねたり、
かべにぶつかったり…。誰もいないところに行って、銃とかをうたされたりもしました。
こんなことしている理由を長瀬博士に聞いたとき、博士はわたしにひとこと「ごめん」といったきり、
何も話さなくなりました…。

そして…、よく思い出せないんですが…。私はとおい国で、戦争をしていたようです。
…たくさんの人を殺したのかもしれません…。建物とか戦車も壊したかもしれません…。
……思い出せません。何も思い出したくありません…。

466 :名無し@小狼いじり:02/07/27 15:20 ID:8A63Prto
気が付いたら、わたしはまた日本にもどってきました。
長瀬博士はわたしにもう一度謝り、こう言いました。
「数年にわたる実戦下での運用テストで、お前の寿命はあと1年程度になった…。罪滅ぼしと言っては
あまりにムシが良すぎるが、マルチ、後はお前の好きなことをするがいい。何か叶えたい願いとか、
したい事は無いか?」
わたしはロボットだから寿命とか死ぬとかはわかりません。
でも、あと1年でさくらさんとも、長瀬博士とも、知世様とも、りーさんとも、みんなともお別れしない
といけないのは悲しいです。
お別れの前に、昔のようにみなさんといっしょにいたい、わたしはそう博士に言いました…。


今日から、さくらさんの家で、メイドとして働きます。
わたしが機能を停止する日まであと391日…

「マルチちゃん、知世ちゃんが、新しいボディと、データのバックアップの準備が出来たから、
すぐに研究所に戻って、って」

…わたしはHMX-12、通称マルチ。
感傷に浸る機能も悲劇のヒロイン気取る機能も、人様の話をパクる機能もついてないみたいです…。

467 :age:02/07/28 22:12 ID:qMNMEOMs
age

468 : :02/08/10 07:29 ID:vScMBeFY


469 : :02/09/12 23:42 ID:8IUw4wgZ
 

470 :CCCP ◆G817sl3U :02/09/13 00:00 ID:3j17NUbB
俺が立てたスレだ…。まだあったんだね…。
懐かしい…。

471 :CC名無したん:02/09/13 01:32 ID:jkNDZLmG
>>470
お帰り。あとはよろ。(爆

472 : :02/09/13 10:39 ID:fhjg8G50
スレ2周年ですね(w

473 : :02/10/07 08:06 ID:6oKYmLal
hoshu

474 :CC名無したん:02/11/26 16:36 ID:sg/GQrVx
>>470
続きよろしく

475 :CC名無したん:03/01/03 12:07 ID:486YIMej
誰も書かないなら俺がなんか書こうかな・・・

476 : :03/01/05 15:43 ID:/YY7+Rz5
書いてよ(w

477 : :03/01/05 16:45 ID:DtWxEeha
高画質裏本(完全無料)
http://now.at/urabon

478 :Clash:03/01/06 20:01 ID:HCcI/vHg
・・・突然ですいません。


(・・・いい題名が・・・誰か付けてください・・・)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ようやく戻ってきたというのに・・・・・・・・・・
すっかり変わってしまった・・・・・・・・・・

子供の頃過ごした、この町・・・・・
一体、何処へ消えてしまったんだ・・・・・
あの日から5年しか経っていない。なのに、なのに・・・

続く

479 : :03/01/06 23:31 ID:MwpcjPcy
キター

480 :山崎渉:03/01/12 04:29 ID:LVK6UHCO
(^^)

481 :CC名無したん:03/02/02 19:22 ID:u/uEQhNJ
>>478
続きまだ〜?

482 :Clash:03/02/08 19:02 ID:bBw/nxCx
・・・またもや突然ですいません。1ヶ月ほったらかしでした。(^^;

 僕はもう14歳。ここを去ったのは・・・9歳だった。
僕を覚えてくれる人はまだいるのだろうか?いたらそれはそれで幸せだ。
しかし、いてもこの顔を覚えてはいないだろう。
これと言って特徴もないし。いや、特徴のなさを覚える人も
いるかもしれない。
あれこれ考えながら、未練の欠片さえもない空港を後にし、
故郷である友枝町へと向かった。
 しかし、空港から見える景色も、友枝町への道も、
すっかり様変わりしたな。

 そんな他愛もないことを思いつつ、友枝町へとバスが走る。同時に
僕の心も、友枝町へと向かう。

続く

483 : :03/02/09 08:44 ID:1ndDV8No
kitaaa

484 :CC名無したん:03/02/09 11:47 ID:tkmrhXer
>>482
(;´Д`)ハァハァ
って、まだそういうシーンじゃないのか・・・・

485 :Clash:03/02/11 19:10 ID:V+dCsyjo
>>483
何がkitaaaのだ?
>>484
18禁設定はありません。詳しくは18禁排除委員会へ。
(必ず何処かにあるので探して下さい)
今日はネタなしです。御免なさい。

486 : :03/02/11 19:16 ID:gINcb2h+
http://www.rrigamonti.com/calciofollie/video/arbitropestato.mpeg


487 :Clash ◆E5AxYAlWtc :03/03/05 19:47 ID:OUb48Fsq
「やっと帰ってきたあ」
バスを降り、それと同時に叫ぶ。小声では言っていないので、
みんなが振り向く。しかし、そんなことはお構いなしだ。
ようやく自分の家に帰ってきた。そこへ、隣のおばさんが声をかけてきた。
「あら〜ひさしぶり。やっと帰って来たの。お父さんの仕事ようやく
終わったの?ああ、時間が経つのは早いわねぇ〜。つい昨日バスに乗って
ノルウェーに渡ったと思ったら、もう帰ってきちゃうもの。じゃあ、私も
用事があるのでこれで。今日はゆっくり休みなさいね。」
いつもの通り良くしゃべるおばさんだと思った。
でも、変わっていないと言うのは、嬉しい。
 ん?何で父さんがノルウェーに渡ったかって?何でも、
「魔法」の詳しい資料がそこに眠っているらしいのだ。両親、それに
僕も「魔法」は信じてる。でも、まさか5年も滞在してまで資料の熟読と
論文書きに勤しまなくてもいいの…と、いつも思う。まぁ、僕も
ついて行ったんだから人のことも言えない。それに、今の家には母さんが
いるんだ。家族総出で家を空けるわけにもいかないし、母さんは父さんの
影響を受けて魔法を(やっと)信じるようになったのだから。
存在しないと頭から決め付けるのではなく、他の普通の人間と同じように
「迷信程度」にしか思わなかったらしい。しかし…

続く

488 :さくら:03/03/18 19:34 ID:I/KDp8Bc
携帯でナリメしよぉ★男の方少ないの(;;)
お兄ちゃんきてくれるかなぁ・・・?
http://b.z-z.jp/?animate

489 :プチサイズ:03/03/19 02:35 ID:G5rk/BLy
↑ナリメか〜、これ友達とやったことあるけどちょっぴり楽しかった。ワラ


490 :Clash:03/04/04 12:46 ID:x3t/Olhi
保守

491 :山崎渉:03/04/20 00:04 ID:cAd9Ny/Y
   ∧_∧
  (  ^^ )< ぬるぽ(^^)

492 :山崎渉:03/05/28 10:18 ID:OWDXjN+b
     ∧_∧
ピュ.ー (  ^^ ) <これからも僕を応援して下さいね(^^)。
  =〔~∪ ̄ ̄〕
  = ◎――◎                      山崎渉

493 :CC名無したん:03/06/06 12:38 ID:L7c5UHnZ
保守〜

494 :山崎 渉:03/07/15 11:42 ID:ROUBHaSl

 __∧_∧_
 |(  ^^ )| <寝るぽ(^^)
 |\⌒⌒⌒\
 \ |⌒⌒⌒~|         山崎渉
   ~ ̄ ̄ ̄ ̄

495 :ぼるじょあ ◆yBEncckFOU :03/08/02 05:45 ID:IObhY8nl
     ∧_∧  ∧_∧
ピュ.ー (  ・3・) (  ^^ ) <これからも僕たちを応援して下さいね(^^)。
  =〔~∪ ̄ ̄ ̄∪ ̄ ̄〕
  = ◎――――――◎                      山崎渉&ぼるじょあ

496 :CC名無したん:04/01/04 03:33 ID:GsBul7pm
>>487
続き、まだぁ?

497 :CC名無したん:04/02/14 22:35 ID:CPpRwepV
設定にちょっと萌え。
書いてもいいですか?エロいヤツだけど。

498 :@番長:04/02/24 00:40 ID:dQK3k0rO
うう?
書いて見れ

499 :覆面傭兵:04/02/24 00:41 ID:dQK3k0rO
書いてみてよ

500 :バルサ巫女:04/02/24 00:42 ID:dQK3k0rO

 ,‐ '´ 酢 ヽ-,
/ i レノノ))) \
  人il.゚ ヮ゚ノ人    500GET にゃん
   ⊂i"†!つ
    く/_|l.
     し'ノ


501 :CC名無したん:04/03/22 06:07 ID:7Ry98uRM
北朝鮮の女子中学生がスクール水着で踊ったりするビデオです。

サンプル動画あり■★■北朝鮮50分女子小学生 女子中学生 女子高
http://page6.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/f18429991
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http://page7.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/g16866383

無料サンプル動画もアリ。


502 :CC名無したん:04/08/14 08:16 ID:WpHgx4LF
(´-`)

503 :CC名無したん:04/09/23 20:59:44 ID:WuMh0tvR
( ´∀`)

504 :test:04/10/22 04:01:56 ID:IcxNG+W3
rxSuThY8BNc

505 :pcp07336385pcs.rthfrd01.tn.comcast.net:04/10/22 04:06:00 ID:IcxNG+W3
rxSuThY8BNc

506 :nanomagnet.tagen.tohoku.ac.jp:04/10/22 13:10:52 ID:8gm+eb3D
6X5qn6JMV5k

507 :cyclone.ece.uic.edu:04/10/22 13:11:00 ID:wKGuKxlN
a5ihMAGTWJQ

508 :host217-41-29-154.in-addr.btopenworld.com:04/10/22 13:11:27 ID:I6PD8hfp
k5oKLLRNxbE

509 :host217-37-122-76.in-addr.btopenworld.com:04/10/22 13:11:27 ID:XtGejL5S
egcNZYTLOus

510 :211.230.252.252:04/10/23 00:48:14 ID:S3biQDqB
f6RKWPCmM6s

511 :cD9089CC1.inet.catch.no:04/10/23 00:53:46 ID:4asQE3YY
XuAaXC/ToOQ

512 :CC名無したん:04/11/22 17:33:24 ID:bxA8U9Bg
age

513 :CC名無したん:05/02/14 21:05:25 ID:mZBqpkxY0
djF5ESqJ2hQ

514 :CC名無したん:05/02/16 14:41:13 ID:7CX3pg6R0
KxRP97BvFXc

515 :CC名無したん:05/02/17 21:48:57 ID:UloSBMEt0
66375D9XX9Q

516 :CC名無したん:05/02/18 13:14:47 ID:jcdeXSxE0
QcqaHhQ.PSQ

517 :CC名無したん:05/02/19 21:12:28 ID:3IladGw20
U1.WImhwuI6

518 :CC名無したん:05/02/19 21:15:34 ID:6oMXKLwu0
R1DUm3g4B/Y

519 :CC名無したん:05/02/20 00:24:35 ID:476/0rUk0
何このすれ

520 :CC名無したん:05/02/20 21:53:52 ID:Rq/4DPnu0
e/WZm2sXIk.

521 :CC名無したん:05/02/24 20:14:23 ID:Uv4vt6HC0
vExzxs/CRlg

522 :CC名無したん:05/02/24 20:14:40 ID:vhbP+YPB0
MAFczENTFm6

523 :CC名無したん:05/02/24 20:15:11 ID:meYrkFCM0
B9qvRzJQM4w

524 :CC名無したん:05/02/27 14:41:17 ID:kpg54jKH0
v7NCYIfWSeA

525 :CC名無したん:05/02/28 14:57:46 ID:gvdrPaiG0
mC0FC.OZj8I

526 :CC名無したん:05/02/28 14:57:50 ID:uFgFKEk80
o3IGRt6pKl.

527 :CC名無したん:05/03/03 16:09:25 ID:rPgV19050
Tr14p78Y9dM

528 :CC名無したん:05/03/03 16:12:57 ID:Sj4NbJeh0
SDWOCSvt18U

529 :CC名無したん:05/03/03 16:14:23 ID:mqwNBx7y0
GgYLO2JH0Ck

530 :CC名無したん:05/03/03 23:04:38 ID:4PFNI9uN0
yS0ASMd9PwE

531 :CC名無したん:05/03/04 21:53:20 ID:ntlSeE7C0
hhQ/pZzMXcU

532 :CC名無したん:05/03/05 01:47:46 ID:svKKTCb50
sRt0S.1p.aU

533 :CC名無したん:05/03/05 01:47:55 ID:fKruvEje0
ggbN6pO6m9A

534 :CC名無したん:05/03/06 03:56:04 ID:KuyERmCm0
tVmhOvPKveA

535 :CC名無したん:05/03/06 03:56:07 ID:Kky9tHGj0
QvFWYVa1lZs

536 :CC名無したん:05/03/06 22:20:32 ID:MrBTq1Q80
vksr4aSWHAY

537 :CC名無したん:05/03/11 02:26:57 ID:onGb43Xt0
3q7ouh2aWBw

538 :CC名無したん:05/03/11 02:27:07 ID:1UPQjW6W0
mvaFOlc/Z1I

539 :CC名無したん:05/03/11 02:27:07 ID:gCy28rZC0
OKQHM/kaxds

540 :CC名無したん:05/03/11 20:30:49 ID:n+dz6p2R0
BllIhxEPiTQ

541 :CC名無したん:05/03/13 15:21:55 ID:2sVqHUz/0
E6cEFGmhWbw

542 :CC名無したん:05/03/14 01:30:09 ID:mqGYZSlj0
pljV45CWSs2

543 :CC名無したん:05/03/14 20:35:01 ID:ECYa/LAk0
Mx4XzFoY9gA

544 :CC名無したん:05/03/15 01:46:20 ID:yGh/57Oa0
yRYV5bnYlIA

545 :CC名無したん:05/03/15 21:20:35 ID:TpA7NgEC0
8YEgAb3YzQQ

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