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歴代主人公が兄弟だったらpart16

1 :通常の名無しさんの3倍:2006/11/06(月) 17:52:33 ID:???
前スレが落ちたので立てた

『歴代主人公が兄弟だったら』スレは
アムロ以下の兄弟達(映像化作品限定)の生活全般を書いてみるネタスレです。

基本ルールは以下の通り
1. 原作にある程度乗っ取ったキャラ設定、他の作品を崩さない作品推奨
(あくまでも推奨。これに反すると思った作品でも作品叩きは厳禁)
2. サブキャラなどの設定、諸々は過去スレ倉庫の作品を参考のこと。
(ただし、設定は固定ではなく書く人間が好きに弄って可。パラレル進行などの抜け道もOK)
3. 自分がウザイと感じた作品でも叩きは禁止。煽りにはスルーを推奨。

過去スレ倉庫 http://aw0015.hp.infoseek.co.jp/g_brothers/
(職人希望の人は先ず、過去スレにあるネタ群を読んだあとでネタを書くことを推奨)

【避難所】歴代主人公が兄弟だったら.2【議論所】
http://axiz.fcpo.net/test/read.cgi/axiz/1049403320/l50
(長くなりそうな議論はこちらに)

前スレ
歴代主人公が兄弟だったらpart15
http://anime.2ch.net/test/read.cgi/x3/1155227861/l50


2 :通常の名無しさんの3倍:2006/11/06(月) 17:53:19 ID:???
長男アムロ・レイ(29)
一家の大黒柱にして纏め役。個性の強い弟達を相手に四苦八苦している。
ハロの製作者で、現在は株式会社ラーカイラムの幹部。

次男シロー・アマダ(24)
まじめで基本的に善良な次男。だが、たまに暴走するのが玉に瑕。
町の平和を守る使命に燃える刑事。でも彼女のアイナにはそれ以上に萌えている。

三男ドモン・カッシュ(20)
無骨で不器用な三男。武術オタクでやや協調性に欠けるのが欠点。
一般常識に著しく欠けている

四男コウ・ウラキ(19)
お坊ちゃん気質の強い、無邪気な性格。まだまだガキっぽいところあり。
大学でラグビー部に所属。

五男カミーユ・ビダン(17)
名前にコンプレックスを持っていて粘着質。なぜか女にもてる。バイト先はハンバーガー屋。
男の証明と称して、空手、小型飛行機(ホモアビス)、プチモビなど男くさい趣味多数。

六男シーブック・アノー(17)
性格は割とまとも。しかしそれが仇になって目立たない。
ガールフレンドのセシリーの実家のパン屋でバイト中。口癖はなんとー

七男ロラン・セアック(17)
一家の主夫。いい意味で優等生タイプ。女装は趣味ではない。(本人談)
本人の預かり知らぬ所でかなり有名らしい

八男キラ・ヤマト(16)
優等生。しかし裏では盗撮画像の販売もやっていた。(現在は足を洗っている)
彼女のラクスや友人のアスランと平和にやっていたいのだがその願いはなかなかかなわない。哀れな役回り。


3 :通常の名無しさんの3倍:2006/11/06(月) 17:54:05 ID:fFbAhzuR
九男シン・アスカ(16)
優等生だが短気でキレやすく、キラとは相性最悪で、いつも貧乏くじを引く不運な子。
下級生のミンチ少女マユ、不思議系のステラ、など個性的な女子が好き。

十男ヒイロ・ユイ(15)
無口でなにを考えているかいまいちわからない。
何も考えていないのかもしれないが。彼女はリリーナ

十一男ガロード・ラン(15)
行動力にあふれた、脳天気な奴。どちらかというとかき回すタイプ。
彼女はティファ

十二男ジュドー・アーシタ(14)
おおらかで一家のムードメーカー的存在。結構周囲に気が回るマメな性格。
だが、かなりお茶目な餓鬼大将的性格ではある。彼女はルー

十三男ウッソ・エヴィン(13)
こいつも優等生タイプ。周囲におもちゃにされて、引っ張り回される役割。
でも裏では盗撮行為をしている。

十四男アルフレッド・イズルハ(11)
素直で兄弟みんなと仲が良い。しかし自分一人だけザク派の為、
そのことをめぐって喧嘩することもしばしば。

十五男シュウト(10)
行動力にあふれる元気な男の子。誰とでも仲がいいが、特にキャプテンと仲がいい。
しかし恋愛にはまったく鈍感で、好意を寄せられても気付かない。

キャプテンガンダム
アムロの勤めるラーカイラム社が開発した次世代型ロボット。用心棒から家事雑用までなんでもこなす。
数ある能力の一つの中にはありとあらゆる事象の確率を算出することが可能。
「コウがニナさんにふられる確率は、26.268%と思われる」


4 :通常の名無しさんの3倍:2006/11/06(月) 21:00:58 ID:???
>>1 乙です。
落ちててびっくりした。d

5 :通常の名無しさんの3倍:2006/11/06(月) 21:51:53 ID:???
>>1乙!!

同じく落ちててビビった…(汗

6 :通常の名無しさんの3倍:2006/11/07(火) 02:06:29 ID:???
>>1乙! 最後の書き込みが三日前だったからなあ。

7 :通常の名無しさんの3倍:2006/11/07(火) 06:45:13 ID:???
俺もスレが落ちてて驚いた・・・ここは過疎板だから平気だろ?と過信していただけに
前は一週間書き込みないスレでも平気じゃなかったかな?何時の間にかスレ圧縮の速度が上がったのだろうか
これからは用心の為に一日一度、保守しなきゃいかんのかね

8 :通常の名無しさんの3倍:2006/11/07(火) 09:55:43 ID:wiuRlUTM
ほすあげ

9 :通常の名無しさんの3倍:2006/11/07(火) 15:01:06 ID:???
保守は2〜3日に一度あれば大丈夫

>>7
一週間云々じゃなくてスレ数で圧縮が落ちたんじゃね?

10 :通常の名無しさんの3倍:2006/11/07(火) 15:37:46 ID:???
軽くネタ投下

ロラン「今日も1日平和ですねー」
ドモン「そうだな、だがその所為で皆が平和ボケしているぞ・・・」
シャア「全くだな、そのおかげで私がこんなにもロランの近く居られる」
ロラン「最近悪い事していないようですから、このまま居て下さっても結構ですよ」
シャア「それでは、お言葉に甘えさしてもらおう」

そして続かない OTL

11 :通常の名無しさんの3倍:2006/11/07(火) 21:48:54 ID:???
 / ̄ ̄/_7_7 __/ ̄/_/_7_7__/ ̄/_/_7_7__/ ̄/_/_7_7__/ ̄/_/_7_7__/ ̄/_/_7_7
..  ̄ .フ ./  /__  __  / ./__  __  / ./__  __  /  /__  __  / /__  __  /    _
 __/  (_ _./  //  /  ._./  //  /  _./  //  /   _./  //  / . _./  //  / _7_7 / /
/__.ノゝ_/ |_ノ |_/.    |_ノ |_/  . |_ノ |_/   |_ノ |_/   . |_ノ |_/    ノ_/
             \\\              //
             \ \ \\\  r'⌒⌒ヽ    ///  //
              \ \  (⌒\ ( rνyy'ソ⌒レm)///          ニヤニヤしながら人に家で寝るな!起きろ!!
             \\ (mJ \ ヽヽヾ#゚Д゚ノ/ レm)レm)/    
             \\ \\(mJ(mJ∩]¶[ イレm)レm)レm)/     
           (´⌒;; \\ (mJ(mJ(mJ| .|/ノハλ) //レm)/;;⌒`) ;;⌒`)
 (´⌒;;   (´⌒;;(´⌒;;(´⌒;;(´⌒;;/(mJ(mJ#Д▼||l レm)/;;⌒`);;⌒`)       ちょ、父上にも殴られたことがおあをwなおうぁp
  (´⌒;; (´⌒;; \从从从从从(___へ_ノ ゝ__ノ从从从从从//;;⌒`);;



12 :通常の名無しさんの3倍:2006/11/07(火) 22:17:54 ID:???
でも、なんだか不自然な落ち方だったね?

13 :通常の名無しさんの3倍:2006/11/08(水) 01:45:18 ID:???
この落ち方は駄目男スレの流星拳…

14 :通常の名無しさんの3倍:2006/11/08(水) 01:51:39 ID:???
スレが多くなりすぎると700番以降のスレがまとめて削除されることがある。

15 :通常の名無しさんの3倍:2006/11/08(水) 06:32:43 ID:???
他のネタスレも何個か落ちたし、先週末に何か祭りでもあったのかね??
知らんけど

16 :通常の名無しさんの3倍:2006/11/08(水) 11:41:40 ID:???
特撮板に類似スレ立てたの誰だ?

17 :通常の名無しさんの3倍:2006/11/08(水) 15:40:55 ID:???
>>16
仮面ライダー?

18 :通常の名無しさんの3倍:2006/11/09(木) 00:42:13 ID:???
ロラン「ギリギリギリギリジンジン ギリギリギリジンジンジン♪
     ギリギリギリギリジンジン ギリギリギリジンジンジン♪」
アムロ「何歌ってるんだ?」
ロラン「シーブックの知り合いのギリって子がが路上でこれ歌ってるんですよ」
ttp://www.youtube.com/watch?v=YaYGeonZcjA&eurl=
アムロ「ふーん」
ロラン「何だか歌詞とか他人事と思えなくて。
     ギリギリギリギリジンジン ギリギリギリジンジンジン♪
     生活費がギリギリだー♪」
アムロ「……」

19 :通常の名無しさんの3倍:2006/11/09(木) 08:29:14 ID:???
>>18
 家計簿は真っ赤ですかwww

20 :通常の名無しさんの3倍:2006/11/09(木) 17:49:50 ID:aiEWpPVK
夕方になりシンが何故か踊った
     ((_
    〃´   `ヽ 
    i ( (( )))   チャーハン!  
    (ヽ*´∀`)')      チャーハン!!
     ヽ    /
     (   〈
   Σ し' ヽ,) 彡 スチャッ!

21 :通常の名無しさんの3倍:2006/11/09(木) 23:33:06 ID:???
>20
そしてカガリがチャーハンにチリソースをぶちまけるので、「アンタって人はぁぁ!!」とブチ切れる

22 :通常の名無しさんの3倍:2006/11/10(金) 15:45:10 ID:azZZ7GV6
調理したのは……あれ?誰だっけ?

23 :通常の名無しさんの3倍:2006/11/10(金) 19:48:50 ID:tHbLsuZW
       俺らだぜ   /巛 》ヽ,
          ヽ目/     ^/"~^ヽ'    ./⌒ヽ
        [゚甘゚ 0] つ (゙゙丶 ´∀`)')   L =O=」    グゥレイト
      ((  ⊂    ノ  \    /   (つ つ  ))
          \ (_)  ((⌒)  (     Y ノ⊃
         (_)    ``゙ヽ,__,)     し’

24 :通常の名無しさんの3倍:2006/11/10(金) 21:19:39 ID:???
ソースでよごれた、カガリの服の代わりと自前ドレスを持ってくるロランw

25 :通常の名無しさんの3倍:2006/11/10(金) 21:32:26 ID:???
しかしサイズが小さくて(腰周り)凹むカガリ

26 :通常の名無しさんの3倍:2006/11/10(金) 21:45:26 ID:???
じゃ俺のは?・・とチャイナドレス出してくるジュドーw

27 :通常の名無しさんの3倍:2006/11/12(日) 12:56:23 ID:???
そして、そこに「私が!」と、ハマーン様乱入www

28 :通常の名無しさんの3倍:2006/11/12(日) 13:11:17 ID:???
既にアムロにロランの自前ドレス>24を譲らないかと金塊ちらつかせて交渉に入っていたシャア。
ハマーンが来ようがどうでも良さげだ!

29 :通常の名無しさんの3倍:2006/11/12(日) 13:13:13 ID:???
アムロとハマーンのクロスボンバーで赤い彗星の仮面を狩られるシャア

30 :通常の名無しさんの3倍:2006/11/12(日) 18:16:47 ID:???
シャア「仮面の下にサングラスをしていなければ(マスク狩りデスマッチならば)即死だった…」
アムロ「なっ…キ○肉マンネタだと!?」
ハマーン「俗物め…」
ジュドー「しっかし、なんでハリー大尉の赤グラサンなんだ?」
ロラン「通常の3倍紫外線をカットするからでしょうか?」
カガリ「そうなのか!?」

31 :通常の名無しさんの3倍:2006/11/12(日) 23:25:56 ID:???
カロッゾ「ふはは、マスク狩りデスマッチと来たか。では私とタッグだなキンケ(ry」
シーブック「うわああああああ!!」
シロー「何、怪盗キンケドゥだと!どこだぁぁ!」(はだしで外へ駆け出す)

32 :通常の名無しさんの3倍:2006/11/12(日) 23:45:55 ID:???
>>28 いやハマの狙いはチャイナドレスかとw

33 :通常の名無しさんの3倍:2006/11/13(月) 11:21:48 ID:???
>>31
シーブック……そろそろ足洗えよ……;
っていうか、よく他のニュータイプ(特に兄貴)にバレないな;

34 :特に意味のない同僚の会話:2006/11/13(月) 18:19:45 ID:???
ブライト「アムロ、昼飯一緒にどうだ?」
アムロ 「そうだな、そこの喫茶店にでも入ろうか」

アムロ 「早く来ないかな、腹と背中がくっつきそうだよ」
ブライト「まあ新聞でも読んで時間をつぶそう」
アムロ 「そうだな。……それにしても、最近は物騒だな。また連邦政府がテロを受けたらしい」
ブライト「またマフティーか。テロなんて馬鹿げた真似をする連中の心理は解らんな」
アムロ 「まったくだ。武力だけで連邦政府をどうにかできると思っているのか?」
ブライト「この前マフティーの声明を見たんだが、ハサぐらいの年齢に見えたな」
アムロ 「そうなのか。その若さで命を懸けて戦う心意気は評価するが、テロじゃあな」
ブライト「まったくだ。テロなんて最低の人種がする事だ、親の顔が見てみたいよ」
アムロ 「連邦組織だけを狙ったテロだが、民間人にも被害が出ているのも事実だ」
ブライト「うちのハサを見習ってもらいたいものだな。今は植物監察官候補生として真面目に勉強しているよ」
アムロ 「そうか、あのハサがねぇ……子が育つのは早いもんだな。それに比べうちの愚弟どもときたら……!」
ブライト「おっ、こっちにはまたキンケドゥの記事が載ってるぞ」
アムロ 「ああ、あの義賊だか怪盗だかを名乗ってるコソドロか」
ブライト「こいつもマフティーもガンダムタイプのモビルスーツで犯罪を犯してるんだよな」
アムロ 「同じガンダムタイプを使う俺としては気にいらないな。ったく、ガンダムで泥棒だ?」
ブライト「お前の家族はみんなガンダムだからな」
アムロ 「アルの奴は将来、ガンダムじゃなくザクに乗りたがりそうだけどな。ははっ」
ブライト「今回キンケドゥが盗んだのはグエン邸に飾られている麗しのローラ・ローラ像らしい」
アムロ 「何だそりゃ。まさかキンケドゥも変態仲間なんじゃないだろうな」
ブライト「何でも純金で作った品物らしい。金目当ての下卑た犯行だろう」
アムロ 「そうでなけりゃ、女装に下心を抱く変態だな。まったく、どういう家庭環境で育てばこうなるんだ」
ブライト「まったくだ。アムロの所は、親はいないが、お前が大黒柱としてしっかりやってるから安泰だな」
アムロ 「そうとは言えない、問題児が多いからな。真面目で使える弟はシロー、ロラン、それからシーブックくらいかな」
ブライト「シーブック? あまり聞かない名前だな」
アムロ 「カミーユと同い年の弟ですよ」
ブライト「ああ、カミーユと。それじゃ、お年頃だな」
アムロ 「真面目で奥手で、趣味もハングライダーって健全なものさ。それにしっかりバイトをしてくれている」
ブライト「バイトか。まあ学生の身分で金を稼ぐには真っ当な方法だ。ジュドーの奴はジャンク屋なんかやってるんだろ?」
アムロ 「ジャンク屋なんて商売よりパン屋の方がずっと真っ当だ。
      シーブックも何年か立てば、シローくらい頼れるように成長してくれるだろうよ」
ブライト「それは頼もしいな」
アムロ 「パン屋への永久就職が決まってるようなもんだから、キンケドゥみたいなコソドロに落ちぶれる心配も無い」
ブライト「パン屋か……俺も、引退したらロンデニオンあたりでコックにでもなりたいと思ってるよ」
アムロ 「ブライトがコック? ははっ、似合いそうだ。そのためには長生きしなきゃな。少しは酒を控えろよ」
ブライト「駄目だ、酒はやめられんよ。なぁにそう心配するほど事じゃない。大酒飲み全員が早死にする訳じゃないんだ」
アムロ 「まあ、そうだな。ブライトは爺さんになっても酒を景気よくガブガブ飲んでそうだ」
ブライト「おっ、どうやら注文していた品が来たようだ」
アムロ 「もうハラペコだよ、それじゃ食おうか」

35 :通常の名無しさんの3倍:2006/11/13(月) 18:40:57 ID:???
>>34
笑えばいいのか、泣けばいいのか。

つAT


乙!

36 :通常の名無しさんの3倍:2006/11/13(月) 19:06:14 ID:???
>>34

笑って泣いたよ・・・

GJ!

37 :通常の名無しさんの3倍:2006/11/13(月) 23:18:42 ID:???
このスレ的にはヒイロとマフティーは
アムロの見てないところでけっこうやりあってそうだ

38 :通常の名無しさんの3倍:2006/11/13(月) 23:39:38 ID:???
>37
その上「ぷにぱん」とそのファンだったりしたら嫌過ぎるw

39 :通常の名無しさんの3倍:2006/11/13(月) 23:53:37 ID:???
マフティー「かつては共に連邦と戦った同志だろう!なぜマフティーの邪魔をする!」
ヒイロ「戦いから生み出される結果は悲劇でしかない。俺はそれを学んだ。
    貴様に、俺と同じ過ちをさせるわけにはいかない……!!」

別の日に

ハサウェイ「ぷにぱん先生、新刊楽しみにしてたんですよ!間近で会えるなんて本当に嬉しいです!」
Tヒイロ「俺がここに来ていると(このスレの)家族には内緒だ。いいな」
ハサウェイ「そんなこと分かってますよ! あ、できたら次回作はクェスのでお願いします!」
Tヒイロ「任務了解……」

ハサウェイが帰ったあと

ヒイロ「貴様ここで何をしている……」
Tヒイロ「任務失敗。自爆する」


こんな感じですか

40 :通常の名無しさんの3倍:2006/11/14(火) 20:26:16 ID:???
保守

41 :通常の名無しさんの3倍:2006/11/14(火) 21:06:14 ID:???
そういやガンダム兄弟ってどこに住んでるんだろ。
地球? どっか適当なコロニー?

42 :通常の名無しさんの3倍:2006/11/14(火) 21:42:22 ID:???
>>41
地球

43 :通常の名無しさんの3倍:2006/11/15(水) 09:25:26 ID:???
>>42
妥当だな。近辺住人も地球にいる、と考えた方がやりやすい。
まあ、だからといって、コロニーでは駄目、という理由もないが。
これも職人さん次第じゃないか?

44 :通常の名無しさんの3倍:2006/11/15(水) 09:37:17 ID:???
実は地球を模した巨大コロニーだったりして

45 :通常の名無しさんの3倍:2006/11/15(水) 14:11:25 ID:???
>>44
ネオアースコロニー?
東方先生がブチ切れそうだなw

46 :通常の名無しさんの3倍:2006/11/15(水) 20:12:03 ID:???
つメ○ゾーン23

47 :通常の名無しさんの3倍:2006/11/15(水) 21:22:14 ID:???
個人的には地球で都会(アムロ達の会社とかある)からやや離れたベットタウンみたいなイメージ
を持ってた

48 :通常の名無しさんの3倍:2006/11/15(水) 21:25:55 ID:???
小高い丘の上〜ずっと向うにビル郡が見えるわけだな?

49 :通常の名無しさんの3倍:2006/11/15(水) 22:17:01 ID:???
ジュドー達が宇宙を漂流してるスクラップを回収してるイメージあったからコロニーをイメージしてたわ。

50 :通常の名無しさんの3倍:2006/11/16(木) 11:12:53 ID:???
そんなこと考えたことすらなかったw

51 :通常の名無しさんの3倍:2006/11/16(木) 14:11:27 ID:???
地球でないとガロードがストーリー的に困ることがあるかも

52 :通常の名無しさんの3倍:2006/11/16(木) 22:46:56 ID:???
海に行く話しもあるしね、個人的には地球の方がいいけど(制限少ないし)まあ好みで...


53 :通常の名無しさんの3倍:2006/11/17(金) 09:08:51 ID:???
ロランの萌えSSキボン!

54 :ガンダム一家のある昼下がり 1/2:2006/11/17(金) 10:56:37 ID:???
ロラン「誰かいませんかー? ちょっと手伝ってくださいー」
キラ「どうかしたの? 兄さん」
シン「何だよ」
ロラン「ああ、良かった。そこに並べてあるお皿とかしまってください」
キラ「うん。分かった」
シン「良いけど、キャプテンはどうしたんだ?」
ロラン「コウ兄さんと一緒に買い物ですよ。キャプテンならガンプラ買わせないはずですし」
キラ「…なんかおかしいような…」
シン「気にしたら負けだろ」
ロラン「はい、このマグカップもお願いします」
キラ「相変わらず物凄い数だ…」
シン「まあ、人数が人数だしな」
キラ「あ、兄さん。僕が拭くよ」
シン「じゃあ、俺がしまうからな」
ロラン「お願いします」
キラ「まず、これはアムロ兄さんのだね」
シン「キャプテンのイラストか。確かシュウトが書いたんだよな」
キラ「この無地は?」
シン「ヒイロだろ?」
ロラン「あれ? この間リリーナさんからマグカップ貰ってませんでしたか?」
シン「部屋に飾ってた…」
ロラン「…」
キラ「…」
 カチャカチャ
キラ「え、えと、このハートが書いてあるのはシロー兄さんだね」
ロラン「アイナさんとのペアカップだそうですねぇ」
シン「あ、こっちのは、コウ兄さんのだろ?」
ロラン「シーマさんからの『ニンジンイラスト』のマグカップですね」
キラ「何だかんだ言って使ってるね」
ロラン「これとこれはシンとキラですね」
キラ「うん。この間ラクスに貰ったんだ。マイクと音符の絵柄」
シン「俺はマユとステラから」
ロラン「そういえば、ずっと不思議に思っていたけど、そのマグカップ
    どうして真っ二つに絵柄が割れてるんですか?」
シン「ああ。最初は二人同時に貰ったんだけどよ、二人ともマグカップでどうするか困っちまったんだ。
   その時、ステラが両方のマグカップをバキッと」
ロラン「割ったんですか!?」
シン「その後、瞬間接着剤でくっつけた」
キラ「えぇぇぇぇ…」
ロラン「…(汗) なるほど、海の絵柄の方がステラで、空の絵柄の方がマユですね」
シン「ああ。あのときのステラ可愛かったなぁ。『これで二人のが使えるね』って」
ロラン(ダメだ! ツッコミができない!)
キラ(バレンタインデーといい、今回のことと言い…!!)
 ↑バキッと自分のマグカップの取っ手にヒビが入る
シン&ロラン ビクッ!

55 :ガンダム一家のある昼下がり 2/2:2006/11/17(金) 10:58:06 ID:???
ロラン「え、ええっと、このカップもお願いします」
シン「あ、ああ。シーブック兄さんのだな」
ロラン「何で海賊の絵が…」
キラ「兄さん、聞いても教えてくれないよ」
シン「それで、ウッソのがこれか…」
ロラン「酒楽隊の皆さんのサインと口紅が…」
シン「よく使えるよな…。これ…」
キラ「もう、慣れたけどね…」
ロラン「ガロードのは月の周期がかかれてますね。感心です」
キラ「…。まさか、いつでもサテライトキャノンを撃てるように暗記してるの?」
シン「え゛ッ!?」
ロラン「い、いやぁ、さすがにそれは無い…と思いたいですね」
シン「これ、ジュドー兄のだろ?」
ロラン「ええ。ジャンク屋仲間との集合写真で」
キラ「そういえば、うちってこういうの大体もらい物で成り立ってるね」
ロラン「言っちゃダメです!」
シン「ドモン兄のはなんか一回り大きいし」
キラ「しかもデカデカと『流派東方不敗は〜』って全文書いてあるよ。あ、取っ手にもだ」
シン「あれ? カミーユ兄さんのは?」
ロラン「ああ。これです。ムラサメ研究所印のマグカップ」
キラ「もらい物だなぁ。明らかに」
シン「でも、本人は気に入ってるから良いんじゃねぇの?」
ロラン「それで、これが…」
キラ「ロラン兄さんのだね。王宮の絵が描いてある…」
ロラン「ディアナ様がくださったんですよ」
シン「知ってるよ…。貰ってきた日に散々言ったじゃないか」
ロラン「そ、そうでしたか?」
 カチャカチャ
ロラン「はい、最後にアルとシュウトです」
キラ「アルのはザク。シュウトのはガンダムのイラスト…」
シン「見るからに敵対してるよな」
ロラン「アハハハ…」
キラ「あれ?」
ロラン「どうかしましたか?」
キラ「アルがカップに落書きしたみたいだ。ほら」
シン「ホントだ。何だこの黒い塊…」
ロラン「あ、文字も…」


● ← バーニィ


3人「「「ミンチだぁぁぁぁぁぁ!!!!」」」

終われ

56 :ガンダム一家のある昼下がり アトガキ:2006/11/17(金) 11:01:23 ID:???
勝手にマグカップについて考えてみました。
勢いだったのでちょっと反省。自主的に白い部屋に逝ってきます。

57 :通常の名無しさんの3倍:2006/11/17(金) 12:01:29 ID:???
ミンチだあああああああああああああ!?
テラワロスwww

58 :通常の名無しさんの3倍:2006/11/17(金) 12:39:39 ID:???
流派東方不敗のマグカップは普通に商品として成立しそうな気がする
しかしミンチ…… ここまでくるとゾンビみたいだ

59 :通常の名無しさんの3倍:2006/11/17(金) 12:49:45 ID:???
乙です。
そんな恐ろしい落書きをさらっと出来るとは・・・
さすがは幼くともガンダム兄弟の一員というべきか。


まぁ一番恐ろしいのはミンチが日常の、
それもほのぼのとした風景の一部となっているこの世界観だがなw

60 :通常の名無しさんの3倍:2006/11/18(土) 15:35:56 ID:???
ロラン「アムロ兄さん」
アムロ「どうしたロラン、青黒い顔して」
ロラン「それを言うなら青白いでしょう。そんなことよりこれを見てください」
アムロ「アニメ雑誌と……うわ、エロ同人誌じゃないか! しかも山のように」
ロラン「コウ兄さんの部屋から出てきたんですよ」
アムロ「……奴がMSオタだってのは知ってたが、まさかここまでヤバイ方向に進んでいるとは……」
ロラン「どうしましょう」
アムロ「どうしましょうって、まああまりいい趣味とは言えないが、人の生き死ににケチをつけるのは」
ロラン「何をのん気なことを言ってるんですか! このままだと、十年後には」

ロラン「いやあ、この家も寂しくなりましたねえアムロ兄さん」
アムロ「まあな。皆結婚したり進学したりで出て行ってしまったからなあ」
ロラン「そんな中でも未だに遊び呆けてるアムロ兄さんがいろいろと信じられないんですけど」
アムロ「ハハハ、所帯を持つにはまだ早いってことさ」
ロラン「またそんなこと言って……」
 ドタドタドタドタドタドタ!(二階から駆け下りてくる足音)
アムロ「……」
ロラン「……コウ兄さん……」
コウ「ブヒー、ブヒー! ロラン、何で起こしてくれないんだよ!
   今日コミケだから早めに家出ないといけないって言ったじゃないかよぉ!」

ロラン「なんてことになりかねませんよ!」
アムロ「いや、さすがにそこまでは……」
ロラン「これは早めに手を打たなければ……」

コウ「うーん……あれ、ここはどこだ」
シーマ「お目覚めかい、コウ」
コウ「シ、シーマさん!? 一体これはどういう」
シーマ「あんた、何か怪しいものにハマッてるんだってねえ」
コウ「あ、怪しいもの? なんのことで」
シーマ「とぼけても無駄さ。だけど安心おし、あたしが現実の女の魅力をたっぷり教え込んであげるからさ」
コウ「ちょ、まっ、シーマさ」

アーッ!

ロラン「これでよし、と」
アムロ(……いいのか?)

カズイ「あ、キラ」
ディアッカ「これまたお前ん家に隠しといてくれよ」
キラ「……またこんないかがわしいものを大量に……」
カズイ「いいだろ別に」
ディアッカ「人のグゥレイトな趣味に文句をつけるのはよくないぜ!」
キラ(まあいいか、また適当にコウ兄さんの部屋にでも放り込んでおこう)

61 :60:2006/11/18(土) 15:37:23 ID:???
人の生き死にって何だorz
8行目のアムロの台詞は「〜人の趣味に〜」ですはい。

62 :通常の名無しさんの3倍:2006/11/18(土) 16:36:34 ID:???
コウの被害者っぷりが清々しいなぁ。
それにしてもシーマさんの所に放り込まれるとは羨ましい奴め!

63 :通常の名無しさんの3倍:2006/11/18(土) 18:26:19 ID:???
>31
マスク剥ぎデスマッチ・タッグ例
『クロスボーン・ヴァンガード』鉄仮面&キンケドゥ
『ザ・バカ兄貴』シャア&ゼクス
『変態仮面ジェネレーションズ』ラウ&ネオ
『ドイツ人ジャーマン』シュバルツ&ネオドイツの女(仮称)

64 :通常の名無しさんの3倍:2006/11/18(土) 20:15:58 ID:???
>>41
漏れはネオジャパンのネオトピア市って事にしてる。
もちろん地球。

65 :通常の名無しさんの3倍:2006/11/18(土) 22:29:11 ID:???

その日、私は生まれて初めて生死を分ける一瞬というものを体験しました。
傷心旅行、とでも言うべきものだったのでしょう。行先も考えずに乗り込んだ電車、看板すら見ずに降り立った小さな駅。
目的地などある訳もなく、私はただただ「死にたい」という思いだけを抱いて歩いていたのです。
「危ない」その叫び声が聞こえたとき、既にバランスを失って倒れていました。
何が起きたのか、一瞬では把握できませんでした。分かったのは、地面が激しく揺れ動いていることだけ。
地震、という単語が頭に浮かんだのは、さらにその一瞬後。
そして次の瞬間にはもう、すぐ近くにあった電柱やコンクリートの塀の欠片が、私に向かって降り注いでくるところだったのです。
悲鳴を上げる暇もなく、わたしは押しつぶされてグチャグチャの肉塊になる……そのはずでした。
その直前、前方から強い衝撃を受けた私は地面を転がって……それから先のことは、よく覚えていません。
次に目を覚ましたとき、私の目の前には信じられない光景が広がっていたのです。
男の人、だったと思います。皮のジャンパーを着て、ジーンズを履いた金髪の男の人。
その男の人が、私の目の前で瓦礫に押しつぶされ、ほとんど肉の塊と成り果ててしまっていたのです。
それを見た私は衝撃のあまりまた意識を失ってしまい、次に気付いたときは病院のベッドの上でした。
今思い返してみると分かります。あの男の人は、私のことを助けてくれたのです。
もしも彼が咄嗟に私を突き飛ばしてくれなければ、私があの男の人のようになってしまっていたでしょう。
見ず知らずの人間を助けるために命を投げ出すなんて、安っぽいドラマの中だけの話だと思っていました。
しかし、その男の人は現実に存在したのです。私が生きているのが、何よりの証拠ですから。
私はベッドの上で泣きました。彼の高潔さに比べて、私はなんと卑小な存在なのでしょう。
彼の意志を無駄にしないためにも、今日から何があっても前向きに生きていこうと、私は誓いました。

(ある名カウンセラーの自伝より抜粋)





「うわぁ、こりゃミンチよりひどいや」
「おうアル、悪い悪い、誰もそれ言ってくれないから、いつまで経ってもこのままかと思ったよ」

66 :通常の名無しさんの3倍:2006/11/18(土) 22:59:52 ID:???
バーニィがX-MENミュータント並の再生能力持ちになってきたな(゚Д゚;)

67 :通常の名無しさんの3倍:2006/11/18(土) 23:29:10 ID:???
この世界では「ミンチよりひどい」はザオラルとかぴぴるぴるぴるぴぴるぴ〜とかと同じ効果でも持ってるのかw

68 :ガンダム一家のある昼下がり アトガキ:2006/11/19(日) 11:26:30 ID:???
バーニィがすごいことに…。
ってことはこの応用編でガンデム家に進入してくるあの二人もこのセリフで復活をwww

69 :通常の名無しさんの3倍:2006/11/19(日) 14:22:50 ID:???
この世界の人間は病気か寿命でしか死なない。おそらく。


ところでこの世界の年号は何が使われているんだ?
UC?CE?AC?AW?FC?

70 :通常の名無しさんの3倍:2006/11/19(日) 14:44:09 ID:???
数年前

東方不敗「よおし…… 今こそ、お前は本物のキング・オブ・ハートぞ……!」
ドモン「師匠ッ!! 師匠ーーーーーーーッ!!!」


現在

東方不敗「ドモォォォン!! 朝のトレーニングに行くぞぉぉ!!」
ドモン「はいっ師匠! じゃあ出かけてくる」
ロラン「いってらっしゃい」

アムロ「なあ……確か、あの人死んだはずだよな……」
ララァ「そう気にすることはないわ、アムロ……」

71 :通常の名無しさんの3倍:2006/11/19(日) 22:20:46 ID:???
ちょwwララァwwおまえもかww

72 :通常の名無しさんの3倍:2006/11/20(月) 11:34:03 ID:???
>>69
うーん……
いっそ、総合世紀って架空の年号を作ってはどうだ?もともと架空だが。
もしくは、長男に合わせてUCとか。

73 :通常の名無しさんの3倍:2006/11/20(月) 11:42:42 ID:???
あんまり細かいところまで決めると
ネタが出しにくくなるからやめておいた方がいいと思う。

あんまり突拍子のない設定でない限り
スレ住人も、パラレルで、って割り切るし。

74 :通常の名無しさんの3倍:2006/11/20(月) 11:48:32 ID:???
>>73
それもそうだな。

75 :通常の名無しさんの3倍:2006/11/20(月) 14:58:17 ID:???
あれだ、UCもFCもACもAWもCEも、そして正暦も全部存在する事にすればいい。
日本だって平成と西暦を使い分けてるだろう。そんなノリで。

76 :通常の名無しさんの3倍:2006/11/20(月) 23:24:42 ID:???
ちょwwwwwwww途中までいい話だったのにwwwwwwwwwww

77 :通常の名無しさんの3倍:2006/11/22(水) 09:23:25 ID:???
>>75
それこそやりづらくないか?

78 :通常の名無しさんの3倍:2006/11/22(水) 11:54:01 ID:???
今年でええじゃないか

79 :通常の名無しさんの3倍:2006/11/22(水) 19:01:55 ID:???
そもそも年号を使う事なんてあるのか?

80 :通常の名無しさんの3倍:2006/11/22(水) 20:27:06 ID:???
>>79
同意

81 :通常の名無しさんの3倍:2006/11/22(水) 21:28:48 ID:???
ちょいと、ね……
現在構想中のネタで

82 :通常の名無しさんの3倍:2006/11/22(水) 22:34:07 ID:???
>>81

>>73にもあるように多少な事ならパラレルってことで
ながされるだろうから、
あんまり気にしなくてもいいと思うよ。

でも、他の職人さんたちに押し付けるのだけはやめて。

83 :通常の名無しさんの3倍:2006/11/23(木) 12:58:00 ID:???
このスレは50%のパラレルと50%のミンチでできています。

84 :特に意味のない休日の一幕:2006/11/23(木) 13:56:24 ID:???
シロー「ただいまー」
ロラン「シロー兄さん、お帰りなさい。お仕事は順調ですか?」
シロー「ああ。今日は強盗犯を俺達08小隊が捕まえたんだ」
ロラン「お手柄ですね!」

ガトー「ただいまー」
ロラン「ガトー兄さん、お帰りなさい。お仕事は順調ですか?」
ガトー「ああ。今日は強奪計画を実行し見事連邦のMSを鹵獲した」
ロラン「お手柄ですね……って、窃盗罪犯してるじゃないですかー!」

ロラン「犯してるじゃないですかー! ……はっ、ゆ、夢か。
     そういえばずいぶん前にコウ兄さんとガトーさんが入れ替わってる夢を見たっけ……。
     ふうっ、疲れてるのかなぁ。今日は休日だし、のんびり休もう。
     ……と思っても、家事は毎日しないとなぁ……。さて、朝食作りに台所へ……」
ガトー「素晴らしい! ジオンの魂が形になったようなハンバーグだ!」
ロラン「……って、何でいるんですかガトーさぁぁぁん!?」
バーニィ「ようロラン、朝食は俺達が用意しておいたぜ」
ロラン「って、バーニィさんまで!?」
アル「今日は三人で遊びに行くから、お弁当作りもかねて朝食を作ってくれてるんだ」
ロラン「アル!? 遊びに……って、この二人と?」
アル「もちろんだよ」
ガトー「アル君の面倒は私、アナベル・ガトーが責任を持って見よう。ソロモンの悪夢の名にかけて!」
ロラン「悪夢の名にかけられても……」
バーニィ「俺も一緒だから平気だよ。ちょっとザクの試運転に乗せてやるだけさ」
ロラン「絶対やめてください。アルをミンチにしたら承知しませんよ」
バーニィ「安心してくれ。ガンダムとはいえ、GP-02だけは対象外だ!」
ガトー「うむ! 核の炎ならばミンチを通り越して灰燼となって消え去る!」
ロラン「アムロ兄さん! アムロ兄さーん! 危険人物がいます、何とかしてくださーい!」
ガトー「アムロ殿ならデートに出ていかれたぞ」
ロラン「シロー兄さーん! 助け……」
バーニィ「シローさんもアイナさんとデートだってさ」
ロラン「ドモン兄さん! ドモン兄さんはいませんかー!?」
ガトー「ドモン殿はレインさんとデートに向かわれた」
ロラン「どーしてうちの兄達はこうっ……! ……こう? そうだ、コウ兄さんは……いや、使えないか。
     カミーユ! シーブック! いないの!? アルが危険人物と一緒に……」
ガトー「カミーユはフォウとデートに」
バーニィ「シーブックはセシリーさんとデートに」
ロラン「みんなデートかぁぁぁ! ハッ! そうだ、キャプテン、キャプテンは!?」
バーニィ「シュウトと一緒にラクロアまで遊びに行ったよ。リリ姫と黒リリさんと遊ぶ約束してたらしい」
ロラン「末っ子までぇぇぇ! うちの家系はいったい何なんだー!?」
ガトー「ちなみにキラ君はラクス嬢と、シン君はステラ嬢とデートに行かれた」
バーニィ「ヒイロは任務だってさ。リリーナさんの……」
ロラン「実質デートと同じようなものです!」
ガトー「ちなみにガロード君はティファ嬢とデートだ」
バーニィ「ジュドーはハマーンさんに補習授業だって言われて拉致られてたよ」
ガトー「ウッソ君も」
ロラン「もういいです……」
バーニィ「それじゃ朝食もお弁当もできた事だし、飯食ったらすぐ出かけようぜ、アル」
アル「うんっ」
ロラン「ああ……もう誰にも止められない……」

85 :特に意味のない休日の一幕:2006/11/23(木) 13:57:34 ID:???
ガトー「さあ! バーニィが丹精込めて作ったハンバーグをとくとご賞味あれ!」
ギンガナム「このハンバーグすごいよ! さすが元祖ミンチ製作、白いご飯がさらに味を引き立てている。
        いつもの朝食とは一風変わった朝食いただいた。お前も食べてみろローラ・ローラ!」
ロラン「ユニバース!」
ギンガナム「ご馳走様である!」
ロラン「……って、ギンガナムさんはいつも通り我が家に来てるんですね……」
バーニィ「さて、朝飯も食ったしザクの試運転に行くか」
ガトー「いざソロモンへ!」
アル「やったぁ! ソロモンの海をザクが駆け抜けるんだね、格好いい!」
ロラン「危険ですからやめてくださいってば! あ、ああ……行っちゃった。
     ……誰もいなくなっちゃった。……僕はどうしようかなぁ」
プルプルプル〜♪
ロラン「電話か。もしもし、どなたですか?」
ソシエ『ロラン! お姉様と買い物に行くんだけど、運転手がいなくて困ってるのよ。来てちょうだい』
ロラン「は、はい、解りました。すぐに向かいますね。お嬢さん達と買い物か……ふふっ」

コウ「う、う〜ん……朝、いや、もう昼か。今日が休日だからって、昨日徹夜してガンプラ作ったのがたたったな……。
    朝ご飯残ってるかなぁ? ロラーン、いないのー? ……アムロ兄さーん、シロー兄さーん。
    ……おかしいなぁ、誰もいない。朝ご飯も残ってないし……みんなどこ行っちゃったんだろ」
ピンポ〜ン♪
コウ「? 誰だろう。はいはい、今出まーす」
シーマ「コウ! 今日は私につき合ってもらうよ!」
コウ「え、えええ!? な、何でですかいきなり!」
シーマ「せっかくの休日なんだ。部屋で地味にガンプラなんか作ってないで、あたしと遊びに行くよ!」
コウ「ちょっ、まだ作りたいガンプラが……うわぁ〜!」

86 :通常の名無しさんの3倍:2006/11/23(木) 14:12:13 ID:???
GJwww
アムロ兄さんが誰とデートに行ったのかが気になるw

87 :通常の名無しさんの3倍:2006/11/23(木) 19:48:19 ID:???
GJ!
ロランと御大将の掛け合いがなんかツボだw
状況にかっちりはまってるw

88 :通常の名無しさんの3倍:2006/11/24(金) 13:19:29 ID:???
この家の連中は健全なんだか不健全なんだか分からないなw

89 :通常の名無しさんの3倍:2006/11/25(土) 20:22:03 ID:???
シロー・ガロード「とりあえずうちの家族には女づきあいに関しては不健全なのが多いな」

90 :通常の名無しさんの3倍:2006/11/25(土) 21:35:08 ID:???
ドモン「そんなことはないッ!!俺は誰の目にも明らかな方法で愛の告白までした!!
    アレンビーにもきっぱり断った!!
    俺とレインとの愛は誰はばかることなどないッ!!!」


ロラン「でも全国中継の中で大声で叫ばなくっても……」
アル「次の日、学校でみんなに笑われちゃったよ……」
ガロード「俺もあれくらいはっきり言えたら……はぁ〜」
ヒイロ「あれほど派手にする必要はない」

91 :通常の名無しさんの3倍:2006/11/25(土) 21:40:55 ID:???
いや、でも男らしいよなドモン。
しかしあの恥ずかしい告白までいっててキング・オブ・ハートでガンダムファイターと資金源も確保されてるのに、
どうしてドモンはまだ結婚しないんだろうか。告白とプロポーズだとやっぱり勝手が違うのか。

92 :通常の名無しさんの3倍:2006/11/25(土) 21:54:56 ID:???
兄弟で成人しているのはアムロ、シロー、ドモンの三人だけだから、
残りの弟達が独り立ちできるまでレインに待ってもらってるんだ。きっと。


93 :通常の名無しさんの3倍:2006/11/25(土) 21:57:19 ID:???
弟思いだなードモン。惚れそうだぜ。
でもその割にやってることはしょうもないような……いや本人は大真面目なんだなきっと。

94 :通常の名無しさんの3倍:2006/11/25(土) 22:05:11 ID:???
待ってもらってたら10年とか経っちまうぞ。

ドモン「ちょ、ちょっと何俺をコウ専用産直チェリー専用パックに箱詰めしようとするんだ」
アムロ&シロー「遠慮するな。送り先をレイン君のところにしておいたからな。帰ってくるなよ」

95 :通常の名無しさんの3倍:2006/11/25(土) 22:14:52 ID:???
…あれ、ドモンひょっとしてチェリー?

96 :通常の名無しさんの3倍:2006/11/25(土) 22:35:41 ID:???
ドモン「師匠ぉぉぉぉぉぉ!!! ×××について教えてくれぇぇぇぇぇ!!!!」
東方不敗「ワシも知らぁぁぁぁぁぁぁん!!!!」


ロラン「なんでいちいちあんな大きな声で……」
アムロ「全くだ…… (しかし、ドモンに教えてやるのも……あのノリは正直疲れるよ……)」

97 :通常の名無しさんの3倍:2006/11/25(土) 23:19:48 ID:???
カミーユ「異議あり!×××は生き物の本能的欲求から生じる自然な行為なんだ!
      流派東方不敗が天然自然の力を借りると言うのなら、なぜそんなことを知らないと言う!」

98 :通常の名無しさんの3倍:2006/11/25(土) 23:25:23 ID:???
東方不敗「この馬鹿弟がぁ! 貴様は情操教育という言葉を知らんのかぁ!」

99 :通常の名無しさんの3倍:2006/11/25(土) 23:38:50 ID:???
ロラン「餅は餅屋って言うから、レインさんに教えてもらった方が良いんじゃないですか?あの人お医者さんでしょう」
アムロ「ロラン…。それはとても危険な方法な気がするぞ」

100 :通常の名無しさんの3倍:2006/11/26(日) 13:38:43 ID:???
すべて黒歴史にすればいい・・・・
                         ┌┐、
                        _____`ヽ ヽ     Na-Na-Na- Na-Na-Na- Na-Na-Na- Century Color!
                     . -└┘-`、l  ヽ
.                   /        \ ヽ.    Na-Na-Na- Na-Na-Na- Na-Na-Na- Milion Color!  
                  /  ∀  /      ヽ /l
              /  l .-、__.ィ---、     レ |      TURNS!!!
                  l.  l K)l_l-く> ゝ  . ´./
               |ゝ、_|└/\―--_'.  ´ /|ヽ_ 
                ヽ ` ̄| ̄| ̄ ̄   / _'^{/V乙- ̄\
                `' 、_.|_|______./___//  ー厂 ∨   }          _,
                /   _/「l__`ノニニニ/     _,ノ       `ュ=一…  ´ ̄
                  ! └ {   r‐-     } 」   /      /
              , ヘ  }_ ,ハ   f辷 』  r' |  /     /            _, -‐ ´
      _      /  |  r!Y        冫 `フ          _, -‐'¨ ̄
      ヽ\>┐/     >、 くiヽ-rヘ、__r¬イ   く{       _二フ´
.      _∨  ̄   _, -'   ` ヘ  l       {     ヽーァ< ̄
      `¬ヘ、_>‐'         \ヽ       、   イ / ̄ ̄/     ___
                     ヽヽ ̄`   ヽ    ヽ    /┐/ ̄    /ヽー'⌒\
                           ぃ_         ト、//´      _厶-─一く  ` ̄\_
                       〉ー ニ  / /      `ヽー一¬<      └‐-、   \
                      /   ヽ- '  ∧     


101 :通常の名無しさんの3倍:2006/11/27(月) 07:53:15 ID:???
>>99
キュピーン
カミーユ「なら、俺がSοXから凌○まで教えてやる!」
ジュドー「消えろ!変態医師!」
カミーユ「ぐはぁ」
コウ「あれが、ラン○アタックかー」
シロー「だまれフ○ヒレ」

102 :通常の名無しさんの3倍:2006/11/27(月) 22:09:49 ID:???
ステラ「こんにちは……」
ロラン「あれ、ええと、シンの友達の……」
ステラ「ステラ……」
ロラン「(相変わらず静かというかぼんやりしてるというか、変わった子だなあ)
    ちょっと待っててくださいね、シン呼んできますから。シンー! ステラちゃんだよーっ!」

ロラン「(紅茶と茶菓子出しつつ)すみませんね散らかってて」
シン「いいから早く出てってよロラン兄」
ロラン「またそんな口の利き方。すみませんねステラちゃん、シンはこの通りちょっと乱暴なところあるけど、
    根はいい子だから仲良くしてやって下さいね」
ステラ「うん。シン、優しい」
ロラン「あはは、そうなんだ、二人は仲良しさんなんだね」
ステラ「うん。ステラ、シン、好き」
シン「や、止めろよロラン兄もステラも」
ロラン「いいじゃないかシン。たまには外でのシンの話も聞きたいしさ。それに随分仲いいみたいだし」
シン「全く」
ロラン「ステラちゃん、シンはステラちゃんを困らせてませんか?」
ステラ「ううん。シン、いろいろしてくれる」
ロラン「(……なんだろう、嫌な予感がする)ええと、具体的にはどんな?」
ステラ「んとね、怖いときそばにいてくれる」
ロラン「それで」
ステラ「ぎゅってしてくれる」
ロラン「(……まだ許容範囲かな、一応)それだけですか」
ステラ「寒いとき温めてくれる」
ロラン「!?」
シン「ロ、ロラン兄、そこら辺で」
ロラン「黙ってなさい。ステラちゃん、もう少し詳しく教えてもらえますか」
ステラ「えっと、お布団の中でね」
ロラン「シン!」
シン「ご、誤解だって! 俺はただステラが怖い夢見るとき添い寝してやってるだけで!」
ロラン「こんな小さい女の子みたいな女の子にそんなことを! 兄さん許しませんよ!」
シン「だ、だから誤解……いやぁぁぁぁぁ! 『耳の穴からナノマシン』だけは勘弁してぇぇぇぇ!」
ロラン「月光蝶ぉぉぉぉぉぉっ!」
ステラ(紅茶おいしい……)

シン「ううう……酷い目にあった。ああ、まだ網膜の奥に回転するディアナさんが……」
アムロ「シン、話は聞いたぞ」
シン「ゲッ、アムロ兄! 違うよ、俺はステラとは清い関係で」
アムロ「ハハハ、怒りゃしないさ。ただシン、やっぱり男としてはいろいろと考えなくちゃいけないぞ」
シン「どういう意味さ」
アムロ「たとえばこういうものがあってだな」
 つコンドーム
シン「あんたって人はぁぁぁぁぁ!」

103 :通常の名無しさんの3倍:2006/11/27(月) 22:27:25 ID:???
ステラ訪問って珍しいよーな。ぽけぽけマイペースは月光蝶にも動じないかw

104 :通常の名無しさんの3倍:2006/11/27(月) 22:55:35 ID:???
ロランが、ロランが何気に蝶最強なキャラにぃぃぃ!?
何で∀無しで月光蝶ができるんだぁぁぁ!?



アムロ「生がいいならこういうのもあるぞ」
 つピル
シン「あんたって人はぁぁぁぁぁ!」

105 :通常の名無しさんの3倍:2006/11/28(火) 03:02:29 ID:???
>>99
ドモン「なるほど、そうか。ではさっそく行ってくる」
ロラン「え……」

ドモン「レィィィィィィン!! 俺に×××について教えべぶくぼはぁぁぁっ!?」
レイン「なに人前で恥ずかしいこと言ってるのよっ!!もう、絶交よ!!」
ドモン「まっ、待ってくれレインっ、レィィィィィィィン!!!」


ヒイロ「……偵察完了。予想通りドモン兄さんの行動は失敗に終わった。
    通算197回目の絶交宣言を受けて泣きわめいている」
ロラン「はぁ…… まったく、なんでいつもああなんでしょう……」
ヒイロ「新たな動きがある。公園のブランコに変装していたシュバルツ・ブルーダーに説教を受けている」
ロラン「もう放っておきましょう、あの人たちは……」

106 :通常の名無しさんの3倍:2006/11/28(火) 08:52:15 ID:???
>公園のブランコに変装していたシュバルツ・ブルーダー

茶吹いたっっ

107 :通常の名無しさんの3倍:2006/11/28(火) 10:22:09 ID:???
>>105
真に受けるなよ、ドモン;
っつーかヒイロ、やけにリアルな数字だなw

108 :通常の名無しさんの3倍:2006/11/28(火) 13:33:15 ID:???
ゲルマン忍者何してんだwww

109 :通常の名無しさんの3倍:2006/11/28(火) 16:44:44 ID:???
師匠は物陰から弟子を見守るもんだと相場が決まっているからしょうがない

110 :通常の名無しさんの3倍:2006/11/28(火) 16:48:52 ID:???
小ネタ投入。
(※【お断り】使用した画像は「リアル捏造画像」ではありません。
ネタ用に拝借しただけで他意はありませんのでご了承を。)


ウッソ「ねえねえ、こんなのネットで見つけたんだけど」

つ【ttp://gazo08.chbox.jp/roboani/src/1163080712390.jpg】

コウ「ちょ、ドモン兄さんいつの間に」
ドモン「事実無根だ!よく出来た合成写真に決まってる!!」
ジュドー「え〜?そんな事言って本当はこっそり……」
ドモン「こ の 目 が 冗 談 に 見 え る か ? (ガシッ)」
ジュドー「ぁゎゎゎゎ、お落ち着いてよドモン兄!」
ロラン「家で右手を真っ赤に燃やすのはやめてくださいね」
アムロ「事実無根なら騒ぎにはならないだろ。放っておけ。」

後日。
ドモン「…………(-Aー#)………」
アムロ「どうしたんだドモン、憮然とした顔して」
ドモン「……先に話題になった画像の件でちょっとあって……」
ジュドー「え〜?そんな事でドモン兄を茶化した命知らずがいたとか……」
ドモン「こ こ に ひ と り 居 る の は 確 か だ な (ガシッ)」
ジュドー「あああれは兄弟同士のちょっとした悪ふざけじゃないかアハハハハハハ」
ロラン「だから真っ赤に燃やすのはやめて下さいと何度言ったら。何があったんです?」
ドモン「いやなあ、中傷とか冷やかしは全然なかったんだ。
    ただ、この画像がレインの目にとまってな。
    画像自体にはさほど怒っていなかったんだが……」
ロラン「?」
ドモン「最近レインに会うたびに、研究所や家のテーブルとかに
    『ゼ○シィ』とか『た○ごクラブ』が置いてあるのを見かけるようになってな。
    本人は何も言わないんだが……なんというか、こう……」
ロラン「ぅゎぁ、無言の『結婚してして』プレッシャーですね、ソレは」
ウッソ「レインさんに火がついちゃったか」
アムロ「一度聞いてみたかったんだが、どうしてレインと結婚しないんだ?
    相思相愛だし、相手は医者で収入あるし、何の問題もないんじゃ?」
ドモン「……ウチにひとり、俺より結婚リーチがかかっているのがいるだろ。
    『お兄様』に引っかかってもめげない姿をみると、差し置いてってのは難しくてな…」
一同「あー」


シロー「へっくし!また『お兄様』にアイナとのデート邪魔されちゃったよ(つД`)グスン」

111 :通常の名無しさんの3倍:2006/11/28(火) 16:58:51 ID:???
ヒイロ「第197回絶交宣言は解除された模様。絶交期間は13時間46分23秒」
カミーユ「小学生の喧嘩みたいだ……」
ロラン「そんなペースで仲直りするから絶交回数が多いんですよね」
ガロード「あーあ、もう妬けちゃうねー」

112 :通常の名無しさんの3倍:2006/11/28(火) 23:33:48 ID:is4CbmFE
>>102と104見て思ったんだけど
シンよりカミーユのほうがゴム必要じゃないか?
アムロは必須

113 :112:2006/11/28(火) 23:36:04 ID:???
sage忘れちゃった・・・・orz

114 :通常の名無しさんの3倍:2006/11/29(水) 00:01:02 ID:???
カミーユは既に標準装備だったりして

115 :通常の名無しさんの3倍:2006/11/29(水) 00:16:38 ID:???
アムロ:標準装備。頻繁に使用。
シロー:今のところ清い交際らしい…(ただし結婚したら歯止めが利かない)
ドモン:時々ワケありげに薬局の売り場をうろうろするが、結局買ってくるのはドリンク剤だけ。
コウ:何それ?
カミーユ:標準装備。頻繁に使用。
シーブック:標準装備。ただし使う機会全くなし。
ロラン:ハリー大尉がよく球場で膨らましてますよね。(ボケか本気か)
キラ:フリーダムとかと同様全部向こうがお膳立て。
シン:>102
ヒイロ:そういう任務はまだ早い。
ガロード:ティファとはそういう関係じゃない!
ジュドー:カミーユのを盗んでる→ハマーン先生に没収される
ウッソ:お姉さんが用意してくれるんですよ。
アル:風船?
シュウト:風船?

116 :通常の名無しさんの3倍:2006/11/29(水) 00:18:39 ID:???
>>115
むしろガロードは道化スレの如く結婚するまで駄目、
と言われて落ち込んでいるのではないかと。

117 :通常の名無しさんの3倍:2006/11/29(水) 03:32:57 ID:???
ゴムは避妊だけじゃなくて、病気の予防のためにもなるべくつけたほうがいいぞ
特に複数人相手にする奴

え、何の病気かって?そいつぁ言えねぇなぁ

118 :通常の名無しさんの3倍:2006/11/29(水) 11:57:17 ID:hVdx15sb
>>117
げほ、ごほ……寿命が縮むから、その話題はその辺にしようぜ。
っていうか、アルやシュウトにんな門みせんな。

119 :118:2006/11/29(水) 12:07:50 ID:???
sage忘れた……吊ってくるOTN

120 :通常の名無しさんの3倍:2006/11/29(水) 12:41:54 ID:???
アムロはベルチルがあるから生でやってる可能性有り。
4人全員にピル飲ませてる可能性も有りw

121 :通常の名無しさんの3倍:2006/11/29(水) 12:56:15 ID:???
>>120
アムロ「貴様を闇に葬ってやる……!」
ロラン「兄さん落ち着いて!自業自得だし、オフィシャルだと言いそうもない
台詞じゃないですか!」

電波拾っただけだ。吊ってくるOTN

122 :通常の名無しさんの3倍:2006/11/29(水) 16:14:43 ID:???
保守!

123 :通常の名無しさんの3倍:2006/11/29(水) 18:40:41 ID:???

とある日の雨上がり。

キラ「おや、アルが庭の隅にいる。ははあ、カタツムリでも見つけようとしてるのかな」
アル「あ、キラ兄ちゃん」
キラ「やあアル、何をしているんだい」
アル「遊んでるんだよ、ほらこうやって」

キラ「……」
シン「うわ、ウゼェ!」
ジュドー「今度は何でへこんでんのキラ兄」
キラ「……アルが……」
ガロード「アルが?」
キラ「蛙の尻に爆竹を突っ込んで……」
ガロード「おー、懐かしい」
ジュドー「昔よくやったなあ」
キラ「え、ちょ、何その反応」
シン「流行ったよなあ。ああトンボの尻尾千切って飛ばすとかってのもあったっけ」
キラ「か、可哀想じゃないか!」
ジュドー「蟻の巣に水流し込んだり」
ガロード「ナメクジ塩攻めにしたり」
アムロ「ははは、懐かしい話をしてるな。少年の日の思い出という奴だな」
キラ(……家出しようかな)

124 :通常の名無しさんの3倍:2006/11/29(水) 18:56:07 ID:???
ジュドー、ガロードはともかく、
アムロ、お前「虫も殺せない良い子」だったんじゃなかったのかw


125 :通常の名無しさんの3倍:2006/11/29(水) 19:05:45 ID:???
そういえばそうだったらしいなw

126 :通常の名無しさんの3倍:2006/11/29(水) 19:17:46 ID:???
アルは原作でも蛙キラーだけどな。

127 :通常の名無しさんの3倍:2006/11/29(水) 21:06:47 ID:???
ステラ「こんにちは……」
ロラン「あ、いらっしゃいステラちゃん。この間は騒いじゃってごめんね」
ステラ「紅茶おいしかった」
ロラン「ははは、それはどうもありがとう。シンなら部屋にいますから、どうぞ」

ロラン「はい、どうぞ(紅茶と茶菓子を出す)」
ステラ「……いただきます」
シン「ロラン兄……」
ロラン「はいはい、すぐ出て行きますよ。でもいいかいシン、くれぐれも」
シン「変なことなんかしないっての!」
ロラン「分かってるじゃないか」
シン「……ふーっ、やっと出てったか」
ステラ(じーっ)
シン「え、なに?」
ステラ「……お兄さん、嫌いなの?」
シン「や、そういう訳じゃないよ」
ステラ「仲良くしなきゃ、ダメ」
シン「大丈夫だって、ちゃんと仲良くしてるよ(キラ兄以外とは)」
ステラ「よかった」
シン(あー、やっぱ笑うと可愛いなステラ。アムロ兄さんじゃないけどちょっと変な気分になりそうだ)
ステラ「……」←ふと、何かを思い出したような顔で紅茶を置く。
シン(いやいや、ダメだぞシン。俺はステラを守ると誓った訳で)
ステラ「……」←黙ってシンの方に体を伸ばす。
シン(でも女の子として好きじゃないのかって言われるとそうでもないっつーか)
ステラ「……」←身を乗り出してシンに顔を近づける。
シン「って、ちょ、何やってんのステラ!?」
ステラ「(小首を傾げて)して」
シン「は」
ステラ「……」
シン(え、今なんて言ったステラ。「して」って言ったのか。「して」って何をだ。
   ちょっと待て何なのこの状況。いくらなんでもいやでもちょくぁwせdrftgyふじこlp;@:)
ステラ「……」
シン(お、落ち着けシン。何かの勘違いかもしれないんだし)
ステラ「……」
シン「え、えーとステラ、一体全体何のつもりで」
ステラ「あのね、こうすれば分かるって教えてもらったの」
シン「は? 分かるって、何が?」
ステラ「シンの本性」

シン「クソアフロォォォォォォォォ!」
コウ「うわぁ何だシン突然意味不明なこと叫んで!?」
シン「あのエロアフロはどこだ!? パルマフィオキーナで粉砕してやる!」
コウ「アフロって……ああ、アムロ兄さん? アムロ兄さんなら出張でいないよ。
   よく分からないけど部屋の番しておいてくれってにやけた顔で頼まれたから、俺がここにこうやっている訳で」
シン「……」
コウ「いやー、いいバイトだよこれ。意味は分かんないけどここで適当に過ごしてるだけで小遣いくれるって言うしさ。
   そうそう見てくれよこれ、俺の血と汗と涙の結晶、部屋を半分占拠する超巨大サイズのGP03Dプラモ」
シン「うがぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
コウ「ちょ、シン、止め、暴れるな……ギャ――ッ! 俺の血と汗と涙の結晶がぁぁぁぁ!」

ロラン「(騒音を聞きながら)はぁーっ、全くアムロ兄さんの悪戯にも困ったもんだなあ」
ステラ(お菓子もおいしい……)
ロラン「ところでステラちゃん、シンの本性っていうのは分かったの?」
ステラ「うん」
ロラン「ははは、そうだよね、凄く怒りっぽくて乱暴で」
ステラ「ステラのために怒ってくれてる。シン、優しいひと」
ロラン「……ごちそうさまでした」
ステラ「? それ、ステラの台詞……」

コウ「ちょ、なんか俺だけ損してね!?」

128 :通常の名無しさんの3倍:2006/11/29(水) 22:06:23 ID:???
原作の時から貧乏くじキャラだったな、コウ。
(GPシリーズの記録抹殺刑、懲役、釈放されて待ってたのはニナ地雷)

129 :通常の名無しさんの3倍:2006/11/29(水) 22:21:51 ID:???
そういえば、コウ兄ちゃんがオチ担当になってから影が薄いキャラはシーブック兄ちゃんの専売特許になっちゃったね

130 :通常の名無しさんの3倍:2006/11/29(水) 22:47:34 ID:???
>>129
何を言う!

怪盗キンケ・ドゥという・・・・・・。


別人か、あれは。

131 :通常の名無しさんの3倍:2006/11/29(水) 22:49:39 ID:???
単に損してるだけのコウが話題の中心になってるのになんか笑ったw

しかしステラが来たときのロランの対応はお母さんっつーかおばちゃんっつーか。
すっかり染み付いちゃってる感じだなぁ。

132 :通常の名無しさんの3倍:2006/11/29(水) 23:13:32 ID:???
ステラの話は和むなぁw

133 :通常の名無しさんの3倍:2006/11/30(木) 12:01:31 ID:???
携帯スマンダラガンダム。
読みにくければスルーで。

アムロ
「…ロラーン!ろららぁあああん!!!!」
ロラン
「はいはい、なんです?どうかしました?」
アムロ
「…今、仕事上の関係で…少し行き詰まっていてな…すまんが頼みたい事が。」
ロラン
「はい、構いませんが。」
アムロ
「この服を着て、おでこにこれをつけてくれ。」
ロラン
「は〜い。」


ロラン
「あ、以外と可愛いですねぇ、このワンピース。」
アムロ
「うむ、シャアから頂戴した。」
ロラン
「良い意味で受け取っておきますね、で、着替えるだけでいいんですか?」
アムロ
「いや、その、座って…だな、その…」
ロラン
「(…!)フフっ、はいはい、どうぞ。」
アムロ
「すまない…。」
ロラン
「膝枕なんてアムロ兄さんも案外可愛い所あるんですね♪」
アムロ
「他言無用に願いたい。」
ロラン
「もう無理だと思います、ほらあっちあっち♪」
アムロ
「!!!!」

シーブック
「アムロ兄さんの弱み…特 定 し ま す た !!!!アスキーアート省略!!」

134 :通常の名無しさんの3倍:2006/11/30(木) 17:16:29 ID:???
今思ったんだけど、この兄弟携帯って持ってんのかな
一応、アムロ・シロー・ドモンは社会人で仕事の関係で持ってるだろうけど
他の兄弟は持ってんのかな?

135 :通常の名無しさんの3倍:2006/11/30(木) 17:54:44 ID:???
ドモンて携帯つかえんの?

136 :通常の名無しさんの3倍:2006/11/30(木) 18:32:05 ID:???
ドモンは持ってない方が似合う。
確実に持ってるのはシンか。

137 :通常の名無しさんの3倍:2006/11/30(木) 19:28:44 ID:???
「今日はチェーンと約束があるから俺の分の夕食はなしでいい」
「わかりました、泊まりになるようでしたら早めに連絡くださいよ?」
「わかってる。それじゃ、早速いってくるよ」
「あ、兄さん!携帯を忘れてますよ!」
「ん?それは確かに俺の携帯だがそれは仕事用だから今日はいいんだ」
「なるほど、仕事用と私用は別にしてるんですね」
「ああ、だからきちんとここに・・・いかん、間違えていたようだ、これはララァ用だ」
「は?ララァ用」
「これはベルトーチカ用だし、これはセイラさん用、チェーン用のは・・・あった、これだこれだ。じゃ今度こそ行ってくる」
「兄さん・・・貴方って人は・・・orz」

138 :通常の名無しさんの3倍:2006/11/30(木) 20:04:43 ID:???
ステラ「……こんにちは」
ロラン「ああこんにちはステラちゃん、最近よく来ますね」
ステラ「シンに会いたいから」
ロラン「(相変わらずストレートな……)シンならいつものように部屋に……」
ステラ「ううん、今日はね、お兄さんにお願い、あるの」
ロラン「え、僕に? なんですか」
ステラ「お料理、教えてほしい」
ロラン「えーと、つまり、シンに食べさせてあげたい、と?」
ステラ「うん」
ロラン「やっぱり。うーん、でも参ったな、僕は教えられるほどの腕じゃ」
ディアッカ「話は聞かせてもらったぜ!」
ロラン「うわぁ! いつからいたんですか!?」
ディアッカ「気にするな、通りすがりってやつだぜ! それよりも、その子のグゥレイトな心意気に答えてやろうぜ!」
ステラ「黒い人が教えてくれるの」
ディアッカ「その呼び方はいろいろアレだけどまあいいさ。教える料理は」
ロラン「チャーハンですか」
ディアッカ「グゥレイト! なんで分かったんだ?」
ロラン「それしか作れないってずいぶん有名ですよ」
ディアッカ「ははは、まさしくその通り。だがチャーハンだけはプロ並だ! さて、厨房借りるぜ」

シン「……なるほど、このチャーハンにはそういう理由が」
ステラ「うん。食べて」
シン「……」
ステラ「……食べたくないの?」
シン「ああいや、食べたいのは山々なんだけど、一つ聞いていいか、ステラ」
ステラ「なに」
シン「これ作ってる最中にアムロ兄さんが何かしなかった? 変な薬いれたりとか」
ステラ「ううん」
シン「そっか。じゃあ心配ないな。いただきまーす」

〜十分ほど後〜

シン「ごちそうさまでした」
ステラ「おいしかった?」
シン「ああ、すごく……うっ!?」
ステラ「?」
シン(な、なんだこれ、すごいムラムラしてきて……うわ、こ、股間が……!)
ステラ「何で体育座りしてるの?」
シン「いいいいいや、別に何でもないよステラ」
ステラ「そう?」
シン(やばいやばいやばいやばい! このまままじゃステラを……!)
ステラ「?」
シン(ああステラ、そんな無垢な瞳で見つめないでくれ! 今の俺は汚らしい獣同然の……!
   っつーか何で急に!? アムロ兄さんは何もしてないはずなのに)
ステラ「シン、具合悪いの?」←例によって顔を近づける。
シン「い、いや、大丈夫だよ。それよりステラ、本当に料理中アムロ兄さん何もしなかった?」
ステラ「うん」
シン「ううう、そうだよな、ステラが嘘吐くはずないし……でもおかしいな、それじゃ一体なんでこんな」
ステラ「だけど、こういうのならあった」


139 :通常の名無しさんの3倍:2006/11/30(木) 20:05:28 ID:???

〜回想〜

コウ「あ、ステラちゃん」
ステラ「?」
コウ「なんかよく分かんないんだけど、この瓶をアムロ兄さんが。『料理にこれをいれればおいしくなるよ』だって」
ステラ「分かった」

〜回想終了〜

シン「あのアフロォォォォ!」
ステラ「シン、震えてる……寒いの? 風邪?」
シン「いやいや大丈夫だよステラ。大丈夫だから少し離れて……!」
ステラ「あ」
シン「え」
ステラ「シン、股間腫れてる(さわっ)」
シン「!!」

ぶちん♪



ロラン「……なるほど、そういう訳でシンはステラちゃんが帰ってからトイレに篭りきりという訳ですか」
アムロ「そうみたいだな」
ロラン「他人事のように……あのですねアムロ兄さん、いくらなんでもこれは度が過ぎてますよ」
アムロ「いや、俺は奴を信用していたのさ。あんな薬に負ける男じゃないってな」
ロラン「……そんなこと言っておいて、違う結末になったとき用に別の言い訳も用意してましたね」
アムロ「まあな」
ロラン「はぁーっ、全く」
アムロ「……」
コウ「なんか不満げだねアムロ兄さん」
アムロ「まあな。俺としては」

〜想像中〜

ぶちん♪

シン「うおぉぉぉぉぉぉぉぉ……!」(バタン!)
ステラ「シン、どこ行くの?」

シン「……ぉぉぉぉおおおおお!」(バタン!)
コウ「ん、どうしたシン?」
シン「責任取ってケツ貸せコウ兄ぃぃぃぃぃ!」
コウ「アーッ!」

〜想像終了〜

アムロ「という展開に期待していたんだが」
コウ「アムロ兄さん実は僕のこと嫌いでしょ」
アムロ「いや大好きだぞ。ネタ的な意味で」

140 :通常の名無しさんの3倍:2006/11/30(木) 20:22:09 ID:???
>>139
アムロ、鬼だなw


ロラン「あれ? ジュドー? 部屋に戻ってたのでは?」
ジュドー「そうなんだけどね。ガロードにティファさんから電話が掛かってきて――」

ティファ『……ごめんなさい、こんな夜遅くに』
ガロード「構わないよ。ティファからだったらいつでも大歓迎さ」
ティファ『ありがとう』
ガロード「でも、こんな時間に電話してくるなんて珍しいな。なにかあったのか?」
ティファ『……そ、それは……その……』
ガロード「ん?」
ティファ『急に……ガロードの声が聞きたくなっちゃったから……』
ガロード「そ、そうなんだ。……あ、あはは。なんか照れくさいな」

ジュドー「――てな感じでさ。部屋中にハートマークが飛び交っちゃって。
     さすがに耐えられなくなったから出てきちゃったよ」
ロラン「はは。その空間に居るのは確かに辛いでしょうね」
ジュドー「でもいいよなぁ、ガロード。俺もあんな可愛い彼女が欲しいよ」
ロラン「なに言ってるんですか。あなたにはちゃんと彼女がいるでしょ」
ジュドー「だ、誰のことだよ?
     (まさかルーのことか?
      そりゃ確かに気は合うし、一緒にして楽しいし心も安らぐ。
      だ、だけど、あいつは単なるケンカ友達であって別に彼女ってわけじゃ……。
      っていうか、いったい誰に言い訳してるんだ俺は)」
ロラン「決まってるじゃないですか。ハマーン先生ですよ」
ジュドー「……え゛?
     いや、ちょっと待って。な、なんでそこでハマーン?
     もしかして周りからはそう思われてるの?
     えええーーーっ!?」
ロラン「くすくす。そんなに照れなくてもいいのに」
ジュドー「照れてねぇぇぇっ!」

141 :通常の名無しさんの3倍:2006/11/30(木) 22:11:58 ID:???
え?ジュドーの彼女って満場一致でハマーンだろw

142 :通常の名無しさんの3倍:2006/11/30(木) 22:54:06 ID:???
コウとジュドーの彼女は本人以外の満場一致で間違いないなw

143 :通常の名無しさんの3倍:2006/11/30(木) 23:12:05 ID:???
プルツー「おーい、いるか?」
プル「あ〜そ〜ぼ〜」

ジュドー(や、やったいいところに来た。ロリとかなんとか言われそうだけどこの際しょうがない)

アル「あ、はーい。プルちゃんたちこんちはー」

ジュドー(え? ちょ、なんでアルが出てくのさ)

アル「それでザクがさー」
プル「えー、キュベレイの方がー」
プルツー「うちの新型は昔のジオンのとちょっと違うしな」
アル「でもやっぱザクでないとー」

ジュドー(ジオン繋がり!? いいのかよそれっておいっ)

144 :通常の名無しさんの3倍:2006/11/30(木) 23:29:42 ID:???
ますます逃げ場を失っていくなジュドーw

145 :通常の名無しさんの3倍:2006/12/01(金) 01:11:15 ID:???
>>143
あ〜そういえば、
キュベレイって初期設定にザクにサイコミュ仕込んでのガワ変えただけ、
なんてのもあったとか。

プル「アルのとこって新しいゲーム機どれ買うの?」
アル「ウチはアムロ兄ちゃんとロラン兄ちゃん二人の鶴の一声でWiiなんだ。
    僕とシュウトはまだ子供だからやらなくていい、って言われてるけど、
    他の兄ちゃん達は交代で行列に並ばされてるよ。」
プルツー「ふ〜ん、でもなんでWiiなんだ?」
アル「ハンマーだからなんじゃないかなぁ?」
プルプル「ハンマー?」

参考

ttp://www.bandaigames.channel.or.jp/list/wii_sdgundam/index.html

146 :通常の名無しさんの3倍:2006/12/01(金) 01:55:22 ID:???
>145
お父さんお母さんの意見が一致してるんなら仕方ないなw

147 :通常の名無しさんの3倍:2006/12/01(金) 12:10:15 ID:???
そんな理由かw
てっきり安さかとオモタ

148 :通常の名無しさんの3倍:2006/12/01(金) 19:40:20 ID:???
>>142

キラを忘れてはいくない

149 :通常の名無しさんの3倍:2006/12/01(金) 21:04:18 ID:???
まだだ、まだジュドーにはエルとミネバがry

150 :通常の名無しさんの3倍:2006/12/01(金) 22:12:39 ID:???
ミネバは恐らくプルたちと同じ結末になる
というかルー&エルが取り合いをする、という方向性にならないのがまず問題かもw

151 :通常の名無しさんの3倍:2006/12/01(金) 22:23:15 ID:???
ロラン「シン、これはどうゆう事ですか…?」
  つPart13>>26〜36
シン「いや!違う!この俺はパラレルワールドの俺なんだ!
   本当だ!信じてくれよぉぉぉぉぉ!」

152 :通常の名無しさんの3倍:2006/12/02(土) 03:04:19 ID:???
>133
ロランに耳掃除とかしてもらえそうでいいよな。

153 :通常の名無しさんの3倍:2006/12/02(土) 15:34:02 ID:???
>>151

シンが欲望に任せてステラを白濁まみれした話か…懐かしいもの持ってきたなwww

てかあの話はシーブックが悲惨だった記憶が…?

154 :通常の名無しさんの3倍:2006/12/04(月) 05:21:21 ID:???
ゲーセンに繰り出したガンダム一家

キラ「さて、今日も相手がいるし、連ザでもしようか。シン、一緒にしないか?」
シン「今日という今日は負けないからな!」
キラ「え…… 二人で協力して」
シン「何言ってんだよ!対戦だよ対戦っ!」

カミーユ「俺はエゥティタをやってるよ」
ジュドー「ZZは家庭用しか出ないんだよなー」
ガロード「どうでもいいけど、デモ画面で流れてるカミーユ兄ちゃんの声、ちょっと怖いんだけどさ」

アムロ「やれやれ、また新しいのが出てるのか。今度はパイロットか……
    ふむ……やはり本物とは、このあたりが…… でもこうすれば……」
アル「カードのやろうよー、ジオンでも遊べるんだよ」

ドモン「ゲーセンも久しぶりだな。確かここに…… …………ない?
    何年か前あんなに流行っていた『X-MENvsガンダムファイター』がない!!」
ロラン「格闘ゲームのブームはだいぶ前のことですからね」
シュバルツ「甘いぞ、ドモン!! ガンダムファイターたる者、ガンダムと名の付くゲームなら
      何でもこなさねばならん!!」
ドモン「シュバルツ!?」
シュバルツ「たとえばこのクイズゲーム! これも立派なガンダムのゲームだッ!! 行くぞ、ドモン!!」
ドモン「おおうっ!!」

シュバルツ「……で、Gガンの問題はいつ出てくるのだ、これは」
ドモン「さっきからさっぱり分からんぞ」
ロラン「あの……アムロ兄さんかブライトさんぐらいしかクリアできない気がするんですよ……」

155 :通常の名無しさんの3倍:2006/12/04(月) 12:16:51 ID:???
>>154
問・戦士キター!w
漏れは少しやったが、意外にむずかった。

156 :通常の名無しさんの3倍:2006/12/04(月) 15:39:12 ID:???
>>151

ロランお兄さん。その弟君にはこんなこともありましたよ

つpart14>>96-97

ついでにカミーユ兄ちゃんはいわずもがな・・・・

157 :通常の名無しさんの3倍:2006/12/04(月) 19:21:02 ID:???
>『X-MENvsガンダムファイター』

おい、なんだこれはw

158 :通常の名無しさんの3倍:2006/12/04(月) 23:45:24 ID:???
つーかドモンはゲーム壊すからやめとけ
つ本編

159 :通常の名無しさんの3倍:2006/12/05(火) 01:58:41 ID:???
「私が欲しいもの?…あえて言うなら、マユというところですな」
「兄貴は何を言ってるんだ」


悪人面のマユなし中年とその弟の組長先生ことソロモン幼稚園の園長さんの会話でした。

シン「何だと、マユは渡さないぞ!」

160 :通常の名無しさんの3倍:2006/12/05(火) 07:58:00 ID:???
ギンガナム「ふははははっ!そうか繭か! 繭はいいぞ!あれに包まれて寝ると実によく眠れる!!」
ロラン「なんで繭に包まれて何度も復活してくるんですか、あなたという人は……」


シン「マ、マユに包まれて寝るっ!? 許さんっ、もう許さぁぁぁーーーーん!!」


161 :通常の名無しさんの3倍:2006/12/05(火) 10:27:35 ID:???
>>159-160
シン、もちつけ;

162 :通常の名無しさんの3倍:2006/12/05(火) 19:38:55 ID:???
>『X-MENvsガンダムファイター』

本当にX−MENvsガンダムというスレがあった
覗いてみたけど荒れてた・・・

163 :通常の名無しさんの3倍:2006/12/06(水) 09:08:35 ID:???
>>159-160

この上ステラに乗って出かけるとか言ったら
言ったヤツミンチにしそうだな・・・

164 :通常の名無しさんの3倍:2006/12/06(水) 09:25:23 ID:???
>>163
あの勢いではやりかねんな……

165 :通常の名無しさんの3倍:2006/12/06(水) 15:37:07 ID:???
スターゲイザーの主人公は兄弟に入るのか?

166 :通常の名無しさんの3倍:2006/12/06(水) 17:13:59 ID:???
うまくネタを出してくれる職人さんがいれば兄弟になるし、誰もネタを書かなければ兄弟にはならない。
ネタも書かずに設定だけを強要すると嫌われるよ

167 :通常の名無しさんの3倍:2006/12/06(水) 22:03:53 ID:???
スタゲの主役って黒ストライクに乗ってる奴だっけ?
白い輪っか付き造ってた女博士っぽい人だっけ?

たしか黒ストライク乗り、三首バクゥにまわされた姉ちゃんと、地味な奴、
3人ともファントムペインだから一応、ステラ、アウル、ニーダの同僚なんだっけ?

168 :通常の名無しさんの3倍:2006/12/06(水) 22:46:02 ID:???
うーへいそっくりな姉ちゃんとかいたよな

169 :通常の名無しさんの3倍:2006/12/08(金) 21:10:54 ID:???
ホシュ!

170 :通常の名無しさんの3倍:2006/12/08(金) 21:55:51 ID:???
そろそろクリスマスネタの時期かな。今年はどんなイブになることやら。

171 :通常の名無しさんの3倍:2006/12/08(金) 22:05:38 ID:???
>>167
志村ー、アウルとニーダ同じ人ー。
スティングな。

172 :通常の名無しさんの3倍:2006/12/09(土) 18:20:32 ID:???
保守

173 :通常の名無しさんの3倍:2006/12/10(日) 21:59:29 ID:???
保守

174 :通常の名無しさんの3倍:2006/12/12(火) 06:18:50 ID:???
保守

175 :通常の名無しさんの3倍:2006/12/12(火) 15:16:45 ID:K8yVE8BV
>>170
東方不敗がサンタクロースになってプレゼントを配るていうのもなかったっけな
しかも投下時刻が24日夜…

176 :通常の名無しさんの3倍:2006/12/12(火) 19:31:59 ID:???
ハマーン(フフフ…… ジュドー、密かに入手しておいたこのサンタクロースコスプレ衣装で)
ミネバ「あれ? ハマーン、なんだその服は。今からクリスマスパーティーの準備なのか」
プル「わーい、クリスマスクリスマスー♪ プレゼントなにくれるのー?」
プルツー「姉さん、今聞いちゃしょうがないだろう。あとで喜ぶのがいいんだ」
プル「えー、でもー」
ミネバ「いいではないか、家族みんなでパーティーを開いて楽しもう。なあ、ハマーン」
ハマーン「は、はい…… ミネバ様…… (どうしてこんなことに……)」


かくしてジュドーの貞操は今年は守られるのだった

177 :通常の名無しさんの3倍:2006/12/13(水) 00:40:53 ID:???
ハマーン様、諦めるのは早いですよ。
子供達はどうせすぐに寝ちゃうんですから。
プル達が眠ってからが本番です。

ロラン「ジュドー。24日ですけど、ハマーン先生の分の夜食も用意しておいた方がいいですか?」
ガロード「ハマーン先生を部屋に連れ込みたいのなら好きにしていいぞ。
      俺はティファの所に泊めてもらうからさ」
ジュドー「余計な気を遣うな! つーかなんで俺の相手がハマーンで確定してんだよ!?」
ロラン「今更なにを言ってるんですか」
ガロード「そんなに照れるなって」
ジュドー「誤解だー!」

178 :通常の名無しさんの3倍:2006/12/13(水) 01:18:50 ID:???
>177
アムロ「ハマーン、サンタクロースが夜中ならジュドーの部屋に案内してやるって言ってたんだが、くじ引きでやり方を選んでくれないか?」
ハマーン「?? 引いたぞ。…『等身大の靴下に入って侵入』とはどういうことだ」
アムロ「運がいいなあ。シーマなんか『赤鼻のトナカイの着ぐるみ』だったんだよ」

179 :通常の名無しさんの3倍:2006/12/13(水) 02:58:10 ID:???
ドモン「もうすぐ24日か…… よし、今年こそは俺も気合いを入れてッ……!!」
アムロ「なんだ、奥手のドモンもようやくその気になったのか?」
ドモン「そうだ!! 24日といえば格闘番組の特番掛け持ち、今年こそは同時期3番組制覇を成し遂げてみせる!!」
アムロ「……………………」

チボデー「ヘーイ、ジャパニーズ? クリスマスの晩に、ネオアメリカ代表が負けるわけにゃいかねーぜ?」
サイシー「オイラだって!どれか優勝しないとプレゼントはお預けって言われてるんだから!!」
シュバルツ「甘い、甘いぞーーーッ!!! クリスマスの本家はグリーンランド、すなわちデンマーク!!
      予算不足のマーメイドガンダムでは実力を活かせなかったが、ネオデンマーク代表のファイターは貴様たちと同等以上の強さだと忘れたかッ!!」
サイシー「ハンスの兄ちゃんかー、サンタクロースガンダムとか来るのかな」
ドモン「こうしてはいられない……! 大会に備えて特訓だ!!」


レイン「……あの、24日、ここに来てていいですか」
ロラン「え……は、はい…… いいですよ…… (物凄い殺気……)」
アムロ(こいつらだけ他とペースが違うからな……)

180 :通常の名無しさんの3倍:2006/12/13(水) 11:02:34 ID:???
>>179
……そういう時くらいレインと一緒にいてやれ土門。

181 :通常の名無しさんの3倍:2006/12/13(水) 12:01:28 ID:???
そこはほれ、仕事やら人間関係やらでクリスマスを一緒にすごせそうにない兄に気を使ってるんだよ



ということにしておいてあげてください

182 :通常の名無しさんの3倍:2006/12/13(水) 12:06:22 ID:???
バーニィ「クリスマスか……シドニーは今頃雪で真っ白だろうなぁ」
アル「バーニィ! シドニーは今は夏だよ!」

183 :通常の名無しさんの3倍:2006/12/14(木) 01:05:18 ID:???
>178
…数日後
ズカズカズカ(プレッシャー)
ジュドー ビクッ
ルー「どうゆうことよ、ジュドー!」
ジュドー「ど、どうって?」
ルー「とぼけないの!彼女の私を差し置いて、ハマーン先生が家族公認の仲ってどうゆうことよ!!」
ジュドー「誤解だ!何故か兄弟が誤解してるんだ。つーかなんで知ってるの!」
ルー「イーノの様子が変だったから問い詰めたのよ。それより誤解だなんて誤解されることわざわざしてたんでしょう!もう!今年はプレゼントなしよ!フン!」
ジュドー「ちょっと!誤解だって言ってるでしょうが!」
パン(平手)
ジュドー「ル、ルー…」
ルー(…涙)
去って行くルー
ジュドー「……どうしろっていうのさ」



184 :通常の名無しさんの3倍:2006/12/14(木) 01:55:12 ID:???
ジュドー、人生初の修羅場かww

185 :通常の名無しさんの3倍:2006/12/14(木) 03:55:59 ID:???
ガロード「いろいろ大変なんだなー。でもそこへ行くと、俺はティファと、うふふふふ、あはははは、くっくっくっくっ」
ウッソ「あ、また変なこと考えてる……」
ガロード「とりあえず予約だー! 行ってきまーす!」

そして当日

ガロード「……………………」
ティファ「……………………」
ガロード「あ……あの、さ…… ティファ……?」
ティファ「…………なに………… ガロード…………」
ガロード「その、手に持ってるのはなに?」
D.O.M.E.(ティファが持っている青い光の玉)
    『僕がいるからといって何も気にすることはないよ、ガロード』
ガロード「気にするって! って、てっきり二人っきりだと思ってたのにっ、なんでこうなのさ!?」
D.O.M.E.『僕はいつでも君たちを見守っている。ティファの手になくとも、それは同じ事だよ』
ガロード「それって無茶苦茶嫌なんだけどっ!?」
D.O.M.E.『ニュータイプの力というのは、そんなものなんだよ。しかし、君はそれを越えていく力を持っているんだ』
ガロード「ちょっと待って、ニュータイプがそんなものってことはっ」

186 :通常の名無しさんの3倍:2006/12/14(木) 03:57:45 ID:???
アムロ(近くで電波受信・出歯亀中) 「……全く、何をまごまごしているんだ」
カリス(近くで電波受信・出歯亀中) 「ガロード、早く抱き合うんですハァハァ」
ウッソ(近くで電波受信・出歯亀中) 「この人もちょっとあぶない人……?」
ジュドー(近くで電波受信・出歯亀中) 「人の不幸は蜜の味、くっくっくっ」
シャア(近くで電波受信・出歯亀中) 「む、ハマーンが探してるらしいな」
カミーユ(近くで電波受信・出歯亀中) 「これが終わったらまずフォウのところで、次が……」

D.O.M.E.『……というわけだよ。だから、僕がいることを気にすることはない』
ガロード「あいつらぶっ殺すー!!」
D.O.M.E.『それに、そんな力がなくても、人は想いを果たすことができるんだ。ほら、あちらに……』
ガロード「へ?」

シャギア(近くで盗撮・出歯亀中) 「どうやら気付かれたようだな、オルバよ」
オルバ(近くで盗撮・出歯亀中) 「さすがはニュータイプだね、兄さん」
ヒイロ(近くで盗撮・出歯亀中) 「ニュータイプがいなくとも記録任務は俺が果たす。問題はない」

187 :通常の名無しさんの3倍:2006/12/14(木) 03:59:08 ID:???
D.O.M.E.『こんなにも大勢の人が君を見守っている。あとは君の勇気ひとつだ、ガロード』
ガロード「できるかー!!」
D.O.M.E.『ニュータイプの力は幻想に過ぎないんだよ』
ガロード「実際覗かれてるじゃんー!?」

ティファ(……みなさん、ちょっと虐めすぎです……)
ララァ(誰かの幸せを同じように楽しみ、喜ぶことができる……
    この力を持って、これほど幸せな時は他にないんですもの……)
ティファ(分かります…… 祝福してくれているということは……)
ララァ(お幸せにね、ティファ……)
ティファ(はい……)


188 :通常の名無しさんの3倍:2006/12/14(木) 18:16:32 ID:???
シーブックは…出歯亀って性格じゃないか

189 :通常の名無しさんの3倍:2006/12/14(木) 18:45:26 ID:???
ララァとティファはなごむなぁ……
男共はみんななにやってんだw

190 :通常の名無しさんの3倍:2006/12/15(金) 00:43:51 ID:???
ウブな二人を自らの若い頃を思い出しつつ
生暖かく見守っているんですよ

191 :通常の名無しさんの3倍:2006/12/15(金) 01:06:18 ID:???
>191
ジュドー(14歳)「俺はそんな老けちゃいない!」
ウッソ(13歳)「そうだそうだ!」

192 :通常の名無しさんの3倍:2006/12/15(金) 02:24:04 ID:???
>>191

本人達乙

193 :通常の名無しさんの3倍:2006/12/15(金) 11:16:18 ID:???
>>188
シーブックは自分もデート中だろ?
ガロード達以上に健全なデートだろ〜が。

194 :通常の名無しさんの3倍:2006/12/15(金) 11:40:13 ID:???
今年のイブこそ……と思いながらも十年の呪いでお預けを食らうシーブック。

195 :通常の名無しさんの3倍:2006/12/15(金) 11:45:58 ID:???
シーブック「じ、十年後にはきっとうまくやっているニダ」
トビア「なんですか、そのニダって」

196 :通常の名無しさんの3倍:2006/12/15(金) 14:01:23 ID:???
その10年後は永遠に来ないんですね

197 :通常の名無しさんの3倍:2006/12/15(金) 17:34:39 ID:???
コウ「もうクリスマスか……ようしシュウトとアルを誘って久々に模型屋に行ってみるか」
アル「え〜ゴメン!クリスマスはマリーメイヤとミネバにクリスマス会に来ないかって
   誘われてるんだ」
シュウト「僕も午前はセーラちゃんのケーキを食べて、午後はリリのお城のパーティーに呼ばれてるんだ」
コウ(´・ω・`)

198 :通常の名無しさんの3倍:2006/12/15(金) 18:46:53 ID:???
付き添いでジュドーが来ないか猛烈に期待されてたりして

199 :通常の名無しさんの3倍:2006/12/15(金) 21:26:34 ID:???
まあ、シーマさんに連れ去られて終了なんですけどね

200 :通常の名無しさんの3倍:2006/12/15(金) 23:07:18 ID:???
>197
アル、ドロシーはどうした。

201 :通常の名無しさんの3倍:2006/12/15(金) 23:18:01 ID:???
>198
多分リィナも呼ばれとるから行きそうではある

202 :通常の名無しさんの3倍:2006/12/15(金) 23:18:37 ID:???
( ゚д゚)


  ( ゚д゚ )

203 :通常の名無しさんの3倍:2006/12/15(金) 23:26:33 ID:???
唐突だがモノトーンハウス社のダリーは親戚ですか

204 :通常の名無しさんの3倍:2006/12/15(金) 23:29:10 ID:???
唐突だがモノトーンハウス社のダリーは親戚ですか

205 :通常の名無しさんの3倍:2006/12/15(金) 23:31:37 ID:???
連投スマソ…orz

206 :通常の名無しさんの3倍:2006/12/16(土) 00:30:34 ID:???
う〜ん、彼が乗ってたのは純正のGじゃないからなあ。
むしろジュドーやガロードのバイト先のチーフだったりしてw

207 :通常の名無しさんの3倍:2006/12/16(土) 16:17:20 ID:???
グレミー『リィナ、社交界デビューの第一歩です。しっかりやるのですよ』
リィナ『は……はい……』(ここには邪気が渦巻いている…… 大人の世界って、みんなこうなの……?)
シャア『ウホッいい幼女ハァハァ』


マシュマー「……このビデオをガンダム家に送り込めと」
ハマーン「うむ」 (これでジュドーが来てくれれば……)

マシュマー「ハマーン様、シャアがミンチになって発見されたそうです」
ハマーン「駄目だったか……」

208 :通常の名無しさんの3倍:2006/12/17(日) 13:31:45 ID:???
グレミーはいいのか…いやシャアの普段の行いのせいかな

今クリスマス関連でキンケドゥ決戦編を書いてるんだけど、ちょい聞きたいことが。
このスレのカロッゾはナディアに逃げられたんだっけ?それとも先立たれた?

209 :通常の名無しさんの3倍:2006/12/17(日) 13:36:47 ID:???
逃げられたでいいんじゃない?
もしくは別居中とか。
あるいは鉄仮面よりも恐ろしい存在として君臨しているとか。

210 :通常の名無しさんの3倍:2006/12/17(日) 13:48:45 ID:???
サンキュ。
影の女帝か。いいなそれ。
惹かれるけど出したら更にシーブックが存在感食われそうだ…どうしよう

211 :通常の名無しさんの3倍:2006/12/17(日) 20:26:41 ID:???
キンケドゥなら大丈夫

212 :通常の名無しさんの3倍:2006/12/17(日) 22:43:24 ID:???
シーブック「そもそもなんでカロッゾさんは鉄仮面をつけてるんですか?」
ドレル「母さんが(出て行った/死んだ/強過ぎた)から、自棄になったんだよ。『私は人間をやめるぞベラー!!』って」
シーブック「それは石仮面じゃないですか」

213 :通常の名無しさんの3倍:2006/12/17(日) 22:46:29 ID:???
>208
きっとグレミーはミンチを通り越して蒸発してるんだ

214 :通常の名無しさんの3倍:2006/12/18(月) 17:59:55 ID:???
シャアにロックオンされてる幼女ってどれくらいいんの?

215 :通常の名無しさんの3倍:2006/12/18(月) 20:41:00 ID:???
この兄弟世界のシャアは幼女よりもロランです

216 :通常の名無しさんの3倍:2006/12/18(月) 21:33:28 ID:???
いやまて。別腹だったらどうするんだ!

217 :通常の名無しさんの3倍:2006/12/18(月) 22:08:19 ID:???
シャアは
@ロランの手料理食べ放題
Aララァと霊界電話かけ放題
Bょぅι"ょとのクリスマスパーティー参加資格
この三択でも@ロランを取る

218 :通常の名無しさんの3倍:2006/12/18(月) 22:14:15 ID:???
さすがに…そのなかじゃAだと思うぞ?

まぁ近差だろうが

219 :通常の名無しさんの3倍:2006/12/18(月) 22:52:30 ID:???
子供の女キャラはキッカ、クム、リィナ、プル、プルツー、クェス、シャクティ、ティファ、マユ、ステラあたりか

220 :通常の名無しさんの3倍:2006/12/18(月) 23:08:43 ID:???
>219
ステラが入るならロザミィはどうなるってことになるじゃないか。
子供料金の女キャラなら、キッカ、クム、リィナ、プル、プルツー、ミネバ、シャクティ、マリーメイア、ドロシー(0080)とかだが。
…マユは歳いくつだ?

221 :通常の名無しさんの3倍:2006/12/18(月) 23:20:40 ID:???
>>214
されてない幼女数える方が難しいぐらい。



まぁ、幼女、褐色美人、お母さんっぽい人、アムロ、

で、腹四つってとこじゃない。

222 :通常の名無しさんの3倍:2006/12/18(月) 23:52:00 ID:???
ハマーン様やクェスの事例から考えると「14歳は射程範囲外」らしい

ララァは褐色美人・お母さん枠だったんだろう

223 :通常の名無しさんの3倍:2006/12/19(火) 01:46:19 ID:???
>219-220
初登場が全裸だったキキ、主役から影の薄いF91のリィズ、リマ(一緒に脱出した子)
Vのスージィ、ハイランド組のマルチナ(妹)ソフィアを忘れてる。
ZZにも単発キャラがいる。タイガーバームやコア3に。


224 :通常の名無しさんの3倍:2006/12/19(火) 01:53:13 ID:???
こっそりとリリとか黒リリとか言ってみる

225 :通常の名無しさんの3倍:2006/12/19(火) 02:01:35 ID:???
ナナイはお母さんでいいのか?

226 :通常の名無しさんの3倍:2006/12/19(火) 02:08:54 ID:???
>225
「お母さん」の域に足踏み入れてるけど、それで受け入れたらララァを否定することになってしまう。
ということで「有能な部下止まり」と思い込もうとしているシャア。

アムロ「いい加減に観念しろよ」

227 :通常の名無しさんの3倍:2006/12/19(火) 06:51:18 ID:???
>>220

あんなに育ちがいい娘なのに八歳…

犯罪だ

228 :通常の名無しさんの3倍:2006/12/20(水) 09:17:04 ID:???
>223
ルチーナだっけ? プルツーの友達になれそうだった少女。

229 :通常の名無しさんの3倍:2006/12/21(木) 00:11:31 ID:???
>>228
なれそうじゃないさ
あの二人は友達同士だったんだから…

230 :通常の名無しさんの3倍:2006/12/21(木) 01:54:34 ID:???
>229
うう、胸が…

プチ感動しつつ、ちょっと投下します。

231 :怪盗キンケドゥ・クリスマス決戦編 序の一:2006/12/21(木) 02:00:16 ID:???
夜の静寂に、サイレンが鳴り響く――

「カレン、サンダース! 部隊の展開を急げ! もうすぐ予告時間だ!」
『了解!』
「でも警部、本当に来るんですか? 今のご時世に『怪盗』なんて」
「気を抜くなミケル! 頭を切り替えろ、取り逃がすぞ!」
「は〜い」
「警部、来ました! 二時の方角! ……識別コード不明!」
「何っ!? 警察に公表されてないコードだと!?」
「どこかのジャンク屋が作ったんじゃないですか? ほら、あのゲゼみたいに」
「ミケル、お前の頭ん中はお花畑か? こんなスピードがジャンクの寄せ集めで出せるかよ!」
「す、すみませんエレドアさん」
「しかしなんだ、この音、どこかで聞いたんだ…どこかで…!」
『デカ長、視認できました! 映像送ります!』

サンダースから送られてきた映像。
白と黒の体躯。陸ガンより若干小型、特徴的な背部の十字ブースター。なにより目をひくのは、海賊が身に着けていたようなマントと――額のドクロ。

「か、海賊!?」
「CROSS-BONESとはよく言ったものだ…キンケドゥ=ナウ!
 陸ガン部隊、一斉射撃! 銃身が焼きつくまで撃ち続けろっ!」
『了解!』

だが陸ガンの銃弾は背部スラスターの加速にかわされ、当たってもマントに弾かれる。あっさりと骨ガンダムは屋敷に近づき…コクピットからパイロットが飛び出した。
青い髪。白い覆面。黒いノーマルスーツ。
パイロット――おそらく予告状を出した『怪盗』キンケドゥ=ナウその人であろう――は足元からアポジモーターの噴射光を出しつつ、警備員を蹴り飛ばしながら屋敷に入っていく。


232 :怪盗キンケドゥ・クリスマス決戦編 序の二:2006/12/21(木) 02:01:17 ID:???
「内部班! 奴は中に侵入した! 警察の威信にかけても宝石を死守しろ!」
『了解!』
「俺達は外だ! 誰一人中から出すなよ!」
『はっ!』
指令を出しつつ、シローは歯噛みした。予告を受けていながら、みすみす賊の侵入を許すとは。
そこに声をかけてくるのは屋敷の主人だ。
「どういうことかアマダ警部。絶対に安心、ではなかったのですか」
「は、すみません…」
「すみませんで済んだらあなたがたはいらないでしょう。全く、警察がこんなものと知っていれば、サーペントテールに頼むべきでしたな」
「お言葉ですけどねぇクリューガーさん? あの予告状は俺達の所にも来てんですよ。あんたが頼まなくたってこっちから来てたっての!」
「やめろエレドア! 口論してる場合じゃない!」
「…警部ったら相変わらずで」
「でしたらどうぞ、ご勝手に警備してください。私は中であれを守ります」
言い捨てて、肩を怒らせながら屋敷に入るクリューガー氏。
「だったら最初ッからそうしとけばいいじゃん」
「エレドアさん、今日は一段とささくれ立ってますよ。落ち着きましょうよ」
「お・ま・え・は、一応銃を撃ったからそんなこと言えるんだよ! 何だよ識別コード不明って! 馬鹿にしてんのか!?」
「エレドア、それは相手の方が上手だっただけだ。まさかあんなMSを持ち出してくるとは思わなかったんだから」
「そりゃ警部のミスですよ! 俺は…あの駆動音、どっかで聞いたと思ったんだ! そうだよ、サナリィのフォーミュラシリーズにそっくりなんだ!」
「何!?」
「それが分かりゃ、小型で高速で単独飛行するってところまで予想できたんですよ! なのに…くそっ、音は分かったのに!」
「……エレドア、気持ちは分かるが、もう過ぎたことだ」
シローが空を見れば、白黒ガンダムはどこかへ飛び去っていくところだ。オートでプログラムがしてあったのだろう。
あの速さには陸ガンではついていけない。空さえ飛べないのだから。
「俺達はあのパイロットを――キンケドゥを必ず捕まえるんだ! お前の耳が頼りだ、どこから出てくるか! サポート頼むぞ!」
「っ…了解!」

しかし、08署の面々がキンケドゥを捕らえることは出来なかった。
屋上から飛び立ったキンケドゥは、銃の狙いをつけようがないほど天高く飛び、そのまま行方をくらましてしまったのだ。
見事に宝石は盗まれていた。ついでに裏帳簿と見られる書類が屋敷に散乱していた。
クリューガー氏は呆けたように、キンケドゥが飛び去った空を見上げていた。

警察はキンケドゥを捕らえることは出来なかった。代わりにと言っては何だが、裏帳簿からクリューガー氏の裏金脱税その他が判明し、氏は書類送検された。


233 :怪盗キンケドゥ・クリスマス決戦編 序の三:2006/12/21(木) 02:02:25 ID:???
後日、08署にて、
「キンケドゥ、これを狙ってたんじゃ…」
「ミケル、冗談でもそれは言うな。こんな手段に出た以上、あいつも犯罪者なんだ。デカ長がいつも言っているだろう」
「あーサンダース巡査、テレビ消さないでくださいよ。せっかくワイドショーであの事件やってたのに」
「全くお前は…少しは警察の自覚を持て」

ワイドショーで義賊やら英雄やらと持ち上げられるキンケドゥ。
部下達のやりとりを聞き流しながら、シローは自分のデスクで、ぎりっと奥歯をかみ締めていた。

(キンケドゥ=ナウ――俺がこの手で!)




それが始まりだった。
あれから何度俺達は戦ったことか。今度こそ、今度こそと念じながら、いつもいつも裏をかかれ取り逃がしてしまう。
警察に内通者がいるのかと疑ったこともあった。新聞記者に弟の友人たちを疑われたこともあった。どれも違った。
だが、予感がある。
もうすぐ俺達の戦いが山を迎えるのだろう、と。

そのとき、俺は何を思う?

234 :怪盗キンケドゥ・クリスマス決戦編 序の四:2006/12/21(木) 02:04:01 ID:???

――怪盗キンケドゥ・クリスマス決戦編――

これは、譲れぬ目的を掲げ裏の世界に身を投じた、熱き少年達の物語である!




尚、番組の内容は予告と変更される場合がございます。ご了承下さい



235 :怪盗キンケドゥ・クリスマス決戦編 つぶやき:2006/12/21(木) 02:11:37 ID:???
今回はさわりだけです。
避難所で勇気付けてくださった方、ありがとうございます。なんだか書き進めていくうちにそういう事態にはならなくなったので、思い切ってこっちに投下してみることにしました。
それでもイエローゾーンには足突っ込んでるかも…
というわけなので、この話はパラレルです。気に入らない設定はスルーでお願いします。ホントお願いします。

236 :通常の名無しさんの3倍:2006/12/21(木) 02:21:13 ID:???
期待してます〜

237 :通常の名無しさんの3倍:2006/12/22(金) 00:20:59 ID:???
ガンガレ〜

238 :通常の名無しさんの3倍:2006/12/22(金) 07:30:22 ID:???
キンケドゥ来たか

以前からあるネタはあまり気にせず、自分色に染めてガンガン書いてくれ
こっちもパラレルだと思って読むから

239 :通常の名無しさんの3倍:2006/12/22(金) 11:47:31 ID:???
基本的なストーリー主軸って

ガンダムシリーズの主人公は全員兄弟しかないからな

240 :通常の名無しさんの3倍:2006/12/22(金) 16:11:06 ID:???
このスレには正史なんてないのだ

241 :通常の名無しさんの3倍:2006/12/22(金) 16:39:53 ID:???
>正史なんてない

ヾ▼д▼ノ<ということは私とローラが結ばれる未来があっても良いということだな!

242 :通常の名無しさんの3倍:2006/12/22(金) 16:50:04 ID:???
ララァ『……………………』

Σ▼д▼

;▼д▼ 「い、いやそのだな、決して私はララァのことを忘れたわけではなく
      そもそもララァがアムロの方ばかりに行って私に構ってくれないから」

ハマーン「なにを物陰でぶつぶつと一人言ばかり言っているか、シャア」

Σ▼д▼ 「アッー」



ロラン「ああ、また家の前にミンチが捨ててある…… もう慣れてきましたが、どう見ても猟奇殺人事件ですよねぇ、これって」

243 :通常の名無しさんの3倍:2006/12/23(土) 02:01:26 ID:???
>242
シャアw
しかし何ゆえ兄弟宅に捨てるのかハマーン様。やっぱりミンチ処理に慣れてるから?

皆様、ありがとうございます。それでは投下いきます。
無茶苦茶長いですが。

244 :怪盗キンケドゥ・クリスマス決戦編 一の一:2006/12/23(土) 02:02:38 ID:???


――十二月、某所――


「どうしてあなたがそっちに!?」
「私は私が主と定めた者のために働くのみだ」
「じゃあ、僕らを裏切るっていうんですか! カロッゾパンは、セシリーさんはどうするんです!」
「……グッドラック」

X2のバスターランチャーが火を噴いた、と見えた。
衝撃。コクピットの壁に体を激しくぶつけた。レッドランプが明滅。ゾンド・ゲーの腕が吹き飛んだと知る。
次いでもう一撃。回避行動。衝撃でコクピット天井にぶち当てられる。機体の両足が飛ばされたと知らされる。
そして自由落下。

(キンケドゥさん…!)

墜落。
その思惟の閃きを最後に、少年の意識は闇に落ちた。




245 :怪盗キンケドゥ・クリスマス決戦編 一の二:2006/12/23(土) 02:04:27 ID:???


――同時刻、カロッゾパン――


シャン、シャン、シャン…

窓の外から、鈴の音が響いてくる。
シーブックはカロッゾパンのカウンターで、ぼんやりと窓の外を見つめていた。椅子に腰掛け、カウンターに肘を立て、生気のない目を窓の外に向けている。
もう今年も十二月。ということはパン屋にとっては一番のかきいれ時のはずだ。去年のこの時期はひっきりなしに届くケーキ予約の対応に追われていた記憶がある。
なのに、今年は一向に予約が入ってこない。
(みんなキースの店に行っちまってるのかな)
そう思うが、すぐに打ち消す。確かに菓子パンに関してはライバル店のドンキーベーカリーに軍配が上がるが、カロッゾパンにもそれなりの固定客がついているはずだ。それだけの品質と信用はあると、シーブックは自負している。
客もいない、店長カロッゾは日昇町パン連盟定期会議とやらに出張中、セシリーは演劇部の何がしかで留守。
アンナマリーは親が倒れたとかで実家に帰っているし、ザビーネはここ数日姿を見せない。パンの修行と言って休んでいるのだ。本来ならこの時期に休むなどご法度だが、カロッゾはパンへの姿勢を高く買う漢である。ザビーネの情熱を評価し、休みを与えていた。
店には自分一人。過労を覚悟こそすれ、こんな状況は予想外だ。パンが売れないので追加のパンを焼くこともできない(売れ残ったら無駄になる)。
暇なのだ。

シャン、シャン、シャン…
ゴォォォォ……

「ふわぁぁ…」
大欠伸。
窓の外から涼やかな鈴の音。ストーブの炎の心地よい低音。絶妙なハーモニーが眠気を誘う。
初めは何とか耐えていたが、そのうち欠伸すら出なくなる。まぶたが重くなる。
シーブックはいつの間にか、まどろみの中に落ちていき…


246 :怪盗キンケドゥ・クリスマス決戦編 一の二:2006/12/23(土) 02:05:27 ID:???

――キンケドゥさん!


「トビアっ!?」
ニュータイプの能力が捉えた叫び。一気に眠気が吹き飛んだ。
慌てて携帯電話でトビアを呼び出してみる。
『電波の届かないところにいるか、電源が入っていません』
通じない。
シーブックは急いで外に飛び出した。どこからトビアが助けを求めたのかと、感覚を研ぎ澄まそうとするが上手くいかない。F91のバイオコンピューターの助けを借りていれば詳細なダウジングも可能なのだが…
「くそ、肝心なときに!」
自分の力に苛立ちを覚えるが、愚痴ったところで状況は変わらない。
とりあえず、妙なプレッシャーのある方向へと駆けていく。

ブロロロロロ……
シャン、シャン、シャン…

だが、それほどいかないうちに、プレッシャーは向こうからやってきた。
車のエンジン音が近づいてくる。悲鳴を上げているように思える。
それに被さって聞こえてくる鈴の音。本来ならクリスマスシーズンを代表する心地よい音色であるが、シーブックには世界を乱す物の怪のように感じられた。
思わず身構えるが、思い直して道路脇に退く。
いくら体を鍛えていようと、車の前に立ちふさがるような馬鹿な真似はしない。兄ドモンなら普通にやってそうだが。


247 :怪盗キンケドゥ・クリスマス決戦編 一の四:2006/12/23(土) 02:08:46 ID:???

ブロロロロロ…!
シャン、シャン、シャン…!

(――来る!)

「逃げるな貴様ら! 今日という今日は生活指導でギロチンの刑だ!!」
「おいジュドー! なんでファラ先生が外回りやってんだよ!」
「俺に聞くなよビーチャ!」
「性懲りもなく貴様らは白昼堂々とサボりおって! 私をまた漂流させる気かぁ!!」
「ちょっと、追いつかれちゃうよ! 何手ぇ抜いてンのさガロード!」」
「ふざけんなよエル、さっきからフルスロットルだっての! なんでファラ先生はトナカイソリでコイツに追いついてこれるんだ!?」
「なんとぉ――っ!?」

街中を爆走する一台の改造車と一台のトナカイソリ。
前を見ていなかったのか、影の薄さに気付かなかったのか、暴走車たちはシーブックに気付かず、猛スピードで走り去っていった。
呆然と見送るシーブック。
「何やってんだ、あいつらは…」

シャン、シャン、シャン、シャン、シャン、シャン……… ボンッ

最後に爆発らしき音が聞こえたような気がしたが…気のせいだろうと思う。
トナカイソリがこっそり地面から浮いてたようにも見えたが、目の錯覚だ。そう決めた。
ファラ先生が女性サンタのコスチュームをしていたなんて、幻覚でしかない。


プレッシャーはいつの間にか消えていた。
シーブックは正気に戻ると、携帯電話でもう一度トビアを呼び出してみる。
『電波の届かな』
やはり通じない。
嫌な感じがする。シーブックは携帯電話を握り締めた。

248 :怪盗キンケドゥ・クリスマス決戦編 一の五:2006/12/23(土) 02:09:50 ID:???
カロッゾパンに戻ると、セシリーが帰宅していた。
店を無人にしていたことに今更気付き、シーブックはしまったという顔をする。店に飛び込み、開口一番セシリーに謝ろうとしたが、彼女はそれを遮った。
「トビアの声、聞こえた?」
虚を突かれた思いがする。しかし考えてみれば、セシリーもニュータイプ、それも自分より物を感じる力は強い。あの声が聞こえていてもおかしくないのだ。
「ああ、聞こえたよ。電話してみたけど、通じない」
「やっぱり…」
返事は暗い。セシリーも電話してみたのだろう。
不安なのだ。それはシーブックも同じである。
トビアはあれで、弟たちと同じくらいタフだ。その彼があれほどの叫びを発する窮地とは何なのか。
「仲間に連絡してみる。キッドならトビアの足跡も掴んでいるかもしれない」
「そうね、彼なら…」
ぽつりと呟くと、セシリーは顔を上げた。二つの瞳が真っ直ぐにシーブックを射抜く。
恐ろしいほどに真面目な目線。こんなときに不謹慎だったが、シーブックは自分の心臓が高鳴るのを自覚した。やはり自分は彼女に惚れているのだな、と漠然と思う。
「ねえ、シーブック」
「な、何?」
「いつまで盗賊を続けるの?」

世界が止まったような気がした。

シーブックは、決めていたつもりだった。
法の外の世界に生きるのはリィズを救うまで、と決めていた。
だがキンケドゥとして活動し始めて、世の中の裏には表には出てこない悪があると知った。
身近な例で言えば、変態そのいちことグエン卿。彼のロラン熱の暴走を影で食い止めた回数はカウントする気にもならない。
世直しを気取る気は毛頭ない。だが、知ってしまったら見過ごせない。
これは正義感というものなのだろうか、と頭の片隅で思いながら、シーブックは口を開く。

「……リィズを救うまでは」


セシリーは少し困ったような顔をして、いつもの表情に戻った。
シーブックはちょっと苦笑いをして、キッドへのメールを送信する。
互いの真意を悟らぬまま、二人はいつもの雰囲気に戻っていった。


窓の外には雪が舞い降りていた。
初雪である。

249 :怪盗キンケドゥ・クリスマス決戦編 二の一:2006/12/23(土) 02:11:04 ID:???
雪は積もるほど大きなものではなかった。はらはらと舞い降りては、触れるたび溶けて消えていく。
それでも、闇夜を硝子色の欠片が舞う光景は美しかった。
……もっとも、帰路を急ぐシーブックに、そんなことを感じている余裕はない。

ゾンド・ゲーに加え、X2もなくなっている――

それをキッドから聞いたときは、思わず「なんとぉ――!?」と叫んでしまった。
確かにザビーネからは『しばらく店に出られない』と連絡を受けてはいた。理由は『黒パンの修行のため諸国を周る』というもの。
だが、ならば何故X2を持ち出す必要があるのか。
表の生活であれば、ベルガ・ギロスで十分である。というかX2を使っては足がつく。

トビアとザビーネに一体何があったのか。
ザビーネにも電話をかけてみたが、やはり通じなかった。
二つの機体の反応は既にロストしている。手がかりはない。
キッドも珍しく焦ったようで、全力で探すと言っていたが……

250 :怪盗キンケドゥ・クリスマス決戦編 二の二:2006/12/23(土) 02:12:19 ID:???
「ただいま」
「おかえりシーブック。脈拍が通常より32.75%速くなっているぞ。どうした」
「な、なんでもないよ…」
「なんでもないと言う時ほど何かあることはない。気になることがあるなら相談することだ」
「ン… ありがとう。でも本当になんでもないんだ」
そう言って、キャプテンに笑顔を見せる。この程度で誤魔化せるものではないと分かっていたが、キャプテンはそれ以上追及しなかった。
純粋に心配してくれたのだろう。それが今のシーブックには辛い。
家族への秘密とは、ここまで神経をすり減らすものだったろうか。今までが上手くいっていたせいで、自分達の活動が綱渡りであると忘れていたのか。
疲れた表情で、シーブックは家に入る。玄関は暗い。ドアの向こうから、光と喧騒が洩れてくる。
ふと、自分が別の世界に取り残されているような気がした。急に冬の寒気を自覚したか、震えが来る。
そこに――
『シーブック兄ちゃん、おかえりー』
ボーイソプラノのユニゾンが響いた。
ドアを開けて、アルとシュウトが出てくる。屈託のない笑顔だった。居間の光が玄関に差し込んでくる。
「……ただいま、アル、シュウト」
シーブックは、微笑んだ。

251 :怪盗キンケドゥ・クリスマス決戦編 二の三:2006/12/23(土) 02:13:20 ID:???
『今日の午後から降り始めた雪は、明日には降り止むでしょう』
「なーんだ、まだ積もらないんだ。雪球戦争ごっこしようって約束してきたのに」
「僕も雪ウサギ作ろうってセーラちゃんと約束してきたのに」
「まあまあ。これから寒くなりますから、近いうちに遊べますよ」
ロランのなだめる声が聞こえてくる。年少組二人はロランの手伝いをしていたようだ。感心しつつ、シーブックはパンをテーブルに置く。
「ロラン、うちのパンの余り置いとくぜ」
「いつもありがとう、シーブック」
鍋に向かっていたロランが振り返って微笑む。何気ないいつもの仕草だが、シーブックは何か救われる思いがした。
「うわあ、今日はたくさんあるね」
早速アルがパン袋を覗き込んでいた。僕も僕も、とシュウトも袋を覗き込む。
「お夜食に出来ますね。今日はアムロ兄さんもシロー兄さんも夜勤ですから」
「兄さんたちいないのか。ドモン兄さんはファイトシーズンだし… じゃあ僕らが最年長? …あ、コウ兄さんがいたか」
「シーブック、酷いですよ。いくら兄さんの影が薄いからって」
ロランが少し眉をひそめる。確かに、とシーブックは頭を掻いた。地味で存在感が薄いのを気にしているのは自分も同じだ。
「ところで、どうしたんです、こんなたくさん。カロッゾさんがサービスしてくれたんですか?」
「違うよ、今日はお客さんが全然来なくってさ。そろそろかきいれ時だってのに」
「え、カロッゾパンもそうなんですか!?」
ロランがきょとんとした顔をする。シーブックは目を丸くした。
「カロッゾパンも、って、まさかドンキーも?」
「ええ、キースが愚痴ってるんですよ。カロッゾパンにお客さんが流れたんじゃないかって疑ってましたし」
「俺はドンキーを疑ってたんだけど…」
この辺でのパンの需要は、ドンキーとカロッゾパンがほぼ二分している。そのどちらにも客が来ていないということは、クロスボーン・パンガードが巻き返しているのか、あるいはスーパー等の業者パンに流れているのか。
「あ、そういえばセーラちゃんが言ってたんだけど」
シュウトが口を挟む。いつの間にやらクロワッサンを両手に二つずつ確保している。
「スーパーですごく安いスポンジケーキが売られてるんだって」
「むぐむぐ…ドロシーも言ってたよ、それ。今年はスポンジケーキが安いから、パン屋で買うより自作するって…モグモグ」
コッペパンに食いつきながらアルが言う。
「スポンジケーキ?」
「七号サイズで…モグモグ…99円だって」
「なんとー!? 価格破壊だぞ、それじゃ! メーカーはどこだ!?」
「モグ…っと… なんだっけ、シュウト」
「えーと、『ジュピター』だよ、確か」
「あ、そうだ。それ!」
シーブックとロランは顔を見合わせた。
ジュピターとは、最近日昇町に進出してきたコロニーの製パン企業である。薄利多売をモットーに、今日もスーパーやコンビニにパンを展開しているはずだ。その安さと品質は上陸前から噂になっていたほどで、主婦や一人暮らしの学生などは嬉しい悲鳴を上げている。
兄弟家ではシーブックやロランがパンを調達してくるので、わざわざパンを買うことはほとんどない。そのため印象が薄かったのだが…

252 :怪盗キンケドゥ・クリスマス決戦編 二の四:2006/12/23(土) 02:14:39 ID:???
ジュピターの破格の安さは夕食時にも話題になった。
「そうなんだよな。普通の企業であれだけやられちゃ、ファーストフードの立つ瀬がないよ。ヘンケン店長も焦っちまって、『こうなればミンチ道を極める!』とか言ってさ」
「ティファもしょんぼりしてたよ。お客さんが全然来ないって。そうか、ジュピターのせいでティファが…!」
「でも安いっていいことじゃないの? シャクティはさ、大喜びでジュピターのパンを買い込んでるよ。これで年が越せるって」
「そういや大学の購買にもやたら安いパンが並んでるんだよな。生協よりも安いなんて、気味悪くて買ったことないけど」
「コウ兄さんの判断はおそらく正しい。過度の値下げには裏があると見るべきだ。表だけを見て油断すれば、死ぬぞ」
「死ぬなんてそんな大げさな。だって、たかがパンでしょ?」
その一言が始まりだった。
『キラァァァ!!』
十七歳トリオ(シーブック、カミーユ、ロラン)の怒声が食卓に響く。
「な、何、兄さんたち」
「たかがパンと馬鹿にするなッ! 職人がどれほど魂を込めて焼いているか考えたことがあるのかお前はッ!!」
「で、でも、死ぬなんてこと」
「食料は力だ! 食料はこの世界を支えているものなんだ! それを、そうも見下すのは、酷いことなんだよッ!!」
「そ、そこまで!?」
「誰が好き好んで食糧危機を起こすものか!」
「考えてみろ、ウチの食卓事情はほぼロランが握っている! 例えばロランが食事に手を抜いたらウチはどうなると思う!」
「けしからーん! 考えただけでおぞましい! 何のために小生がこうして毎日ローラの料理を食べに来ていると思っている!」
「いつの間に来てんだよアンタ! つーかキラ兄の分を取るな!」
「ほう、食のなんたるかも分からない兄を庇うというか少年!」
「キラ兄はどーでもいいが、回りまわって俺が被害に遭うんだよ!」
「心配いりません。食事を大事にしない人とは、僕は誰とでも、たとえ兄弟とでも戦います! 今晩はキラはご飯抜きです」
「ええーっ!?」
「よし、ならギンガナムさん、思う存分やってくれ。むしろ、やれ!」
「おお、少年から正式な許可が出るとは! 我が世の春が来たぁ!!」
「そんじゃ兄貴の玉子焼きもーらいっ」
「俺もドサクサに唐揚げゲット!」
あっという間にキラの夕食がなくなっていく。
「言っておくがキラ! 俺の持ってきたパンで空腹を満たそうとは思うなよ! パンを馬鹿にする奴はパンに泣け!」
「うあ゛ぁあ ・゚・(´Д⊂ヽ・゚・ あ゛ぁあぁ゛ああぁぁうあ゛ぁあ゛ぁぁ」
「お、おいシーブック、それにカミーユもロランも、その辺にしとけよ。キラだって悪気があったわけじゃ」
「それじゃあコウ兄さんも食事抜きでいいんですね?」
「……ゴメンナサイ」
「うあ゛ぁあ ・゚・(´Д⊂ヽ・゚・ あ゛ぁあぁ゛ああぁぁうあ゛ぁあ゛ぁぁ」
と兄が泣いている隣で、年少組はと言えば、
「ウッソ兄ちゃん、いいの?」
「いいの。食べ物に感謝の心を忘れた罰だよ。シャクティがどれだけ苦労してるか」
「でも可哀想だよ、キラ兄ちゃん。ヒイロ兄ちゃんにツッコミ入れただけなのに」
アルが同情の目をキラに向けていると、おもむろにシュウトが箸を動かし始めた。
「どうしたの、シュウト」
「キャプテンにご飯あげてくるんだ」
と言いつつ、ご飯が半分残った茶碗に自分の玉子焼きと唐揚げを一つずつ乗せ、最後にほうれん草のおひたしを添える。
「それ、シュウトの分のご飯じゃないか。第一キャプテンはご飯なんて…」
「僕はさっきクロワッサンもらったから、大丈夫だよ」
「シュウト、僕の玉子焼きもあげる。僕もコッペパンもらったし」
「ありがと、アル兄ちゃん」
一通り確保したシュウトは、こっそりと席を立ち、部屋を出て行った。
なんとなく弟達の目的が分かったウッソは、甘いと叱るべきか優しいと褒めるべきかを迷って、結局何も言わなかった。


自分の部屋に戻ったキラは、涙ながらに弟達の心を噛み締めることになる。
「兄さん、いっつもギンガナムさんに朝食取られてるのに、どうして食べ物を粗末に考えるのさ」
「粗末に考えたことなんてないよ… ただパンで死ぬなんて大げさだって思っただけで…」
「……兄さん、シャクティの食料事情知ってるでしょ? 品質って凄く問題になるんだよ?」

253 :怪盗キンケドゥ・クリスマス決戦編 二の五:2006/12/23(土) 02:18:44 ID:???
その頃シャクティは、山ほど買い込んだジュピター製のパンを風呂敷に包んで背負い込み、帰路を急いでいた。
各コンビニ、スーパー、個人商店を廻り、最も安いパターンで買ったのだ。久しぶりに達成感がある。
詰め込みすぎたせいで、バランスを崩せば一斉にパンが風呂敷からはじけ飛ぶこと請け合いだが、家につくまでの辛抱だ。
今日の食事は豪勢…とにやけながら、雪の夜道を歩いていると…

「う…うぅ…」

道の脇からうめき声が聞こえてきた。ふとシャクティは足を止め、声の方角を見る。
金髪の少年がズタボロになって倒れていた。声さえなければゴミと勘違いして素通りしていたところだ。
駆け寄ってみる。傷だらけだ。体も冷えている。
家に連れて行こうとして、自分が大荷物を抱えていることに気がついた。二つも荷物を担ぐことは出来ない。
五秒ほど迷って、シャクティは自分の家へと駆け出した。

十分後、シャクティは手ぶらになって引き返してきた。少年を背負い、再び夜道を駆ける。
日々の労働と祈りとで、割と力持ちなシャクティでも、濡れた人間は重かった。
ウッソや彼の兄弟に応援を頼んだ方がよかったか、と今更思うが、これ以上この少年を置いておくと冗談抜きでえらいことになりそうで…

「おや、シャクティじゃないか」

そこにかかったのは、シャクティもよく知っている声だった。

254 :怪盗キンケドゥ・クリスマス決戦編 三の一:2006/12/23(土) 02:21:38 ID:???
一騒動が終わったあと、シーブックはヒイロに呼び出された。
何気なくついていくと、地下室に通された。上の部屋とは違い、まっさらな四角い部屋だ。白い壁がなんとなく圧迫感を感じさせる。暖房も何もないために凍えそうだ。
「こ、こんなところがあるなんて聞いたことないんだけど」
「俺が極秘で作った」
「なんとー!?」
「火消しは表だけの活動ではないからな」
言って、ヒイロは床に座るとノートパソコンを広げる。
「ヒイロ、さ、寒くないのか?」
「問題ない」
「いや問題とかそういうわけじゃなくて」
「余計な物資は盗撮・盗聴の隙を与える。問題ない、用事は一つだけだ」
言いながらヒイロはノートパソコンを起動させた。寒いのを我慢して、シーブックも画面を覗き込む。
外国語だらけの画面だった。どこかのホームページのようだが…
「ジュピターのホームページだ」
「ジュピターの!?」
「大々的に進出してきて、今はパン市場の六割を独占している」
「そ、そんなのいいのかよ!?」
「さらに問題なのは次だ」
ヒイロがキーボードを叩く。外国語の画面が閉じ、ファイルが次々に展開され、数値とグラフがびっしりと表示された。
「これは…株…じゃないな、物価か?」
「正解だ」
答えながらもヒイロの手は休まない。グラフがアップになり、文字も書き込まれていく。
『パン業界の物価変動』『ファーストフードの物価変動』……
「こ、これは…」
ヒイロがピックアップしていくグラフは、全て一つの特徴を持っていた。
ある時期を境に、下降しているのだ。上がることなく、下がり続けている。
『ジュピター日本進出』
境には、そう注がつけられていた。
「これ、デフレーションってやつだろ?」
「外国産業が入ってくれば、価格を廻って争うことはよくあることだ。俺はそれを正しいとも間違っているとも言うつもりはない。だがこれは…」
「ああ、異常だ」
シーブックはうなずく。
パン職人にとって、腕は無論大事だが、素材も大事だ。素材の味を引き出す、とは良い料理人によく言われることだが、どうしようもないクズ食材、手抜き食材では、並のパンは作れても優秀なパンは作れない。
値段が下がっては素材の質にまで影響が出てしまう。パン職人にとって、質は勝負のポイントだ。決して下げてはいけないのだ。だが…
(質の違いをカバーするほどの低価格で、パン屋の客までも取り込むなんて…!)
パンで勝負されるなら望む所だ。だがこんな形で客を取られては、納得がいくはずもない。
アル達の話を思い出す。大型スポンジケーキ一個99円。ありえない値段だ。採算が取れるわけがない。
まともなパン業者であれば、だが。

255 :怪盗キンケドゥ・クリスマス決戦編 三の二:2006/12/23(土) 02:22:28 ID:???
「ヒイロ、ジュピターの噂とか、あるのか」
「悪い噂だ。ミミズの肉を使っている、クズ食材を高級と偽っている、職人が無免許…」
「……都市伝説っぽいのはいいからさ」
「なら他には、パンに有害物質が含まれている、と」
「なんとー!?」
ヒイロがまたも操作する。今度は表が浮き上がってきた。
『強化人間の食事アレルギー』
卵、牛乳、魚、肉…強化人間でなくともお馴染みのアレルギー食材が書かれている中、一つ異質なものがあった。
『ジュピター製のパン』
シーブックは半ば呆れた。
「なんで特定出来てるのに誰も追及しないんだ?」
「第一に証拠がない。第二に自分が強化人間だと名乗り出る人間は少ない。第三に、追求しようとすれば潰される」
今度こそシーブックは口をあんぐりと開けた。もうこの部屋の冷気など意識していない。
「……証拠がないなんて言って。三つ目の理由で決定的じゃないか」
「そうだ。だから裏で火消しが動く」
言ってヒイロはノートパソコンの電源を切った。
「シーブック兄さん、カロッゾパンまでジュピターの戦略に付き合おうとは思わないでくれ。下手をすれば、火消しが突き止める前に店が破産しかねない」
「……ヒイロ、お前、まさかそれに参加しようとか思ってないよな?」
「任務なら遂行する。違うのならやらない。それだけだ」
「…………」

火消し(プリベンター)が実際にどういう活動をしているのか、シーブックはよく知らない。普段のヒイロを見ていれば、何をしても無事に帰ってくるとは思うが…

「任務でも無理はするなよ」
「それは兄さんからの任務か?」
「……ああ」
「了解」

任務に無理をするな、という任務。矛盾している気がするが、これ以上に(ヒイロに対して)強制力のある言い方をシーブックは知らない。
シロー兄さんならもっと上手く言うんだろうな、と思いながら、地下室を後にする。


256 :怪盗キンケドゥ・クリスマス決戦編 三の三:2006/12/23(土) 02:23:22 ID:???
ヒイロの部屋から出ると、ちょうどシローが帰宅したところだった。カバンをロランに預けている。
おかえり、と言おうとして、シーブックは見覚えのある顔がソファに寝ているのに気付いた。
「トビアっ!?」
弾かれたようにシローとロランが振り向く。だがシーブックは構わずトビアに駆け寄った。
手が冷たい。傷だらけで、服も髪もボロボロだ。
「シーブック、知り合いか!?」
「クラブの後輩だよ!」
答えながらシーブックはトビアを揺さぶる。
「おい、おいトビア! しっかりしろ!」
「し、シーブック、今は寝かせておいてあげないと!」
「あ、ああ…」
ロランに言われて慌てていたことに気付き、シーブックは手を放す。それでなのか、トビアがうっすらと目を開けた。
「トビア!」
はっとして、シーブックが呼びかける。目の前の人間を見とめ、トビアは口を動かした。

「キ…」

ガッと音を立て、再びシーブックはトビアをつかみ揺さぶった。
「トビア! 俺だ!  シ ー ブ ッ ク だ!」
「え…」
「シーブックだよ! 分かるか、俺の言ってることが!」
「…………」
トビアの顔に理解の色が広がる。ああ、そうか、とでも言いたげにうなずくと、今度ははっきり言葉を紡いだ。
「シーブック=アノーさん…」
「ああ、そうだ。俺はシーブックだ」
シーブックはほっと一息つく。見ていたシローもロランも安堵の表情を浮かべていた。シーブックとは意味の違う安堵であるが。

257 :怪盗キンケドゥ・クリスマス決戦編 三の四:2006/12/23(土) 02:24:29 ID:???
事情を聞くと、どうやらトビアはシャクティに拾われたらしい。シャクティがトビアを重そうに背負っているのをシローが見つけ、シャクティはそのまま帰してトビアを背負ってきた、ということだ。
「こんなになって、一体どうしたんだ?」
シローが聞くと、トビアはちらりとシーブックを見、それからシローに視線を戻した。
「グライダーの事故で… 飛びすぎて、空中分解して」
『げっ!』
期せずしてシローとシーブックのリアクションがハモった。
「よ、よく生きてたな、君…」
「通販で『セーフティーシャッター』っていうのを買ったんですよ。どんな窮地からも生還できるっていう…」
「ああ、キラやシンが使ってるアレか。通販なんてしてるのか…今度購入申請してみるかな」
「兄さん、陸ガン全部にセーフティーシャッターつけるの?」
「シローさん、ぶっちゃけミンチの方が痛みも復活時間もリーズナブルですよ。もうこんなの使いません」
「お前ミンチになったことあったっけ?」
「……ないです。ごめんなさい」
そんなこんなで、一度復活すれば後は早かった。ロランによる傷の手当てが済むと、いつものように腕白な笑顔を見せ、
「お世話になりました! さよなら!」
「ああ、気をつけて帰れよ!」
滞在時間三十分弱。トビアは帰っていったのである。

258 :怪盗キンケドゥ・クリスマス決戦編 三の五:2006/12/23(土) 02:28:14 ID:???
トビアを見送った後。
「……シーブック、ちょっと来い」
シローに真剣な顔で言われ、シーブックはぎくりとする。まさかさっきの「キ…」でばれたのだろうか。言われるがまま、自分達の部屋へ入る。
シローとシーブックは相部屋である。警察と泥棒が同じ家の同じ部屋で生活しているというのも奇妙な話だ。
コートを脱ぐと、シローは床に正座した。
「シーブック」
「は、はい」
探られて痛い腹を持つシーブックは、緊張した面持ちでシローの真向かいに正座した。
「お前、キンケドゥとつながっているのか?」
直球だった。
さすがに面食らったシーブック。青緑の瞳を真ん丸にして一瞬言葉に詰まるが、頭を切り替える。
「ど、どうしてそうなるんだよ!?」
「俺だって弟を疑いたくない!」
大声を張り上げるシロー。握り締めた拳が震えている。それを見てシーブックは罪悪感に駆られるが、ここで認めるわけにはいかない。
「警察にな… 匿名で情報がリークされてきたんだ… カロッゾパンは怪盗キンケドゥの隠れ蓑だって…」
「はあ!?」
本気でシーブックは驚いた。
カロッゾパンの面々がキンケドゥに関わっているのは確かだ。セシリーもカロッゾもキンケドゥの正体を知りながら黙秘しているし、ザビーネに至っては実行犯である。
だがカロッゾパンを隠れ蓑にする? それは違う、とシーブックは言い切る。
隠れ蓑にしているのは、シドの骨董屋だ。
「なんでカロッゾパンがキンケドゥと関係あるんだよ!? シロー兄さんはセシリーが泥棒だって言ってるのか!?」
関係ない、というのは嘘だ。だがシーブックには、セシリーには汚れて欲しくないという意識がある。だから盗みに関してセシリーに協力を頼んだことはない。
「そうじゃない。彼女は何も知らないかもしれないし、カロッゾさんもいい人だ。うちもお世話になっているしな」
「だったらどうしてそんなガセネタを!」
「ああ…すまん」
あっさり謝るシロー。
シローに確たる証拠などなかった。カロッゾパンの面々を疑いたくないし、何より自分の弟が泥棒、自分の宿敵だとは思いたくなかった。だから直球でぶつけてみたし、予想通り弟は直球で返してきた。
やはりシーブックは違うのだ、と思う。
対してシーブックは、罪悪感に胸をわしづかみにされていた。自分の行動の責任を負う事は覚悟していたつもりだったが、近しい人や仲間が疑われるのは、自分が疑われることより辛い。
「悪かったな、シーブック。確認したかっただけなんだ」
そう言って立ち上がるシロー。その顔には先程までの険しさはなく、本当に申し訳ないと言わんばかりのものだった。
「……兄さんのせいじゃないよ」
シーブックは笑って見せた。笑顔がぎこちなくなったのは仕方ないと思う。それが一層、シローに弟の無罪を信じさせた。無理をしている、と取られたのだ。
確かにシーブックは無理をしていた。シローが信じるのとは別の意味で。

259 :怪盗キンケドゥ・クリスマス決戦編 四の一:2006/12/23(土) 02:29:44 ID:???
次の日。
予報通り、雪はやんでいた。しかし空は灰色の雲に覆われたままである。
『今日は一日曇りとなるでしょう』
天気予報のキャスターは、相変わらずの笑顔を貼り付けていた。

「やだねぇ、ただでさえ日が落ちるのが早いのに」
「雪のない冬なんて、クリープを入れないコーヒーみたいなもんだよな」
TVの天気予報を見て、ジュドーとガロードが愚痴る。
「ガロード、表現が古いぞ」
とツッコミながら、アムロが新聞を読んでいる。他、ヒイロは既に火消しのバイトで家を出ており、ロランとシーブック以外の兄弟は起きていない。
「あれ、二人とも、今日は早いですね。兄さんは嬉しいですよ」
「へへへ、まーね」
「俺達だって早起きするときもあるんだよ、ロラン兄」
二人にすれば、ファラ先生がメチャメチャ怖かったから、などとは言えるはずもない。
しかし昨日の騒動を知っている人間が一人、ここにいるのである。
「なんだ、ファラ先生に絞られたのか?」
シーブックが何気なく言うと、二人はそろって顔を引きつらせた。
(ホントこいつら分かりやすいな…)

260 :怪盗キンケドゥ・クリスマス決戦編 四の二:2006/12/23(土) 02:30:36 ID:???
「なんで兄貴が知ってるんだよ!?」
「なんでって、昨日俺の目の前を爆走してったじゃないか。改造車とトナカイソリで」
「見てたんなら助けてくれたってさぁ!」
「俺らサンタのファラ先生にギロチンやられたんだぜ!? トラウマにもなるっての!」
シーブックの脳裏に、サンタコスチューム(ミニスカート仕様)のファラ先生がギロチン(いわゆる延髄切り)をしている光景が浮かぶ。
必死に頭の奥に追いやった記憶である。
「うわあああ! サンタファラなんて、せっかく忘れてたのに!」
「そうか? なかなか可愛いじゃないか」
にこやかなアムロの言葉に、朝の空気が凍りつく。
(アムロ兄、本気で言ってんの!?)
(兄貴…エロ大名とは思っていたけど、ここまでとは…)
(絶対ウッソはアムロ兄さんの背中を見て育ってるよ…)
などとやっていると、窓の外から、

シャン、シャン、シャン…

『げぇっ!! ファラ!!』
見事に二人は体を震わせ、我先にと朝食にとりかかる。
「あれはクリスマスの鈴の音じゃないんですか?」
「そうと分かっててもダメなんだよっ! 鈴の音って時点でアウト!」
「情けないぞぉジュドー=アーシタ! 女に怯えるとはなぁ!」
『だったらアンタも一度ギロチンにかかってみろや!!』

やはりいたギンガナムを、二人は外へ放り出す。
ちょうどそこにファラのトナカイソリが走ってきて、見事に跳ね飛ばしていたようだが、シーブックは何も見なかったことにした。
というかサンタファラの記憶は封印したい。

兄弟家の朝は今日も平穏であった。

261 :怪盗キンケドゥ・クリスマス決戦編 四の三:2006/12/23(土) 02:31:53 ID:???
怪盗キンケドゥ本部(即ちシドの骨董屋地下)では、盗賊たちが集まっていた。集合をかけたのはトビアである。
キンケドゥ=シーブック、トビア、ウモン、キッド、シド。メンバーが一人いないだけで随分寂しく思えるものだ。
「二人の反応の記録を辿ってみたんだが…」
キッドがディスプレイの表示を切り替える。キンケドゥは昨夜のヒイロを思い出した。
「昨日の17時02分にゾンドとX2が起動、反応ロストが16分。場所はジュピター日本支部近く…随分遠くまで行ったもんじゃの」
「トビア、一体何があったんだ?」
「…………」
トビアはうつむき、震えていた。しかし意を決したように顔を上げると、一気に昨日の顛末をしゃべりだした。


ジュピターを調べよう。そう言い出したのはザビーネだった。
全員に話してから動こうとトビアは言ったのだが、ザビーネは聞かなかった。聞かないだけでなく、
『君はキンケドゥの指示がなければ動けないのかね? それでは奴にベルナデットを取られてしまうぞ』
ベルナデットを持ち出され、トビアは完全に頭に血が上ってしまった。
彼女がキンケドゥに好意を持っていることは、トビアも知っている。彼女にいいところを見せたいという下心があったのだろう、トビアはゾンド・ゲーで出た。ジュピター日本支部に行くためである。
だが、もう少しで着くというところで、迎撃部隊と鉢合わせしてしまう。
まるで待ち伏せしていたとしか思えないタイミングだった。バタラがわらわらと出てきた。
動転しながら、それでもショットランサーを撃っていた。ここで逃げてはベルナデットに笑われる、と半ば脅迫じみた思考をしていた。
そこに、さらに熱線が飛んできたのだ。見ればザビーネがバスターランチャーを構え、自分に狙いをつけていた。

「ザビーネさん!? どうして!?」
「単細胞はいい加減に直すべきだな、トビア君」
「どうしてあなたがそっちに!?」
「私は私が主と定めた者のために働くのみだ」
「じゃあ、僕らを裏切るっていうんですか! カロッゾパンは、セシリーさんはどうするんです!」
「……グッドラック」

そして――ゾンド・ゲーは破壊された。

262 :怪盗キンケドゥ・クリスマス決戦編 四の四:2006/12/23(土) 02:33:14 ID:???
「セーフティーシャッターがなければ墜落の衝撃で即ミンチでした。僕はあれのおかげで脱出できて、シャクティさんに拾われたんです」
トビアの話が終わると、沈黙が降りた。
ザビーネがX2を持ってジュピターに寝返ったのだ。そのダメージは、物資・人材・精神、全てにおいて計り知れない。
中でもキンケドゥの受けた精神ダメージは大きかった。
「何故だ、ザビーネ…あんたはパンの道を極めるんじゃなかったのか」
呆然と呟く。
兄弟子であり、仲間であり、ライバルであった男が、業者に入るなどとは信じられなかった。
しかし、ならばトビアの負った傷は何だというのだ。昨日の姿は。
X2がここにないのは何故だ。
「しばらく俺たち、動かない方がいいな」
キッドが言う。引き続きキーボードを叩いており、その表情は陰になって見えなかったが、声のトーンから十分に類推できた。
「ああ。ザビーネのこともあるが、昨日警察に匿名のリークがあった。カロッゾパンが俺達の隠れ蓑だって、な」
「カロッゾパンが? どうして」
「普通に考えりゃ、X2使ってるのがザビーネだってジュピターにばれたんだしな。あいつが何にも言ってなくても、カロッゾパンが関係あるかもって思うだろ」
「じゃあ、リークしたのはジュピターってことですか?」
「確定じゃないけどな。怪しいってだけで」
厄介なことになった。全員の思いはそれだ。何のためにザビーネが裏切ったのか、そんなことを考える余裕はない。
キンケドゥは溜息を一つついた。
「怪盗キンケドゥ、活動休止だ。ここに集まることもしない方がいい。いつでも証拠になり得るものは処分できるようにしとかないとな。…が、シド爺さん、情報収集は引き続き頼む」
「キンケドゥ…」
「俺はリィズを助けるまでは、キンケドゥでいなければ…」
言いかけて、気がついた。
リィズを助ける。これはシーブックの目的である。それに仲間を巻き込んではいけない。あくまでこれは自分の目的で、皆は善意で協力してくれているだけなのだから…
「よし、了解じゃ。任せておけ」
キンケドゥの思考を遮るように、シドが頷いた。
目を丸くするキンケドゥ。シドはにやりと笑っている。
「ま、情報戦なら俺だってちょっとしたもんだしな。俺も手伝うぜ、爺さん」
努めて明るく、キッドが言う。キーボードを叩く手は休めない。
「では、ほとぼりが冷めたら活動再開じゃな。それまでにザビーネを懲らしめておかんと」
からからから、とウモンが笑う。
「そうですね。僕も一発くらい殴り返したいですし」
いつもの元気さで、トビアも言う。
「…………いいのか、みんな?」
問いかけて、慌てて言い直す。
「いや、頼んだのは俺だし、嬉しいんだが…表の生活のこともあるし、これは元はといえば俺の…」
「水臭いぜ、シーブック」
キッドはキンケドゥを『シーブック』と呼んだ。キーボードを叩き続けており、やはり表情は分からない。
「ここで抜けるような覚悟で盗賊しちゃいないって。俺らにだってそれなりの目的がある。それに俺らが抜けたら、お前はどうするんだよ。一人でリィズちゃんを助けられるか?」
「…………」
言葉に詰まるキンケドゥ。
カシャッ、と最後のキーを叩き、キッドは振り向いた。紛れもなく笑顔で。
「気にすんなよ。仲間だろ?」
その言葉に、トビアら三人も笑顔で頷いた。

263 :怪盗キンケドゥ・クリスマス決戦編 四の五:2006/12/23(土) 02:34:20 ID:???
シドの骨董屋からの帰り道。バス停までの短い道のりを、シーブックとトビアは一緒に歩いていた。
「ごめんなさい、キ…シーブックさん」
トビアが謝ってきた。何のことかはすぐにピンと来た。
「やっちまったのは仕方ない。これから、動くときはまず全員に宣言すること。いいな」
「はい」
「それと、俺はセシリー一筋だから安心しろ」
「……はい」
「そうだ、セシリーに連絡してないな、お前が無事だって」
「セシリーさんも昨日のこと知ってるんですか!?」
「お前の叫び声を聞いたんだよ。驚いたぞ、あのときは」
「??? 叫び声?」
首をかしげるトビア。シーブックは苦笑した。
トビアにはニュータイプの自覚がない。シーブックもセシリーも彼の能力に気付いてはいるが、積極的に能力を開発させようとは思っていないし、トビアの両親もNT能力には全く無関心だ。
身近な人物が誰も言い出さなければこんなものなのだろう、とシーブックは思っている。



こうして一つの犯罪結社は存続を決定した。社会道徳上は大変好ましくない出来事である。
だが当人たちにとっては、これ以外の選択肢を考えることなどできなかった。

そう、この時点では。

264 :怪盗キンケドゥ・クリスマス決戦編 五の一:2006/12/23(土) 02:36:20 ID:???
シーブックがカロッゾパンについたとき、昨日と打って変わって店には人だかりが出来ていた。
どうしたのかと近づいてみれば、集まっているのは客ではない。
カメラやマイクを持ったマスコミと、それを見る野次馬である。
「ちょ、何やってんだよ!」
シーブックが人の波をかき分けると、いきなり数十本のマイクが目の前に突き出された。
『デイリー○○です! 怪盗キンケドゥがこの店を隠れ蓑にしているという噂をご存知ですか?』
「な!?」
『ニュー○の森です、ここのアルバイトの学生が窃盗団のリーダーだという情報がですね…』
「ま、待て! 誤解だ、通してくれ!」
『一言、どうか一言!』
(ええい、埒が明かない!)
迫ってくるマイクとカメラに背を向け、とりあえずは逃げの一手だ。これでは店に入れても後が怖い。再び人の輪をかき分け、できるだけ遠くに…
「あ、あなた、ロランの兄弟の!」
と、そちらを見れば、いるのはいつぞやの記者である。
「フランさん!? あなたまで来てるんですか!?」
「当然でしょ!」
と言いながら、フランはメモ帳とシャーペンを持って近づいてくる。
シーブックは一つ溜息をつき、フランの腕を掴むと、そそくさとその場を離れていった。
マスコミと関わる気はないが、ここで彼女から逃げると、またややこしいことになりかねない。大声で自分の名前を叫ばれたり、うちにまで追いかけてきたりされては…。
「あ、足速いわね」
「理不尽に追い立てられればこうもなります!」
「…怒ってる?」
「怒らない人がいますか!?」
「そ、そんなに怒鳴らなくたっていいじゃない」
少ししょんぼりした声。ふと、やりすぎたかと思う。シーブックは歩調を緩め、裏路地に入ったところで立ち止まった。
振り向けば、フランは多少の上目遣いになっている。
(これでジャーナリストって言われてもな)
とはいえ、ここで決着しておかなければ、彼女は追って来るだろう。基本的に真面目なのは確かなのだ。
「どうしてこんなことになってんですか?」
呆れたように問いかけてみる。フランは思い直したのか、胸を張った。
「キンケドゥの正体が匿名でリークされてきたんだもの。確かめなきゃマスコミの一員とは言えないわ」
「匿名リークって…まさか」
「そう!」
言って、フランはシーブックにだけ聞こえるほどの声で問いかけてきた。
「あなたがキンケドゥって本当?」
「違いますっ!」
力いっぱい否定する。しかしフランは引き下がらない。

265 :怪盗キンケドゥ・クリスマス決戦編 五の二:2006/12/23(土) 02:37:31 ID:???
「あのとき(part7参照)はキンケドゥがあなたのロケットを盗んだんだと思ってたんだけど…よく考えてみれば、あなたがキンケドゥだと考えることもできるのよね」
(今更になって気付くのかよ!)
「でもこれ、あんまり信用も出来ないの。リークってのは情報操作が目的だから」
「そう…なんですか?」
「そうよ。上司からの受け売りだけど」
フランの上司。
シーブックはぼんやりと、カイ=シデンのことを思い出した。直接会ったことはないが、アムロからはよく話を聞いている。ジャーナリストの原点を常に見据えている人だという。
(真っ当なジャーナリストなら、盗賊なんてしなくても、合法的処置でリィズを救うことが出来るんだろうか)
考えて、すぐさま打ち消す。
合法の名の下に非道がまかり通るのが裏社会だ。それらに喧嘩を売るなら、こちらもそれなりの掟破りをしなければならない。
そうやって、自分たちも裏社会の一員になっていくのだが…。
「それでさ、あなたは本当にキンケドゥじゃないわけ?」
フランの声に我に返る。
「違いますよ。どうして僕がそんなことしなきゃならないんですか」
「それなんだけどねぇ…」
余裕のある顔で、フランはメモ帳をめくる。
嫌な予感がした。
「シーブック君、あなた、小さい頃にアノー家に預けられてるわよね。君のミドルネームもそこから取ってる」
「ええ…それが何か?」
「リィズ=アノー、知ってるわね?」
「知ってます。妹のようなものです」
「彼女と連絡は取ってる?」
「いいえ」
「じゃあ、今彼女がどうなってるか、知ってる?」
「…………」

266 :怪盗キンケドゥ・クリスマス決戦編 五の三:2006/12/23(土) 02:39:47 ID:???
沈黙するシーブック。空気を読めず、フランは続ける。
「あなたが去って間もなく、とあるお偉いさんがアノー家に来た。確かモニカ博士の学術論文の件だったわね。彼はアノー家に忘れ物をしていった。それはそれは見事な宝石を、ね」
「…………」
「三日後、再び彼はアノー家に来た。宝石をなくしたと言って。でもアノー家のどこを探しても見つからない。代わりに見つかったのは、宝石売却の契約書」
「…………」
「アノー家の人々には覚えのない話だったけど、契約書は本物、判子も本物。さらに代金と見られる高額の紙幣も発見され…裁判沙汰一歩手前までいった」
「…………」
「裁判になったら、母モニカ博士は大学からも企業からも追放される。博士のバイオコンピュータ理論は芽の出ないまま終わってしまう。それを聞いたリィズさんは…」


   ドッ


一瞬フランは何が起こったのか分からなかった。
気がつけば自分の胸倉を掴まれ、壁に容赦なく叩きつけられている。
誰に? もちろん目の前の少年に。

「いい加減にしろよ…!」

低い声。瞳は苛烈。顔色は真っ赤で、自分を掴み壁に押し付けている手は小刻みに震えている。静かながら体中から怒気を発している姿は、今まで得てきたどの『シーブック=アノー』の情報にも当てはまらない。

「あんただって知られたくないことの一つや二つあるだろ…? 人の秘密を暴いて悦に浸って… それがジャーナリズムかよ… カイさんはそう教えてるのかよ…!?」

やりすぎた、とフランは悟った。
シーブックがキンケドゥであろうとなかろうと、自分の身内の不幸を得意げに話されては腹も立って当然だ。
「ご、ごめんなさい…」
震える声で謝る。自分がやったことへの罪悪感もあるが、何より目の前の少年が恐ろしかった。このまま殺されるのかもしれないとさえ思った。
だが、予想に反して、手はあっさりと外される。
膝が崩れ落ちそうになるところをなんとかとどまり、息を整える。
怖かった。
そこにメモ帳が突き出される。それを見て初めて、自分の手からメモ帳が消えていることに気がついた。
顔を上げると、シーブックが真っ直ぐ睨み付けていた。青緑の瞳が燃えている。
「し、シーブック君、あたし」
「持ってけよ」
低い声に言葉を遮られる。
「持ってけ。リィズ関連のページは全部破っておいた」
「えっ」
「今度面白半分でリィズに…アノー家に手を出してみろ…そのときは…!」
そのときは殺す。
そう言われたような気がして、フランは腰砕けになった。無様に尻餅をつくが、情けないと思うことすら出来なかった。
目の前の少年は、自分を一瞥すると、裏路地を去っていった。背中越しにメモ帳を放り投げて。
しばらくフランは動くことが出来なかった。

267 :怪盗キンケドゥ・クリスマス決戦編 五の四:2006/12/23(土) 02:40:38 ID:???
シーブックは、裏路地を出ると、深く息をついた。これでフランは当分手を出してこないだろう。
別に演技をしたわけではない。今回は本気で腹が立った。素直に感情に従っただけだ。
だが…
(落ち着いたら、フォロー入れとかないと…な)
そう思ってしまうあたり、まだまだ自分は『優等生』の『甘ちゃん』なのであろう、と自嘲する。


結局この日は、カロッゾパンに行くことができなかった。
マスコミが始終張り付いていて、従業員である自分はおろか、客も寄れなければ話にならない。
セシリーが店を閉めるのを遠目に見、シーブックは心が痛んだ。

カロッゾパンの売り上げは更に落ち込んでいく。
そしてとばっちりを受け、ドンキーベーカリーもまた。
カロッゾパンに多少なりとも関わったことがあるという、それだけで攻撃されているのだ。



予報通り、一日中曇り。
少年の心を象徴するかのように、暗く重い空であった。

268 :怪盗キンケドゥ・クリスマス決戦編 六の一:2006/12/23(土) 02:42:07 ID:???
次の日の朝。
『本日は午前中は曇り、午後から一部で晴れ間が見えるでしょう。しかしお日様はそう長くは続きません、夕方には雪が降るでしょう。洗濯物を干す際には気をつけてくださいね』
「雪! 雪だってよアル兄ちゃん!」
「やったねシュウト! 約束どおり遊べるよ!」
と喜ぶ者もいれば、
「もう温室でないとダメだなぁ。霜も完全に降りちゃってるし、畑で残ってるのは雪割り草の世話くらいかな」
と考えを巡らす者もいる。
(どんなになっても、この家は平穏だな…)
しみじみとシーブックが思っていると、
「少年、食欲がないようだなぁ? ならば小生がいただくぞ!」
「うあ゛ぁあ ・゚・(´Д⊂ヽ・゚・ あ゛ぁあぁ゛ああぁぁうあ゛ぁあ゛ぁぁ」
「うおおおお、俺の焼きシャケぇ! キラ兄、今日こそはミンチにしてやるッ!」
「落ち着けシン! 俺のニンジンあげるから!」
「ローラ、愛しのローラぁ!」
「君を眺めることしかできない哀れな我々に、君の料理を恵んではもらえんかね」
「不法侵入しておいて何を言うか! キャプテン!」
「了解だ、アムロ」

(…いや、日常がこれだから、ちょっとくらいの異常でも動じなくなってるのかも)
そう考えると、揺れている最近の自分は何なのだろう、と思える。
「どうしたんだ、シーブック?」
「シロー兄さん…」
シローが声をかけてくる。不安げである。
シローにしてみれば、先日弟を疑ったという負い目がある。カロッゾパンの状況もあり、弟はストレスをためているだろうと思ったのだ。
「兄さん…匿名リーク、どこから来たのか分からないのか?」
「予想はついてるよ。カロッゾパンとドンキーベーカリーを目の敵にしているところといえば、クロスボーン・パンガードかジュピターくらいのものだ」
「じゃあ…」
「令状がないんだよ」
シローが首を横に振る。
「捜査令状がなきゃ、俺たち警察は動けない。マスコミはそんなのなくても動けるけどな」
「…………」

269 :怪盗キンケドゥ・クリスマス決戦編 六の二:2006/12/23(土) 02:43:31 ID:???
折しもTVでは新たなニュースを伝えている。
『次のニュースです。いまや怪盗キンケドゥ疑惑により注目されているカロッゾパンですが、クロスボーン・パンガードの元従業員がいることが判明いたしました!』
「!! アンナマリーさん!?」
アンナマリーとザビーネの二人は、元々パンガードのパン職人だ。確かにパンガードとのつながりと言えるかもしれないが…
『カロッゾパン、ドンキーベーカリー、クロスボーン・パンガードは地元パン市場のトップ3です。これら全てに怪盗キンケドゥが関わっているとなれば…』
「な、何言ってるんですか、このキャスター!」
ロランが驚く。拍子に皿を落としそうになり、慌てて掴み直す。
「なんで推測だけでこんなに盛り上がれるんだよ? これっておかしいんじゃないの?」
箸をぴこぴこさせながら、ジュドーが言う。
「……おかしい」
ぽつりとカミーユが呟く。
「どうしたのさ、カミーユ兄貴。珍しくしんみりしちゃって」
ガロードの揶揄に反応することもなく、カミーユは静かに言葉を紡いだ。
「悪意が渦巻いている。この日昇町を包み込むように…」


『今入ってきた情報です。カロッゾパン店長・カロッゾ=ロナ容疑者を暴行罪で現行犯逮捕しました』


全員の動きが凍りついた。


『なんだってー(なんとー)!?』
兄弟の驚きとは無関係に、キャスターはニュースを読み上げる。
『ロナ容疑者はかつてバグ製作に携わった元テロリストです。今回は連続窃盗団キンケドゥ=ナウの重要参考人として、任意同行を求めた際に抵抗、警官三人に全治二週間の骨折を負わせ……』
「カロッゾのおやっさんが!?」
「馬鹿な! そんな先走ったことを!」
『パン業界の闇を象徴するような事実が次々に浮かんできますが、どうでしょう、コメンテーターの…ザザ…』
キャスターが勢い込んで続けようとした矢先、画面にノイズが走る。

270 :怪盗キンケドゥ・クリスマス決戦編 六の三:2006/12/23(土) 02:45:03 ID:???
「およっ? なんだ、故障か?」
「キラ、すみませんが直してくれませんか」
「うう…じゃあ僕の朝食…」
「分かりました、僕の分を少しあげますから」
とやっていると、パッと画面が正常に写った。しかし今までのニュース番組ではない。
無機質な機械を背景にした、緊急用の画面である。
黒髪長髪で童顔の女性キャスターが、冷たい目をして睨み付けてくる。
「美人だ…」
「すぐにそう見れるお前がうらやましいよ、ウッソ」
「コウ兄さんも素直になればいいんですよ。綺麗なのは綺麗、これでいいじゃないですか」
言い切ったウッソだが、次の瞬間猛烈に後悔することになる。


『緊急ニュースです。低価格を売りにしているジュピター製のパンに、有害成分が含まれていることが判明しました』


『ヒイロぉぉ!!!??』


そう、そこに写っているキャスターは、女装こそしているものの、彼らの兄弟・ヒイロ=ユイその人であった。
髪や顔や体型は化粧その他でごまかせるが、声まではどうにもならない。
「あ、あいつ女装嫌ってたんじゃなかったっけ」
「自制してるんだろう…リリーナ嬢の頼みなら殺人料理も顔色一つ変えず平らげる奴だぞ」
「無理するなって言ったのに…」
画面の中のヒイロは、表情一つ変えずに淡々とニュースを読み上げている。

『ジュピター製のパンを食べ続けた人々が、次々に倒れています』
テノールの声が響くと同時、画面がまたも切り替わる。
モザイクだらけの映像であったが、病院のベッドで苦しんでいるのは間違いなく、

「フォウ!? ロザミィ!!」
「スゥゥテェェラァァァ!?」
「プルにプルツー! お前らまで! …こっちはマシュマーさん!?」
「こ、この金髪、まさかカリス!? 隣はギュネイさんか!?」
「ああっ、カテジナさん! 顔が見えないなんて、カテジナさぁぁん!!」

映像にヒイロの声が被さってくる。
『過去に強化処置を受けた人々はアレルギー症状を出しています。このジュピターアレルギーには年齢によって差があり、未成年は倒れて高熱を発します。成年の場合は…』

と、画面が切り替わる。そこに写っていたのは、
『サンタファラかよっ!?』
シーブックとガロードとジュドーの声がハモった。

モザイクだらけだが、赤白でトナカイソリで各所に大量の鈴をつけているとなれば、誤解のしようもない。
『成年の場合は、テンションが異常なほどに高まり、普段やれないことを躊躇なくやります。いわゆる泥酔状態になります』
それって本当にアレルギーなのか、とつっこむ人間はいなかった。

271 :怪盗キンケドゥ・クリスマス決戦編 六の四:2006/12/23(土) 02:46:18 ID:???
「そうか…昼からファラ先生が外回りだったのも、サンタコスチュームでトナカイソリ走らせてたのも…」
「全部ジュピターパンのせいってわけか…」
「つまり俺達のギロチンの恨みは…」
「ジュピターにぶつけりゃいいってことだな…?」
「やるか、弟よ」
「やりましょう、兄さん」
「まてお前ら。相手は一企業だぞ!」
「けどさ、シロー兄貴…」

『この件に関してジュピターに問い合わせてみましたが、担当者の不在を理由に、コメントを得ることは出来ませんでした』

「そりゃそうだろ、不祥事をあっさり認めることはしないって」
うんうん、とガロードが悟ったように頷く。
「ステラ…ジュピターめ、絶対に許さない…!」
シンの右手が真っ赤に燃えているのを、兄弟の誰もが見た…ような気がした。

『引き続き調査する方針です。以上、プリベンターからお伝えしました』


画面が元のニュース番組に戻った。
ぽかんとしていたキャスターは、慌てて話題をキンケドゥ疑惑に戻そうとするが、時間が押しているために締めるしかない。
ヒイロ、いやプリベンターの緊急ニュースは、ここまで計算していたのだろう。


「……ジュピターのパンは買うな。うちに強化人間はいないが、悪い影響がないとも限らん」
「大丈夫ですよ、アムロ兄さん。うちはカロッゾパンとドンキーベーカリーからしかもらってません」
「買ってもいないんだよな、ロランは」
「それと!」

アムロが立ち上がり、兄弟を見回す。場が、しんと静まり返った。
こういうときは、誰もが口を閉ざし、長男の言葉を待つのである。
兄弟ではないギンガナムも、場の空気を感じ取り、居住まいを正した。
変態二人は…ミンチになっているので問題外である。

272 :怪盗キンケドゥ・クリスマス決戦編 六の五:2006/12/23(土) 02:47:06 ID:???
「みんな、友人や恋人がジュピターパンにやられて、腹が立っていると思う。だが、ジュピターに殴りこみに行こうとは思うな」
「なんでだよ、アムロ兄!」
シンが真っ先に抗議する。ステラの苦しんでいる姿が頭から離れないのだ。
「シン、落ち着け。MSを持ち出して攻撃したら、俺達の方が犯罪者になるんだ」
シローが諭す。警察として、法の内にある者として、言わなければいけないことだった。
「だけど、あいつらステラを!」
「怒りは分かる。ジュピターが悪いのもな。だが、だからって殴りこみが正しいとは言えない。何のために法律や警察があると思ってる?」
「だからって、合法的手段じゃ遅いこともある!」
シーブックが立ち上がって叫んだ。
全員の視線がシーブックに集まる。ばつが悪くなったシーブック、頭を掻いて椅子に座る。
「確かに遅いこともあるが…」
「じゃあ駄目じゃないか! ステラはこうしているうちにも苦しんでるんだぞ!?」
「だからってジュピターを攻撃して、何になる」
静かに言ったのはカミーユだった。
全員が驚いた。こういう話になれば、真っ先に過激派になるのはシンとカミーユである。なのに今のカミーユはどうだろう。
「アレルギーを治すのは、医者と、彼女達の力だ。ジュピターを攻撃している時間があったら、彼女たちについて、励ますのが第一だろ」
「か、カミーユ兄…」
「ジュピターへの断罪は、シロー兄さんに任せようぜ。俺達は、彼女達を支える。ステラちゃんのこと好きなんだろう?」
「も、もちろんだ!」
「なら、ステラちゃんが苦しんでるとき、お前はどこにいる気だ?」
「お、俺は…」
シンは面食らっていた。まさかカミーユに諭される日が来るとは思わなかったのである。
それに、自分が目先の怒りにとらわれ、ステラを一人にしてしまいそうだったことに気付く。
アムロはそれを見て頷く。まさかカミーユが、とも思ったが、弟が成長していることは素直に認めようとも思う。
「カミーユの言うとおりだ。特に企業の被害者には、世間からの目が厳しい。みんな、ちゃんと支えてやるんだぞ」
『はい(うむ)!』

273 :怪盗キンケドゥ・クリスマス決戦編 七の一:2006/12/23(土) 02:48:31 ID:???
プリベンターニュースが終わった直後、ヒイロは化粧室に飛び込んだ。間もなくいつものタンクトップの少年が出てくる。
「よう、似合ってたべしっ!?」
声をかけてくる三つ編みの友人を殴り飛ばし、情報室へ一直線に向かっていく。
ジュピターに潜り込んだスパイと連絡を取るためだ。

「……状況は」
『よくないな。下は混乱しているが、上は全く動じていない。社長クラックス=ドゥガチに至っては、こうなることを予想していた節さえある』
「スキャンダルを予想…か」
『ジュピターは社長の統制が強い。下をいくらかき回しても、ドゥガチを揺らさなければすぐに立ち直ってしまう』
「勘違いするな、俺達は火消しだ。敵はジュピターそのものではない」
『……ああ、そうだったな、お前たちは』
「他には」
『アレルギーに関しては、トカゲの尻尾切りをするつもりのようだ』
「誰を切る」
『それは…むっ』
「どうした」
『……見つかった。脱出する』
「了解。援護を送る」
ふっ、と通信機器のランプが消える。
ヒイロは立ち上がり、カタパルトへと駆け出した。
走りながら、ふと思う。
自分が彼とコンタクトを取っていることを、兄が知ったらどう言うだろう?

274 :怪盗キンケドゥ・クリスマス決戦編 七の二:2006/12/23(土) 02:49:24 ID:???
その日、学校は大騒ぎになった。
何気に強化人間は多い。パンを食べて調子が悪くなった、という生徒が続出、ほとんど学級閉鎖状態である。
さらに普通の生徒も友人の見舞いに行ったり、付きっ切りで看病していたりで、クラスに出てきているのはごく一部。
さらには教師陣の中にも強化人間がいるため、そもそも授業が出来ない事態が多発。加えて不祥事も多発。
これではいかんと校長デュランダル、休校を決定。
教職員一同、まずは街中を爆走するサンタファラを捕らえるため、彼女の以前の勤め先であるザンスカール・コーポレーションに協力を頼もうとしたが、社長マリアが拒否。
なぜかと聞けば、
「カロッゾさんを助けるのが先です!」
たまたま脇で聞いていたいい人代表クロノクル、頭を抱えて社長室を退室。こっそりタシロを誘拐し、地球に降りてファラ捕獲作戦を展開。
イモムシ状態にまでロープでぐるぐる巻きにしたタシロを餌にファラを誘導、無事捕獲。タシロはギロチン乱舞の刑に遭ったが、尊い犠牲と教師陣は言った。
久々に感謝を受けて感激するクロノクル。が、直後に姉から無茶を押し付けられ涙することになる。


「トビア!」
「ベルナデット! 大丈夫? 君はジュピターのパンを食べてたよね?」
「う、うん…」
「……大丈夫みたいだね、全然普段と変わらないや」
「あ、あのっ」
「うん?」
「言わなきゃいけないことがあるの…キンケドゥさんに…」
「キンケドゥさんに? …僕じゃダメなの?」
「ううん、トビアを信頼してないわけじゃないの。だけど、これはキンケドゥさんじゃないといけないの」
「……ひょっとして、パン屋についてのこと?」
「うん」
「分かったよ。ちょっと待ってて」

275 :怪盗キンケドゥ・クリスマス決戦編 七の三:2006/12/23(土) 02:50:49 ID:???
カロッゾパンは店を閉めている。
セシリーの話では、『カロッゾはライバル店の研究をするためにジュピターパンを食べていた』らしい。
時期が悪すぎた。理不尽に攻めてくるマスコミには腹も立っていただろう。理性のリミッターが外れたら、どういうことになるかは推測できる。
「でも、ジュピターパンが原因なら、そう重い罪にはならないんじゃないか?」
「心神喪失だって、無罪じゃないのよ、シーブック」
「だけど、執行猶予くらいはさ」
「だといいんだけど…」
ふう、と溜息をつくセシリー。そのまま椅子に腰掛ける。

ゴォォォォ…

ストーブの炎。二人の心を表すように、絶えず揺らめいている。
外にはマスコミが取り巻いている。ジュピターの不祥事とカロッゾパンへの疑惑は関係ないのだ。
(要は、俺がカロッゾパンと関係ないって示せばいいんだが…)
キンケドゥがわざわざ宣言しても、説得力はない。
(リークがガセネタだって証明できれば)
パンガードまでもキンケドゥ疑惑に包まれた今、リークしたと思われる相手はジュピターしかいない。だが忍び込んだところで、証拠物件が出てくるとは思えない。
リークは電話一本ですむのだから…。

プルプルプルプル!

着信音が響く。
「はいこちらキンケドゥ。どうした、トビア」
『ベルナデットが、話したいことがあるそうなんです』
「ベルナデットが?」
彼女がわざわざかけてくるとは珍しい。セシリーも不思議そうな顔をしている。
『ちょっと変わりますね』
「ああ」

♪クククロッ ククロッ クロスボーン♪ クククロッ ククロッ クロスボーン♪

(……トビアの奴、いつの間にこんな待ち受けメロディにしたんだ?)
どこの誰の歌なのかも謎である。

276 :怪盗キンケドゥ・クリスマス決戦編 七の四:2006/12/23(土) 02:53:08 ID:???
『っと、あの、変わりました』
「よお、姫様。どうしたんだい?」
シーブックは、ベルナデットをよく『姫様』と呼んでいた。木星から地球に来て不安で泣いていた彼女を救ったのはトビアであり、その様子を童話の王子様とお姫様に見立てたのである。
そのくせトビアのことを『王子様』とは決して呼ばないあたり、男のプライドを分かっているというべきか、さすがアムロの弟というべきか。
『ジュピターのことで、話さなきゃいけないことがあるんです』
ジュピター。その単語を聞いた途端、シーブックの顔がさっと変わった。
「何か知っているのか?」
『…………』
「?」
しばしの沈黙。電話の向こうから逡巡の気配が伝わってくる。強い声をしてしまったかと思い、声を少し柔らかくした。
「まず、言ってごらん。そうじゃなきゃ俺も判断のつけようがないし、何を言ったって怒ったりしないから」
『は、はい…! あのっ…!』

プルプルプルプル!

着信音が響く。今度はセシリーの携帯だ。
かけてきたのはキッドだった。セシリーは慌てて電話に出る。
「もしもし!」
『セシリー、シーブック話し中なのか!?』
「ええ、そうだけど。彼に用事?」
『いや、別にあんたでもいい。今ニュース見てるか!?』
「え…いえ、見てないわ」
『今すぐ見ろ!』
大声だった。シーブックもそれを聞きつける。電話の奥でベルナデットも聞いたのだろう、怯えたような気配がした。セシリーが立ち上がり、TVをつける。

『えー、ただいま報道いたしました通り、元ジュピター社員、ザビーネ=シャル容疑者を業務上過失傷害の疑いで、書類送検いたしました』

『ザビーネ!?』
シーブックとセシリーの声がハモる。

『シャル容疑者は、元カロッゾパンの職人であり、さらにその前はクロスボーン・パンガードに所属していました。シャル容疑者はジュピターの売り上げ低下のためにわざとジュピターに入社し、パンの品質劣化を起こしたのではないかということです!
繰り返します、元ジュピター社員ザビーネ=シャル容疑者が、アレルギー発生を引き起こしたとして、業務上過失傷害の疑いで書類送検されました!
ジュピターでは今回のアレルギー騒動を日昇町のパン職人の嫉妬によるものとしており、カロッゾパン、クロスボーン・パンガードへの追求が激しくなるのは必至と見られています』

277 :怪盗キンケドゥ・クリスマス決戦編 七の五:2006/12/23(土) 02:54:46 ID:???
「ザビーネさんが… 容疑者に…」
「なんだって!? ベルナデット、それ本当!?」
「今、ニュースでやってるみたいなの。どうして、どうして… …と…さま…」
「ベルナデット、今何て!?」
ベルナデットがいやいやをするようにかぶりを振る。トビアはうろたえながらも、彼女の背に手を添えた。彼女の顔を覗き込んでみる。
「こんなこと、どうして!」
彼女は、泣いていた。


「こんなこと、どうして!」
「無茶苦茶な理屈だ!」
セシリーとシーブックはたまらず叫んでいた。
パン職人にとって、わざとでたらめなパンを作ることがどれほど忌まわしい行為であることか。
一瞬ザビーネが、本当にこのためにジュピターに潜り込んだのかと思ったが、それは本気の裏切りよりも許せないことだとシーブックは思った。
食に携わる者が、市場獲得のためにわざと有害物質を混入するなど、あってはならない。パン職人は消費者の命を握っていると言っても過言ではないのだ。
そしてザビーネはパン職人の誇りを捨てる人間であるとは思えなかった。カロッゾパンと職人の誇りを天秤にかけるとしたら、彼は間違いなく誇りを選ぶだろう。
どう考えても、このキャスター…あるいはこのニュースは、ジュピター寄りである。カロッゾパンを初めとする日昇町のパン屋に、何か恨みでもあるのだろうか。
キャスターは熱の入った様子で続ける。
『シャル容疑者は現在逃走中であり、警察当局では指名手配をする方針で…』

ブツッ

TVの電源が切れた。振り返れば、立ち上がったセシリーがリモコンを握っていた。
「セシリー?」
「もう…見てられない…!」
彼女は肩を震わせ、リモコンをテーブルにたたき付けた。
「セシリー!」
「シーブック!」
キッとセシリーが振り向く。うっすらと涙すら浮かんでいるが、その目は燃えるような激しさを持っていた。思わずたじろぐシーブック。

「私は…今日一日だけ、ベラ=ロナに戻ります!」

278 :怪盗キンケドゥ・クリスマス決戦編 八の一:2006/12/23(土) 02:58:16 ID:???
「ザビーネ…脱出に失敗したか」
宇宙空間にて。メルクリウスのコクピットで、ヒイロは呟いた。
目の前にいるのは黒いガンダム、クロスボーンガンダムX2。乗っているのはザビーネ=シャル。
通信回線を開いてみたが、X2からは笑い声が届くだけである。頭痛がするので即座に切った。
「どうする、ヒイロ」
接触回線で問いかけてくるのは、ヴァイエイトのトロワだ。二人とも愛機が派手なので、サブ機体であるこちらを使っている。
「破壊する」
「分かった」
意思確認は短い。一瞬の後、三機は激突した。


セシリーは携帯電話でドレルと話していた。
『ベラ、本気か!? それは犯罪なんだぞ!』
「分かってるわ、兄さん。だけどもう見てられないのよ! パンで勝負するのでなく、こんな情報戦で私達を潰そうというなら…!」
『そうだ、情報戦ならプリベンターがやってくれるじゃないか。うちはMSは持っていても、一介のパン屋だ。パン屋ならパン屋としての勝負をするのが…!』
「だからアレが必要なのよ! ジュピターの本社は宇宙にあるのよ!? 民間のMSじゃ大気圏の突破は出来ない、だったら!」
『キンケドゥ疑惑が深まるだけじゃないか!』
「っ! けど…!」
「セシリー、僕に話させてくれ」
「シーブック!?」
「いいから」
少し迷ってから、セシリーはシーブックに電話を手渡した。

279 :怪盗キンケドゥ・クリスマス決戦編 八の二:2006/12/23(土) 03:00:34 ID:???
「もしもし」
『ん? …君はシーブック君か』
「ええ、そうです。キンケドゥのことなんですが」
『君からも言ってやってくれ! 君なら妹を説得できるだろ』
「いえ、僕もセシリーと同意見です」
『な… 落ち着いてくれ! これもキンケドゥの策略かもしれないだろう!?』
「…………」
『罪もない僕らに容疑を被せて、自分達はのうのうと暮らしているんだ。きっと!』
「それは…違います」
『確かに証拠はない。でもあり得る話じゃないか』
「ありえません」
『……言い切れるのか? どうして?』
「僕がキンケドゥだからです」

空気が凍りついた。

ゴォゴォと、ストーブの炎が低く唸る。
セシリーは目を丸くして、息を呑んでいた。

『…今、何て言った?』
「ですから、僕がキンケドゥなんです。正確には主犯ってことですが」
『…………』
「だけど、セシリーもカロッゾさんも関係ありません。カロッゾパンが隠れ蓑ってのも大嘘です。ただ、僕の正体を黙ってもらってたってだけで」
『…………』
「ザビーネも僕の仲間です。黒いガンダムに乗ってるのが、ザビーネです」
『…………どうして』
「自分達のやっていることが犯罪だって、知ってます。僕らの活動で色々な人に迷惑がかかっていることも、今回のことで再確認しました。だけど僕は今、キンケドゥをやめるわけにはいきません。助けなきゃいけない人がいますから」
『…………』
「だけど今は、ただ宇宙に行きたいだけなんです。キンケドゥとしてじゃなく、シーブック=アノーとして」
『疑惑があるのは、変わらないんだぞ』
「変わります。そのためにもアレが必要なんです」
『どういうことだ?』
「大丈夫。信じてください。セシリーの手を汚させはしません」
『本当か』
「僕の兄弟にかけて誓います」
『…………』
たっぷり三呼吸。
『……分かった。信じよう。妹に代わってくれ』
「はい」
シーブックはセシリーに携帯を返した。セシリーはまだ目を丸くしていたが、我に返ると、すぐにドレルとの会話に戻った。
シーブックは天井を仰ぎ、一つ深呼吸をした。
初めてのケースだった。セシリーやカロッゾには『見つけられた』のだし、いつぞやのユウ=カジマには『感じられた』のだ。
初めて自分から告白をした。本当のことを言うと決意した後は、考えずとも言葉が出てきた。
もう一つ、深呼吸をする。
「シーブック、終わったわ」
「ありがとう、セシリー」
二人はカロッゾパンの地下に降りていく。

280 :怪盗キンケドゥ・クリスマス決戦編 八の三:2006/12/23(土) 03:02:23 ID:???
その日、08署にキンケドゥの予告状が届いた。
場所はラインフォード邸。目標は銀色ドレスとアクセサリ一式。
何のためのものなのかは、グエンの性癖を知る者ならば予想が付く。
無駄に高級なのも、シローには想像できた。


「ロラン、今日は帰りが遅くなる。パン屋の意地をかけた勝負をしなきゃならないんだ」
『カロッゾパンのことですか?』
「ああ」
『分かりました。でも無茶しないでくださいね』
「分かってるよ。それじゃ」
携帯電話を切ると、シーブックは機体を操作した。白い巨人がゆっくり歩いていく。
「シーブック!? 何をしている!?」
「ごめん、キャプテン! 行かせてくれ!」
足元のキャプテンに叫んで、シーブックはカタパルトに乗った。



(アムロ兄さん、ごめんなさい。兄さんの言いつけを破ります)

バイオコンピュータ適性S。まるで自分用にあつらえたかのように、この機体は動いてくれる。

(だけど今回は攻めに行くんじゃない。盗みに行くのでもない)

リィズを犠牲に続けられたモニカの研究は、周りまわって自分を助けてくれている。

(俺は一介のパン職人見習いとして、勝負に行く!)


ハッチが開く。
厚い雲の切れ目から、一条の光が差し込んでいるのが見える。


「ガンダムF91は! シーブック=アノーで行きます!!」



281 :怪盗キンケドゥ・クリスマス決戦編 九の一:2006/12/23(土) 03:04:41 ID:???
そのころラインフォード邸には、毎度おなじみ陸ガン部隊が展開していた。
「絶対にキンケドゥを捕まえる! そして背後関係を吐かせるんだ! いいなっ!!」
『了解!!』
今日のシローには気合が入っている。弟を疑ったこと、カロッゾパンやドンキーへの疑惑によって弟達の友人が憔悴していること。それらがシローの心を燃え上がらせているのだ。
「デカ長、来ました! あいつらです!」
「さっそくお出ましかっ!」
サンダースの声に空を振り仰ぐ。月をバックに、二機のガンダムがプリティでキュアキュアなポーズを…
「ん?」

「じ、爺さん、これ凄く難しいんだけどっ!?」
「なんじゃ、ポーズの練習もしとらんのか。ちっとはザビーネを見習え」
「夜な夜な鏡の前でポーズ付けろってんですかぁ!? ギルの奴に笑われますよっ!!」

出現したのは、白ガンダムと黒ガンダム。だが、黒ガンダムの細部が違う。
「新型か…? おい、エレドア!」
「反応酷似…ジェネレーター音も似てますが、ちょいと部分的に低いですね! おそらくカスタム機ですが、武装を変えたくらいでしょう」
「分かった。各員、黒に気をつけろ、何が飛んでくるか分からんぞ!」

「よし、行くぞトビア! キンケドゥ・ルミナスの初お披露目じゃ!」
「黒ペンキで塗りつぶしといてルミナスも何も…その前にやっぱコードネームつくんですか」

そして戦いが始まった!

282 :怪盗キンケドゥ・クリスマス決戦編 九の二:2006/12/23(土) 03:06:34 ID:???
「いいよ、ベラ。着艦した」
「分かったわ、シーブック」
セシリー=フェアチャイルド――ベラ=ロナは、シートから立ち上がり、宣言した。

「マザー・バンガード、発進準備! 目標、コロニーのジュピター本社!!」
『了解!!』


『ただいま入ってきたニュースです! ラインフォード邸にキンケドゥが現れました! 08署の部隊が迎撃に出ています、日昇町パン連盟との関係は一体…
 あ、あれ? えー、さらに入ってきた情報です! カロッゾパン駐車場地下から、戦艦が現れました! お、大きい…何百メートルあるんだこれ!? それもやけに派手…え、施設まで!?』
と、混乱しまくってるキャスターだが、日昇町の人々はニュースで見るよりも自分の目で見た方が早かったし、純粋に感動すら覚えられた。
何しろ儀礼用としか思えない派手な船が、地面の下から現れたのである。しかも打ち上げ施設付きで!


「ン見ぃぃぃたぁかぁぁぁぁぁぁ!! あれぞ我がロナ家の誇る儀礼船マザー・バンガードッ!!
 年に一度開かれる日昇町パン連盟・パントーナメントの会場であるが!
 もしものときはロナ家に伝わるパスコード入力により通常運行も可ッ能ッ!!
 ちなみに現在の船首女神像のモデルはナディアだッ!! ふはははは! どうだ美しかろう!!」
「ナディアって誰です?」
「私の妻だ!」
「見たことがありませんが…」
「そうも物事をはっきりと言う!」
「す、すみません」
「ナディアにはなぁ! しばらく前に逃げられたのだぁぁ!!
 うおぉぉぉん! 帰ってきてくれナディアぁぁぁ!!」
(姉さん…助けてよ姉さん…)

283 :怪盗キンケドゥ・クリスマス決戦編 九の三:2006/12/23(土) 03:08:18 ID:???
その光景はラインフォード邸の面々も目撃していた。
「えっと…あれ、キンケドゥはここにいて…あれはカロッゾパンの…あれ?」
「落ち着けミケル! 頭を切り替えろ!」
やはり混乱しているところに、通信が届く。
『シロー兄さん!』
「シーブック!? お前、どこに!?」
『マザー・バンガードの中だよ!』
「警部、通信元特定しました! あの戦艦からです!」
「戦艦…!」
キンケドゥはここにいる。自分たちと戦っている。だが弟はあの戦艦の中にいる――
シローの表情が見る見るうちに明るくなっていく。
「は、ははっ… これではっきりした! カロッゾパンは、シーブックはキンケドゥとは関係ないんだ!」
『兄さん、まだ疑ってたのかよ…』
「世論の話だよ! だが、お前を一時でも疑っちまったのは事実だけどな…悪かった」
『いいよ。誤解が解けたんなら』
「それでお前、どこに行く気だ?」
『パン屋として、勝負に』
「暴力沙汰じゃないな?」
『当然!』
「なら…行って来い! アムロ兄さんには俺からも言っといてやる!」
『ありがとう、兄さん!』
通信が切れる。


「ベラ、終わったよ」
「分かったわ…シーブック?」
「うん?」
「なんだか、晴れ晴れとした顔ね」
「そうかな」
「そうよ」


「カウントダウン! 3,2,1、0!!」

凄まじい爆音と共に、戦艦マザー・バンガードは宇宙へと飛び立っていった。


「ふふっ…あははははははは!!」

シローは笑った。心の底から笑った。
ディスプレイの向こうの弟は、憑き物の落ちたような清々しい顔をしていた。
そしてそれは、シロー自身も同じだったのである。
上司がついに壊れたか、と心配する08署メンバーを尻目に、シローは顔を引き締め、前線に躍り出た。
(弟はパン屋の意地をかけ、飛び立った。ならば!)

「キンケドゥ! 警察の意地をかけて、俺も勝負を申し込む!!」

284 :怪盗キンケドゥ・クリスマス決戦編 十の一:2006/12/23(土) 03:10:05 ID:???
「……ちっ」
ランスをクラッシュシールドで防ぎながら、メルクリウスの中で、ヒイロは舌打ちをした。
元々腕は悪くないと聞いていたが、ここまでやるとは。
バスターランチャーはプラネイトディフェンサーで無効化できたが、接近戦に持ち込まれると条件は互角になる。
背部スラスターの噴射で自在に動き回り、ランスを突き出してくるX2。互角どころかこちらが不利かもしれない。
ゼロカスタムを持って来るべきだったか、と今更ながら思う。
バスターライフルであれば、問答無用でミンチにできたろうに…
隣をちらと見れば、ヴァイエイトの残骸だ。
早々にビームを撃ちつくし、「早かったな、俺の死も」と言い終わる前に貫かれて終わっている。
その瞬間、ヒイロは「俺がそちらに乗るべきだった」と思った。
と考えているうちにもランスが繰り出される。シールドでガードするヒイロ。
接触を通じて響いてくる笑い声。
いい加減にしてほしい、と思う。ヒイロとて人間だ。普段表さないようにしているだけで、ちゃんと感情はある。
始終壊れた笑い声を聞かされては、精神的に参る。おかしな方向に逝った人間の相手は、カトルで十分だというのに…

――ザビーネェェッ!!

がん、と頭を殴られるような感覚。一瞬レバーを放しかけ、だが握りなおす。
動揺したのはザビーネも同じだったようで、一瞬機体の動きが止まった。
そこにビームガンを打ち込む。回避行動をとられ機体には当たらなかったが、ランスに着弾、破壊する。
しかしX2はランスの残骸を投げ捨て、ビームザンバーを引き抜く。
まだ戦闘は終わりそうにない。
だが…

『なんとぉ――――っ!!』

いきなり横手から白い機体が突っ込んできて、X2にタックルをぶちかました。
予想外だったか、まともに吹っ飛ばされるX2。
一度聞けば忘れられない、その奇声の主は…

285 :怪盗キンケドゥ・クリスマス決戦編 十の二:2006/12/23(土) 03:11:00 ID:???
「F91!? シーブック兄さんか!」
『その声、ヒイロ!? なんでメルクリウスに!?』
「火消しのバイトだ。ゼロカスタムは目立ちすぎる」
『……なるほど』

と会話しているうちに立ち直ったか、X2が戻ってくる。
『ヒイロ、こいつは俺にやらせてくれ! 裏切り者は俺達の手で!』
「待て。ザビーネは裏切ってなどいない」
『何言ってるんだよ、こいつはジュピターに…』
「ジュピターに潜入してもらった」
『潜入!?』
「調査のために協力を頼んだ。しばらく前から潜入していて…」
『じ、じゃあ、こないだのトビアは!?』
「奴等の目の前で仲間を撃墜し、さらなる信用を得るためだ。でなければ深い情報は入手できない」
『なんとー!?』
「後はプリベンターに情報を流してもらっていた。先日のアレルギー騒動を発表できたのも、奴のリークが決め手だ」
『じゃあどうしてここで戦闘してるんだ!? それにあいつ殺気みなぎってるぞ!』
「どうやら強化されたらしい。ごく短時間の強化でも、アレルギー物質を摂取させればこうもなる」
『パンを食べ続けなきゃ発症しないんじゃ…』
「食べ続けるとはつまり、体内に残留する量が限界を超えれば、ということだ。一度に大量に打ち込めば同じこと」
『…………』
「奴への通信回線はオフにした方がいい。疲れるだけだ」
『どういう…』
「ここまでだ。来るぞ」
『っ!』
二機は散開した。X2がザンバーで突進してくる。

(シーブック兄さん…クロスボーン・ガンダムで来るかと思ったが、F91か… ならば俺の任務は壁役)


286 :怪盗キンケドゥ・クリスマス決戦編 十の三:2006/12/23(土) 03:21:21 ID:???
それを闇に紛れて撮影している機体があった。
黒く塗装したバタラである。
指名手配のザビーネ。彼が乗る盗賊の機体X2。この組み合わせを警察に放り込めば、最大のスキャンダルとなりカロッゾパンは潰れる。アレルギーを起こさせている今、奴に正常な判断は出来ない。警察で洗いざらいぶちまけてくれる…はずだった。
なのに正体不明のMSが二機現れ、X2を足止めしている。
それでも一機撃墜し、二機目も時間の問題かと思えば、今度は白い機体がやってきた。
だが、逆に考えればいい。これをカメラに収めれば、ジュピターに攻めてきた盗賊、それを防ごうとする防衛用の機体、そう説明できる。
バタラのパイロットはシャッターを…

『困るんだよな、それ!』

シャッターを切った、と思った瞬間、バタラは光の鎌に斬られていた。


「闇に乗じるのは死神と盗賊の専売特許だぜ?」
デスサイズのコクピットで、デュオは不敵に笑う。
が、その直後。

ピーッ、ピーッ、ピーッ…

見覚えのある電波が発信されているのを確認。
「げ、ヤバ…」
ジャマーを作動させてももう遅い。一度発せられた救難信号は、既にコロニー警察に拾われている。
こうなっては仕方ない。デュオは通信回線を開いた。
「ヒイロ! 悪ぃ、ミスった! ちっとばかり外れるぜ!」
返事を待たずに回線を切ると、デュオはデスサイズを飛ばす。
やってくるであろうコロニー警察の部隊を足止めするためである。

287 :怪盗キンケドゥ・クリスマス決戦編 十の四:2006/12/23(土) 03:22:46 ID:???
だが、そもそもコロニー警察は戦闘の光を拾っていたのである。
地球から派手な戦艦が上がってきて、そこから機体が発進して戦闘に加わったとなれば、注目もして当然。
一般人がMSを所有しているこのご時世。余程のことがない限り部隊を動かすことはしないが、救難信号となれば話は別だ。
「地上でキンケドゥが出ていると聞いたが、人命の方を優先すべきだからな…」
蒼いF91のコクピットで、ハリソン警部が呟く。
『警部、全機準備完了です!』
「よし、出撃だ!」
コロニー警察所属、量産型F91部隊出動。蒼に率いられた白の一群は、傍から見れば美しいとさえ呼べるものだった。


「……俺、貧乏くじ引いたか?」
量産型F91部隊の前で、デュオは乾いた笑みを浮かべた。
さて、どうやってお帰り願うか。
普段なら警察上層部に働きかけてでも反転させてもらうが、今はマスコミ全体がジュピターに神経質になっている。
今のプリベンターの活動は、特定の企業を敵視していると言われても仕方ないものだ。
特に一部マスコミがジュピターに抱き込まれている現状では、友人の言葉を借りるわけではないが、迂闊に動けば社会的な死につながる。冗談抜きで。
「どーすっかな…やっぱ斬るっきゃねーか?」
と言いながら、臨戦態勢を整えるデュオ。ジャミング最大、ビームサイズの作動はインパクトの瞬間のみ…
宇宙の闇に乗じれば、F91の群れが相手でもなんとか…できるだろうか?
「っかぁ〜、俺も諦めの悪いこって!」
自分に呆れつつ、デュオはデスサイズを飛ばす。



「…………!!」
「ん? おい、ユウ、どこに行く!? まだ警察へのデモンストレーションは終わってないんだぞ!」
『ユウ、戻ってください! 演習宙域から離れてしまいます! そっちはコロニー警察の実戦部隊が…』
(ユウ、いいの?)
「…………」(借りを返さないままでは、な…! 頼む、マリオン)
(ん、分かった)

『EXAMシステム、スタンバイ…!』

288 :怪盗キンケドゥ・クリスマス決戦編 十一の一:2006/12/23(土) 03:25:51 ID:???
『ひゃーっはっはっは!!!』
ビームザンバーをビームサーベル二刀がかりで受け止める。そのたびに接触回線で、ザビーネの笑い声が聞こえてくる。
ヒイロが回線を切れといった理由がよく分かった。こんなものを始終聞いていては頭が痛くなる。
しかし…

『キンケドゥ! どうしてここにいる、キィィンケドゥゥゥゥ!?』

その言葉を聞き取った瞬間、シーブックは気がつけば、通信回線をオンにしていた。
『お前は地上にいたはずだぞ? ダメじゃないか上がってきたら!』
「……っ」
『ダメじゃないかぁ! ベラ様を巻き込んじゃぁぁ!!』
「うるさいっ!」
ザンバーを受け流し、距離を取る。限界以上の出力放出に耐え切れず、ビームサーベルが自壊した。
「俺だって…好きでみんなを巻き込んだんじゃない!」
追って来るX2をヒイロが止める。
「裏の人間が、簡単に表の人間を引っ張りこむべきじゃないって分かってる! だけど俺には譲れない目的がある! そのために仲間が必要で、仲間は俺に応えてくれた!」
シーブックはヴェスバーを構える。
「俺のわがままに…みんな付き合ってくれたんだ…キッドも、トビアも、シド爺さんもウモン爺さんも!」
X2がメルクリウスを突き放す。
「セシリーやカロッゾさんも、俺を知って…なのに俺を受け入れて!」
そのままX2はメルクリウスを斬り、あさっての方向へと蹴り飛ばす。
「だったら俺には! 今の混乱を収める義務があるんだ!
 キンケドゥとしても、シーブック=アノーとしても!
 怪盗の誇りにかけても、パン職人の誇りにかけても! ジュピターが許せない!
 だから俺はここにいるんだ!」
言い訳に過ぎないと分かっていながら、叫ばずにはいられなかった。
これまでの自分のツケが今回ってきたのだと思った。
ザビーネの姿を借りて、『キンケドゥ=ナウ』に振り回された人々が今、自分を問い詰めているのだと思った。
だからシーブックは、全力で叫び返すしかない。自分の心を、全力でぶつけるしかない。
X2が向かってくる。
『ベラ様を、ロナ家の人々を巻き込んでかぁ!!』
「あんたをこのままにはしておけないんだよ! それはセシリーだって思ったことなんだ!」
『ベラ様…の…!?』
ふっ、とX2の勢いが弱まる。
正気がまだ残っているのか。それとも逆に、これがあんたの本心だからなのか…?
躊躇いが生まれる。だが、それではいけないと思い直す。
自分の行動の結果には、責任を持たなければならない。ならばこの現状は、キンケドゥを生み出した自分にも責任があると言える。
ならば仲間として、弟弟子として… 世間を騒がせた悪党として!
「俺は、あんたを撃つ!!」

二門のヴェスバーが火を噴いた。


289 :怪盗キンケドゥ・クリスマス決戦編 十一の二:2006/12/23(土) 03:27:15 ID:???
「まさか…」
必殺の一撃のはずだった。
ヴェスバーに対しては、クロスボーンガンダムのビームシールドも紙の装甲に等しい。
だが、その紙も三枚集まればどうなる?
「そうだ…俺だって考えた手じゃないか」
ビームシールド二枚とビームザンバー。これだけの壁を立てれば、ヴェスバーの一撃くらいは封じ込められる。以前、F91を相手にしたときの対抗策の一つとして、自分も思いついたものだ。
二門同時に撃つべきではなかった。時間差で撃つべきだった。
ヴェスバーは通常のビームライフルほどの連射ができない。エネルギーのチャージにほんの少しの時間がかかる。
その、ほんの少しが、致命的だった。
『罪を償え! キンケドゥ!!』
目の前にはX2。



――いつまで盗賊を続けるの?

セシリーの言葉が蘇る。



罪を償え。
そうだ。犯した罪は償わなくてはならない。
だが、ならばなぜ、アノー家を陥れた奴らはのうのうと生きている?
なぜ、リィズをあんな目に遭わせた奴は生きている?

(なぜ、俺は生きている?)

竜を狩らんとする者は、自らも竜になるという。
裏社会の非道を懲らそうとした自分は、立派に裏社会の一員となってしまっている。

(だが俺は…)

リィズの顔が浮かぶ。
アノー夫妻の顔が浮かぶ。

(俺は!)



290 :怪盗キンケドゥ・クリスマス決戦編 十一の三:2006/12/23(土) 03:28:55 ID:???


「俺は! まだ捕まるわけにはいかない!」
『その意気だ、シーブック君!』

X2の動きが止まった。
戦場に響いた、唐突な声。しかもよく聞き覚えのある、くぐもった、低い男声。
全領域通信で無差別に送られているその声は…
「カロッゾさん!?」
シーブックが驚くが早いか。視界外から現れたラフレシアは、X2に体当たりし、そのままかっ飛んでいった。
ついでにヒイロのメルクリウスが触手に絡まってさらわれたようだが、シーブックにはどうすることもできなかった。
回線からはまだ声が響いてくる。

『ふはははは! ザビーネよ、我がカロッゾパンの利益を考える余り朝パン主義の精神を忘れ去り、パンへ細工をするとは!
 百万言を弄したところで罪は逃れ得ぬものと知れぇい!!』
『ク、ククク… ドゥガチ様が私にロナの名を継いでもよいと仰ったのだよ! わ、私の手で正しいパン作りを…!』
『……すまない兄さん、俺はここまでのようだ。任務、終了』

遠くで閃光が生まれた。


あまりと言えばあまりのことに、呆けてしまうシーブック。
と、そこに通信が入る。マザー・バンガード、ベラからだ。
『シーブック、今そっちに父さんが行った!?』
「あ、ああ、来たよ。体当たりしてきて、ザビーネとヒイロを押し流していっちまった」
『やっぱり…まだアレルギー治まってないのに』
「どうしてカロッゾさんがここにいるんだ? 逮捕されてたんじゃ…」
『それなんだけど…ザンスカール・コーポレーションが保釈金を出したらしくて…』
「……何故」
『さあ』
首を傾げる二人。マリアがカロッゾを慕っていることを、まだ二人は知らない。
「まあ、助かったからいいんだけどさ。じゃあ、ベラ、行ってくるよ」
『補給は? 修理とか、大丈夫?』
「ああ、なんとかなる。ヴェスバーもライフルも残ってるし…時間も惜しいし、何より戦いに行くんじゃないからさ」
『だけど、向こうはその気じゃないかもしれないわよ』
「そのときは逃げるよ。F91は逃げ足は速いんだ」
『……分かったわ。気をつけて』
「ああ」
通信を切る。ベラの不安げな顔が消えた。
一つ深呼吸をして、シーブックはF91をジュピター本社へ向かわせた。



「……ん…俺の…涙か…」
ヴァイエイトの残骸の中にトロワが取り残されていることを、このとき誰も知らない。

291 :怪盗キンケドゥ・クリスマス決戦編 十二の一:2006/12/23(土) 03:31:04 ID:???
『さ、三番機大破、十一番機交戦…速ぇ!? なんだこのジムは!?』
『くそっ、ガンダムが、ガンダムがジムに負けるなんて、そんなことあってたまるかぁ!』
「落ち着けお前たち! 動揺しては相手の思う壺だ!」
ハリソンが声を張り上げるが、全くと言っていいほど効果がない。
先程、蒼いジムがF91の編隊に飛び込んできた。それが全ての始まりだった。
事故かテロか知らないが、蒼いジムは赤い目をして、攻撃をしかけてきたのである。
普通のジムでないことは明らかだった。胸にマシンガンを付けているし、何より動きがハチャメチャ過ぎる。
(こんな動きで、中のパイロットは耐えられるのか!?)
自分がこんな機動をすれば、まず間違いなくGで意識が飛ぶ。
中身は人間ではないのだろうか。そんな馬鹿げた妄想さえ浮かぶ。
まるで、蒼い死神――
『く、来るなぁ!』
部下がヴェスバーを構えるのが見える。
「馬鹿、無闇に撃ったら…!」
熱線が闇を切り裂く。蒼いジムはそれを悠々とかわし、射線上にいたF91が大破した。
『あっ!?』
「呆けるな! 動け!」
叫びも虚しく、ヴェスバーを撃ったF91は蒼いジムのビームサーベルに切り裂かれた。
そのままジムは離脱し、また驚異的な速さで反転する。
「この…!」
歯噛みするハリソン。
部隊をたった一機にここまで崩されているのもそうだが、相手が自分と同じ蒼色だというのも気に障る。
(貴様が死神だというなら、この『青い閃光』が祓い退けてやる!)
ハリソンはビームサーベルを手に取った。
相手の狙いがF91の同士討ちであることは明らかだ。不本意だが、接近戦をとるしかない。
サーベルを起動させて――

ザシュッ



292 :怪盗キンケドゥ・クリスマス決戦編 十二の二:2006/12/23(土) 03:32:01 ID:???
気がつけば、ハリソンは脱出ポッドの中にいた。
何が起こった?
慌てて外を確認する。相変わらず猛威を振るう蒼いジム。
あいつにやられた? いや、あの一瞬、あいつは別のF91に躍りかかっていたはずだ。
ならば何が…?
「ん?」
チラリと何か異質なものが見えたような気がした。
よく目を凝らす。
凄まじい速度で動く蒼いジム。それと関係なく、閃き消えてF91を刈り取っていく光…
「伏兵…!」
ハリソンは不覚を悟った。
機動性に勝る一機に陽動を任せ、影でステルス機が戦力を削っていく。これならば、ジムが蒼という目立つ色をしているのも頷ける話だ。
「やられたな… しかし奴等、何者だ?」
そのハリソンの呟きに応える者はいない。


「物好きな奴もいたもんだぜ。ま、これでこっちもやりやすくなったけどな」
デスサイズの中でデュオは呟く。
「サンキューな、どっかの蒼いでしゃばりさん」
言いながら、死神は鎌を振るう。


(ねえ、ユウ、本当にいいの?)
「…………」(EXAMの再作成における暴走…理由としては十分だ。それに元々、こんなシステムを警察に導入させるわけにもいかんだろう。危険すぎる。アルフにはすまんが、安全性を考えた上でのことだ)
(そうじゃなくて)
「…………」(何だ?)
(もうすぐ五分よ)
「…………」(限界まで動ければいい。出来る限り潰す)
(五分経ったらユウ、リミッターが作動してミンチ確定よ?)
「…………」(…………)

293 :怪盗キンケドゥ・クリスマス決戦編 十二の三:2006/12/23(土) 03:33:20 ID:???
蒼いジムと交戦を始めて五分も経とうかという頃。
急にジムは稼動を止め、全く動かなくなった。
「は!? おい、ちょっと!?」
慌てるデュオ。
「オーバーヒートか!」
喜ぶハリソン。
他のF91パイロットも気付いたようで、今のうちにと蒼いジムに殺到する。
(やべぇ! あいつがいなくなったら、俺もタイマン勝負しなきゃならねぇじゃんかよ!)
焦るデュオだが、蒼いジムは全く動き出す気配がない。
F91の一機がサーベルを振り上げ…

『ふはははは! 怖かろう!!』
『ひゃーっはっはっはっは!!』

ちょうどそこを暴走ラフレシアwithX2が通過。
進路上のF91編隊を跳ね飛ばしつつ手当たり次第に触手で絡め取りながら、さらに向こうへと飛んでいく。
『バケモノだっ!』
『は、ハリソン警部ーっ!』
『ぐああ、放せこのチ○○○○リ!』
などと警察の面々が騒ぐ中、
「…………」(ある意味ミンチより酷いな)
(触られたくないのに…)
「って何で俺もなんだよ! 放せー!」
と叫びつつ、ふとデュオは気付く。ラフレシアにかなりの損傷がある。X2も同じだ。
更に、触手の数本は、まるで吹き飛ばされたかのように途中で切れている。
「……まさか」
ありえない話ではない。現にX2はここにいるのだ。慌ててセンサーを最大にし、手がかりを探す。
すぐに見つかった。ラフレシアの装甲に、メルクリウスの装甲の破片が挟まっている。
「ヒイロ…あの野郎、やりやがったな」
苦々しく呟いてみるが、この現状を考えると、それもアリかと思えてしまう。
(真似をするわけじゃねぇが…)
思えば久々である。錆び付いていないといいが。
「あばよ、相棒」
デュオはスイッチを押した。


294 :怪盗キンケドゥ・クリスマス決戦編 十二の四:2006/12/23(土) 03:39:20 ID:???

… … … …


「ってオイ!? マジで錆び付いてんのかよ!?」
そんな叫びも虚しく、ラフレシアは一直線にどこかへ飛んでいく。
「ど、どこまで行く気なんだ、こいつは!?」
脱出ポッドごと捕らえられたハリソンが呻く。
それを接触回線で聞いたカロッゾ、自信満々に言い切った。

『ふはははは! そんなもの私にも分からん』

『ちょっと待てぇーい!!』
総ツッコミ(ユウとザビーネ除く)が入った。
『何しろ調整も半端のまま飛び出してきたからな! しかも脳波コントロール出来ん』
「全然ダメじゃねーかよおっさん!」
デュオは全員の叫びを代弁した。
後悔した。何故自爆装置を整備しておかなかったのか。いやそもそもヒイロのように自爆し慣れていれば、こんなことにはならなかったはずだ。
(ごめんな、ヒルデ… クリスマス、一緒に過ごせねぇ…)
遠くの恋人に謝りながら、デュオは観念して目を閉じた。

と思えば、いきなりがくん、と速度が落ちる。
「んあっ!? どうしたよおっさん」
『ふむう、推進剤が切れたな。それで手近な重力に引かれておるようだ』
「手近な重力って…」
デュオの目に、地球が写る。
『うおおおおおおおおお!?』
またしても全員の悲鳴が唱和する。
「お、落ちる、落ちる、落ちる!」
「燃える、燃えちまうぞっ!?」
「ひゃーっはははは! これで終わりだぁっ!!」
『うわあああああああ!!』
あわや大気圏突入か、と思われたそのとき!

『てぇぇぇりゃぁぁぁぁぁぁ!!!』


295 :怪盗キンケドゥ・クリスマス決戦編 十二の五:2006/12/23(土) 03:40:10 ID:???
またも襲ってくる振動。
今度は一体何だ。ああ、俺はマジに貧乏くじを引いた、とデュオは涙する。
しかし…

『大丈夫か、お前たち!』

その声には聞き覚えがある。
デュオは涙を拭いて外を見た。世界的に有名なMSが、ラフレシアを止め、地球から引き離していた。
白と黄と青のトリコロールカラー。背に日輪を背負い、白馬に乗るその機体の名は…

「ご、ゴッドガンダム!? なんでっ!?」
『ここはファイト専用コロニーのすぐ近くだ! 年末なら格闘家がこのコロニーにいるのは必定!』

ドモンの言葉に、ラフレシアに捕まった人々は皆笑顔を取り戻す。
助かった。各国のガンダムファイターがいれば、ラフレシアを破壊することだってできる。
これで助かる!

だが、まだまだ甘かった。

『む、この触手は…』
ドモンの目が、ラフレシアの触手に止まる。さらに、
「ひゃーっはっはっはっは!」
接触回線で伝わってくる、壊れた笑い声。
ドモンの脳内で、一本の式が確立した。

『貴様らぁ! デビルガンダムの手先かぁぁ!!』


以下略。

296 :怪盗キンケドゥ・クリスマス決戦編 十三の一:2006/12/23(土) 03:40:58 ID:???
さて、一部でそんなことになっているとは露知らず、シーブックはジュピター本社に辿りついていた。
わらわらと出てくる防衛用バタラ。だがそれに構わず、シーブックは全領域通信で呼びかけた。
「こちらカロッゾパンのパン職人見習い、シーブック=アノーだ! 物申すことがある!」
という言葉にも反応せず、バタラは迫ってくる。
「こちらに戦闘の意思はない! 直接話をさせてくれ!」
言って、シーブックは残っていたビームライフルを放り投げた。
固定武装の数々は、まあ仕方ない。
バタラが止まる。


  「社長!」
  『お通ししなさい。丁重にな…』


バタラはしばらく迷ったように漂っていたが、そのうちにサッと道を空けた。
「行けって…ことかな」
だが迷っても仕方ない。シーブックはゆっくりと、バタラの群れに作られた道を飛んでいった。

297 :怪盗キンケドゥ・クリスマス決戦編 十三の二:2006/12/23(土) 03:43:40 ID:???
「シーブック=アノーと言ったか」
「はい。ノーマルスーツのままですが、ご無礼をお許し下さい」
「よい。堅苦しくなるな」
印象が大分想像と違うな、と思う。
いきなり社長室に通されるとも思わなかったし、直接口を利けるとも思わなかった。
何より、クラックス=ドゥガチ社長がこれほど普通の人間だとも思っていなかった。
頭髪は既になく、代わりに髭を白く蓄えて。腰も背も丸めて、杖を手に椅子に座る姿は、どう見ても普通の老人だ。
あんな外道な策を使った人間が…いや、人間だからこそなのか。
自分はいつの間にか、ドゥガチ社長を人ならぬものと思い込んでいたらしい。少なくとも、カロッゾよりも余程人間に見える。
「して、要件は何かね」
声も穏やかだ。
だがシーブックは警戒を解こうとは思わない。
「抗議に来ました」
「はて、何か我々が君達にしたかね」
「警察とマスコミにリークしたでしょう。カロッゾパンが窃盗団の温床であると」
「ふむ」
コツリ、と杖を突く音がする。
「確かに最近世間では騒いでおるが。何故それがわしらの仕業と言う」
「リークは情報操作が目的です。俺達パン職人が社会的に抹殺されれば、パンの市場が空きます。それで一番得をするのは、パン業者であるジュピターでしょう」
「わしら以外のパン業者は考えんのか?」
「住み分けが既に出来ている相手を、こうまでして潰そうとしますか?」
「ならばわしらも同じことだ。こうまでして市場を拡大しようとは思わん」
「では何故、ザビーネにあんな処置をしたんです」
「あんな処置?」
「強化処置。加えてアレルギー物質の投与。私刑だとしてもやりすぎです。…いえ、私刑の時点で許されないでしょう」
「ふむ…」
ドゥガチが目を閉じる。シーブックはじっと社長を見据えている。
そのまま、時が過ぎた。数分も刻んでいないのだろうが、シーブックには一時間も経ったかと思えた。

298 :怪盗キンケドゥ・クリスマス決戦編 十三の三:2006/12/23(土) 03:44:47 ID:???
「答える前に、一つ聞きたい」
目を閉じたまま、ドゥガチは言った。
「どうぞ」
シーブックは硬い声で答える。
「ザビーネ君が『ああ』なった後に、口走っていたことがある」
静かな言葉だ。聞きながらシーブックは、拳を強く握り締める。
ドゥガチが目を開く。

「君がキンケドゥだというのは、本当なのかね」


「本当です」


ふーっ……

ドゥガチは目を伏せ、ひとつ長い溜息をついた。

「やはり、最初は確証なんてなかったんですね。ただのスキャンダルとして、キンケドゥの名を利用した」
「わしはこだわることはしなかった…名の通った犯罪者なら誰でもよかった。そう、例えばあのマフティーでもな」
その言葉に何か引っかかるものを覚えながら、シーブックは一番の疑問をぶつけた。
「何故、こんなことを」
「何故、か」
ドゥガチは再び、シーブックを見る。シーブックも睨み返した。
空気が張り詰める。


299 :怪盗キンケドゥ・クリスマス決戦編 十三の四:2006/12/23(土) 03:46:34 ID:???
「市場を独占したいのなら、正々堂々パンで勝負すればいい。それであれば僕らは喜んで受けて立ちます。
 こんなスキャンダルとマスコミを利用して潰すなんて、フェアじゃない」
「盗賊がフェアという言葉を使うか」
くっくっ、という笑い声。構わずシーブックは続ける。
「確かに僕は、表向きは普通の高校生でパン職人見習い。裏では盗賊です。だけどそれは僕だけのこと…
 セシリーもカロッゾさんもアンナマリーさんも、盗賊じゃない」
「だが、君の正体は知っている。それは同罪だ」
「……セシリーは僕を心配していた」
笑い声が止まる。
ドゥガチは一層眼光鋭く、シーブックを睨み付けてきた。
(負けるものか)
シーブックは腹に気合を入れ、ドゥガチの気迫を跳ね返す。
「セシリーは何度となく、僕を心配してくれた。妙なことを頼まれたら断れ、あまり深入りするな…と」
「それでも君を止めるには至らなかった。ならば…」
「僕には理由がありましたから」
ドゥガチの言葉を遮り、シーブックは強く言う。
「彼女は僕を巻き込まれただけと思っていた。でも実際は違う。僕は主犯なんです。むしろ僕が、仲間を、彼女を、みんなを巻き込んだ」
「断罪するなら自分だけを、とでも言うのか?」
「ええ」
「馬鹿者がッ!!!」

ドゥガチの一喝。
気の十二分に篭った声だった。聴覚と同時に、彼の意思がシーブックを容赦なく打つ。
気圧されそうになりながら、シーブックは耐えた。耐えて睨み返した。
拳の中が汗ばんでいる。腹の力を一瞬でも抜けば、容易く自分はこの老人の前に屈服してしまうだろう。

「仲間を庇って、自分が傷つくだけですむと… 本気で思っているのか!」
「少なくとも、僕よりも罪状は軽い!」
「君は勘違いしているな。わしの言っているのはそういうことではない」
「……では、何を」
「それは君の自己満足だと言っておる!」

自己満足。
シーブックは目を見開いた。そんなことは思っても見なかった。

ドゥガチはふっ、と気迫を緩めた。空気の緊張が和らぐ。
シーブックも膝を緩めそうになるが、慌てて緊張を取り戻した。いつまた気を、意思をぶつけられるか知れない。

「少し昔話をしよう」
ドゥガチは初めの穏やかな声で、言った。

300 :怪盗キンケドゥ・クリスマス決戦編 十三の五:2006/12/23(土) 03:47:31 ID:???
「昔、わしは木星の開拓民だった。あの物資の乏しい場所でパンを焼く…それがわしの仕事だった。
 生きがいのある時代だった…
 作物は育たず、収穫の数も少ない。そんな場所で、いかに人々に美味しいパンを提供するか。
 それを突き詰め、わしは修行に励んだ」
懐かしそうに、老人は目を閉じた。昔の記憶を探っているように、シーブックには思えた。
「辛い環境の中でも、食が美味しければ、人はまた活力を得る。わしはその手伝いをしているのだと…な」
朝パン主義の精神にも通じるものがある、とシーブックは思い出した。
朝は必ずパン、という点は極端な気もするが、パンが結ぶ人と人の絆についてはシーブックも同意見である。
「だがわしらではそのうち限界が来た。狭い世界で同じ人間が試行錯誤していてはな…。
 木星圏に新たな風が必要になったのだ」
少しずつ、老人の言葉に熱が入っていく。
「わしらは地球圏に問い合わせた。そちらの技術を拝見したい、と」
熱? いや、これは…
「奴らは…拒否した。何と言って拒否したと思う…?」
これは…憎悪だ。
「そんな貧しいところに見せる技術はない… 素材も揃えられぬ職人モドキに何が分かる… そう言ったのだ」
老人が生涯をかけて蓄積してきた、地球圏のパン職人に対する憎悪…
「金を切り詰め…技術を切り詰め…欲しいときには何も送ってこなかったし、何も教えてこなかった。
 なのにだ!」

ガン!!

老人はデスクを思い切り叩いた。
少年は歯を食いしばり、耐えた。

「わしらがようやく質の劣る食材で並みのパンが焼けるようになったと思えば、奴らは手のひらを返すように技術提携を申し込んできおった!
 齢90に届こうという老人に、今更技術を交換しましょう、これで我々とは仲間ですと言いおった!
 尻尾を振れと言われたのだぞ!!」

老人の燃えるような目。憎悪に満ちた、鬼のような形相。これが彼を一大企業の社長に押し上げた原動力かと思えた。
気圧された。だから反射的に叫び返していた。


301 :怪盗キンケドゥ・クリスマス決戦編 十三の六:2006/12/23(土) 03:48:38 ID:???
「それは、あんたの頑張りが実を結んだってことじゃないか!
 あんたの努力が、相手の傲慢を超えたってことだろ!
 相手を哀れに思いこそすれ、あんたが卑屈に思うことじゃない、誇りを持っていいじゃないか!」
「そうだ…その心の余裕!
 それを見せ付けられるたび、わしは自分自身をどれほど惨めに思ったか!
 貴様に分かるか!」
「心の余裕…!?」
「そう、豊かな環境で育った者のみが持ち得る余裕、他者への気遣い、哀れみ、同情!
 それが何を表しているか分かるか、少年!」
「優しさじゃないんですか…!?」
「傲慢だ!」
ドゥガチが叫んだ。
「わしらを自分よりも低いと見なし、自分よりも劣っていると見なし!
 優越感に浸るために己をわざわざ引き下げる!」
「そんなこと…!」
「ないと言えるか? 同情している自分に酔っていないと言えるか? 他人を庇う自分に、気遣う自分に!
 優しさだと貴様が思っている行動が、他人の誇りを傷つけていないと、言い切れるか!」
「……!!」

そうだ。ザビーネが単身ジュピターに潜入していたと聞いたとき、複雑な思いをした。
本気で自分達を裏切っていなかった。それは嬉しい。
だが、その他に、浮かび上がってくる言葉――
――信頼されていないのか?
――自分達は足手まといと思われたのか?

「分かったようだな… ならば改めて聞こう。
 仲間を庇って、自分が傷つくだけですむと、本気で思うのか!?」

思えない。
例えばトビアが、『全ては自分の責任』と言い出して、全ての罪を被ったら、自分はどう感じる?
トビアに感謝はするだろう。加えてそれ以上に、自分で自分が許せなくなる。
おそらく死ぬまで、後悔は消えない。


302 :怪盗キンケドゥ・クリスマス決戦編 十三の七:2006/12/23(土) 03:50:22 ID:???
「庇ったら…余計にみんな、悲しむ。辛い思いをする」
「そうだ! 下手な気遣いは無用。相手を対等な人と認め、接していれば、そんな考えは起こらんはずだ!」
「…………」
何も言えない。
「それが分かるなら、わしの動機も分かろう。わしの目的もな!」
「目的…!?」
「聞きたがっていただろう。何故わしがパン市場にスキャンダルを巻き起こしたのかッ!!」
ドゥガチが目を見開いた。意思が三度、シーブックを打ちのめす。
歯を食いしばり、耐えながら、頭の片隅がどこか冷静に分析をしていた。
これほどの憎悪。これほどのプレッシャー。まともに考えれば地球圏のパン業界への復讐だろう。だが、ここまで強い憎悪が生易しい復讐をするとは思えない。
一つの考えが閃く。
「まさか…市場の獲得ではなく…」

パン業界そのものの破壊。

「その通りだ!」
ドゥガチは吼えた。
シーブックは開いた口が塞がらなかった。

「じゃあ、アレルギー物質も…」
「混入したのは偶然だったがな。だが、パン業界への不信感を助長するにはまたとない機会だ。故に発見しても対処しなかった。それだけだ」
「自分の企業を犠牲にしてまで、パン業界を潰そうというのか!?」
「パン業界がわしを否定したのだ! 九十年の、わしの全てをな!
 だからわしは壊すのだよ、わしを否定した全てを!!」

四度目のプレッシャー。
今までのものよりも強く、どす黒く、冷たい…

「そんなことのために… たったそれだけのために、こんな騒動を起こしたのか!?
 様々な人を巻き込んで、被害者を出してまで、あんたは!」
「そうだとも! 市場の獲得? そんなものに興味などない! わしがこの目で見たいのはただ一つ!
 世論の波に飲まれ消し飛ぶ、パン業界そのものだ!!」


303 :怪盗キンケドゥ・クリスマス決戦編 十三の八:2006/12/23(土) 03:53:14 ID:???
圧がシーブックを襲う。
シーブックは目をぐっと瞑り、歯を食いしばり、拳を握り締め、腹に力を入れ…それでも耐え切れない。
足が後ろに下がろうとする。
(ダメだ、動くな!)
ここで半歩でも後ずさったら、自分の負けだ。ここでプレッシャーを跳ね返さなければ、日昇町パン業界に未来はない。ここでドゥガチの歪んだ心に負けてはいけない。
シーブックは目を開いた。絶え間なく襲う圧の中で、たったそれだけの行為が随分難しく感じられた。
目の前には老人がいる。瞳に底知れぬ憎悪を宿した――
『悪意が渦巻いている。この日昇町を包み込むように…』
それはカミーユの台詞だ。兄弟一感受性の強いあいつは、これを感じ取っていたのだろうか。
自分の企業まで潰して、パン業界を破壊しようとした男。
それほど追い詰められたのは何故だ。
追い詰められて、ここまで堕ちたのは何故だ。

堕ちようとする人間を支えているのは何だ?

 『シーブック、あまり入り込まないでね?』
 『シーブック兄ちゃん、お帰りー』
 『影薄いからって気にするなよ、人には何かあるさ、…きっと』
 『全くお前は軟弱だな。よし、俺と共にギアナ高地に行くぞ』
 『シーブックは真面目すぎるんだよ!』


304 :怪盗キンケドゥ・クリスマス決戦編 十三の九:2006/12/23(土) 03:54:57 ID:???
「家族はいなかったんですか…」
「何?」
「あなたに家族はいなかったんですか。友人は。仲間は。
 あなたのことを見ていた人は、いなかったんですか」
「いたとも。皆わしを気遣った。怒りに打ち震えるわしをなだめ、支えようと」
「だったらどうして、こんなこと! 自分を見てくれる人がいる、それは素晴らしいことでしょう! 他に何を望むっていうんです!」
「気遣いが素晴らしい? 奴らに負けたわしを慰め、受け止める度量が? まだ分からんのだな貴様は! それが人の傲慢、思い上がりだ!
 わしにも妻はいた。技術提携の話が持ち上がると同時に、わざわざ地上のパン業界からやってきた女だ。
 あからさまにわしへの餌だった、それも気に食わんが!
 何よりあれは優しい女だった!
 餌であることを受け止め流し、わしや娘を気遣うその自然な心の余裕! あやつが傍にいるだけで、わしは自らをどれほど惨めに思ったか!」
「なっ…!」
「九十年だ! パンに費やしてきた九十年…それがほんの二十代の女に負けた! 人間として、あれはわしを圧倒した!
 わしの人生の全てを否定されるに等しかったのだ! 貴様に分かるか!?」
「分かるかぁーッ!!」

叫びが空気を圧する。
初めてシーブックのプレッシャーがドゥガチのそれを圧倒した。
今度はドゥガチがシーブックの気に呑まれる。信じがたいことだったが、若干十七歳の少年の気合が、九十年の憎悪に打ち勝ったのだ。


305 :怪盗キンケドゥ・クリスマス決戦編 十三の十:2006/12/23(土) 03:57:40 ID:???
「女? わざわざ地上からやってきて、老人に嫁いで娘まで作った優しい女!? それが気に食わないだと!? ふざけるなよ、このジジイが!
 極上の女が目の前にいながら手を出せない男の気持ちを考えたことがあるか!?
 会おうとすれば必ず邪魔が入ってミンチになる女に惚れちまった男の気持ちを考えたことがあるか!?
 地雷ばっか踏んで、やっと結ばれそうな女が年増で超強気で尻に敷かれるの確定なチェリーの気持ちを考えたことがあるか!?
 自分が下に見られてるとか劣ってるのが悔しいとか言うなら他人のことも考えろ! 不幸なのが自分ばかりだと思うなよ!」
「ぬっ…(何だこのプレッシャーは…ここまでのものは感じたことがない!)」
「俺だって…俺だってセシリーと…!! シンだって、コウ兄さんだって…!
 シロー兄さんだってそうさ、結婚にリーチかかってるのに相手の兄貴のせいでッ!」

いつの間にか涙が出てきた。
女性関係の話題は、うちの兄弟はこと欠かない。というかまず自分が悲しい。

「ジュドーもそうだ…それにザンスカールのクロノクルさんも…! なのにアンタはっ!
 幸せをゲットしといて、子供まで作っといて、そんなこと言うのかよっ!
 だからだよ! 自分の幸せに気付かないから、人の幸せを奪う! ほんの小さな、食という幸せも!」
「貴様もそれを言うかぁぁっ!!」

ドゥガチのプレッシャーが勢いを盛り返す。
いまや社長室は二人のプレッシャーの相克で嵐が吹き荒れたようになっていた。

306 :怪盗キンケドゥ・クリスマス決戦編 十三の十一:2006/12/23(土) 03:58:40 ID:???
「先の質問に答えてやる。わしには友人もいた、職人仲間も! だが奴らの誰一人として、わしの悔しさを真に分かち合うことはしなかった! あれの器量を褒め、わしを『稀代の幸せ者』と言いおった! そう、今の貴様のようにだ!」
「…んな…」
「このわしの、パン業界への憎しみを知るものはいなかったのだ! 知ろうとすらしなかった!
 そして奴らは、わしを理解せぬまま、死んでいった!!」

プレッシャーの中、シーブックの頭の片隅が酷く冷静に働く。
ドゥガチはパン職人ではない。パン業者でもない。食に携わる人間が考えてはならないことを、この老人は考え、実行した。
だが、どうしようもなく、人間ではあるのだ。
心の余裕? 傲慢? 気遣いが感情のすれ違いを生むというのか?
それは真実だが、物事の片面だ。もう一面を忘れている。
劣等感が人の善意を捻じ曲げて解釈させる。
なら、劣等感を生むものは何だ?

「残ったのは娘一人だ。だがあれも地球へ行き、帰ってこない! 地球で優しい人を見つけたと言ってな!」

それを聞いた途端。


ああ、そうか。



唐突に、シーブックは悟った。



307 :怪盗キンケドゥ・クリスマス決戦編 十三の十二:2006/12/23(土) 04:03:21 ID:???


「パンを焼きませんか」


つるり、と口から出た言葉。
ドゥガチは驚いた。それ以上に、言った本人であるシーブックが驚いた。
驚いて…だがこれが一番いい方法なのだろうと思った。
急速にプレッシャーが消えていく。
「俺はパン職人見習いです。カロッゾさんやザビーネのような、完成されたパンは作れません。だけど」
考える前に言葉が出てくる。
「格闘家は己の魂を拳に込める、と、ガンダムファイターである兄が言っていました。
 同じように、俺達パンに携わる者は、パンに己の魂を込めているのでしょう。
 ならば、俺達もパンで魂を伝えることが出来るはず…」
「わしはとうの昔にパン作りをやめたぞ」
「昔にやっていたなら、今もできるはずです」
「この老体に、重労働をしろというか」
「俺だって未熟な腕です」
ドゥガチは瞑目した。それが、シーブックに確信を起こさせた。
本当にパンを憎んでいるなら、考え込むはずがない。この老人が憎んでいるのはパンではなく、人だ。自分を否定した人間だ。
ザビーネが偽装投降をしたとき、真っ先に警察にX2を突き出さなかったのは何故だ?
彼の腕を、技術を惜しいと思ったからではないのか?
パンに誇りを持っているなら、アレルギーパンなど許さない。本当にそこまで堕ちてしまっていたのなら、シーブックはどうすればいいか分からなかった。
だが、彼はパンを作ることを諦めていない。最後の誇りは、間違った方向に向いてはいない。
沈黙が流れた。だが、それは先程までの、緊迫したものではない。かといって弛緩したものでもない。
そこには熱があった。シーブックの熱意。そして、ドゥガチの魂の奥底から湧き上がる、かつての情熱。
美味しいパンを。ひたすらに、食べる人のことを考えたパンを。
それは情熱であり、愛情であり――真の意味での優しさでもあろう。
しばらくの後、ドゥガチは目を開き、手元の装置を弄った。ぷつり、と回線の開く音がする。
「厨房を開けろ。二人分でいい」

308 :怪盗キンケドゥ・クリスマス決戦編 十四の一:2006/12/23(土) 04:04:32 ID:???
『それで、どっちが美味しかったの?』
「ドゥガチ社長さ。まだまだ俺の腕じゃかなわないよ」
シーブックは笑って肩をすくめた。画面の中のベラもにこりと笑う。
ここはマザー・バンガード。戻ってきたF91を着艦させ、地球に戻る最中である。
念のためにシーブックはF91のコクピット内に残っているが、もう戦うべき敵はいない。いや、そもそも敵は宇宙には存在しなかったのだ。
「確かに力は俺の方が上だけど、ドゥガチ社長はバランスを知ってる。どうしても味の劣る素材で並以上のパンを焼くってことは、素材を理解して、美味しさを引き出すと同時に焼き加減の工夫もしなければいけない。俺は素材の優良さに乗っかってきたからね…」
『だけど、すっきりした顔してるわ』
「納得いったからかな。見事に負けたから。良いパンを食べさせてもらったって思えたし、俺も俺なりのパンを焼いたし」
『まるで試合後のガンダムファイターみたいね、そのコメント』
「そ、そうかな」
思えば自分はドモンの師匠である東方不敗に世話になったことがある。無論ファイターの精神論も聞かされた。
カロッゾの朝パン主義といい、実は自分は毒されやすいのだろうか、と思う。
『結局、今回の騒動はマスコミの誤情報ってことで片付けられるのね』
「ン… 仕方ないさ。ジュピターそのものを潰すなんて大それたことは出来ないし、キンケドゥがカロッゾパンと関係ないって知らしめたんだから…」
『関係ない、ね』
ベラが、今度は含みのある笑みを浮かべる。シーブックもまた。
「ああ、そういやこれで君の家族は全員俺のこと知っちゃったんだよな」
『ナディア母さんはまだだけどね… びっくりしたわよ? ドレル兄さんにいきなりしゃべっちゃうなんて』
「ああでもしなきゃ信用されないと思って、さ…」
はにかむシーブック。
これで自分の正体を知っているのは何人になったのだろう。ドレルに教え、ドゥガチに教え…あの様子ではヒイロやプリベンターの面々も知っていると考えて間違いない。
意外に秘密でもなくなってきたな、とシーブックは苦笑する。
それでもヒイロ以外の兄弟には……特にシローには話すことは出来ないが。
『シーブック?』
「ン… なんでもないよ」
答えて、シーブックは頭の後ろで腕を組み、大きく伸びをした。
自分はまだキンケドゥを続ける。リィズを救うまでは、ずっと。だが、それが終わったら?
他のみんなはどうだろう。それぞれの目的を果たした後は、どうするのだろう。
(いつかは終わること…か。これも青春の一つの形なのか?)
以前読んだアウトロー漫画を思い出す。やけに美化されていたが、一つの集団にある仲間意識と友情はよく伝わってきた。
もっとも、今自分がやっていることは、不良どころか完全に犯罪であるのだが……


309 :怪盗キンケドゥ・クリスマス決戦編 十四の二:2006/12/23(土) 04:06:03 ID:???
『シーブック、通信が来てるわよ』
「どこから?」
『ご兄弟から』
「えっ!?」
と驚くのが早いか、モニターには兄弟達の顔、顔、顔。
『シーブック! 勝負するなんて言って、まさか宇宙に行ってるなんて! 一言それくらい言ってください、心配したんですよ!』
「ご、ごめん、ロラン」
『ずるいぜシーブック兄! ジュピターに行くんなら俺も誘ってくれよ!』
「ええっ!?」
『こらシン、お前じゃ穏便な勝負も流血沙汰になるだろ』
『うっ』
『お、カミーユ兄貴、大人しくなっちまって』
『しーっ、平和だからいいだろ』
『……ガロード、コウ兄さん、聞こえてるよ』
『げっ!!』
『まあまあ、落ち着けカミーユ。シーブック、話はついたのか?』
「あ、うん、アムロ兄さん。しばらくマスコミは騒ぎ立てるかもしれないけど、じきに収まるだろうし。それにジュピターのパンも、アレルギー物質除去されるって」
『それでも俺、買いたくねぇよ、シーブック兄』
「今度は大丈夫だよ、ジュドー」
『兄さん、自信満々だね。どうして?』
「そりゃあキラ、パン職人にはパン職人の誇りだけじゃない、食べる人に美味しく食べてもらいたいっていう熱意があるからね。ドゥガチ社長は、少しだけ見失ってただけなんだ」
『熱意かぁ…』
「そういうこと」
『シーブック兄さん、パンの交換できないのかな? シャクティが、買い込んだパンが全部食べられないなんてあんまりだって言ってるんだけど』
「できるんじゃないかな。それだけの量が生産できれば、だけど」
『足りない分は兄ちゃんが焼けばいいんだよ』
「お、おい、アル…お前今さらっと凄いこと言ったぞ」
『それじゃあセーラちゃんのスポンジケーキも兄ちゃんに焼いてもらえばいいのかな』
「こらシュウト! それじゃセーラちゃんのケーキじゃなくて、兄ちゃんのケーキになっちまうじゃないか!」
『あ、そっか』

ひとしきり笑う兄弟。
笑いながら、シーブックは思う。

俺は一人じゃない。
一人じゃなくてよかった。
兄弟がいてよかった。友人がいてよかった。仲間がいてよかった。
様々な個性がいて、自然に自分が受け入れられている。長所も短所もひっくるめて笑いあえる。
これは至極幸せなことなのだ、と思った。

310 :怪盗キンケドゥ・クリスマス決戦編 十四の三:2006/12/23(土) 04:07:05 ID:???

マザー・バンガードは地球に降りていく。
大気圏を突きぬけ、雲を突きぬけると、日昇町は白一色になっていた。

『そういえば、今日は夕方から雪だって言ってたわね』
「ああ…そうか」

硝子色の雪がちらちらと舞う。
もう夜だった。闇の中の雪を、今度こそシーブックは綺麗だと感じた。



『シーブック』
「……ん、シド爺さん。どうしたのさ?」
『でかいネタが入ったぞ。今度は本命かも知れん』
「相手は」
『…………(ぼそぼそ)』
「……そいつか…ちょうどよかった」
『珍しく剣呑な声じゃな』
「まあね」


311 :怪盗キンケドゥ・クリスマス決戦編 十四の四:2006/12/23(土) 04:09:19 ID:???
後日。

ジュピターは不祥事を認め、ザビーネへの冤罪も誤認として否定し、責任をとってドゥガチ社長が退陣した。
記者会見でドゥガチ社長は途中まで淡々としていたが、カメラの前で頭を下げるというときになってぶるぶると震えた。
テレビで見ていたシーブックは、礼を拒否するのかとはらはらしていたが、ドゥガチは震えながらもしっかりと礼をした。
『パン業界に頭を下げるのではない! 消費者に頭を下げるのだ!』
そんな叫びを聞いたような気がした。
後にはカリストという双子が社長職についた。
類稀なサイキック能力で経営に指示を出し、売り上げが底辺にまで落ち込んだジュピターをなんとか盛り立てているという。


アレルギー患者は徐々に回復している。有害物質の対外排出が順調で、許容量以内にまで減少できた人々は次々に退院、社会に復帰している。
皆一様に、発作を起こしていたときの記憶がないとか。それでも気がついたときに傍に愛しい人がいたのが嬉しかったようで、カミーユやシンやジュドーは幸せな思いをしたらしい。
ガロードは、カリスが気付いたときはマクダニエルでティファに会っていた。またウッソはカテジナに張り付こうとして、酒楽のお姉様方に拉致された。

カロッゾとザビーネは、正気に戻って帰ってきた。ドモンのヒートエンドが効いたのか、全く今までと変わらない。
ただ、最近ザビーネがアヒャる頻度が高くなっている気はする。
ちなみに、窃盗団が集合したとき、ザビーネは開口一番に謝罪した。特にトビアには念入りに。
「結構真っ直ぐな人だったんですね…」とは、面食らっていたトビアの言。

312 :怪盗キンケドゥ・クリスマス決戦編 十四の五:2006/12/23(土) 04:10:51 ID:???
キンケドゥ疑惑は、マザー・バンガード(シーブック&セシリー)とクロスボーン・ガンダム(ウモン&トビア)の同時出現により、急速に沈静化していった。
マスコミがいなくなるや、各パン屋にはミーハー根性のおばさんたちが詰め掛けてきて、去年並みとはいかずともそれなりの利益を上げている。
ただしクリスマスケーキの売り上げは乏しい。ジュピターのスポンジケーキは捨てざるをえないとしても、同時に買ったデコレーション用オプションは品質的に問題ないため、
消費者の大部分が『やはり今年は自作しよう』と考えたのだ。
カロッゾはクリスマスケーキの在庫がたまり悲しむかと思いきや、『ケーキを作ることで人の絆が深まる!』と逆に感動していた。
大打撃を受けたのはドンキーである。なんとか売ろうと、キースが街中で値下げのビラを配っていた。買い物帰りのロランも手伝っていた。

シローはずたぼろになって帰ってきた。加減を知らないキンケドゥ・ルミナスのムラマサブラスターで、陸ガン部隊を薙ぎ払われたらしい。
「世界が燃えちまうわけだぜ…」とぽつりと呟いていたのを見ると、かなりショックが大きかったようだ。
セーフティーシャッターの導入を真剣に上司に打診したが、予算の関係で実現は難しいらしい。

ヒイロはいつの間にか帰ってきていた。普段通り生活している。シーブックに対しても、変わるところは全くない。
食事中に自分の女装が電波に乗って不特定多数の人間に見られたことを指摘されても、全く涼しい顔で味噌汁を飲んでいた。
だが、ウッソが女装ヒイロの映像を確保したと知るや即データを消去したところを見ると、やはり恥ずかしかったのだろう。

313 :怪盗キンケドゥ・クリスマス決戦編 十四の六:2006/12/23(土) 04:18:18 ID:???
ドモンは引き続きファイト中だ。年が明けるまでは帰って来ないだろう。
途中のハプニングに対しては特に報道されていない。

デュオはミンチから回復するや、さっさと逃げ出した。
さすがに逃げ足の速さを自負しているだけあって、ハリソンを始めとする警察の人々には気付かれなかった。
最近は自爆装置の手入れを念入りにしており、ヒルデが心配しているとか。

ユウはミンチ回復にしばらくかかり、回復した後は警察やアルフやモーリンから説教を受け続けた。
リアクションが全くないので、説教する側もだんだん腹が立ってくるらしい。
結局八時間ぶっ通しで説教され、終わった後もアルフには文句を言われ続けた。
フィリップは何となくユウの行動を理解したが、もちろん弁護はしなかった。

アンナマリーはザビーネがジュピターに行ったと知るや半狂乱に陥り、指名手配となったと聞くや倒れた。
が、全てを知ると元通りになったという。
親が心配なのでもう数日様子を見てから戻ってくるらしいが、おそらく心配されているのはアンナマリーの方であろう。
恋する一途な女の凄まじさを垣間見た気がして、シーブックは震えた。

フランは未だキレたシーブックが頭から離れないようで、彼に会うたびに怯えたような目をしてくる。
いい加減に可哀想になってきたので、シーブックが「あのときはどうかしていた」とフォローを入れると、彼女は目を丸くして走り去っていった。
次に会ったときは元通りになっていた。
それもまた心配なので、「アノー家には手を出すな」と再度釘をさした。
どこまで自重してくれるかは…正直期待していない。

そして…



314 :怪盗キンケドゥ・クリスマス決戦編 つぶやき:2006/12/23(土) 04:21:08 ID:???
いろいろやっちゃった気がしないでもない
ごめんなさい今回ここまで、続きはまた

315 :通常の名無しさんの3倍:2006/12/23(土) 04:23:56 ID:???
リアルタイムで読めた俺は幸せ者だ。
原作の換骨奪胎とか、計算された展開とか、さすがに上手いなあ。
エピローグも楽しみにしてるよ。GJ!! 

316 :通常の名無しさんの3倍:2006/12/23(土) 04:29:42 ID:???
激しくGJ!!!!
シーブック女関係の話になるとキレ過ぎww
ともあれ大長編乙でした!!

317 :通常の名無しさんの3倍:2006/12/23(土) 04:45:14 ID:???
>シャン、シャン、シャン…
>『げぇっ!! ファラ!!』

元ネタって、
『 ジャーンジャーンジャーン
  『げぇっ!! 関羽!!』  』

だったりしませんか?

それはともかく、兄弟はもちろん出番の少なくなってきた脇役も上手く使いきった傑作でした。実にお見事!

318 :通常の名無しさんの3倍:2006/12/23(土) 09:49:16 ID:???
新着レス:75

( Д )      ゚  ゚

319 :通常の名無しさんの3倍:2006/12/23(土) 11:56:37 ID:???
すごい面白かった!超GJ!原作エピソードをこのスレ設定に擦り合わせて織り込む手腕がすばらしい。心情も丁寧に描写されていて引き込まれました。
何よりF91とクロボン好きには嬉しすぎるよ。帰還時の硝子色の雪、がタマラン。
エピローグも楽しみです!乙でした!

320 :通常の名無しさんの3倍:2006/12/23(土) 12:19:57 ID:???
いやー、久々にきてみたら長編ができていて嬉しかったです!
凄まじい極悪人に思えたドゥガチもちゃんとフォローされていてGJ!
思えばこの兄弟スレで純粋な悪人っていないんだよね。変態は多いけど

321 :通常の名無しさんの3倍:2006/12/23(土) 12:29:27 ID:???
とてつもない大長編、超乙。
クロボンネタがここまで生かされているとは想像だにしなかった。
デュオやユウといった脇役も活躍してるしすごく面白かったです。

322 :通常の名無しさんの3倍:2006/12/23(土) 13:38:44 ID:???
面白かった!感動した!どのキャラも生き生きしててGJ過ぎる。

323 :怪盗キンケドゥ・クリスマス決戦編 つぶやき:2006/12/23(土) 13:43:42 ID:???
>317
ああ、元はそれですか!
よく見かけるもので、元ネタを知らぬままに使わせていただきました。

皆さんありがとうございます。
自分もF91もクロボンも好きなもので、やりたい放題やっちまってますが、楽しんでいただけたみたいで真面目に嬉しいです。
実はもうちょっと続きます。この後の展開の方が『やっちまってる』わけですが…。
つか蛇足かもしれませんが…。
では残り投下いきます。やっぱり長いです。

324 :怪盗キンケドゥ・クリスマス決戦編 十五の一:2006/12/23(土) 13:46:45 ID:???
「マザー・バンガードまで持ち出すとはな…!」
高級住宅の一室で、男は呻いた。
窓の外には雪が舞う。黄昏の色を無粋にも割って進むのは、荘厳で派手な戦艦マザー・バンガードだ。
あれから五日経った今日、クリスマスセールの宣伝と称し、日昇町パン連盟は本年二度目のパントーナメントを行っている。
いつものように地下に止めたまま設備のみ利用するのではなく、今回は船を実際に航行させての大会だ。
入場無料のお客さん大歓迎。もちろんマスコミには大々的に宣伝している。行かなかった一般の人々も無邪気に見上げている。その暢気さが男を苛立たせた。
ジュピターを――ドゥガチを焚きつけてパン業界を潰そうとしたのも自分。マスコミに圧力をかけたのも自分。全てはあの鉄仮面とキンケドゥを潰すためだ。
なのにあの盗賊どもは、ドゥガチを説得して、『平和的に』『合法的に』解決してしまった。
全く腹立たしい。
テレビをつければ、そこにはパントーナメントの中継だ。
『いよいよ日昇町パントーナメント開催間近となりました! ここで各チームの方々にお話を聞いてみましょう。
 まずはカロッゾパンチームのセシリーさん』
『こんにちは』
『さてセシリーさん、先日の話で恐縮ですが、戦艦を持ち出したのは何故ですか?
 これではカロッゾパンがキンケドゥに関係しているという疑惑がより深まるのではないかと思いますが』
『関係ないものはないのですから、疑惑の深まりようもないでしょう。
 先日私がこの船を動かしたのは、ただ一つ、ジュピター社長クラックス=ドゥガチにお会いするためです』
何が関係ない、だ。
男はリモコンでテレビを消した。マスコミは派手な戦艦に食いついている。これ以上やっても、世間の関心を元に戻すことは難しい。
何しろカロッゾパン=キンケドゥの説には根拠がないのだ。
情報源は一本のリーク。一時の火をつけることは出来ても、絶えず燃やし続けることは出来ない。
そして彼の手元に残っている『燃料』は、火をつければ自分までも燃やしてしまう危険なものだ。

325 :怪盗キンケドゥ・クリスマス決戦編 十五の二:2006/12/23(土) 13:48:53 ID:???
コンコン、とノックの音がした。
「入れ」
「失礼いたします」
振り向きもせずに答えれば、女メイドの声とドアの開閉音。
窓ガラスに映るメイドを見ながら、男は問いかけた。
「何か用事か」
「はい。玄関にこれが」
メイドが寄ってくる。男は振り向くと、メイドの手にあるものを見て――目を剥いた。
「く、CROSS-BONESだと!?」
「はい」
男は女の手のカードをひったくるようにした。カードがひらりと宙を舞い、床に落ちる。
身をかがめるメイドを制し、男は自ら腰をかがめて拾った。

  『本日、あなたに奪われたものを取り返しに参ります キンケドゥ=ナウ』

(奪われたもの!? それはこちらの台詞だ!)
「いかがいたしましょう」
「暢気な! す、すぐに警察を呼べ!」
「よろしいのですか?」
「何がよろしいか、だ! これは奴らの犯行予告だぞ、知らんわけでもあるまい!」
「しかし、今警察に踏み入られては、不都合が起こるのではないかと…」
あくまで冷静なメイド。男は癇癪を爆発させた。
「お前が案じる必要はない! 警察だ!!」
「はい」
メイドが一礼し、去ろうとする。その後姿を見ながら、男はあることに気付いた。
何故、こんなただの下女が、『警察に踏み入られては不都合』だと知っている?

326 :怪盗キンケドゥ・クリスマス決戦編 十五の三:2006/12/23(土) 13:50:39 ID:???
「待て、貴様!」
メイドは駆け出す。一目散に外に。
舌打ちをし、男はメイドの後を追った。
キンケドゥの変装か、それとも単に男の秘密を知っているだけか。どちらにしろ見逃すわけにはいかない。
男は部屋を出た。廊下にメイドの姿はない。
どこだ。どこに行った。
「警備兵! 私だ。これより何人も外に出すな。たとえ私でも、だ!」
携帯通信機で指示を出し、男は宝物庫へと急ぐ。
秘密を知っているだけの下女であれ、本物の怪盗であれ、まず狙ってくるのはそこしかない。
地下に行く。非常扉を開け、階段を駆け下りる。
焦る。焦る。焦る。こうしている間にも宝は奪われているかもしれない。
いくつの踊り場を抜けたことか、走り続け、足を踏み外し、五段分派手に転落した。頭蓋やら足やら体やら痛む。
二度と階段など使うものか、戻ったらエレベーターをつけてやる、と固く心に誓い、宝物庫の扉に手をかけた。
鍵は開いていた。
はっとして自分の腰に手をやる。鍵がない。
いつの間に盗られた!?
焦りはピークに達していた。男は扉を開けた。
扉の奥の警備レーザーは生きている。これを通過して行ったか?
いや、鍵を開けただけで引き返して、自分が警備装置を解除するのを待っているのかも…
と、考える男の目に、あるものが映った。
レーザー通路のど真ん中に、白い布。
よく目をこらせば、奥に行くにつれ、白い布――おそらくはメイドの衣装――が点々と落ちている。
(行ったのか!)
奴の正体はキンケドゥだ。間違いない。レーザーを潜り抜けるときに衣装が邪魔になったのだろう。
男は急いで警備システムを全解除し、通路の奥へと駆けて行く。
奥の奥、宝物庫の扉にたどり着き、男は開けようとした。だが開かない。
まだ鍵がかかっている!

327 :怪盗キンケドゥ・クリスマス決戦編 十五の四:2006/12/23(土) 13:52:32 ID:???

「ここだよ」

声は後ろからかかった。
振り向いたところに、腹に一撃を入れられる。
たまらず男は体を折り曲げ、尻餅をついた。宝物庫の扉に寄りかかる形になる。
「気絶するなよ。あんたにはまだ吐いてもらわなきゃならないことがある」
なんとか顔を上げれば、そこには声の主。青い髪、白い覆面、黒いノーマルスーツ。
「貴様…キンケドゥ…!」
男は憎々しげに睨み付ける。だがキンケドゥの青緑の瞳も負けてはいない。
「まさかあんたが裏で糸を引いてたとはな。ドゥガチ社長に聞いて驚いたぜ。
 一度手入れを受けておいて、まだ懲りなかったのか?」
「黙れッ…! 貴様らのせいで…ここまで地位を戻すのにどれほど私が苦労したと…」
「自業自得だろうが。不正で得た金だ、あるべき場所へ返すのは当然のことさ」
「盗賊がそれを言うのか!」
男が吠えたのとほぼ同時だった。

カンカンカンカンカンカン……

複数の靴音が響いてくる。
『キンケドゥは既に内部に侵入している! 急げ!』
シローの声だ。男はぱっと生気を取り戻した。
「警察か! これで貴様も終わりだな、キンケドゥ!」
だがキンケドゥは冷たく言い放つ。
「終わるのは俺じゃない。お前だよ」


「裁きの時間だ。ジレ=クリューガー」



328 :怪盗キンケドゥ・クリスマス決戦編 十五の五:2006/12/23(土) 13:54:18 ID:???
シロー達が08署の人々と共にその部屋に飛び込んだとき、先客が二人いた。
ガシャッとサーチライトを当てる。尻からへたり込んでいる壮年の男と、立っている仮面の男。
前者は屋敷の主人であるジレ。後者は…見間違えるはずもない。
「キンケドゥ! とうとう追い詰めたぞ、観念しろ!」
シローの声を合図に、一斉に警官たちがキンケドゥに銃を向ける。
今度こそ、と思った。この部屋には出入り口は一つしかない。その、ただ一つを自分達が塞いでいる以上、逃げ場はない。
しかしキンケドゥは悠然として立っている。口元には笑みさえ浮かんでいる。
「各員! 油断するなよ。奴はどんな隠し玉を出してくるか分からないぞ」
『はっ!』
「警戒しなくても結構ですよ、シロー警部」
『!?』
キンケドゥが声を発した。
能動的にキンケドゥがしゃべる。初めてのことだ。
キンケドゥは、ぱちん、と指をはじいた。明かりがゆっくりとついていく。部屋の全貌が明らかになり、ジレは呻いた。
部屋の中には大きな機械、機材、紙の束。少し奥まったところに金庫と宝物類。
キンケドゥとジレは部屋の真ん中にいる。まるでシロー達を待ち構えていたかのように。
「今回は、あなたに協力するつもりで来たんです」
「俺に協力だと!?」
眉をひそめるシロー。だが銃口はキンケドゥに向けたままだ。
「そう。協力。…俺は以前、この男の屋敷に忍び込み、裏金工作で得た金――それで買った宝石を盗んだ。覚えていますか?」
「忘れるはずがない。俺とお前が初めて会った事件だ」
「では、その後、この男がどうなったかは?」
「…………」
今度はシローは露骨に顔をしかめた。キンケドゥは続ける。
「金がどこから出たのか、裏帳簿の存在、情報操作による事実隠蔽――様々な裏が明らかになり、この男の権威は失墜した。
 俺が犯行を予告したことで、あなたがた警察の目は…」
「黙れッ!」
シローが強く遮る。


329 :怪盗キンケドゥ・クリスマス決戦編 十五の六:2006/12/23(土) 13:56:14 ID:???
「何であろうと、お前が盗人であることには変わりない!」
「……そうですね」
シローは意外な言葉を聞いた気がした。キンケドゥは自分に酔っているのだと思っていたのだ。
でなければ、わざわざ予告状まで送りつけて、怪盗を気取るだろうか?
「怪盗なんて気取っていても、俺達のやっていることは犯罪。
 そう、俺達はアウトロー、社会の規範に外れた存在です。許されることじゃない」
「今更何を言う…観念したのか? 言っておくがお前の罪は、そんな一言二言で消えるものじゃないぞ」
「そんな下心はありませんよ。これは、まあ…懺悔のようなものです」
「だったら刑務所に神父でも呼んでやる。大人しくお縄につけ」
「それでは意味がないんですよ。今ここで、あなたに聞いてもらわなければ」
「俺に?」
キンケドゥは笑っていた。勝ち誇った笑いではない。いつもの余裕のある笑みでもない。
自嘲である。
「俺は社会の裏に喧嘩を売るため、望んで裏に入った。怪盗という形で、戦いを挑んだんです。
 隠れた犯罪を暴き、誰も知らない被害者を助けるためにね。
 だが竜を狩らんとする者は、自らもまた竜になる。俺は裏を憎みながら、自ら裏に染まっていった」
「子供だな」
「まったくです」
ひょい、とキンケドゥが肩をすくめる。
「しかし覚えていてもらえませんか。表の人間には見えない、裏で泣いている者がいるということを」
「そんなことは言われなくとも…! だからこその俺達警察だ!」
シローの指に力が入る。
「誰もがお前のように法を無視して行動に出れば、秩序はあっけなく崩れてしまう!
 考えてみろ、一般人が容易くMSを動かせるこの時代、法がなければどんなことになるか!」
「ええ、その通り」
「分かっているならっ!」
「それでも、警察では間に合わないこともある」
「くっ…!」
「気がついたときはもう遅く…法を利用され、騙され、嘆きを聞く者は誰もいない…
 そんな人々を助けたい。――助けたかった」
シローは目をしばたかせた。今、奴は何と言った?
「『助けたかった』、だと?」
「ええ」
ふうっ、とキンケドゥは息をついた。
「俺はもう、疲れました」
「……え?」
「裏にいることに疲れたんです」
「…………」
「あらぬ人々に疑いをかけ、無駄な騒ぎを起こすことにもね。それこそ俺が嫌っていたことなのに」
日昇町パン連盟への疑惑を言っているのだ、とはその場にいた全員が悟った。

330 :怪盗キンケドゥ・クリスマス決戦編 十五の七:2006/12/23(土) 13:58:01 ID:???
「あらぬ人々だと!?」
新たな声が上がる。
シローが声のした方を向くと、そこにはへたりこんだままのジレがいた。胸糞の悪くなるような笑みを浮かべて。
「は、ははは! 自分のことを棚に上げてよくも言う!
 シロー=アマダ警部、この男の正体を聞きたくないか? キンケドゥ=ナウの正体を!」
「何!? あなたは知っているのか、クリューガーさん!」
「知っているとも。以前私は素顔を見たのだ!」
ジレは、ぴっとキンケドゥを指差した。

「奴の本名はシーブック=アノー! そう、アマダ警部の実の弟だ!」

「馬鹿を言うな! 貴様!」
間髪入れずシローが怒鳴った。先日弟を疑ったばかりなのだ。
そして弟への疑惑が消えたばかりだ。今更蒸し返されるようで、酷く気分が苛立つ。
「事実だよ、警部!」
だがジレは勝ち誇ったように言い放つ。
「警部自身も疑っているのではありませんかな? あまりにも自分達の動きが読まれていると!」
シローの表情が固まる。
自分を通じて警察の情報が流れていたと考えれば? 自分の性格を知っていて、犯行を夜勤に合わせていたのだとすれば?
キンケドゥの話をすれば必ず食いついてくるのは? キンケドゥが出た次の日にシーブックが寝坊するのは?
ゆっくり、ゆっくりとキンケドゥに目を移すと、キンケドゥは落ち着いた様子で、シローを見据えていた。
仮面の奥から覗くのは青緑の瞳。
(同じだ。シーブックと同じ瞳の色、それに青い髪)
思えば…声も低いことは低いが、似ていないか?
一度消えたはずの疑惑が、胸の内で広がっていく。
「お前… シーブック…なのか…?」
「……違う、と言われて信じますか?」
「それは…」
問い返されて言葉に詰まるシロー。キンケドゥ本人の言葉がどれほど信用に足るものか。

331 :怪盗キンケドゥ・クリスマス決戦編 十五の八:2006/12/23(土) 14:00:16 ID:???
ジレがゆっくりと体を起こした。反撃できるという意識が、彼に力を取り戻させていた。
「その顔を晒せば早い事だ!」
叫ぶや否や、ジレはキンケドゥに掴みかかった。
不意を突かれ、キンケドゥの対応が一瞬遅れる。ジレの右手が覆面に伸びる。
「っ!」
声にならない叫びを上げ、キンケドゥは咄嗟にしゃがみこんでジレの手をかわした。
カウンターでジレの顎に掌底を打ち込む。
「がはっ…!」
急所に入れられ、ジレは二、三歩よろめき後ずさると、仰向けに倒れこんだ。
そのとき偶然か意図してか、ジレの腕が部屋の機械のスイッチに触れた。

ヴィィィィン……

まるで電気鋸を稼動させたかのような音が響き渡る。
「しまった!」
はっとするキンケドゥ。
「なんだ、この音は」
「警部! ヤバイっすよ、これ!」
「エレドア?」
「反応を見るまでもありません、この音は――」

『バグだ!』

エレドアとキンケドゥの声がハモった。それと同時に、機材の影から何かが飛び出してくる。
シルエットは、鋸の歯がびっしりとついたフリスビー。
「逃げましょう! あいつは人を感知して殺すためだけの機械です!」
「何だって!? 全員退避、ドアを閉めて…!」
指示を出そうとしたとき、シローの目にはキンケドゥとジレの姿が飛び込んできた。
フリスビーを迎え撃とうとするキンケドゥ。気絶したままのジレ。
自分達がこの部屋を出て扉を閉めるとする。残された二人はどうなる?
「くそっ!」
シローは部屋に飛び出した。気絶したジレの元に駆け寄ろうとする。
「警部!?」
「先に出てろ! 俺はクリューガーさんを…」
言いかけたところにバグが額めがけて飛んでくる。
「くっ!?」
間一髪で横っ飛びにかわすと、バグは扉にぶち当たった。
とっさにサンダースが扉を閉め、バグをかわしたのである。
バグは扉に回転体当たりを仕掛けながら、ギリギリギリと耳障りな音を立てた。


332 :怪盗キンケドゥ・クリスマス決戦編 十五の九:2006/12/23(土) 14:01:57 ID:???
扉を削る音が聞こえてくる。廊下側で再度扉を開けようとしていたサンダースは慄然とした。
「あの甘ちゃんが!」
隣ではカレンが扉に拳を打ち付けている。開けようにもあちらから押されているので開けられない。
ガン! ガン! ガン!
警官達に反応して、バグが扉へ何度も体当たりする。鉄製の扉が徐々にではあるが変形していく。
「こ、これじゃ扉が壊れちゃいますよ!」
「破られるか、開かなくなるか…どちらにしろ最悪だ!」
「ええい、くそっ!」
カレンが扉を殴りつける。

「やらせるかよ…!」
一方部屋の中ではシローが体制を立て直そうとしていた。
立ち膝で構え、銃の撃鉄を降ろし、円盤に向けて撃つ。
チュイン! キィン! ギッ! キン!
六発連射、四発命中。的がフリスビー大の上に動いていることを考えれば驚異的な命中率であった。
だがバグは止まらない。高速回転で銃弾を弾いているのだ。目標をシローに変更し、襲ってくる。
「まだ動くのか!?」
咄嗟に引き金を引くが、弾は出ない。六発全弾、先程撃ちつくしている。
あっ、となった。普段ならやらないような初歩的なミスだ。相手の異様さに呑まれたか!
目前に鋸の歯が迫り――
「あなたという人は!」
声と同時に、横手から飛来物。キンケドゥが手近にあった金庫を投げつけたのだ。金庫が円盤を跳ね飛ばす。
「キンケドゥ!?」
「早く! これくらいであれは止まらない!」
確かに、あの神経に障る音は止んでいない。ギリギリギリギリと、まるで怒ったかのようにますます回転を早めている。
シローは素早く立ち上がり、バグから距離を取った。キンケドゥに並ぶ形だ。
「一応、礼は言っておくぞ」
「どうせならこれを止めた後で聞きたいですね」
シローは口元に笑みを浮かべた。銃弾を装填する。
「無論、死ぬ気はない! 殺させる気も!」
「だと思いましたよ!」
バグが二人めがけて飛んでくる。
シローが撃った。命中。止まらない。もう一発。外れる。もう一発。命中。止まらない。もう一発、命中――
「くそ、銃は効かないのか!?」
「いいえ、十分! 失礼しますよ!」
言うが早いか、キンケドゥはシローを突き飛ばした。足に仕込んだアポジモーターの瞬間加速付きだ。
完全に不意を打たれ、シローはまともに飛ばされる。
「なっ…」
「黙って! こいつは声に反応します!」
はっとした。そういえばこの部屋にはジレもいるのに、この円盤は彼を狙う素振りを見せない。彼が気絶しているからなのか。
キンケドゥは構えた。両腕を大きく広げる。
「さあ、来い! 奇跡を見せてやろうじゃないか!」
覆面から覗く口元には、あの不敵な笑み。
(……まさか、キンケドゥ!?)
次の瞬間――


333 :怪盗キンケドゥ・クリスマス決戦編 十五の十:2006/12/23(土) 14:03:39 ID:???

バン!

シローの予想通り、キンケドゥは自分の手でバグを上下から挟み込んだ。
高速回転する円盤を無理矢理止めているので、ギシギシミシミシと耳障りな音がする。
シローは一瞬目を疑ったが、すぐに正気に戻る。
世の中には弟ドモンのような非常識な人々がいるのだ。バグを止める人間がいたところで、驚くには当たらない。
だが、キンケドゥは完全に止められたわけではなかった。バグはまだ回転している。
ノーマルスーツの手のひら部分が摩擦で焼けていく。煙が立ち始めた。
「キンケドゥ、無茶だ!」
「黙って下さい警部!」
少しずつ、少しずつバグがキンケドゥに近づいていく。キンケドゥの力よりもバグの推進力の方が僅かに勝っているのだ。
(どうする…ここから撃ったらキンケドゥまで…)
第一、撃ったとてバグを破壊できるとは思えない。
(どうにもできないのか、俺は!)
歯噛みするシロー。そうしている間にも、バグはキンケドゥの額に近づいていく。
ビッ…ビリッ…
ついに覆面が削られ始めた。キンケドゥの表情が歪む。目元が険しくなる――青緑の瞳が!
「シーブック!!」
シローが悲鳴のように叫んだ。瞬間――

「なんっとぉぉぉ――っ!!!」

あの奇声を上げ、キンケドゥはバグを思い切り床に叩きつけた。力のベクトルを強引に曲げ、床に垂直に。
案の定、バグは床を切り裂いて、半分埋もれた。回転が止まる。
キンケドゥはナイフを引き抜いた。また回転が始まる前に――!
「これで…ゲームオーバーだ!」
渾身の力でナイフをバグに突き立てた。
ルナ・チタニウムのナイフは、シローの銃撃で磨耗したバグの装甲を突き抜けた。
爆発が起きた。


334 :怪盗キンケドゥ・クリスマス決戦編 十五の十一:2006/12/23(土) 14:05:00 ID:???
『警部ーっ!』

08署+警官隊の面々が変形した扉を強引にこじ開けたのは、爆発の直後だった。
まず目に入ったのは、銃も構えず呆然としているシロー。
次いで、顔に手を当てて肩で息をするキンケドゥ。
そして煙を出している、地に埋もれた何か。
最後に倒れたままのジレ。
何があったのかはすぐに想像できた。

はあ、はあ、はあ、……
キンケドゥの息遣いは荒い。バグを力づくで押さえ込み、また小規模とはいえ爆発に巻き込まれたのだ。
ダメージは少なくない。
それに――
「それが…お前の素顔なのか…」
呆然とした声が響いた。それがシローの声だと分かるのに、少々時間がかかった。
キンケドゥは、観念したように息をつくと、顔に当てていた手をゆっくりとどけた。

その場にいた全員が息を呑んだ。
爆発に巻き込まれたせいで、覆面は、バグで切り裂かれた部分から大きく破られている。
半分以上素顔が露出していたのだ。先程から顔を手に当てていたのは、なんとか素顔を隠すためだったのだろう。
露出した両目がシローを見る。
屈辱と、諦めと、申し訳なさが混じったような……なんとも言えない瞳だった。

335 :怪盗キンケドゥ・クリスマス決戦編 十五の十二:2006/12/23(土) 14:08:46 ID:???

「シーブック=アノー…… 俺も彼を見たときは驚きました。若い頃の俺に瓜二つでしたからね。
 奥手で彼女になかなか手を出せないところなど、見ていて歯痒くなるほどに同じです」

確かにシーブックに似ている。
青緑の瞳、青い髪。だが引き締まった顔の筋と、何より目つきが違う。
シーブックの目は柔和だが、キンケドゥの目は鋭く、固い。歴戦の猛者にしかできない目だ。
シローは思った。シーブックが戦場に出て十年も戦えば、この男のような逞しい顔になるのだろう、と。
御免被りたい未来であるが。

キンケドゥは、もう一つ息をついた。
「俺の顔をいつ見られたのかは、自覚がありません。ですがこの顔であれば、シーブック=アノー君――警部の弟さんに疑いがかかるのも当然。
 俺自身彼に興味が沸いて、一度盗みを働いたこともありましたしね」
「あのロケットのことか」
「ええ。あのときも、学校生徒たちには迷惑をかけました」
三度目の溜息。
そのまま沈黙が流れる。
「それじゃあ…本当にお前は、シーブックじゃないのか」
「彼は今頃パントーナメントに参加中でしょう。カロッゾパンチームの一員として」
はっとするシロー。エレドアを見ると、彼は素早くカメラ類を操作し、ラジオ音声を出していた。

『選手宣誓! カロッゾパン代表、シーブック=アノー君!』
『はいっ!
 宣誓! 我々パン職人一同は、この手にパン・ザ・パンの栄誉を掴むために!
 日頃の修練の成果を十分に発揮し! 食材への感謝とお客様への感謝を忘れず!
 職人の誇りと! 熱意と! 店の威信をかけて! 全力で勝負することを、ここに誓うっ!!』

「シーブック…」
地下なので雑音が酷いが、紛れもなくシーブックの声だ。シローには分かる。
「…よかったですね、警部」
「ああ…!」
カレンの声に、シローは妙な笑顔を浮かべた。
一度は弟を信じたのに、クリューガー氏の戯言に惑わされた。
先程などはキンケドゥを『シーブック』と呼んでしまった。
すまない、シーブック。
よりによってこんなコソドロとお前を一緒にするなんて。

336 :怪盗キンケドゥ・クリスマス決戦編 十五の十三:2006/12/23(土) 14:09:45 ID:???

バキッ!

「ぐあっ!?」
「エレドア!?」
「だ、大丈夫っす、警部。記録機材がやられただけで」
「記録機材!?」
「さすがに映像や声を残すつもりはありませんから」
そう言うキンケドゥの手には、いつの間にかナイフが数本握られている。
シローは慌てて拳銃を握り直そうとするが、手元にはない。キンケドゥの素顔を見て驚き、取り落としていたのだ。

「警部。今回のカロッゾパンへの疑惑は、このジレによるリークです。カロッゾパン…いや、カロッゾ=ロナに恨みを持つ、この男の」
「何だって!?」
驚いてジレを見れば、いつの間にかジレは起き上がっていた。あんぐりと口を開け、キンケドゥを見ている。
「この男には、まだまだ裏がありますよ。……あとは警部、あなたがたにお任せしましょう」
「わ、私は関知していない」
「今更どう言い訳する? 声を殺し、息を殺し、気絶した振りをしてバグをやり過ごそうとしたのに。いくら金をばら撒こうが圧力をかけようが、お前はここで終わりだ、ジレ」
「私は関知していないと言っている!」
「くどい」
呻くジレを一言で切り捨て、キンケドゥはナイフを仕舞い込んだ。代わりに出したのは…
「これは返してもらうぞ」
見事なブルーダイアモンドだ。光を照り返し、妖しく煌めく。
「き、貴様のものではあるまい…!」
キンケドゥは目を伏せた。侮蔑するように。
「そうだな…ならば…」
奴は誰を侮蔑している?

「『盗賊』は『盗賊』らしく、いただいていく!」



337 :怪盗キンケドゥ・クリスマス決戦編 十五の十四:2006/12/23(土) 14:10:39 ID:???

その瞬間、全ての電気が消えた。ブレーカーが落ちたのだ。
「くっ!? ミケル、サーチライト!」
「はっ…ダメです、つきません!」
「ちぃっ、エレドアっ! 熱源センサーを!」
「無理です、さっきのナイフでカメラ類は全部オシャカになって!」
「なんだと!? …なら、全員出入り口を固めろ! 俺達がここにいる限り、奴は脱出できない!」
『はっ!』
しばらくして電気が復活した。予備が働いたのだ。
だが、部屋の中にはジレがいるだけで、キンケドゥはいない。
(そんな馬鹿な!)
「け、警部、キンケドゥが…」
「落ち着け!」
不安げな部下を叱咤し、シローは指示を飛ばす。
「ここの警備兵に連絡だ、猫の子一匹出すなと! お前たちは屋敷中を捜索!」
『はっ!!』
警官たちが地上に戻っていく。
シローは彼らを背に、一人部屋に残り、ジレに近づいた。
「ジレ=クリューガー」
「ぐ…」
「署まで任意同行を願う」


338 :怪盗キンケドゥ・クリスマス決戦編 十五の十五:2006/12/23(土) 14:11:46 ID:???
開会式の後、キースはシーブックの肩を軽く叩いた。
緊張していたのだろう、シーブックは大げさなほどにびくついた。
やけにそれがおかしかったが、今は敵同士と思い、顔を引き締める。
「今回は負けないからな」
「……望むところだ」
振り向いたシーブックは、にやりと笑った。
この場にそぐわぬほどの腕白な笑顔だった。
「おい、声割れてないか? 風邪でも引いてんじゃないだろうな? コンディション悪い状態で勝っても嬉しくないぜ」
「だ、大丈夫だって!」
ぶんぶんと手を振るシーブック。
やけにリアクションが大きい。やはり緊張しているのだろう。
「お前、宣誓って慣れてるかと思ったんだけどなー。ま、よろしく頼むよ」
「あ、ああ」
再度肩を叩き、キースが去っていく。その背中を見てシーブックは息をついた。
と思えば、今度はセシリーの登場だ。
「あなた、何やってるの!」
セシリーはシーブックの腕を掴み、自分の陣地へと引っ張っていく。
(可能な限り接触はしない! ばれたらどうするのよっ!)
(す、すみません、セシリーさん)
小声で会話する二人。観客席からは、気の強いガールフレンドにリードされる少年に見えているだろう。
それはシーブックを知る者にしてみれば、自然な光景であった。
だが…
(できれば素顔でベルナデットと来たかったな… キンケドゥさん、まだ何も終わっちゃいません。早く戻ってきてください!)
シーブック、いやシーブックに変装したトビアは、切にそう願っていた。
キッド特製の小型ボイスレコーダーを握りしめながら。

339 :怪盗キンケドゥ・クリスマス決戦編 十六の一:2006/12/23(土) 14:13:58 ID:???
数日後。
「そうか… ジレがな…」
「心中、お察しします」
シローはカロッゾパンに来ていた。もう店じまいの時間なのだが、仕事ということで特別にいる。
カロッゾと一対一で話したことは今までなかったが、話してみれば存外普通の人だとシローは思った。
表情は確かに分からないが、仕草や声色で十分感情が判断できる。
「バグなど、過ち以外の何物でもないというのに」
低い声。
店の奥からそれを覗くシーブックは、常に不可解な自信に満ちたカロッゾの別の面を見たような気がした。
「バグ…対人小型殺傷兵器、でしたね」
シローは署で見た資料を思い出しながら言った。
各種センサーで人間か否かを判別し、チェーンソーとレーザートーチとグレネードで人を殺す機械。
先日のあれは、まだ未完成品だったのだ。レーザートーチもグレネードも実装されていなかった。
だからこそ自分は今こうして、ミンチにならずに五体満足でここにいられるのだ。
「絆を見失った男の行き着いた先だ。もっと早く朝パン主義に目覚めていれば、私も人類に絶望することなどなかったろうに」
「朝パン主義?」
「シーブック君から聞いておらんかね?
 世界の人々はパンによって結ばれているという思想だ。パンを焼き、パンを食べる。それだけで一つのつながりが出来ている。
 職人は食べる人のことを考え、食べる人は職人のことを考える。美味い物を分かち合うことで喜びを分かち合う」
「……パンに限定していることを除けば、素晴らしい思想ですね」
「そうだろうそうだろう! どうだ、君も…」
「あ、思想は結構です。前にうちの兄弟が宗教にやられたことがありますから」
「……そうか」
「で、話を戻したいんですが」
「ああ、バグの話だったな」
カロッゾは遠くを見るような目をした。
言いたくないことなのだろう。シローは心が痛んだ。だが、話は聞いておかなければならない。
あの屋敷の宝物庫で見つかった資料の真偽を確かめなければ。
「私はあの頃、妻に逃げられ、自暴自棄になっておった。私は妻を愛していたのに、ナディアは私を愛してはおらんかった…」
「そんな、お子さんが二人もいるじゃないですか」
「夫婦仲というものは、常に燃え上がるだけではないのだよ。君も肝に銘じておくといい」
(そんな…だが、アイナは違うはずだ!)
「あれが一緒になった男は、貧相な貧乏作家だった。売れない作品を書き続け、放浪し… そんな男に、私は妻を寝取られた」
「…………」

340 :怪盗キンケドゥ・クリスマス決戦編 十六の二:2006/12/23(土) 14:16:03 ID:???
「何故かと悩んだ。私のどこがあの男に劣っているのかと。私は悩み…仮面をつけた。私の欠点を隠すためにな」
「趣味じゃなかったんですね…」
「だが私の行動を理解してくれる者は誰もいなかった。息子も、娘もな」
(そりゃそうでしょうよ)
「私は追い詰められた。私はこの世で一人なのかと。誰も私を理解する者はいないのかと。
 …だが、一人だけいた。私についてきてくれる者がな。それが」
「ジレ=クリューガー…ですか」
「そう、奴は私の唯一無二の親友だった。私が人類の削減を企てたときも、止めようとはせずについてきた。
 当時の私には唯一の味方に見えたのだ…」
「どうして人類の削減なんて危ないことを考えたんです?」
「劣った者がいなくなれば、ナディアも帰ってきてくれるのではないかと思ったのだ」
カロッゾは溜息をついた。
「なんとも自己中心的で身勝手で視野の狭い考えだ。
 どこをどうすればそんな思想に結びつくのか、今となっては私自身にも分からん。
 だが、その頃の私にはそれが真実だったのだ。ジレはそんな私を止めることなく…」
「協力したんですね…バグ製作に…」
シローの脳裏に、先日の戦いがよぎる。
「幸いバグは完成前に止められた。マフティーと名乗るテロリストどもに」
「は? マフティー?」
「テロリストが全て同じ目的で動いているわけではないということだ。
 政府は自分たちに逆らうものを全てテロと一括しているがな」
「…………」
「その頃はプリベンターも立ち上がっていなかったからな…裏を察知して止めるのは主にマフティーだった。
 そのマフティーも迷走しだして、昨今ではプリベンターがその役目を引き継いでいる」
「お詳しいですね」
「昔取った何とやら、だ」
また一つ、カロッゾが溜息をつく。

341 :怪盗キンケドゥ・クリスマス決戦編 十六の三:2006/12/23(土) 14:17:46 ID:???
「私はジレを逃がすことには成功したが、私自身は捕まってしまった。
 その後刑務所で服役し、朝パン主義に触れ、今に至るというわけだ」
「……じゃあ、どうしてジレに恨まれているんです?」
「逃がすとき、私は言ったのだよ。『来るべき時のために、バグをいつでも作れるように』と」
「…………」
「奴はそれを真に受けた。社会的な地位を勝ち取り、上り詰め、裏に手を回して金も蓄えていった。
 そうしていつでも製作できるというときになって、私は出所し、ジレに会った」
「…………」
「そのときの奴の顔は、おそらく生涯忘れることはないだろうな…」

カロッゾは黙り込んだ。かつてのことを思い出しているのだろう、シローも黙ってカロッゾの言葉を待った。
奥でこっそりと聞いているシーブックも、加わったセシリーも、「盗み聞きなど貴族のやることではない」とか言いつつ参加しているザビーネも、皆黙っていた。

ゴォゴォゴォゴォ……
ストーブの炎が揺れる。赤い光が鉄仮面を照らし揺らめく。

ややあって、カロッゾは再び語りだした。
「私に裏切られたと思ったのだろう。滅茶苦茶に罵られた。
 『どんな思いで自分がここまで上り詰めたか、好きでもない色目を使い、屈辱に耐え、裏世界に手を染め、ここまで来たのに』と。
 私には謝ることしか出来なかった。奴の生き方に私が影響を与えたのは事実だからな」
「…………」
「その日、私とジレは完全に袂を分った。
 私はジレを君ら警察に突き出すには忍びなかったし、ジレもコネはあってもカリスマはなかった。
 十分なバグを製作できるほどの人材を集められなかったのだな」
「じゃあ、それで終わりになるんじゃ…」
「キンケドゥだ」
『!!』

342 :怪盗キンケドゥ・クリスマス決戦編 十六の四:2006/12/23(土) 14:19:28 ID:???
驚いた。シローも、シーブック達も。何故ここでその名が出てくる。
「キンケドゥの最初の標的はジレの屋敷だった」
「あ、ああ… 俺もそこで奴と相対した」
「キンケドゥの狙いは単に宝石であり、裏金の暴露だったのだろう。だが、ジレはそこでキンケドゥの素顔を見た」
「…………」
シローはあの男の顔を思い出した。シーブックによく似た男。決定的に違うのは、鋭い目つきと歴戦の風格。
「シーブック君と勘違いしたのだろうな」
確かに、ちらりと見ただけなら、自分だって弟と見間違えてしまうだろう。それほど似ていた。
「よく似ているのだろう?」
「ええ。兄貴の俺が見間違うくらいに」
「その頃にはシーブック君はうちのバイトに入っていた。
 カロッゾパンのバイトが自分の屋敷に忍び込み、裏金の情報を警察に漏らしたとなれば…単純に考えれば、私が怪しい」
「酷い短絡思考ですよ、それじゃ」
「そうだ。だが、疑心に取り付かれた者が何をするか、君はよく知っているのではないか?
 完全に納得の出来る動機で行動を起こす人間の方が珍しいのだよ」
「……よく…分かります」
シローが搾り出すように言葉を紡ぐ。
物陰でシーブックは真っ青になっていた。あのときジレが呆けていた理由がやっと分かったのだ。
柱を掴んだ手が震えている。だが、セシリーがそっと手を重ねてきた。見れば彼女も震えていた。
震える二人の肩にザビーネが手を置く。落ち着け、という声を聞いた気がした。
「それで、ジレはカロッゾさんを逆恨みして…地位を取り戻したと同時に復讐を…」
「逆恨みと言えるのかどうかは分からんがな」
三度目の溜息。

ゴォゴォゴォ…パチンッ
炎が揺れる。薪が爆ぜる。

「ありがとうございました。辛いお話をしていただいて、すみません」
「いや、私もいつかはケリをつけねばならんことだった」

343 :怪盗キンケドゥ・クリスマス決戦編 十六の五:2006/12/23(土) 14:21:28 ID:???

シローが帰っていく。
ドアが閉まったのを確認し、シーブックは――大きく、大きく息をついた。

人を理解するとはどういうことなのだ?
先日のドゥガチの話を思い出す。ドゥガチは誰にも『理解』されず、捻じ曲がった心のままだった。
カロッゾは、ジレに『理解』され…テロに走った。

眩暈がする。セシリーとザビーネの手が触れていなかったら、その場に崩れ落ちているだろう。

ジレはカロッゾを逆恨みしているのだと思っていた。
共にテロを企んでおきながら一人社会に復帰したカロッゾを妬んでいるのだと。
だが、まさか自分が最後の一押しになっていたとは…。

視界が黒くなる。世界がぐるりと回る。


「シーブック、あなた大丈夫?」
「ああ、セシリー、大丈夫だよ…僕は…ウッ!」
「……! この場で吐くな、店やベラ様を汚す気か! トイレはこっちだ!」
「す、みま、せん…」


吐いた。今までたまっていた全てを出し尽くすように吐いた。
熱などない。風邪でもない。食中毒なんてありえない。
分かっている。これは罪の意識だ。
リィズを救う、それだけのためによくもここまで人々を引っかき回したものだ。
何があろうとリィズを救うと決めた。偽善も独善も関係ない、と割り切っていたつもりだった。なのにこの体たらくはなんだ。
結局自分は、自分が犯罪者であることを認めようとせず、正義の盗賊だと考えていたのか。

「その程度の覚悟で盗賊をしていたのか、キンケドゥ?」
「ごほっ…う…る、さいっ…」

背中をさすり…いや、叩きながらザビーネが問いかけてくる。
こいつ、わざとやってるな、と思いつつも、ろくな抵抗はできなかった。
セシリーがこの場にいないのが救いだ。おそらくザビーネが『見るものではありません』とか言ったんだろうが…
シーブックも同意見だ。こんな情けない姿を見せたくはない。

344 :怪盗キンケドゥ・クリスマス決戦編 十六の六:2006/12/23(土) 14:23:09 ID:???
セシリーがシローを呼び戻したので、シーブックはシローに連れられて帰った。
いるならいると言ってくれれば、と言われたが、シーブックにしてみればあんな話を聞いた後に出られるわけもない。
「救急車を呼んだ方がいいんじゃないか? テクス先生とかに…」
「大丈夫。ちょっと疲れただけだから」
「お前、最近無理しすぎだろ。ジュピターに話し合いに行って、こないだのパントーナメントに出て。
 そういやキースが、トーナメントのときにお前が風邪っぽかったって言ってたぞ」
「(トビアの声だな…)もう治ってるはずだよ…熱もないんだから」
「やっぱり風邪引いてたんじゃないか! 明日は学校もバイトも休め!」
「え……」
「え、じゃない! そんなに派手に吐いておいて、健康だなんて言うなよ!?」
「はい…」
「まったく」
千鳥足のような弟を支え、兄は夜道を行く。
「ごめん、兄さん。ごめん」
「遠慮するなよ、こんなときに。兄弟なんだから、もうちょっと頼れ」
「うん…」
もちろん、シーブックはシローが考えたような意味だけで謝ったのではない。


「シロー兄さんはさ…どうして警察になったんだ…?」


意表を突かれたように、シローはシーブックを見た。弟は苦しげに顔を伏せながら歩いている。
シローはふうっと夜空を見上げた。粉雪が舞い降りてくる。

345 :怪盗キンケドゥ・クリスマス決戦編 十六の七:2006/12/23(土) 14:24:28 ID:???
「どうして、か。最初は学費のためだったな。警察学校なら学費は即払いしなくてすむから」
「じゃあ、今は?」
「正義のためさ。俺は町の平和を守りたいんだ」
「正義…」
「正義って言うと大げさかな。俺はみんなに安全に生活してほしい。それだけだよ」
「……苦しい時って、ない?」
「苦しい? 何でだよ」
「自分で、これが正しいことだって思って行動して… 本当は全然違ったり…」
「ああ、そういうことか」
シローは小さく息をついた。
「今回は確かに、俺も苦しかったよ。お前をキンケドゥと疑ったりしてな」
「……!」
「キンケドゥの素顔、な」
「…うん」
「お前に似ていた」
「えっ」
「だからお前が疑われたんだ。俺も…ぱっと見だけなら見間違えたかもしれない」
「そ…そう…」
「しかもな、『なんとー』なんてかけ声かけるんだぜ。あんな言葉使うの、お前だけかと思ってたらさ」
「ははは……」
冷や汗をかく。年かさに見せる変装術、通称『エイジング』をマスターしたのはつい最近なのだ。
ジレの屋敷に最初に盗みに入ったときは、覆面の下は完全に素顔だった。
「だが、似ていただけだ。お前とは違う」
「…………」
「お前は非行に走るような奴じゃないってのに…悪かった、疑って」
「いいよ…」
正直、今の自分にこの話は辛い。
胃の奥から何かがこみ上げてくる。さっき全て吐き出したのに。
「あんなコソドロと一緒にして…」
「いいってば!」
激しく遮る。シローは驚いて、だがすぐに思い直した。
「……すまない」
「もう…いいからさ、そのことは…」
「ああ…」


346 :怪盗キンケドゥ・クリスマス決戦編 十六の八:2006/12/23(土) 14:26:01 ID:???

雪がちらつく。積もらずに、触れた先から溶けていく。
闇の中、白い粉雪の中を、兄弟は二人、歩いていく。

「警察やってて苦しいことってのは、そりゃ、あるよ。
 だけど、俺には警察のプライドがあるし、平和を守らなきゃっていう使命感もある。それに…」
「うん」
「…特に意識してないんだよ。自然なことなんじゃないのかな、譲れないもののために戦うってのは」
「…………」


家に着いた。
ロランが血相を変え、おかゆを作ってくれた。
カミーユが妙に悟った顔をして、背中をさすってくれた。
曰く「悲しみを一人で背負い込むな。自分も他人も苦しくなるぞ」
涙が出た。



347 :怪盗キンケドゥ・クリスマス決戦編 十七の一:2006/12/23(土) 14:27:16 ID:???
クリスマスイヴ当日。
この日はリィズも家に帰ることを許されている。高官の屋敷を出て、足早に道を駆けていく。
アスファルトの上り坂。息を切らしながら、一気に駆け上る。
この坂を越えれば、懐かしい我が家までもうすぐだ。
この日は母も父もいる。家族で過ごせる…!

「むむ、困ったのう…」

坂を上がりきったとき、道の脇の林からそんな声が聞こえてきた。何事か、と木や草をかき分けていくと、信じられないものを見た。
赤白のコスチュームを着た、髭を生やした老人が、トナカイをつないだソリの上で、でかい白袋を覗いて唸っている。
どう見てもサンタのコスプレをした怪しい爺さんだった。
「あのー、どうしたんですか?」
困っている人を見かけたら助けること。
素直なリィズは、声をかけてみた。
サンタの老人は、ぱっと顔を明るくして、リィズに訴える。
「おお、お嬢ちゃん。それがのう、大事な袋に穴が開いてしまってな…」
見れば、白袋の底が破れている。
こんなところでメイド道具とメイド技術が役に立つとは。
リィズはカバンから裁縫道具を取り出すと、手早く縫い合わせた。
「ありがとう、お嬢ちゃん」
サンタの老人はニカッと笑う。リィズもニッコリ笑った。
感謝されて喜ばない人間はいない。
「そうじゃ、お礼にこれをあげよう」
と言ってサンタの老人が袋から取り出したのは、小箱である。
「ご主人様に渡してごらん、きっといいことがある」
きょとんとするリィズ。そんな彼女の頭を優しくなでて、サンタの老人はソリに乗ると手綱を取った。
「それでは、また夜に会おう」
言って、ピシッと手綱を振るう。トナカイたちはピンと背筋を伸ばして、走り出した。
どこに? 空の上に!
驚くリィズを尻目に、トナカイソリは空へ駆け上がり、そのまま走り去っていく。

シャン、シャン、シャン…

林の中で少女は、渡された小箱を両手に、唖然と空を見上げていた。
涼やかな鈴の音だけが、辺りに響く――



348 :怪盗キンケドゥ・クリスマス決戦編 十七の二:2006/12/23(土) 14:28:16 ID:???
「こちらウモン。作戦終了じゃ」
『りょーかい! キンケドゥ、全部終わったぜ』
『よし、爺さん、どこかに隠れてくれ。ガンダムで迎えに行く』
「了解じゃ! しかしいいのかキンケドゥ、お前が渡したほうが良かったんじゃないのか?」
『……これはサンタクロースからの贈り物さ。それでいいじゃないか』
「まーお前がいいならいいんじゃが」
サンタ、いやウモンが頬をかく。通信機の向こうでキンケドゥがどんな顔をしているのか、ウモンには知る由もない。
そろそろアポジモーターの燃料も底をつく。ウモンはえいやっと一つかけ声をかけ、トナカイを地上へと向けさせた。


シャン、シャン、シャン…


「げぇっ! ファラ!」
「どうしたのジュドー? 先生なら職員室でテストの採点してるよ」
「お、おお…サンキュ、イーノ」
「?」


『午後から降ってきた雪は、明け方まで続くでしょう。渋滞には十分気をつけてください。
 積雪量は2〜5cmでしょう。今年はホワイトクリスマスとなりますね』

天気予報のキャスターは、そう言って予報を締めくくった。
今日は笑顔が自然だ。本当に嬉しいのだろう。

349 :怪盗キンケドゥ・クリスマス決戦編 十七の三:2006/12/23(土) 14:29:43 ID:???
「終わったのね」
「ああ、終わった」
ゴォゴォというストーブの音。厨房ではザビーネがパンを焼いている。カウンターではカロッゾが店番だ。
今、シーブックとセシリーは休憩時間である。
久々にゆったりとした時間が流れているように思えた。
これで、シーブックの戦いは終わった。リィズがあの小箱を、ブルーダイヤを突きつければ、彼女は自由になれる。
闇に流れ、誰が持っているかも分からなくなった宝石。
残されたわずかな情報からしらみつぶしに当たっていたが、ようやく確保することが出来た。
「どうするの、シーブック? 盗賊は」
彼女の目は純粋に自分を心配してくれている。
先日の醜態を見たからか…いや、彼女が心配してくれているのは以前からだ。
あんな状態を見せても普段通りに接してくれる彼女は、ドゥガチに言わせれば真に優しい人なのだろう。
今回はシーブックもそれに異存ない。
「俺には…もう目的はないよ」
セシリーは黙っている。余計な口を出さず、最後まで聞こうとしている。
彼女は元来聞き上手なのだ。
「俺はリィズを助けるために、キンケドゥになった。なら、彼女が自由になった今、続ける理由なんてない」
本当に?
そう目で問いかけてくる。シーブックは苦笑した。
「俺は…」
ふと気がつく。
仲間達にもそれなりの目的があったはずだ。それに…
リィズが今自由になっても、また同じように嵌められたら?

プルプルプルプル!

「はいこちらキンケドゥ。どうした、トビア?」
『キンケドゥさん、夕方に暇あります?』
「暇…か、作れることは作れるが」
『じゃあ、ちょっと手伝ってくれませんか?』

350 :怪盗キンケドゥ・クリスマス決戦編 十八の一:2006/12/23(土) 14:31:17 ID:???
『キンケドゥです! 怪盗キンケドゥが現れました!』
「ええい、予告状なしで出るなんて、ルール違反だぞ!」
叫びながら、自分はつくづく甘いと思う。
怪盗と言っても犯罪者。予告状を出してからでなければ犯行をしない、などとは誰も言っていない。
アイナとのデートを泣く泣く中断し、急いで08署を召集し、陸ガン部隊を出す。
「キンケドゥ、とうとう本性を出しましたかね」
サンダースがぽつりと呟く。
「かもな…! エレドア、サーチ急げよ!」
「了解!」
「今回は狙いがどこか分からん! カレン、サンダース、フォーメーションCで展開!」
『了解!』
Ez-8に乗りながら、シローはどこか裏切られたような気持ちになっていることに気付いた。
(何が『裏に疲れた』だ!)
そう思っているなら、さっさと自首なり何なりすればいいものを…!
と考え、それでも納得いかない自分に気付く。
(何故だ? 自首してくれれば、あいつが罪を悔い改めたって証拠に…)
だが、そうなれば自分が奴を捕まえるチャンスがなくなったことになる。
(何を考えている、俺は!)
俺は奴を好敵手と思ってしまっているのか? 奴を捕まえることこそ自分の使命と?
「馬鹿を言うな、物語の中の刑事役なんて御免だ!」
『ど、どうしたんですか、警部!?』
ミケルの声だ。いきなり叫んだせいで不安になったのだろう。
「いや、なんでもない。早く配置につけ」
『来ました、警部! 九時の方向です!』
「よし、全軍撃ち方構…え…?」

シローは…いや、警察はほぼ全員、口をぽっかり開けて、その二機を見ていた。
そうならなかったのは、耳に全神経を集中させているエレドアくらいのものである。

夕月をバックにプリティでキュアキュアなポーズをとった二機のガンダムは、どちらも赤白に塗られていた。


351 :怪盗キンケドゥ・クリスマス決戦編 十八の二:2006/12/23(土) 14:33:05 ID:???

『メッリィィィィ・クリスマァァァァス!!』

キンケドゥの声が日昇町に響き渡る。

『本日はクリスマスイヴでございますねぇブラックさん!』
『ですねですね〜ホワイトさん!』
『イヴといえばなんでしょうかねブラックさん』
『やっぱりクリスマスケーキでございましょうホワイトさん』
『ほほう、サンタともプレゼントとも恋人とも言わぬその心はなんざんすかブラックさん』
『いやいや先日大メーワクかけたじゃないですかホワイトさん』
『おお〜確かに確かに? それでは日昇町パン連盟のみなさまへ』
『そして日昇町の特に罪もない人々へ』

『『怪盗キンケドゥ=ナウからの! 大・大・大プレゼントォ〜ッ!!』』


パーン、と間抜けな爆発が起こった。
と同時にガンダム二機の姿は消え、代わりに雪に混じって降って来るのは、パラシュート付きのプレゼント箱だ。

シローのEz-8の目の前にも一箱降ってきた。
ぎょっとしながら、一応熱源探知をしてみるが…中にケーキ状の物体が入っているとしか分からない。
というかケーキが入っているのだろう。間違いなく。

352 :怪盗キンケドゥ・クリスマス決戦編 十八の三:2006/12/23(土) 14:34:03 ID:???
『ちなみにこれらのケーキは』
『各店各パン職人へ注文して我々が購入したもので』
『盗んだものでは決してありません!』
『安心して、お子様からお年寄りまで食べていただけま〜す!』
『それでは皆様、08署の方々、敬愛するアマダ警部』
『またお会いいたしましょう』
『『さよ〜なら〜!』』

どこからともなく声が響く。


シローは頭を抱えた。
素顔のキンケドゥが頭に浮かぶ。あいつがこんなふざけたことをするとは…
しかし職務は職務である。
「おい、エレドア、今の声どこから来たか分かるか?」
『日昇町の拡声器全般です!』
「はぁ!?」
『奴等、電波ジャックしたんですよ! プリベンターと同じです!』

353 :怪盗キンケドゥ・クリスマス決戦編 十八の四:2006/12/23(土) 14:35:00 ID:???
「トビア」
『なんですか、キンケドゥさん』
「こういうことやったら、後にどうなるか分かるか?」
『どうって… 今回で割を食ったパン連盟は収入が出来て、在庫処分も出来て、みんなは喜ぶ…ですか?』
「回収されなかったケーキはどうなる?」
『……あ』
「この季節なら外気は天然冷凍庫だ。明日の朝まで待つ。日が昇ると同時に回収と掃除だ。いいな」
『はい…』
「お前はなぁ… 少しは後先を考えろよ…」
『すみません…』
とはいえ、止めなかった自分も自分である。
抜ける前に一回くらい完全な愉快犯でやってみたい、と思ったのだが、元来の自分の性格はそれを許さなかったらしい。
(ダメだ、俺が引退したらどうなるか分からん)
プッツン癖のあるトビア、どこか抜けているウモン、魔改造キッド、発掘マニアのシド、クール時々壊れのザビーネ。
自分がいなくなったら、誰がこの面子をまとめるというのだ。
(なんとなくアムロ兄さんやシロー兄さんの気持ちが分かるな…)
いつも苦労かけてます、と心の中で呟く。

シャン、シャン、シャン…

クリスマスの鈴が町中に響き渡る――




354 :怪盗キンケドゥ・クリスマス決戦編 十八の五:2006/12/23(土) 14:37:02 ID:???

二機は少し離れた土手に着陸した。
赤白X1からキンケドゥが降りると、隣ではトビアが既に赤白X3から降りていて、ベルナデットに盛んに話しかけていた。
下心の見える会話ではなく、本当に興奮しているようで、ベルナデットも一つ一つにうなずいている。
微笑ましく思えて、キンケドゥは少し距離を置いた。X1の足によりかかる。
そこに現れたのは、車椅子の老人と、付き添っている片眼鏡の壮年。
気付いたキンケドゥは、慌てて気をつけの姿勢になり、一礼した。老人が笑う。
何故ここに、と言いたげなキンケドゥに、片眼鏡の壮年が近寄ってそっと耳打ちをした。
驚いてベルナデットを見る。彼女は未だにトビアとの話に花を咲かせている。
そのうちに気付いたベルナデット。老人に駆け寄ると、わあっと泣き崩れてしまった。
なだめようとするトビア。それを抑えるキンケドゥ。
何故、と見上げてくるトビアに、見てみろ、と目で彼女を指す。
少女は老人の膝にすがって泣きじゃくる。老人は、そんな彼女を優しくなでている。
ああそうか、と納得して、トビアは鼻の下をこすった。

シドの骨董屋地下、アジトではX2が修理中。
ザビーネが貴族趣味全開で注文をつけ、シドが困り果てている。
ウモンはサンタコスチュームが気に入ったらしく、個人的にソリのアポジモーターを改造中。
キッドと共に驚異的な改造をすると意気込んだが、数分後ソリが爆発。
トナカイを逃がしていたために被害は老人と子供だけで済んだ。

セシリーは本日のためにケーキを製作中。シーブック用に別ケーキも製作中。
ふと考えを巡らしてはケーキを焦がしてしまっている。
カロッゾはいつものように豪快に笑っている。
今日のハロ:『フハハハハ!メリークリスマス!』

355 :怪盗キンケドゥ・クリスマス決戦編 十八の六:2006/12/23(土) 14:39:01 ID:???
ハリソンは休日出勤でヴァイエイトの残骸を回収した。
やっと気付かれたトロワは惜しげもなく涙した。
デュオはしっかり彼女の元に行けた…かと思いきやジャンクの整備を押し付けられ、ぶーたれながらも仕事中。
それでもそのうちヒルデの方から訪ねてきたためにかなりのご満悦となった。
モーゼス邸では一同が集まってパーティーを開いている。
ニムバスが翼の生えたマリオンの上半身の彫刻を自作してマリオンにプレゼント、
フィリップにエロいだの何だのとからかわれて怒り心頭、イフリート改を持ち出す。
仕方なしにユウも出撃、とりあえずフィリップを最優先でミンチにした後でEXAM発動。
そんなMS戦闘をバックにパーティーはつつましく行われた。

キャプテンはALICEとデート…したかったが家が無防備になってしまうので、
ALICEがやってきて兄弟家で夜を過ごすことに。またもやMSが消えてリョウは頭を抱えている。
アルとシュウトは友達と一緒に広場で雪合戦をしている。
勢い余って滑ってごろごろと転がり、笑いながら起き上がる。
それを買い物帰りのロランはニコニコと見つめている。しっかり両手にはケーキの箱を確保だ。
ウッソとシャクティは温室で植物の世話をしながら、窓の外の雪を眺めている。
終わったあとは二人で拾ってきたケーキを山分けするつもりらしい。
ヒイロはいつものようにリリーナのところへ。
ケーキを拾うが、リリーナに対し悪いと思い直して道端の子犬にあげた。
ジュドーはファラを恐れる余りハマーンへの警戒を解いてしまい、一対一で補習授業を受けている。
ガロードはさっさと学校自体を抜け出し、マクダニエルの彼女の元へ一直線だ。

356 :怪盗キンケドゥ・クリスマス決戦編 十八の七:2006/12/23(土) 14:40:24 ID:???
シンはようやく退院したステラの手を握り、ゆっくりと道を先導していた。
何しろ雪に混じってケーキが落ちているのだ、野放しにしたら危ないことになる。
マユは声をかけようとしたが、先日までのステラの容態を知るルナマリアに止められる。
ルナマリアもシンに手を出すのをやめ、代わりにメイリンと共にアスランを襲撃する。
逃げるアスラン、追うルナマリアとメイリンとカガリとミーア。
事情を飲み込めずに応援するキラ、しかしフレイの視線を感じ取り、急いで女装のため走り去る。
そんな彼らを窓の外に見ながら、カミーユは静かに微笑む。
まさか壊れてしまったのかとファが声をかけると、カミーユはそちらを向いて…

「ぷはぁっ!」

大きく、大きく息をついた。

「ったく! 嫌になるよ、あんな巨大な悪意! 繊細な俺の身にもなってくれ!」
「か、カミーユ!? 大丈夫なの!?」
「ああ、心配かけた、ファ。もう大丈夫」
「ほ、本当に?」
「カミーユ…!」
「よかった、お兄ちゃん!」
「きゃっ!? フォウにロザミィ、いつの間に」
「さっきからいたじゃないか。さあ、クリスマスを楽しもう! 三人とも、今夜は寝かせないからな!」
「そ、そういうこと面と向かって言う!?」


コウは大方の予想通りシーマに拉致され、ドモンはファイトに夢中、シローはデートの続きと洒落込んだ。
アムロは…全女性を一日で周るべく組んだスケジュールの通りに行動したらしいが、詳細も見事に達成したかも不明。


そして、シーブックは…



357 :怪盗キンケドゥ・クリスマス決戦編 十九の一:2006/12/23(土) 14:42:36 ID:???

キッド『マザー・バンガード貸切! 今夜は眠らせないぜクリスマスパーティースペシャァァル!!』
全員『わ―――――――っ!!』

シーブック「な、なんでこんなノリに…」
セシリー「仕方ないじゃない、CROSS-BONESのみんなまでうちで宴会するって言うし、ドゥガチさんたちだって」
ベルナデット「ご、ごめんなさい…」
シーブック「いや、君を責めてるわけじゃないんだよ」
キッド『おおっとぉ? キンケドゥ、いきなりベルナデットにアプローチか!?』
トビア「(ぴきーん)」
シーブック「誰がだっ! それに今の俺はシーブック!
      あんまりやればトビアが暴走するからやめろ、つかノリが妙なのはお前のせいかよキッド! どこから拡声器持ってきた!」
カロッゾ「ふはははは、よいではないかキンケドゥ。あのマイクを貸したのは私だ」
シーブック「カロッゾさぁぁん!?」
セシリー「お父さん、いくら無礼講でもケロヨンの仮面なんて…」
アンナマリー「どうせならこちらの方がよろしいのではありませんか?」
セシリー「アンナマリーさん、それアンパンマンの…?」
アンナマリー「いえ、ジャムおじさんの仮面です」
カロッゾ「うむ、役柄としてもピッタリだ! キンケドゥがピンチになったとき、私がパンを焼き、ベラが投げればよい。『キンケドゥ、新しい顔よ』と」
シーブック「俺に人外になれとっ!?」
ザビーネ「ふん、騒がしいことだな」
アンナマリー「ザビーネ! なんだ壊れたと聞いていたのにまともじゃないか」
ザビーネ「お前は何を期待していた!?」
アンナマリー「もちろん貴様がアヒャって私に撃墜される夢を…」
シーブック「すみませんそれカロッゾさんがやりました」
ザビーネ「正確にはキンケドゥの兄が、だがな」
アンナマリー「え? じゃあ私のささやかな復讐劇は?」
セシリー「ない…ってことかしら」
シーブック「そもそもささやかでもなんでもないし」
アンナマリー「そんな…私は…私の夢は一体…(ふらふら)」
ザビーネ「ふ、感情を処理できぬ人間はゴミだと教えたはずだがな」
シーブック「そんなこと言ってないで慰めてやれよ。仮にも彼氏なんだろ?」
ドゥガチ「まだそんなことを言っておるのか少年。同情は罪悪と知りたまえ」
シーブック「うわっ!?」
セシリー「ドゥガチ社…元社長!」
ザビーネ「…………申し訳ありません」
セシリー「え?」
シーブック「あ、そっか、ザビーネは偽装投降してたから…」
ドゥガチ「よい、君の技術を参考にさせてもらったこともある。何より君のことは最初から知っておった」
ザビーネ「は?」
カロッゾ「むむ、スパイと知りながら泳がせておいたというか!」
ドゥガチ「その通り。あのときのわしにとってはジュピターの醜聞すら良き道具であったからな」
カロッゾ「ふはははは、やりますなドゥガチ元社長」
ドゥガチ「なんの、カロッゾ殿の徹底振りには頭が下がりますよ。目的のために自らを押さえ込むとは」
カロッゾ「ふはははは、ついに私を理解してくれる方が!」
シーブック「うわあ、なんかすごい光景だ」
セシリー「ちょっと離れましょう、ここにいるとどす黒いオーラが見えそうだわ」
シーブック「あ、ああ」
ザビーネ「では私も…」
カロッゾ「待てザビーネ」
ドゥガチ「少し話を聞いていかんか」
ザビーネ「うおおおっ!?」


358 :怪盗キンケドゥ・クリスマス決戦編 十九の二:2006/12/23(土) 14:44:00 ID:???

セシリー「ねえ、シーブック」
シーブック「ん?」
セシリー「やっぱり…続けるのね?」
シーブック「ああ… 俺がいなくなったら、どうなるか考えたらさ…」
セシリー「そんなの言い訳よ」
シーブック「え?」
セシリー「シーブックは続けたいのよ。何だかんだで、楽しんでいるんじゃない? キンケドゥになることを」
シーブック「そうなのかな…」
セシリー「そうでなかったら、あんなに悩んだりしないわ」
シーブック「…………」
セシリー「それに、キンケドゥの時ってちょっと輝いてるし」
シーブック「え!」
セシリー「リーダーシップ発揮してるっていうか… いつもの地味な感じじゃないのよね」
シーブック「そ、それ、褒めてる…?」
セシリー「褒めるつもりもけなすつもりもないけど… 傷ついた?」
シーブック「いや、いいんだよ…(俺って一体…)」
トビア「何言ってるんですか! キンケドゥさんはいい人ですよ!」
シーブック「うお、トビア! …お前、それ酒じゃないか!」
トビア「お酒じゃないですよ。シャンパンです」
セシリー「ちょっと待って…(ペロッ)これチューハイじゃない!」
トビア「えー、でもウモンじいさんがシャンパンだって」
セシリー「ウモンさんっ!!」
ベルナデット「あ、あの、ウモンさんはそっちでシドさんと呑み比べしてます」
セシリー「……ああ……」
シーブック「バケツ用意しておこうか」
セシリー「ええ…」
トビア「バケツ? なんでですか?」
キッド「ふっふっふ、知らないというのかい坊や?」
トビア「知らなくて悪いかよ? それよりいい加減『坊や』ってやめろよ」
キッド「ふはは、悔しかったらこの天才魔改造少年キッド様に認められるほどの実績を立てやがれ〜!」
シーブック「キッド! 自分から魔改造なんて言い出すとは…さてはお前も飲んでるな!? …これ日本酒!」
ベルナデット「どうしてクリスマスに日本酒があるんでしょう」
シーブック「突っ込むのそこかよ!?」
セシリー「バケツ一応三個用意しておいたわ。これで大丈夫でしょう」
シーブック「だといいんだけど。第一なんで酒があるのさ?」
ベルナデット「お父様がいっぱい持ち込んだんです。いけないことでしたか?」
セシリー「そういえば父も『大放出だー』ってわめいて」
シーブック「年齢差の激しいパーティーにっ…!」
トビア「せんせー、シド爺さんも日本酒持ち込んでましたー」
シーブック「……うわあ」

359 :怪盗キンケドゥ・クリスマス決戦編 十九の三:2006/12/23(土) 14:45:57 ID:???
カラス「呼びましたか、トビア君?」
トビア「あ、カラス先生!」
シーブック「あなた、木星高校の教師でしょう? どうしてドゥガチ元社長の補佐を」
カラス「知らないのですかシーブック君? 木星では教師の副業は許可されているのですよ」
シーブック「…論点がずれてませんか」
カラス「それに私も一介のパン職人ですから」
シーブック「なんとー!?」
カラス「ギリを知っていますね? 彼はいい素質を持っている。将来はカロッゾパンを脅かすほどの料理人となっているでしょう」
トビア「あいつがコックですか? 想像できないなー」
カラス「君もいい素質を持っていますねトビア君。いかがです、私の元で職人修行に励みませんか」
トビア「い、いえ、僕はまだ…」
キッド「いいじゃん、やっちまえよ坊や。そうすりゃキンケドゥとの差も縮まって、愛しのベルちゃんにまた一歩…」
トビア「ううっ!?」
ベルナデット「私が何か…?」
トビア「べ、ベルナデット! いや、その、ね?」
シーブック「キッド、からかうのもほどほどにしろよ」
キッド「いや〜、こいつら見てるとガンダム坊やのカップル思い出しちまってさ〜」
シーブック「ガロードとティファか… ベルナデットはそんな不思議少女じゃないんだが」
ウモン「不思議少女と言ったかキンケドゥ!」
シーブック「わあっ!? ウモン爺さんにシド爺さん!? 酒臭い息を吹きかけないでくれ!」
シド「よいではないか、無礼講よ」
セシリー「確かに少しくらい羽目ははずしてもいいけれど…」
シド「わかってるじゃないかお嬢ちゃん。ほれほれ、ぐいっと」
セシリー「これ、お酒!」
シド「失礼な。わしの持っているボトルをよく見ろ」
セシリー「『天然水グリーンオアシス』…ミネラルウォーターのペットボトル?」
シド「そうじゃよ。この中身は水じゃ」
セシリー「そ、それなら(こくん)…ゲホゲホッ!?」
シド「ただし魔法の水じゃがな! かっかっか!」
セシリー「し、シドさん! まさかトビアたちにも同じ手口で!」
ザビーネ「シドよ…ベラ様に飲酒を強制するとは…余程命が惜しくないと見えるな…」
シド「む? 何をおっかない顔しとる、ザビーネ。酒は百薬の長、わしは薬を勧めただけじゃ。それにソシエ嬢ちゃんはこの程度、かっぱかっぱと…」
ザビーネ「死んで償えぇぇぇぇ!!」(ショットランサー装備)
ウモン「む、ザビーネが切れた! 出番じゃぞキンケドゥ!」
シーブック「知りません」
ウモン「な、なんじゃとぉ!?」
シーブック「セシリー、行こう」
セシリー「ええ」
トビア「うわーキンケドゥさんがドライになったー」(棒読み)
シド「ま、待てザビーネ、正気に戻れ!」
アンナマリー「おお、ザビーネ! とうとう狂ったか! 私と共に死ねぇぇぇ!」
キッド「うわ、あの姉ちゃんも大人しそうな顔してやること過激」
ドゥガチ「そうそう、あのアレルギー物質はな、完全に抜け切るまではアルコールの回りを早めてしまう副作用もあって…」
カラス除くその場の全員『先に言えぇぇぇぇ!!』
トビア「そ、それじゃあカロッゾさんも!?」
カロッゾ「ふはははは! ナディア、帰ってきてくれたのだなぁ!!」
ベルナデット「わ、私はベルナデットです! そ、そんな強く締められたら、私、せ、背骨が…」
トビア「(ぷちっ)きぃさぁまぁぁぁぁぁ!! ベルナデットを放せぇぇぇ!!」
キッド「やべぇ、トビアまで切れた! おいキンケドゥ…ってホントにいなくなってるし!」
ウモン「まあ盛りあがっとるし、これはこれでよかろうて」
キッド「…妙に冷静だな、爺さん」


360 :怪盗キンケドゥ・クリスマス決戦編 十九の四:2006/12/23(土) 14:49:11 ID:???

マザー・バンガード展望室。
地下に停泊させている今、窓の外からは鉄骨機材しか見えない。だが少しスイッチをいじれば、窓はたちまち宇宙空間を映し出す。
ジャンクからキッドが作り上げたプラネタリウムだ。宇宙空間の他にも、様々な映像がインプットされている。

現在、この展望室の扉には『避難所』と書かれた紙が貼り付けられている。

シーブック「ふう…すっかり飲み会みたいになっちまって」
セシリー「ごめんなさい、私がしっかりしてれば…」
シーブック「セ、セシリーのせいじゃないよ! …大丈夫かい?」
セシリー「なんとか… でも、体が熱い…だるくて…」
シーブック「お、おい?」
セシリー「ちょっとだけ…」
シーブック(おいおいおいおい!? いいのかよ、そんな無防備に体預けられたら、俺…!)
セシリー「あのお水、やっぱりお酒だったのね…」
シーブック「う、うん」
セシリー「ふふふ…未成年飲酒…しちゃった」
シーブック「だ、大丈夫だよ、警察は見てないし」(注:本当はいけません)
セシリー「これで…犯罪者ね、私も…」
シーブック「そ、そんなの! 騙されて飲まされたんだから…!」
セシリー「ううん、いいのよ…これで…私もあなたと同じ…」
シーブック「えっ」
セシリー「うふふ…アウトローの仲間入りー…ね」
シーブック「セシリー…」
セシリー「…ね、シーブック」
シーブック「な、何?」
セシリー「食べて」
シーブック「!?」
セシリー「ケーキ焼いたのよ…あなたの分は特別に…」
シーブック「あ、ああ、ケーキか…(ドキドキ)」
セシリー「どうしたの?」
シーブック「なんでもないっ! ええっと、どこにあるのかな、それ」
セシリー「ここ」
シーブック「え?」
セシリー「だって…集会場に置いておいたら、トビアやウモンさんに食べられちゃうかもしれないでしょう?」
シーブック「あ…ああ」

小さなケーキだった。二〜三人用のサイズだ。キャンドルが数本立てられている。
熱っぽいセシリーを椅子に座らせ、シーブックはキャンドルに火を灯した。
照明も落とす。プラネタリウムを少しいじると、宇宙空間は雪の夜に変わった。
雪降る闇の中で、キャンドルの火がゆらめく。赤く優しい光にぼんやりと照らされ、セシリーはにっこりと笑っていた。
酒のせいなのか、他の理由でなのか、確たる判断はつかない。
だが、アルコールの力だけではない、とシーブックは思いたかった。

セシリー「メリークリスマス、シーブック」
シーブック「メリークリスマス、セシリー」

キャンドルの灯が消えた。


361 :怪盗キンケドゥ・クリスマス決戦編 終:2006/12/23(土) 14:51:14 ID:???
翌朝、すなわちクリスマス当日。
早起きした日昇町の住民は、二機の赤白ガンダムが昨日のケーキ祭りの後片付けをしている現場を目撃した。
片方は非常にてきぱきとしており、もう片方は二日酔いのようにふらついていた。

「キンケドゥさん、なんでそんなに元気なんですかぁ」
「お前と違って、俺は酒飲んだわけじゃないからな!」
「それだけでそんなにてきぱきやれます?」
「まあ、その…」
『右前方二十メートル、車道の白線沿いに一つ!』
「了解、ベラ! …やっぱり彼女に見られてると思うと、な」
「いきなりセシリーさんまで手伝うだなんて、どうしたんでしょう」
「あれで俺より真面目だからな、ベラは…っと、清掃終了。ベラ、次のポイントにナビ頼む」
『ええっと、左七十二メートル、高層ビルの屋上、アンテナ!』
「了解! こりゃすごいところにかかったな。電波状況悪くしちまった。トビア、そっちやれるか」
「大丈夫…です。それでキンケドゥさん、真面目だからいまだに一線を越えられないんですか?」
「……誰に聞いた、そんな言い回し」
「キッドからですけど」
「後で修正してやる」
「で、セシリーさんとは本当に何もないんですか? 昨日とか」
「……何かあったらどんなに幸せか」
「二人っきりになってたじゃないですか」
「あの後セシリーがすぐ寝ちゃったんだよ! 無防備な彼女を襲えるか!」
「ははあ、なるほど。メモメモ」
「何がなるほど、だ!? …待てトビア、何故メモする」
「報告しないといけないので」
「誰から聞けと頼まれた」
「ザビーネさんに」
「…………」

非常にシュールな光景であったため、警察に通報する人間もいなければ、警察で動く人間もいなかった。
ノックス・クロニクルはじめ各マスコミには珍ニュースとして報じられた。
シローは新聞を読んで、宿敵をどう理解すべきかと頭を抱えた。


追記。
その日カロッゾパンにて、二人の職人が互いの意地をかけパン勝負をしたらしいが、勝敗は伝わっていない。

「やはり貴様とは雌雄を決さねばならん宿命のようだな、ザビーネェッ!!」
「ダメじゃないかぁキィンケドゥゥゥ!! 人の台詞を取っちゃあぁぁ!!」
「ふはははは、両者気合十分と見える。ならばよし!
 いざ! クッキングバトル!」
『レディィ…! ゴォォォ――――ッ!!』


                           おわり

362 :怪盗キンケドゥ・クリスマス決戦編 あとがき:2006/12/23(土) 14:53:19 ID:???
な、長かった…。内容詰め込みすぎだ…。
キンケドゥとシーブックが同一人物であることを主軸にシリアスをしようとしたら、あっという間にこんな容量にOTL
ともかく、どこか一箇所だけでも「なんとー!?」と驚いてくれれば大成功です。

えーと、フォローとしまして。
リィズやアノー家の問題は、part7の初代キンケドゥで『リィズが関係している』となっていたので捏造しました。
でもシーブックが裏に入るほどのショッキングな理由と言うには、あまりに小規模かもしれません。
トビアの言う『ギルの奴』とは、トビアが引き取られた家の子供です。原作にはトビアの台詞の中に一度だけ登場。
『死の旋風』のギリではありません。ましてや議長でもありません。
トビアの待ち受けメロディは、多分クロスボーンスレに行けば貼ってあると思います。
誰が作ったかは知りません。ごめんなさい。
キンケドゥの素顔は、長谷川先生バージョンではなく、重田先生バージョンでお願いします。
長谷川先生だとシーブックより童顔になってしまいます。

ではこれにて失礼。皆さん、温かい言葉をありがとうございました。良いクリスマスを。


追記 サンタファラは普通にかわいいと思います。

363 :通常の名無しさんの3倍:2006/12/23(土) 14:58:02 ID:???
GJ!!

お疲れ様でした


最後のザビーネの台詞で不覚にも吹いたwwwwww

364 :通常の名無しさんの3倍:2006/12/23(土) 15:00:30 ID:???
リアルで楽しませて頂きましたよ。超お疲れ様。

365 :通常の名無しさんの3倍:2006/12/23(土) 15:49:52 ID:???
乙です!楽しませて頂きました。カミーユのセリフにシーブックじゃないけど泣けた…

366 :通常の名無しさんの3倍:2006/12/23(土) 17:23:44 ID:???
GJ!!!!!!!!!!!!!1
見事なり
クロスボ−ン好きな俺には名作でしたよ

367 :通常の名無しさんの3倍:2006/12/23(土) 22:52:42 ID:???
GJ!
何気にプリペンダーも大活躍でわくわくしながら一気に読ませていただきました!
お疲れ様でした!

368 :通常の名無しさんの3倍:2006/12/24(日) 00:42:08 ID:???
GJ!クロスボーンがいっぱいだー!

369 :通常の名無しさんの3倍:2006/12/24(日) 01:30:43 ID:???
面白かったです。
最近読んだSSの中では一番力を感じました。
別スレの職人見習いとしては見習いたいぐらいです。

370 :通常の名無しさんの3倍:2006/12/24(日) 19:13:49 ID:???
乙です。
個人的にはウモン爺さんのサンタのくだりで
ヌクモリティを感じました(*´∀`)

回収したケーキの末路が気になる…w

371 :通常の名無しさんの3倍:2006/12/24(日) 23:58:35 ID:???
この兄弟には明石家サンタみたいなのにお世話になるやつはいなさそうだwwwww








・・・・・・ギュネイかな?

372 :通常の名無しさんの3倍:2006/12/25(月) 02:12:20 ID:???
クロボンネタの集大成GJ!


うわあ、俺がいつか登場させようと思って名前だけ出しといたキンケドゥ・ルミナス、先に使われちゃったよ……
次からはプリティでキュアキュアかつマックスハートなポーズをさせなきゃな……



……次回作はプリティでキュアキュアな連中が5人だと!?

373 :通常の名無しさんの3倍:2006/12/26(火) 23:13:40 ID:???
油断すると危ない保守

374 :通常の名無しさんの3倍:2006/12/27(水) 00:57:18 ID:???
一旦ageますね

375 :通常の名無しさんの3倍:2006/12/27(水) 03:23:00 ID:???
どーも、初めてここに来たトロワスレの住人です。
「たかがケーキ回収に村ブラ持ってくんなよ」とかツッコもうとしたんですがー



GJ過ぎる!こんな感動見た事ない!乙オープンアタック直撃ktkr
てな訳で場違いな自分は装置が錆び付かない内に自爆ショー始めますのでw
ABAYO!

376 :年末大決戦 1/3:2006/12/27(水) 07:04:52 ID:???
アル「やっぱり年末は格闘番組が多いねー」
ロラン「ドモン兄さんが優勝してくれたら、賞金でおいしいものを食べましょうね」
アル「わーい! ねえ、もう始まってるかなー」

ストーカー『決まったぁー! ドモン選手、今大会破竹の三連覇を成し遂げました!
      さすがはシャッフル同盟、さすがはキング・オブ・ハート!!
      今回は客席で見守る東方不敗氏も、選手たちも拍手で迎えています!』
ドモン『よぉぉぉしっ! この優勝は応援してくれていた、みんなのおかげだッ!!
    特にレイン、おまえがいなければこの優勝はなかったッ!!』

コウ「あ〜あ、また始まったよ……」
ロラン「恥ずかしくないんでしょうかねぇ、いつもいつも……」
ヒイロ「もうドモン兄さんに失うものは何もない。好きにさせておけばいい」

ストーカー『ではドモン選手!いつもの雄叫びをお願いします!!』
ドモン『よぉぉしっ! レイィィィィィン!!好きだぁぁぁーーーーーーっ!!!!』

シーブック「はぁ…… 俺もこれぐらいきっぱり言い切れたら……」
カミーユ「なんだ……? 凄い邪気が……ドモン兄さんのところに……!?」

377 :年末大決戦 2/3:2006/12/27(水) 07:06:31 ID:???
レイン『ちょぉぉぉっと、ドモン?
    人に告白するのにアレンビーと肩組んで絶叫してなくてもいいんじゃないの!?』
ストーカー『ああ〜っと、これは乱入かー! レインさんの操るライジングガンダムが登場だーっ!!』
ドモン『ま、待ってくれレインっ、それは誤解だ! だいたい反対側はチボデーと肩組んでるじゃないか』
レイン『それとこれとは話が別よぉっ!!』

カミーユ「邪気はこれか……」
ヒイロ「好きにさせておけばいい。ガンダムに踏まれたぐらいではドモン兄さんは死なない」
ジュドー「ま、いつもの事だしね〜」

ストーカー『さぁ! ライジングガンダムがドモン選手にビームボウを向けたぁ!!
      ドモン選手、ゴッドガンダムを呼び出すのかぁ!』
ドモン『そんなことできるかぁ!?
    おいレイン、ここには大勢の観客が』
レイン『さぁぁぁドモォォォン、釈明はまだかしらぁぁ〜〜?』
チボデー『おい、やばいぜジャパニーズ? まるで聞いちゃいねえ』
東方不敗『ドモォォォォン!! 大会に優勝しても、好きな女の尻に敷かれているようではまだまだ未熟!!
     この窮地、己の力ひとつで切り抜けて見せぇぇぇい!!』
ドモン『そう言って自分だけ逃げないでください師匠!? ああっシュバルツまで!』
アレンビー『ゴメン、ドモン。アタシも逃げるね。ありゃ説得不可能だわ』
ドモン『ま、待ってくれアレンビー! 誤解だと一言伝えてくれぇ、アレンビィィィィィ!!』
レイン『アレンビー、アレンビー…… そんなにアレンビーの方がいいのぉぉぉっ!!』
ストーカー『あーっとぉ、ついにビームボウ発射ぁー! 会場は大混乱! ドモン選手逃げる、逃げ切っています!!
      いったいどこまで逃げ回るのか! あーっと今警察が駆けつけました! 中継はここで切らせていただきます!
      みなさんさようなら〜!』

378 :年末大決戦 3/3:2006/12/27(水) 07:08:15 ID:???
コウ「……………………」
ウッソ「やっぱりこうなった……」
ヒイロ「プリベンターの任務を受けた。ドモン兄さんを止めに行く」
シーブック(怪盗キンケドゥは…… まあ、いいか…… 負けるのもかっこわるいし、あのレインさんは止められそうにないし)
アル「ねえ、優勝したんだから賞金くれるよね〜?」
ロラン「た……たぶん…… ど、どれだけ手元に残るでしょうか……」



シロー「ただいま…… 疲れたよ……」
ヒイロ「任務完了。帰還した」
ドモン「か……帰ったぞ……」
ロラン「お、おかえりなさい…… 大丈夫でしたか?」
ヒイロ「五飛とカトルが撃墜されたが、なんとか取り押さえた」
シロー「ヒイロたちが来てくれて助かったよ。俺たちだけじゃ危なかった。
    暴れたのはレインさんだから、ドモン兄さんは無罪放免だよ」
ロラン「それはなにより…… ですが、どうして落ち込んでいるんですか、ドモン兄さん?」
ドモン「優勝トロフィーと賞金をレインに持って行かれた……」

ストーカー『……というわけで、今年の優勝者は乱入したレイン・ミカムラさんに決まりました。
      それでは来年の大会でお会いしましょうー!』
選手たち『レディー、ゴーーーー!!!』

379 :通常の名無しさんの3倍:2006/12/27(水) 21:29:04 ID:???
Gガンはレインが最強説を思い出したwwwww
GJです!!

380 :通常の名無しさんの3倍:2006/12/28(木) 00:07:45 ID:???
しまいにアルティメットG呼び出すんじゃないかとwwwwww


GJ!!

381 :通常の名無しさんの3倍:2006/12/28(木) 00:33:00 ID:???
モニターを見ながら
ウルベ「さすが、レイン・ミカムラ。私の目に狂いはなかった。デビルガンダムのコアは君こそふさわしい。」


382 :通常の名無しさんの3倍:2006/12/28(木) 02:23:31 ID:???
>>381
原作に近いシリアスな流れが来るか?
でも新しい変態が増えただけな悪寒w
ウルベも仮面つけてたわけだから…

383 :クリスマスキンケ作者:2006/12/28(木) 05:09:11 ID:???
GJ! さすがシャッフル最強の女性。イボルブでも見事に勝ってたしww
仮面同盟がまた一人? 今度はロランを狙ってきたりしてw


ちょっと離れていたらレスがこんなに…皆さんありがとうございます。
楽しんでもらえて何よりです。もう出てるネタの使えるものは全部、というつもりで使ったので、必然的に入る力も強くなり…
なので、評判が良くてすごく嬉しいです。
流れを無視してしまいますが、ちょこちょこレス返しさせていただきますね。

>365
カミーユには事件発覚以降白カミに徹してもらったので、要所の一言で締めてもらうつもりだったんですが、作者がダメじゃいい台詞なんて、ちょっとやそっとじゃ出てこないわけで…
頭をひねってひねってひねった先がこの台詞。もうちょいコンパクトでインパクトのある泣ける台詞もあるんだろうと思いつつ、今の自分ではこれが限界。感動してもらえたなら本望です。

>369
誉めすぎですっ! いや嬉しいけど…
クロボンネタは、先達の方々の積み重ねが大きいんですよ。例えばpart9の『パンは剣より強し』がなかったら、そもそもプロットすらできませんでした。
ついでに言えば、元の原作があるのとキャラが立ちまくってるのとで、骨組みができたらあとはキャラが勝手に爆走してくれたんです。十二とかその好例ですね。
逆に冗長になってしまったのが十五。今思えばバグ戦は蛇足だよなぁ…素直に覆面剥がさせてやれば…。

見習いさんということですが、いいところ悪いところ、もし参考になる部分があれば、どんどんしちゃってください。
……偉そうなこと言ってるなぁ、自分。不快に感じられましたらすみません。


384 :クリスマスキンケ作者:2006/12/28(木) 05:12:35 ID:???
>370
そもそもこの場面を書きたいがための話でした。最初はキンケドゥが直に渡して、リィズに『お兄ちゃん!』とか言わせるつもりだったのに、セシリーが最初の最初で余計な一言出すから話がそっちの方向にっ…!
でもほんわかしてもらえたなら本望です。ホント。
ケーキは…どうなったんだろ? おそらく研究と称してカロッゾパンの面々が食い尽くしたのではと個人的に予想。真相は闇の中です。
いや実際のところ、大部分が犬猫カラスに荒らされたり車にはねられたりで原型とどめてな(ry

>372
あはははは… ごめんなさいっ!
おいしいネタだったんで、つい。実は自分プリキュア見たことないんですけどね…。
しかし五人って!
やるとしたら…キンケにザビーネにトビアにウモンじいさんに…誰だろう?

>375
あちらからですか! お読みいただきありがとうございます。
しかし何事かと思ったら、Tトロワが潜入してたんですね…ご愁傷様でした。
今回こちらのトロワもオチ担当でひどい目にあってもらったし…いやだってカトルや五飛じゃ余計な考えを語りだしそうだったからっ! 特に五飛!


では、あるかもしれない後日談を投下させていただきます。
肩の力を抜いて読んでもらえると幸いです。
トビアがいろいろと情けないことになってますが、パラレルということで…


385 :番外編・トビアの兄弟家一日体験記 1:2006/12/28(木) 05:14:23 ID:???

そこは毎度おなじみラインフォード邸。そしておなじみ陸ガン部隊。
「キンケドゥが来たぞ! 撃ち方構え! ……てぇーっ!!」
銃弾の雨を浴びせられても、その二機は構わず向かってくる。
「ダメです警部、やっぱりあのマントをどうにかしないと!」
「くっ…だが、それには圧倒的な力で破らなければ…!」
とやっている間に、黒い一機が陸ガン部隊に飛び込んで――

ザシュッ! バズッ! ブシュッ!

りくがん は ばらばらに なった!


386 :番外編・トビアの兄弟家一日体験記 2:2006/12/28(木) 05:15:50 ID:???
「……なあ、トビア」
「はい、キンケドゥさん」
「手加減という言葉を知ってるか?」
「知ってますけど、やれるかどうかは別問題です」
「…………」
きっぱりした答えに、キンケドゥは片手で頭を抑えた。
ここは窃盗団アジト。たった今一仕事を終え、キンケドゥとトビアはガンダムを降りたところである。
自分の目的を果たしたキンケドゥことシーブックは、今後のことを考え、トビアの育成に力を注いでいた。最近の仕事にトビアを連れて行くのはそのためである。
だが、ひとたび戦闘をトビアに任せると…

『どけーっ! 加減なんか利かねぇぞっ!!』

で、後に残るのはジャンクの山。
「ムラマサブラスターが破壊力高すぎるってのもあるんだろうが…」
二人が見上げるのはキンケドゥ・ルミナス。この機体が装備しているのはムラマサブラスター、十四本のビームサーベルを一つにした、七支刀のような武器である。
破壊力は抜群。普通のビームサーベルでは受け止めることも出来ないだろう。しかしその分エネルギーの消費は激しく、何より『強力すぎる』のである。
最も接近戦が基本である分、ヴェスバーよりも余程取り回しの利く武器ではあるが…
「俺達の目的は盗みであって、警察を倒すことじゃないんだ。むしろやりすぎたら、後々に響いちまう」
「分かってますけど…」
トビアは唸って黙り込んでしまう。それを見て、キンケドゥは一つ息をつくと、ぱん、とトビアの背を叩いた。
「ま、少し考えてみろ。それだけガンダムを使えるなら、慣れるのも早いさ」
「はいっ」
にっと笑い、キンケドゥは戦利品『ローラ専用天然オパールネックレスその他』を持って、分析班に向かっていく。
トビアはキンケドゥの背を見送ると、もう一度自分の愛機を見上げた。
ルミナス――クロスボーン・ガンダムX3は未だに黒い塗装をされている。X2が直るまでの緊急処置だ。
それはつまりX2が直ったら、ルミナスの、ひいては自分の出番がなくなるかもしれないということでもある。
MS戦が三度のメシより大好きというわけではないが、活躍の場が減るのは寂しかった。
この後も実働部隊にいるためには、X2が直るまでにX3を使いこなせるようにならなければ……
「スランプか、トビア君」
「あっ、ザビーネさん」
声をかけてきたのはザビーネだった。愛機が壊れたというのに相変わらず冷静だな、と思う。
あまり積極的に話す相手ではないが、ふとトビアは話を聞いてみたくなった。心配してくれたのだというのはトビアにも分かったのだ。
「スランプってほどじゃないと思うんですけど…。ザビーネさん、仕事のときって、何か心がけていることあります?」
「心がけていること?」
ふむ、とザビーネは顎に手をやった。
「…今回のポーズはポジションから外れていないか、とか」
「いや様式美の問題以外で」
「では、貴族に相応しく華麗に戦えているか、とか」
「だから様式美は…」
「様式美ではない! これは私の信念だ!」
「と、とにかく、外見以外でお願いします」
「……では、キンケドゥを警察部隊にぶち落としたい衝動を何とか抑える、とか」
「ダメじゃないですかザビーネさん! 仲間を裏切っちゃあ!」


387 :番外編・トビアの兄弟家一日体験記 3:2006/12/28(木) 05:20:04 ID:???
トビアとザビーネが話しているのを見て、キンケドゥはふっと笑みを浮かべた。
弟分が考えながら脱皮しようとしているのが分かるのだ。
「何にやにやしてんだよ、キンケドゥ」
「ちょっと嬉しくてさ」
「坊やが悩んでるのが?」
「いや、悩んでること自体じゃなくて」
苦笑してキッドに答えながら、キンケドゥは考えを巡らす。
トビアにはもう少し器用になってもらいたい。仕事のたびに警察を壊滅させては、他の犯罪の取締りにまで影響が出てしまう。
何よりそのうち警察も自身以外――サーペントテール等――に応援を頼むのを恥と思わなくなるかもしれない。
実のところ警察の縄張り意識には、助かっている部分が大きいのだ。
「なんとか加減を身につけさせないとな… それが出来ないなら、いっそ…」
「いっそ?」
「……いや、なんでもないよ」
「ふ〜ん」
キッドは頭の後ろで手を組んだ。視線の先には、漫才コンビのようにボケとツッコミをしているトビアとザビーネだ。
あいつらいいコンビなんだな、と漠然と思う。
いちいち突っ込んでいるのがトビアであることは意外だが。

「なあ、キンケドゥ」
「ん?」

二人はトビア達に目を向けながら会話する。

「お前、最初から器用だったよな?」
「そんなわけないだろ。最初はビルギットさん…学校の先輩に迷惑かけ通しだったさ」
「それでもさ。MSに慣れるの、やたら早かっただろ」
「……モニカさんのおかげだよ」
「だーからF91だけのことじゃなくて。普通のMSでもさ」
「そう…なのかな…」

ザビーネが何事か講義している。素直に聞いていたトビアだが、そのうち昇竜拳で派手に突っ込んだ。

「で、思うに、だ。お前が器用なのは、家庭環境に原因があると見た」
「兄弟多すぎってことか? それじゃガロードだって」
「ガンダム坊やこそ器用の極みだろ」
「……それもそうか」


388 :番外編・トビアの兄弟家一日体験記 4:2006/12/28(木) 05:33:47 ID:???
吹っ飛んだザビーネが頭を抑えながら起き上がる。トビアは手をぶんぶん振り回しながら盛んに何かを言っている。

「珍しいな、お前がガロードを褒めるなんて」
「ガンダム坊やのことは俺も認めてるの! 面と向かって褒めたら、あいつ簡単に調子に乗るから褒めないだけ」
「はは、お前に言われちゃ世話はないな」

ザビーネが手櫛で髪を整えながら立ち上がる。トビアがぺこぺこと頭を下げる。

「まあガロードの場合、昔のことも関係してんだけどな…」
「何か言ったか?」
「なんでも。でも確かにあれだけ兄弟がいれば、それなりに器用にもなるか…」

今度は二人は座り込み、床に指で何かを描いていた。ザビーネが一つずつ指を打ち、何かを言っている。そのたびにトビアはふむふむと頷く。

「一回うちで生活させてみるかな…ロランやアムロ兄さんを説得できればこっちのものだ」
「ばれないようにしろよ、もう疑われてないと思うけどさ」
「分かってる」

床の絵の話は終わったのか、ザビーネが何か言いながらランスを持って突きを見せる。トビアが何も持たない手で真似をする。

「ところでキッド」
「あん?」
「あの二人、あんなに仲良かったっけ」
「俺に聞くなよ」

今度はトビアが実際にランスを持って突きをする。
すっぽ抜けて修理中のX2の足に突き立った。衝撃で、ハシゴで修理作業をしていたウモンがバランスを崩した。持っていた部品がX2を固定している部品に当たった。
固定部品が外れた。

ドン、ガラガラガラガッシャーン…

「……ある意味、あれは才能かもしれないな」
「大味なのが持ち味ってか?」
「あいつは怪盗より強盗とか海賊の方が合ってるのかもしれない」
「ガンダム使っといて強盗じゃないなんて言うなよ」
「分かってる。ニュアンスの問題さ」

ハシゴから落ちたウモンと、愛機にとどめをさされたザビーネが、トビアを説教している。
ぺこぺこ頭を下げるトビアを見ながら、キンケドゥは弟分の未来の可能性を思い描いていた。

389 :番外編・トビアの兄弟家一日体験記 5:2006/12/28(木) 05:35:16 ID:???

その日の夜。
「……というわけで、うちに泊まることになったトビア君だ。さ、自己紹介を」
「は、はいっ! 明日までいさせていただきます、トビア=アロナクスです! よろしくお願いします!」
アムロの紹介に続いて挨拶をするトビア。元気な奴だな、また弟が増えた、などなど兄弟からは思い思いの声が上がる。
トビアもトビアで、目の前の男十四人に圧倒されている。
(すごい光景だな…)
一人一人もかなり個性的だ。かろうじて似ているといえる顔は、コーディネーターだという二人…キラとシン、と言ったか。それからシーブックともう一人…カミーユという人だろうか?
くるくると目のやり場を動かしていると、ふとシーブックと目が合った。
シーブックが、にっ、と笑う。何かほっとした。
「分かっているとは思うが、トビアは普通の家庭の子供だ。お前たち、くれぐれも怪しい道に引きずり込むなよ」
「ひっでーっ! アムロ兄、俺たちを何だと思ってるのさ!」
「ジュドー、お前を例にするなら、ジャンク屋で稼いでいる上に学校に行っていない!」
「ぎくっ」
「じゃあ僕は?」
「キラ、お前は朝食を必ず奪われる…のはまだいいが人間関係が怪しい、特に最近シンに嫉妬しすぎだ!」
「ぎっくぅ」
「へへ、言われてやんの、キラ兄」
「シン、お前も一々キレてゴッドフィンガーもどきを撃つな! ドモンよりも引き金が軽いとは何事だ!」
「ぎぎっくぅ」
「全くだ。力を持つならまずその使い方を知れ!」
(うわあ、ドモン兄貴、自分が馬鹿にされたこと気付いてねぇよ)
(しーっ、ガロード兄さん、聞こえたらまた暴れるよっ)
「他にも盗撮してたり女にだらしなかったり女装趣味だったりすぐMS持ち出したり事あるごとに自爆したり…」
「あ、あの、アムロさん、僕は皆さんの生活を体験したくて来たわけですから…」
「トビア!」
口を挟んだトビアの肩をアムロはがしっと掴む。
びくっと怯んだトビアに顔を突きつけ、アムロは心底からの言葉を吐いた。
「普通ってのはなぁ…とってもいいことなんだぞ…!」
((アンタが言うかよメカフェチのエロ大名!!))
そう思っても口にする者はいない。


390 :番外編・トビアの兄弟家一日体験記 6:2006/12/28(木) 05:36:56 ID:???
「じゃあまずは家の案内だが…」
「はーいアムロ兄! 俺がやるっ」
ぱっと手を上げたのは、確か先程一番に文句を言った少年だ。茶色がかった黒髪、おそらく自分とそう年も変わらないだろう。
「ジュドー、さっきも言ったが怪しい道には…」
「大丈夫だって! 俺はこれでも面倒見いいんだからさ」
それを聞いた明るい茶色の髪の少年、頭に『!?』を浮かべるが、アムロはそれに気づかなかったらしい。いや、気づいていながら無視したのだろうか?
「じゃあ頼むぞ、ジュドー」
「おっまかせ!」
ジュドーはニカッと笑って頷いた。

「俺ジュドー=アーシタ、十二男の十四歳! よろしくな、トビア!」
「よ、よろしくお願いします、ジュドーさん!」
「おいおい、固いなぁ。敬語なんて使うなよ、俺たちそんな年違わないだろ?」
「え、ええ…」
「ほら、力抜いた!」
「はいっ」
「はいじゃなくて、おう!」
「お、おう!」
「よし! リラックスしろよ、この家でカチコチになってたら、明日のお天道様は拝めないぜ!」
「は…おうっ!」
「よっしゃ! じゃあ一階から案内するぜ!」

391 :番外編・トビアの兄弟家一日体験記 7:2006/12/28(木) 05:38:17 ID:???
アムロの部屋
「す、すごい機材だね…」
「あんま入るなよ? 仕事の関係とかでフル作動してるし、他にも個人的な研究とかしてるらしいし」
「わ、分かった(これ、CROSS-BONESのアジトより凄いんじゃないか?)」


ドモンとヒイロの部屋
「ダンベル? 銃火器!?」
「ここもあんま入るな、っつーか絶対入るなよ。俺達だって入りたくないんだからさ」
「どうして?」
「ん〜、例えば…よっ(ゴミを投げ込む)」
「あ、何を…」

ドッカーン

「ってなわけで、一触即発なのさ」
「ゲホゲホ… わざわざ爆発させなくても…」


シーブックとシローの部屋
「あ、ここは普通だ」
「何しろシーブック兄とシロー兄の部屋だからさ。影薄いコンビで平和なわけ」
「影薄い? シーブックさんが?」
「あ、お前はシーブック兄の後輩だっけか。クラブでどうよ、シーブック兄」
「ど、どうって」
「影薄くて後輩に忘れられてたりとかしない? イベントのときにいなくても気付かれなかったりとか…」
「そんなことないっ! むしろシーブックさんがいないと、俺たちはどうなるか分からないんだっ!」
「うおっ!?」
「ジュドーはシーブックさんのこと分かってないんだよ! すごくいい人で、俺たちを引っ張ってくれて、俺のことも面倒みてくれて…!」
「わ、分かった分かった! 悪かったよ! ほら、次行くぞ!(シーブック兄、外じゃ結構評価高いんだな…)」


392 :番外編・トビアの兄弟家一日体験記 8:2006/12/28(木) 05:39:33 ID:???
カミーユとロランの部屋
「ち、チリ一つ落ちてない…」
「カミーユ兄が神経質の上に、家事担当のロラン兄の部屋だからさ」
「すごい清潔…あ、女の人の写真が」
「触るなよ? 汚したり割ったりしたら殺されちまうぜ」
「ああ、それは分かるな。俺もベルナデットの写真を割られたら怒るよ」
「そんなもんか? 俺はよくわかんねーけど」
「ジュドーは好きな子いないの?」
「好き…ねぇ…好きなことは好きなんだけど、恋人って感じじゃないんだよなぁ」
「恋すれば分かるよ。大事な人はどうしたって守りたいって思えるようになるんだ」
「……お前、尽くすタイプだな? シーブック兄と気が合う理由が分かったよ」
「???」


ジュドーとガロードの部屋
「ここがジュドーの部屋かぁ」
「おう、それとガロード兄もな」
「汚いね」
「へへ、よく言われる」
「足の踏み場もないって言われないか?」
「ロラン兄にはしょっちゅう呆れられてるなぁ」
「ガラクタばっかりだし…ジャンク屋ってホントなんだね」
「貴重なパーツとかあるからな。入るなよ」
「入りたくても入れないよ、足場がないんだから」


コウとアルの部屋
「うわっ、ガンプラばっかり」
「ある意味すげーだろ。これ全部コウ兄とアルが作った奴」
「よっぽど暇なんだね」
「……お前、さりげなく毒舌か?」
「あれ、でも部屋の半分できっちり分かれてる…こっちがガンダムで、あっちがザク?」
「ああ、コウ兄はガンダム派で、アルはザク派なんだよ。いやジオン派かな?
 うちの中でアルだけジオン派なもんだから、よく喧嘩もするんだよな」
「はあ…(海賊派とかないのかな)」

393 :番外編・トビアの兄弟家一日体験記 9:2006/12/28(木) 06:53:54 ID:???
ウッソとキラの部屋
「うわ、パソコンばっかり」
「通称PC小僧の部屋っつってな。ウッソとキラは俺たちよりすげぇハッカーなんだ」
「ハッカー!?」
「っとと、変な意味に取るなよ! 腕のいいプログラマーってことさ。ウイルスの撃退とかお手のものだし」
「へえ…すごい(アシスタントに来てくれないかな)」
(危ねー、さすがに盗撮サイトやってるとは言えないもんな、犯罪一歩手前だし)


シンとシュウトの部屋
「けほっ…なんか古びた部屋だね」
「通称開かずの間だからな」
「……何だそりゃ」
「説明しよう! シン兄は生体ミラージュコロイドという特殊能力を持っている! 俺達兄弟にすら知覚されず生きてきて十五年、最近やっと発見されて今に至るのだ!
 で、シン兄が透明人間やってたころに、俺達が絶対開かないと思ってた部屋がここ」
「…けほ…シュウト君は?」
「ラクロアに行ってたんだよ。その間は部屋なし。帰ってきたから、ちょうどシン兄と相部屋になったわけ」
「げほげほ…じゃあどうして未だに埃っぽいのさ?」
「それ、多分埃じゃなくてキノコの胞子だぜ」
「ええーっ!?」
「シン兄、あれで薬に詳しくてさ。自分でキノコ育てて成分とったりして…ありゃ、トビア? どこ行った?」


洗面所
「げほげほごほ…」
「そんなに神経質になるなよ。これくらい普通だろ?」
「ど、どこがだよ…」
「おい、ジュドー!」
「あれ、シン兄、どうしたの」
「どうしたの、じゃない! お前俺の部屋のドア開けただろ! せっかく育ってたキノコが全滅しちまったじゃないか!」
「勘弁してくれよ、トビアの案内してたんだからさ」
「う? …そ、そうか…」
「すみません、シンさん」
「ふん、気をつけろよっ!」
「あのさーシン兄、あそこシュウトの部屋でもあるって分かってる?」
「ああ、分かってるぞ? シュウトはちゃんと窓を通って入って来る」
「へ?」
「窓なら角度的にキノコにも問題ないんだよ」
「や、そうじゃなくて、シン兄たちの部屋、三階…」
「キャプテンに上げてもらってるから大丈夫だ」
「あー、その手があったか!」
「キャプテン?(頭領?)」
「あ、キャプテンの紹介はまだだな。ついてこいよ、トビア」
「うんっ」

394 :番外編・トビアの兄弟家一日体験記 10:2006/12/28(木) 06:59:57 ID:???
玄関
「ガンダム!?」
「モビルシチズンだよ。アムロ兄の会社で開発したロボット。あ、ロボットっつっても心はちゃんとあるからな」
「よろしく、トビア」
「しゃべったー! ガンダムがしゃべった!」
「いやだからガンダムじゃなくて…」
「確かに私はキャプテン『ガンダム』だが、モビルスーツではなくモビルシチズンだ。この家の警備を任されている。会話機能つきなので、そこまで驚く必要はない」
「うわあああ、解説されたー!」
「と、トビア?」
「このようなリアクションは予想外だ。どうすればいい、ジュドー」
「いや、俺に聞かれてもなぁ」


とまあ、そんなこんなで兄弟家一周は終わった。
驚いてばかりで疲れたが、面白い家だとトビアは思う。
「で、お前、どこで寝る?」
「え? あ、えーと、どこでもいいよ。その辺の隅っこでも」
「何遠慮してんだよ。お前は今日明日は俺達の兄弟なんだからさ。図々しく押しかけろよ」
「いいの? ええと…それじゃ…」
と話していると、ドモンとヒイロがやってきた。どうやら湯上りらしく、ほかほかと体から湯気が立っている。
「寝る部屋なら、俺達の部屋を使っていいぞ」
「え? どうしてさドモン兄」
「俺はこれから夜行でファイト会場に向かわねばならん。ヒイロはリリーナ嬢の護衛だそうだ」
ジュドーとトビアは顔を見合わせた。確かに部屋は一つ空くが…
「ドモン兄さん、そろそろ時間だ」
「お、すまん。では行ってくる」
二人は出て行った。
しかしいくら空いている部屋とは言え、正直あの危険地帯で寝たくはない。明日のお天道様が永遠に拝めなくなるかもしれないのだ。
「……別の部屋で寝ていいかな?」
「いいよ。まだ死にたくないだろ」
「そりゃもう」

考え込むトビア。
今まで回ってきた部屋の中で、まともそうなのはシーブックとシローの部屋、カミーユとロランの部屋だ。あとの部屋は何か危険な匂いがする。
まず間違いなくシーブックとシローの部屋では安眠できるだろうが…せっかく来たのだから、別の兄弟と触れ合ってみたい。
「じゃあ、カミーユさんとロランさんの部屋で」
「よっしゃ!」
そのとき、ジュドーが妙な笑みを浮かべた。
トビアは気付いたが、自分の気のせいだろうと思ってしまった。

「そうだ、今日風呂はどうする?」
「一応着替えは持って来たけど。入れるなら入らせてもらいたい…いい?」
「おう、誰かと一緒に入ることになるけど、いいな?」
「(あ、そうか、十五人もいるからな…)もちろん」


395 :番外編・トビアの兄弟家一日体験記 11:2006/12/28(木) 07:04:36 ID:???
風呂
「あ、トビア兄ちゃんにジュドー兄ちゃんだ」
「よーシュウト、コウ兄。入るぜ」
「どうぞ。早くかけ湯してくれ、俺たちも陸に上がりたいから」
「はいよっと。ほらトビア、桶」
「ありがと」

ざっぱざっぱと湯船のお湯を被る。温まったところで、コウとシュウトと入れ替わりで湯船につかる。

「よし、それじゃシュウト、頭下げろ」
「えー、やっぱりやるの?」
「十にもなって嫌がるなよ。セーラちゃんやリリ姫ちゃんたちに嫌われちゃうぞ、それでもいいのか?」
「それはダメ!」
「だったら、ほら!」
「は〜い…」
「へ〜、コウ兄が女を持ち出して話つけるなんて珍しいな」
「そうなの?」
「(ぼそぼそ)実はコウ兄はまだ…」
「おい、聞こえてるぞ、ジュドー!」
「いけね」
(まだ…何だろう?)

わしゃわしゃわしゃ…と、コウがシュウトの髪を洗う。
トビアは昔を思い出した。
小さい頃は、ギルと一緒に風呂に入ったこともあったっけ。
もっと小さい頃は、今は亡き本当の両親と…

「コウ兄、そろそろいってもいいか?」
「どーぞ、でも悪戯はやめろよ?」
「分かってるって! 上がろうぜトビア…トビア?」
「うん?」
「どうしたんだ、お前」
「なんでもないよ! えーと、ジュドーの髪を俺が洗えばいいか?」
「あ、それなら頼むわ。俺がコウ兄の髪洗うから」
「おうっ」

男四人並んで、前の人の髪を洗う。髪が終わったら、今度は背中だ。

「い、いでででっ!? おいトビア、やりすぎ!」
「あ、あれ? ごめん、力入れすぎた!」
「頼むぜ、まったく」

そのうちコウがシュウトの背中を洗い終わったので、今度はシュウトが最後尾のトビアの髪を洗いに来た。

「それじゃシュウト、いきまーす」
「よろしく、シュウト…っ…!」

ガキィッ!

「あっ!?」
「〜〜〜〜っ!」
「わーっ、ご、ごめんトビア兄ちゃん!」
「だい、大丈夫だよ、シュウト…」
「シュウト、お前また力いっぱいやったな!?」
「ごめんなさいジュドー兄ちゃん!」
「と、トビア、早いところ冷やせ。ほら冷タオル」
「すみません、コウさん…」

396 :番外編・トビアの兄弟家一日体験記 12:2006/12/28(木) 07:06:35 ID:???
就寝
先にジュドーと話した通り、トビアはカミーユとロランの部屋に泊まることにした。
「それじゃ、よろしくお願いしますね」
「分かりました。では、僕のベッドを使ってください」
「ええっ!? そんな、いいですよ! 押しかけたのは僕なんですから!」
「いいよ、ロラン。トビア、俺のを使え」
「ええーっ!?」
「カミーユ!? 一体どうしたんですか、そんな優しいこと言うなんて!」
「俺だって成長するんだよ! ほら、トビア」
「でも、本当にいいんですか? カミーユさんはどこで寝るんです」
「俺は、そこだ」
言ってカミーユが指したのは、部屋の真ん中だった。二つのベッドのちょうど中間に当たる。
「床じゃないですか!」
「余計な気を使うなよトビア。明日までお前は俺の弟なんだからな」
「カミーユさん…」
「ロラン、お前はベッドで寝ろよ。お前がもし風邪引いたら、誰がウチの家事やるんだよ」
「……素直じゃないですね、カミーユは」
ロランは笑って、おやすみ、と言って眠った。すぐさま寝息を立て始める。カミーユはそっとロランの頭に毛布を被せた。
トビアもカミーユのベッドに潜り込んだが、申し訳がない。くるりと寝返りをうつと、毛布一枚で床に寝るカミーユの姿が見えた。
「カミーユさん…」
「…………」
「僕、ちょっと詰めますから、一緒に寝ませんか?」
「…………」
「……寝ちゃったのかな」
「いや、起きてるよ」
「あ、すみません」
「別に気にするなよ。俺にとってはこれが日常なんだ」
「え?」
「もうそろそろ来る頃だからな…トビア、今から起きることは、ロランには秘密だ。お前は頭から布団被ってろ。朝まで絶対起きるな」
「は、はい」
何が起こるのか分からなかったが、有無を言わさぬものを感じる。トビアは布団をすっぽり被った。

それから少ししただろうか。
すうっと、窓を開けるような音がした。
びくっとした。泥棒だろうか。鍵はちゃんとかけたはずなのに。
トビアは起きようとして、『朝まで絶対起きるな』というカミーユの言葉を思い出した。
(妖怪でも来てるのか?)
昔よくギルに聞かされた話を思い出す。
悪い子のところには、枕返しという妖怪が夜にやってくる。枕を返された人は、一晩中悪夢に苦しむという。
自分は『悪い子』だ。普段の生活は置いといて、裏で盗賊をやっているのだ。
どきどきどきどき…
自分の心臓がやけにうるさい。

397 :番外編・トビアの兄弟家一日体験記 13:2006/12/28(木) 07:09:33 ID:???
「カミーユは気付いていない…チャンスだ、グエン」
「よし、今夜こそローラをハァハァ…む、もう一人いるぞ」
「ああ、それはトビアという少年だ。今日は泊まることになっている」
「なるほど。しかし客人を床に眠らせるとは」
「いや! ロランがそのような冷たい仕打ちをするはずがない。きっとロランは自分が床に寝て、客人をベッドに寝かせたのだ」
「おお! さすがはローラ!」
「それでは…ハァハァ」
「うむ…ハァハァ」

(な、何なんだよこの人たち!)
どう聞いても男の声だ。それにローラ? ここにいるのはロランとカミーユと自分だ、ローラという人はいない。
そういえば、とトビアは思い出す。
何度となくラインフォード邸に忍び込む怪盗キンケドゥ、もといシーブック。標的にしているのは大抵グエン卿のコレクション、それもローラ=ローラに関するものだ。
ファッション誌で話題になっているというシルバークィーン、ローラ=ローラ。彼女がここにいる? そんなはずはないのだが…

「ローラァァ!」
「今夜こそ王子様が迎えに…!」
「誰が王子様ですって?」

石よりも冷たい声がした。
空気が凍りついたのを感じた。

ゴキッ、ゲシ、グシャッ…

「か、カミーユ…何故お前が床で寝ているのだ…」
「あなた方の考えることなんて簡単に読めるんですよ、クワトロさん…いや、シャア=アズナブル」
「は、謀ったな、カミーユ…」

ドガシッ! ガラガラガラ!

シーン……

「トビア。その気配、起きてるな? そのまま寝ろ。今のは夢だ。悪い夢だ。忘れろ」

それっきり何も聞こえなくなった。
トビアは震えながら目を閉じた。
これは夢だ。悪い夢だ。枕返しが見せた夢だ。


「おはようございます、トビア。…どうしました?」
「いえ…なんでもないです…」
翌朝、寝起きのロランを見たとき、トビアは『ローラ=ローラ』の真相を悟ってしまった。
カミーユは夜中の戦いで疲れたのか、まだ床で毛布に包まっていた。

398 :番外編・トビアの兄弟家一日体験記 14:2006/12/28(木) 07:15:08 ID:???
朝ご飯…の準備。
「助かります。いつも朝食の用意をするのは僕だけですから」
「ええっ!? 十五人分全部ロランさんが!?」
「キャプテンも手伝ってくれるときはあるんですけどね。最近は警備が忙しいみたいで」
「はあ…じゃ、今日くらい僕に色々言ってくださいよ。やれることは手伝いますから」
「ありがとう、トビア。それじゃあこの魚を焼いてくれますか? 表面が焦げてきたらひっくり返してください」
「はいっ」

… … … …

「…トビア、僕、『表面が焦げてきたら』って言いましたよね?」
「ご、ごめんなさい」
四尾の秋刀魚は、見事に黒焦げになっていた。
「えーと、それじゃあ、お皿の用意をお願いできますか?」
「あ、はい!」
「中くらいのお皿を十三枚お願いします。あと小さなお皿を二枚」
「はいっ!」

… … … …

「トビア、それ、大きいお皿…」
「ああっ、道理で数が少ないと…」
「えーとそれじゃ……洗い物を頼めますか」
「は、はいっ!」

… … … …

「トビアーっ! 水出しすぎ、洗剤も使いすぎです! もっと節約して!」
「す、すみませんっ!」
「え、ええっと…じゃあ、ちょっとキャプテンを応援してきてくれませんか。そろそろキャプテンの対決があるころですので」
「はい…」


朝の玄関先。青空に筋雲がさわやかだ。
だが目前の光景はどうだろう。

「掃討終了」
「み、ミンチより…(くらっ)」

赤いジャンクともはや誰なのかもわからないほどのミンチを目にし、トビアは気絶した。

399 :番外編・トビアの兄弟家一日体験記 15:2006/12/28(木) 07:16:23 ID:???

「おーい、起きろトビア」
「うう…キ…」
「シ ー ブ ッ ク !」
「はっ!?」
慌てて飛び起きれば、目の前にいるのはキンケドゥ…ではなくシーブックだ。
何がどうしたのかとあたりを見れば、いつの間にやら自分は家のなかにいた。しかも今自分が寝ているのは、先日もお世話になったソファである。
「お前は玄関先で気絶したんだよ。キャプテンが家の中に運んだんだ」
「ああっ、そうだ、玄関先にミンチが…ううっ」
思い出して気持ち悪くなるトビア。それを見たシーブック、
(ミンチに慣れてないとこんなもんなのかな…)
と、自分達の異常さを噛み締める。
「ま、とにかく起きたんならいいや。朝ご飯だぜ」
「は、はい…ハンバーグないですよね…」
「安心しろ、今日は焼き魚だ。でもロランの奴、珍しく失敗したみたいでさ。四尾くらい真っ黒焦げの魚があって」
「それは僕が食べます」
間髪入れずに宣言するトビア。きょとんとしたシーブック、しかし何か悟ったのか、それ以上の追求はしなかった。
その代わり、最大の懸念事項を確認する。
「トビア、お前早食いに自信あるか?」
「え? …まあ、それなりには」
「それなりかぁ。ま、自分の身は自分で守れよ」
「ああ、争奪戦になるんですね」
「そういうこと」
「大丈夫ですよ。うちでも毎日ゴハンは争奪戦ですから」
その見通しは甘かった。


400 :番外編・トビアの兄弟家一日体験記 16:2006/12/28(木) 07:17:18 ID:???
台所・朝食
「ローラの料理はやはり美味い! おかわりであーる!」
「だ、誰ですかこの人!」
「ギム=ギンガナムさんだよ。うちの食卓に意味もなくやってきて、意味もなくキラの分を食べて帰ってく人」
「それって窃盗じゃ」
「ああ、一度捕まったよ。それからは米味噌醤油持参で来てる」
「じゃあどうしてわざわざキラさんの分を?」
「さあ…ギンガナムさんの分を用意しておいても、必ずキラの分を取るんだよなぁ」
「…キャプテンさんは…?」
「ギンガナムさんは客人認定されてるからセーフ」
「いやこの場合アウトでしょう」
と顔を上げた直後。
「うあ゛ぁあ ・゚・(´Д⊂ヽ・゚・ あ゛ぁあぁ゛ああぁぁうあ゛ぁあ゛ぁぁ」
「お、俺のサンマがぁ! いつの間にかキラ兄の口にぃぃ!!」
「よせシン、落ち着け!」
「放してくれコウ兄! いつもいつも俺の朝食!」
「俺のサンマあげるからいいだろ!」
「コウ兄のは真っ黒焦げのハズレサンマじゃないか! 俺のは焼き加減絶妙なアタリサンマだったのに!」
(あああ、ごめんなさいごめんなさい)
「で、でも同じサンマだぞ? いいじゃないか食べられないより食べられた方が!」
「炭を食えってのか、アンタって人はー!」
「し、シーブックさん、これヤバイですよ、シンさんの右手が燃えてますよ!」
「ああ、いつものことだから」
「いつもぉ!?」
「トビア、自分の分確保したか?」
「は、はい」
「じゃああと十秒以内に全部食べろ」
「はっ!?」
わけも分からぬまま急いでかきこむトビア。味も何も関係ない。
黒焦げサンマを口に入れたところで、タイムアップとなった。
「ひぃっさつ! パルマフィオキーナァ!!」

どんがらしゃ!

食卓は崩壊した。

「シン! 腹立ちまぎれに食卓を壊すなんて、そんな弟をもった覚えはありませんよ!」
「け、けどよロラン兄! 今のはキラ兄がよけたからで!」
「だ、だって朝から食卓をミンチで汚すなんて、そんなの許せないじゃない!?」
「あー、キラ、シン、長くなるなら外で、な?」
「言われなくてもやってやるさコウ兄! キラ兄、表に出ろ! 今日こそはアンタのミンチ記念日だ!」
「ふざけないでよね、いくらやったってシンが僕に勝てるわけないだろ!」

「トビア、どこまで食べられた?」
「ご飯がまだ残ってました…サンマも半分以上…でも味噌汁はここに」
「上出来だ。お前、この家でも生き残れる素質あるよ」
「あんまり嬉しくないです…」
とやっている脇で、
「ご馳走様である!」
全ての発端であるギンガナムは暢気に合掌していた。

401 :番外編・トビアの兄弟家一日体験記 17:2006/12/28(木) 07:30:49 ID:???
居間
「またキラとシンか…」
「シロー兄さん、ずるいよ。さっさと退避しちゃって」
「まあそう言うなシーブック」
コートを着て、出勤前にニュースをチェックしているのはシローだ。
(この人が、アマダ警部…)
「トビア」
「は、はいっ!」
思わず背筋がしゃんとなる。それを見たシローは笑っていた。
(愛嬌ある顔だな…)
いつも見ている『アマダ警部』は、眉間に筋を立てて怒鳴っている姿か、執念を纏ったEz-8であるから、シローの普段の姿に違和感を覚えるのも仕方ない。
「どうだった、よく眠れたか?」
「あんまり…変なことがあって」
「変なこと?」
「変態が来て、ローラローラって言って、カミーユさんがドカバキゴスッて」
「……ああ、それは変な夢だな。忘れろ」
シローは視線をはずして言った。目が据わっている。
隣を見れば、シーブックも額に片手を当てていた。
よく分からないが言われたとおり忘れよう、と味噌汁の残りを飲んでいると…

『次のニュースです。昨日の夜、またも怪盗キンケドゥが…』

「!!☆?▼♪!?」
もろに気管に入れてしまった。
「くそ、キンケドゥめ…って、大丈夫かトビア」
「げほ、ごほごほ…だ、大丈夫っ…ですっ」
シローが背中をさすってくれる。トビアは味噌汁のお椀をテーブルに置いて、思いっきり咳き込んだ。
「す、すみません」
「気にするな」
シローがほっと笑顔を見せる。いい人だ、とトビアは思った。
こっそり隣を見ると、シーブックが笑いをかみ殺したような顔をしていた。


402 :番外編・トビアの兄弟家一日体験記 17:2006/12/28(木) 07:39:36 ID:???

『キンケドゥは最近新兵器で警察部隊を薙ぎ払っているんですよねぇ…。どうも手口が怪盗より強盗に近くなってきましたね』

ぎょっとしてTVを見れば、映っているのはムラマサブラスターを振るう黒いガンダム。
黒く塗装したX3だ。乗っているのは――紛れもない自分だ。
なすすべもなくジャンクにされていく陸ガン部隊。逃げ惑うパイロット達。
呆然とTVの映像を見ているトビア。シーブックが横目でちらりと見てきたのにも気づかない。

「兄さん、今回の被害は?」
「全MS大破、カレンがミンチになった」

ぞくりとした。

「サンダースのトラウマが復活してきたみたいでな…」
「トラウマ?」
「あいつ、配属される部隊が自分を残して全滅するっていうジンクスを持ってたんだ」
「? でも、サンダースさんも落とされてるんだよね?」
「ああ、だからまだいいんだが…同じような状況を何回も経験するとな…」
「そう…か…」

二人の声は暗い。
トビアはTV画面を見ることができなかった。
お椀の中の味噌汁に目を落とす。ワカメと豆腐の上に、色のない自分の顔がぼんやりと映っていた。

『次のニュースです。先日話題となったクライン社とダイクン社の提携ですが…」

ギィィィィ……
そこに不気味な音を立て、アムロが部屋から出てきた。
「……クライン社が…ダイクン社と…ハロが…僕のハロ…ボクガハロヲイチバンウマクツクレルンダ」
「なんとー!?」
「あ、アムロ兄さん! 正気に戻ってくれ!」
「な、な、な…」
目が完全に逝っている。髪はぼさぼさ、服もだらりとして、何か臭う。昨日の長兄の面影はカケラもない。
「どうなってるんですか、この人本当にアムロさんなんですか!?」
「いや、たまにこうなるんだよ、兄さんは」
「だからって一晩でこんなに!」
「はっはっは。情けないな、アムロ君」
『うわあっ(なんとー)!?』
気がつけば、居間にもう一人の男が現れていた。
金髪にノースリーブの服、サングラス。見たことのない男だが、その声には聞き覚えがある。
アムロは逝った目のまま、金髪の男を見止めたらしい。
「…何しにここに来た」
「君を笑いに来た。そう言えば君の気は済むのだろう?」
勝ち誇ったように、にやりと笑う金髪の男。ふるふると拳を震わせるアムロ。
緊迫した空気が流れていた。TVの声など気にもならない。
トビアも、シーブックも、シローも、息を呑んで成り行きを見守っていた。
……が。

403 :番外編・トビアの兄弟家一日体験記 18:2006/12/28(木) 07:40:44 ID:???

 『か、カミーユ…何故お前が床で寝ているのだ…』
 『あなた方の考えることなんて簡単に読めるんですよ、クワトロさん…いや、シャア=アズナブル』

「あーっ! 昨日の変態!」
夜の騒動を思い出し、思わず声を上げてしまう。
金髪の男はびくりと顔を引きつらせたが、努めて平静にトビアを見た。
「なんのことかな。私はクワトロ=バジーナだ。それ以上でもそれ以下でもない」
「でもカミーユさんは、クワトロさんがシャアだって言いました」
「と、トビア君…寝ていたのではなかったのか…」
認めてしまったのがシャアの運の尽きである。
いつの間にやらアムロの手には、携帯用ビームサーベルが握られていた。
「なるほど。つまりお前にはこうされるべき理由があるんだな」
「いや違う、落ち着けアムロ」
「今日は気が立っていてな、ちょうどストレス発散をしたかったんだ」
「そんなにミンチが見たいか」
「見たくはないがロランのためだ」
「嘘だ! 今の貴様はエゴによって動いている」
「エゴの塊の貴様が言うか!」

――調理中――

「ふう、すっきりした」
と、ビームサーベルのスイッチを切ったアムロ、目に生気を取り戻し、溌剌としている。
あまりの変わりようにあんぐりと口を開けていると、アムロは昨日と同じ笑顔を向けてきた。
「おはよう、トビア」
「お、おはようございます…」
「アムロ兄さん、早く風呂に入った方がいいよ。またコーヒー漬けになってたんでしょ」
「そうするよ、シーブック。おや休日出勤かシロー」
「ええ、昨日の始末書が残ってますからね…では行ってきます」
『行ってらっしゃい』
アムロとシーブックがシローを送り出す。
トビアはアムロの携帯ビームサーベルを見た。次に、元シャアだった物体を見た。
見事にミンチだった。

トビアは気絶した。


404 :番外編・トビアの兄弟家一日体験記 19:2006/12/28(木) 07:46:37 ID:???
というわけで、トビアは心配したアムロの一声で自分の家に帰ることになった。
「でも、ミンチに耐性はついた気がします」
「つかなくていいんだけどな…」
苦笑するシーブック。
玄関には今家にいる兄弟たちがずらりと並んでいる。昨日と同じく壮観であった。
「な〜んだ、もう帰っちゃうのかよ。もうちょっといればすぐ慣れるぜ?」
「ごめん、ジュドー」
「大げさなんだよ、今生の別れでもあるまいし。家近くなんだろ?」
「へーへー、俺はカミーユ兄みたいに悟っちゃいませんよっ」
「ジュドーはきっと寂しいんだよ、せっかく仲良くなれるかもってところだったから」
「あ、ちょっとコウ兄!」
ジュドーが慌てる。トビアは照れくさくなって頭をかいた。
「これ、おみやげ。うちの畑でとれたんだ」
「僕らもちょっと手伝ったんだよ。ね、アル兄ちゃん」
「うん!」
とウッソ・アル・シュウトがくれたのは、とれたての野菜である。ほうれん草とジャガイモ。
「でも、もらっちゃったら家計が…」
「そのくらいで赤字に食い込むほどではありませんよ」
ロランがにこにこと笑う。
「それより、ご家族の皆さんでおいしく食べてください」
「……ありがとうございます!」
「んじゃ俺は秘蔵のジャンクを…」
ガラクタにしか見えないものを取り出そうとするガロード。
「い、いえ、そこまでしてもらっては」
「つーかガロード兄、それ俺の!」
「は? こりゃ俺がキッドから買ったジャンクだぜ?」
キッドから?
ひょい、と見てみると、何か見覚えのあるパーツだった。いや、見覚えどころのものではなく――

(X2のブランドマーカー起動装置!?)


結局トビアはガロードからジャンクをもらい受け、その足でアジトに直行。盛大にキッドを絞った。
そのうちやってきたキンケドゥやザビーネも参加して、キッドはミンチになったが、トビアはもう特に調子悪くもなんともならなかった。

405 :番外編・トビアの兄弟家一日体験記 20:2006/12/28(木) 07:47:32 ID:???

その後――

「手加減が分かった、って、本当に大丈夫なんだろうな?」
「はい! 任せてくださいキンケドゥさん!」

「撃ち方構えっ! バストライナー砲も準備!」
『了解!』
毎度毎度のラインフォード邸、毎度毎度の陸ガン部隊。ただし今回は、別部隊ホワイトディンゴから降ろしてもらった一丁のバストライナー砲が装備に加わっている。
白と黒のガンダムが月をバックにプリティでキュアキュアなポーズを取り、そのまま黒が突っ込んでくる。
「てぇーっ!」
シローの号令にバストライナー砲が火を噴く。が、黒は熱線をさっと避け、あのデタラメな超巨大ビームサーベルを起動させた。
ザッ、と音を立て、バストライナー砲が斬られる。
陸ガン部隊は警戒した。またジャンクにされるかという恐怖感もあったし、新兵器があっけなく落ちたという失望もあった。
だが…

ブゥ…ン…

何を考えたか、黒は巨大ビームサーベルの光を消したのだ。
とまどう陸ガン部隊。
だが、直後。

ドガッ! バキッ! ガスッ!

りくがん は がれきに なった!



406 :番外編・トビアの兄弟家一日体験記 21:2006/12/28(木) 07:48:40 ID:???

「あー、トビア」
「はい、キンケドゥさん」
「手加減ってどういう意味か知ってるか?」
「力を抑えて戦うって事ですよね」
「間違ってはいないが…」
きっぱりした答えに、キンケドゥは片手で頭を抑えた。
ムラマサブラスターを起動させずに、鈍器のように使うとは…正直予想外である。確かに強力すぎることはないし、むしろハンデと言って良いくらいであるが…
「ビームじゃどうしても強すぎるんですよ。シャアさんもミンチになっちゃってたし」
そう無邪気に言う弟分を見て、キンケドゥは第二案を実行することにした。
「トビア」
「はい」
「お前、今度からヒートダガー使え」
「ええっ!?」

その後、ムラマサブラスターの使用許可が下りるまでに三ヶ月を要した。
トビアが最終的に『てかげん』を覚えられたかどうかは不明。


追記
後日、ダイクン社はクライン社と提携して新型ハロの開発に成功した。しかし生産されたハロ全てに強制盗撮機能がつけられていたことがナナイの極秘調査で発覚、すぐさま販売禁止の上処分となった。
処分までに集められた画像はダイクン社の社長のプライベートコンピュータで見つかり、シャアはナナイ初め重役たちから袋叩きにあったらしい。
その夜、兄弟家では長兄が上機嫌であり、五男と七男は平穏な夜を過ごしたそうな。


                  おわり

407 :番外編・トビアの兄弟家一日体験記 あとがき:2006/12/28(木) 08:33:41 ID:???
やっぱ無駄に長いなぁ…
本当はトビアはここまで不器用でもミンチ見ただけで気絶するほどでもないと思います。
くどいようですがパラレルで。というかスルーしてください。

408 :通常の名無しさんの3倍:2006/12/28(木) 09:21:46 ID:???
いやだ。スルーしない。
だって面白かったんだもの。GJですよ!

409 :通常の名無しさんの3倍:2006/12/28(木) 17:14:10 ID:???
ミンチwwwwwwそれが普通だよなw
GJです!

410 :通常の名無しさんの3倍:2006/12/28(木) 18:32:20 ID:???
GJ

411 :通常の名無しさんの3倍:2006/12/28(木) 21:17:10 ID:???
いや〜、面白かったです。確かにミンチは常識的に考えたら
普通じゃないですものね。たぶんトビアは、もう少し長く兄弟宅に
いたら、ガンダムに毎回挑戦するミンチや、シンの恋人ながら毎回キラに
腕一本残して潰されるミンチを見る羽目になったんだろうなあ。

しかし、カミーユは毎晩変態軍団と戦っているのか・・・・・キャプテンは
何やってるんだ?

412 :続・年末大決戦:2006/12/28(木) 22:35:34 ID:???
>>381
東方不敗「なんじゃ、前はアレンビーが一番いいと言っておったではないか。変わり身の早い」
ウォン「しかしですね東方先生、その後の調査の結果、アレンビーにやらせてみたら
    ノーベルガンダムが変な形になってしまってかえって弱くなったんじゃないかという……」
東方不敗「むう…… 外から見ればアレンビーの方がいいような気もするのじゃが…… ぬおっ!?」

レインinライジングガンダム「二人で何の相談ですかぁぁぁぁ〜〜?
     お師匠様も私よりアレンビーの方がいいと思ってらっしゃるんですねぇ〜〜!?」

東方不敗「ちっ、ちょっと待ていっ、今話しておったのはドモンの嫁のことではないぞっ」
ウォン「こ、ここは平和的に話し合いで、ね、武器向けないでください、私はガンダムファイターじゃないんだから
    そんなもの食らったら一発でミンチに、うわぁぁぁぁぁ!!」



トレーズ『お昼のニュースエレガントです。昨夜から続けられたガンダムファイト乱闘事件は
     ネオホンコン市庁舎を巻き込む大破壊に発展、周囲は大変な被害が出ています。
     市庁舎の残骸からミンチ状で発見された東方不敗氏は数分後に復活しましたが
     「もう二度と女の事には口を出さんぞ」と苦笑いの様子。
     一方、早期に発見されたウォン首相はミンチからの復活が異常に早く、
     DG細胞によるものではないかとの疑いが持たれ、現在取り調べを受けています』

ドモン「やったなレイン、お手柄だったじゃないか! よく一人でウォンの陰謀を暴いてくれたな」
レイン「い、いえっ、その…… た、ただの偶然よ、偶然……」


413 :続・年末大決戦:2006/12/28(木) 22:56:20 ID:???
>>383
レスどうもです〜。
キンケドゥものは毎回楽しみに読ませていただいています。
この長さでこの質の高さを出せるのは本当に凄いですよ。

414 :381:2006/12/28(木) 23:43:16 ID:???
>412-3
やあ、そうか!ウルベじゃないんだwウォン だったのかww私の電波受信機が壊れていたようでwww

415 :通常の名無しさんの3倍:2006/12/28(木) 23:47:10 ID:???
>>414
企んでるのが二人いるだけじゃないの?

416 :通常の名無しさんの3倍:2006/12/28(木) 23:52:21 ID:???
しまった、こっちが間違えてた(汗)
381をよく見たらウルベって書いてあるじゃないか……


417 :381:2006/12/29(金) 00:51:54 ID:???
いやいや、上手く繋がったからGJですよ

418 :通常の名無しさんの3倍:2006/12/29(金) 01:57:29 ID:???
マスターは数分で生き返っても異常と思われないのかよ!

419 :通常の名無しさんの3倍:2006/12/29(金) 08:24:07 ID:???
師匠だからなwww

420 :通常の名無しさんの3倍:2006/12/29(金) 15:31:27 ID:???
GJ! たとえ生身で大気圏突入してても『だって師匠だし』で納得出来るわw
しかしレイン、バーサーカーシステムでも使っているかのような暴れっぷりww

421 :通常の名無しさんの3倍:2006/12/29(金) 15:45:13 ID:???
ニュースエレガントw
トレーズ多芸だなw

422 :通常の名無しさんの3倍:2006/12/29(金) 15:49:03 ID:???
レインはイボルブでドモンを圧倒したしな

423 :通常の名無しさんの3倍:2006/12/29(金) 18:15:11 ID:???
ミカムラ博士「レイン、この回路をライジングガンダムに取り付けるんだ。
         そうすればライジングガンダムの戦闘力に数倍跳ね上がる。
         あと、ハンマーも忘れるなよ」
レイン「は、はい…(どうかしたのかしらお父様)」

ミカムラ博士「ええい、じじいやドイツ仮面はいい、ライジングガンダムを映せ、ライジングの戦いぶりを。
         そうそうだそう。えーいレインめ、何をやっておるか」

アムロ「ライジングガンダムが急に強くなった?修行が足りないんじゃないか?
     うかうかしてると一生レインの尻に敷かれるぞドモン」

424 :通常の名無しさんの3倍:2006/12/29(金) 19:08:54 ID:???
博士ーっ! なんか怪しい方向に逝ってる! そのままじゃ酸素欠乏症がっ!

425 :通常の名無しさんの3倍:2006/12/29(金) 19:29:41 ID:???
新作ゲームでハンマーのみってのがあったから、それなのかも……

426 :通常の名無しさんの3倍:2006/12/29(金) 21:44:47 ID:???
>>425
主役が親父と言われる某スカッドハンマーズのことかー

427 :通常の名無しさんの3倍:2006/12/29(金) 21:59:54 ID:???
× 乗っ取った
○ 則った
次スレでは直してほしい

428 :通常の名無しさんの3倍:2006/12/30(土) 15:05:06 ID:???
年末ガンダムファイト開会式宣誓〜NG編〜



ドモン『宣誓!我々は!!』
師匠『スポーツマンヒップにモッコリ!!』


会場『!?』


ドモン『し、師匠〜!?』


師匠『大勢の前ではファイターもたまには笑いも取らねばな!』

429 :通常の名無しさんの3倍:2006/12/30(土) 15:10:35 ID:???
吹いたwwちと古いがドリフを思い出したよww

430 :通常の名無しさんの3倍:2006/12/30(土) 15:16:35 ID:???
レイン「まさか本当にそっちの趣味があってドモンを弟子に取ったってことはないですよね、東方先生?」(ゴゴゴゴゴ)

実際のところ、レインは師匠のこと何と呼んでたんだろ。

431 :通常の名無しさんの3倍:2006/12/30(土) 15:22:29 ID:???
>>430
無難に「東方先生」じゃない?

432 :通常の名無しさんの3倍:2006/12/30(土) 15:23:06 ID:???
本作中じゃマスターって呼んでたような……

433 :通常の名無しさんの3倍:2006/12/30(土) 15:26:58 ID:???
本編では「マスター」だったけど、和解が成り立ったとしたら
丁寧に「お師匠様」という気がするので年末大決戦ではそうしてた。
ドモンが「師匠」なのにレインが呼び捨てというのはおかしいし。
(「東方不敗マスターアジア」がすでに敬称である、というのはこの際考えない)

434 :通常の名無しさんの3倍:2006/12/30(土) 15:33:12 ID:???
本編見てなかったので助言感謝。
じゃ、師匠の呼び方は、
ドモン→「師匠」場合により「東方不敗マスターアジア」
レイン→「マスター」(「お師匠様」もありえる)
ウォン→「東方先生」(中国だと「先生」が敬称になるらしいね)
になるのかな。

435 :通常の名無しさんの3倍:2006/12/31(日) 11:24:53 ID:???
Mr.TOHO

436 :通常の名無しさんの3倍:2007/01/01(月) 04:56:12 ID:???
>>435
ミスター徒歩

437 :通常の名無しさんの3倍:2007/01/01(月) 11:21:54 ID:???
とほほ



……いや、その

438 :通常の名無しさんの3倍:2007/01/01(月) 13:15:23 ID:???
東方不敗
 ↓
とうほうふはい
 ↓
とうふ

439 :通常の名無しさんの3倍:2007/01/01(月) 14:43:00 ID:???
デュオ「いょ〜ぅヒイロ、あけましておめでとー?
    ミンチ肉余っちゃったからお裾分けに来たぜ」
ロラン「ああ、あけましておめでとうございます。わざわざどうもありがとうございます。
    ヒイロ、お友達が来ましたよ」
ヒイロ「………………デュオ、お前がわざわざ届けに来るほどのものなのか、このミンチは」
デュオ「いっ? い、いやそのぉ、ここは兄弟多いからさ、なんとなく足りなくなるかなぁ〜、なんて。あははは」
ガロード「あれー、デュオじゃんおめでとー。お年玉もらったか? だったら去年貸した金返してくれよ」
ジュドー「俺も俺も。大物当てたらいつか返すって言って、結局今まで伸びてたじゃんか」
デュオ「ええっ!? あ、あれ、俺そんなこと言ったかぁ?」
ヒイロ「………………紫外線照射装置作動」
デュオ「ぎゃあああああああ!!」

ロラン「な、なんですか!? 灰になっちゃいましたよ?」
ヒイロ「あちらの世界のデュオだ…… 俺たちのよく知るデュオとは別の男だ」
カミーユ「新春早々、なにをやってるんだあそこは……」
アル「あ〜あ、ミンチじゃないからなかなか生き返らないよー」
ジュドー「で、このデュオが持ってきたミンチ肉どうするのさ?」
ヒイロ「下水にでも流せ。食えばどうなるか分からん」
ロラン「見た目は美味しそうなんですが…… 仕方ないですね」

440 :通常の名無しさんの3倍:2007/01/01(月) 17:18:27 ID:GKAHECgi
今ドモンの奮闘記シリーズとシンの奮闘記シリーズを考案中。
先にドモンの奮闘記シリーズで行く予定。
早ければ今晩に第1話完成予定。
面白いかはお楽しみと言うことで・・・。

441 :通常の名無しさんの3倍:2007/01/01(月) 19:29:33 ID:???
wktkしつつ保守(・∀・)

442 :通常の名無しさんの3倍:2007/01/01(月) 19:47:40 ID:???
>>439

そのミンチ肉は…トロワスレの元ディアッカか…

443 :通常の名無しさんの3倍:2007/01/01(月) 21:59:33 ID:???
お呼びとあらば(ry、お呼びでなくても(ry

>>442
因みに痔だけじゃない、終わったよ「彼」の自ば…ミンチショーは
でも俺のネタが知らぬ間にこっちに来てるのは…いや、これは私にとって嬉しい誤算だよ

444 :通常の名無しさんの3倍:2007/01/02(火) 00:05:28 ID:???
>>440新作マダー?

445 :ドモンの兄弟子奮闘記 ドモンの弟弟子1/6:2007/01/03(水) 04:59:35 ID:fzYHPj+l
ある晴れた正月の朝、ガンダム家では・・・


ギンガナム「うむ、今日のローラの卵焼きも絶好調である!!!」
キラ「うあ゛ぁあ ・゚・(´Д⊂ヽ・゚・ あ゛ぁあぁ゛ああぁぁうあ゛ぁあ゛ぁぁ」
シン「今日もギンガナムさんに卵焼き取られたな・・・ってキラ兄、俺の卵焼きを取るんじゃねえよ!!!」
アムロ「お前達、新年だと言うのにもっと静かに出来ないのか!!!」
ドモン「キラ、以前見せたあの根性はどうした!!!」
カミーユ「新年になっても、これだけは変わらないんだな・・・。」
ガロード「そう言えばさ、お年玉とかある?」
ロラン「うーん・・・今月の家計簿を見ると、少し苦しいです。」
コウ「お年玉で新しいガンプラ買おうと思ってたのに・・・。」
ジュドー「俺も新型ゲームが欲しいんだけどなー。」
アル「僕もザクが欲しい・・・。」
シュウト「それより、餅が食べたいなぁ。」
ウッソ「(今年もジュンコさん達から沢山お年玉貰えるかなぁ・・・。)」
ヒイロ「・・・・・・・・・・・・。(黙々と食事中)」」
シロー「よし、今日は初詣にいって今年こそキンケドゥを捕まえられるよう願掛けしようか。」
シーブック「(うー・・・ちょっと気まずいなぁ・・・。)」


いつものように彼等らしい平和な朝であった。
しかし、本当にこの一家は多いものである・・・(一人例外はいるが)。

そんな平和な朝食後、キャプテンの一言からこの話は始まるのであった・・・。

446 :ドモンの兄弟子奮闘記 ドモンの弟弟子2/6:2007/01/03(水) 05:00:40 ID:fzYHPj+l
キャプテン「アムロ、年賀状が届いていた。」

そう言ってキャプテンが居間に入ってきた。
手にはダンボール箱一杯の年賀状が来ていた。

アムロ「今年も結構来たな・・・ブライトとセイラさんと・・・あれ、何だか悲しい気持ちになるなぁ・・・。」
ジュドー「俺にも幾つかあるな・・・いつも年賀状出してないのに。」
ガロード「ティファからだ。それとウィッツとロアビィとジャミルと・・・」
シーブック「セシリーとトビア、ザビーネとカロッゾさんとドゥカチさんと・・・。」
コウ「ガトーから年賀状だ、ニナからも・・・シーマからも・・・。」
シロー「隊のみんなからと・・・アイナからだ。(今年もよろしくか・・・嬉しいなぁ)」
キラ「アスランにラクス、ディアッカにカガリに・・・うっ、フレイ・・・。」
シン「レイとルナマリア、それにマユとステラ・・・。(マユ・・・今年こそミンチから守ってやるからな)」
ウッソ「シャクティからのと酒楽隊からのとカテジナさんのとマーベットさんのと・・・(以下女性から)」
カミーユ「ファとロザミィとフォウとエマ先生と・・・。(こちらも女性からの方が多い)」
ロラン「ディアナ様とキエルお嬢様、ソシエお嬢様とそれから・・・。(グエンからの年賀状はアムロの命令によってキャプテンが排除した)」
ヒイロ「デュオ、トロワ、カトル、ウーフェイ・・・リリーナ・・・。」
アル「バーニィとクリスからと・・・。」
シュウト「えっと、僕のは・・・。」
ギンガナム「小生にも来ておるな」
シン「・・・何で他人のあんたの分まで届くんだよ。」

そんな感じでみんなそれぞれ年賀状を見ていた。
その時、ドモンは自分宛の年賀状からあるものを見つけた。

ドモン「あ、師匠から年賀状だ。」

447 :ドモンの兄弟子奮闘記 ドモンの弟弟子3/6:2007/01/03(水) 05:02:23 ID:fzYHPj+l
ドモンが今手にしているのは東方不敗からの年賀状・・・と言ってもはがきではなく何故か巻物だった。

シン「なんで年賀状に巻物なんか送ってくるんだ?」
ロラン「あれがマスターアジアさんの年賀状なんですよ。ドモンは毎年送られてくる年賀状を大切に保管してるんですよ。」
アムロ「よく知ってるなロラン。(そう言えばマスターの年賀状は初めて見るな・・・何年も一緒に住んでるのに)」

そんな中ドモンは巻物の紐を開けると読み始めた。
そこには東方不敗直筆の言葉が書かれてあった。

東方不敗『ドモンよ・・・もう早くも新年になるが鍛錬は怠っておるまいな?ワシは今アメリカで流派東方不敗を学ぶに相応しい若者を捜しておる。』

ジュドー「あれ、東方不敗って最近までこの辺にいなかったか?」
ガロード「何時の間にアメリカまで行ったんだ?」
アムロ「何せドモンの師匠だからな。あの人は何でもありなんだ。」
シン「(良いのか、そんなんで?)」

東方不敗『(しかし、最近の若者は軟弱すぎる。ワシが東方不敗の素晴らしさを教えようとしておるのにみんな逃げてしまうのだ。)』

ジュドー「そりゃああんなまともじゃない武術なんて学びたくないよな。」
ガロード「あれを学ぶのってドモン兄さんみたいな変人だけだぜ。」
キラ「(僕達も人の事言えないような・・・。)」

東方不敗『しかし、わしは諦めなんだ・・・流派東方不敗がどれほど素晴らしいものかを伝え続けた・・・そして遂に我が東方不敗を学びたいという若者を見つけた。』

ジュドー「・・・・・・いたよ、物好きな変人が。」
ロラン「へえ、あんな武術とは言い難いものを学びたい物好きさんがいたんですね。」
シン「・・・ロラン兄、さりげに酷いこと言ってるし。」
シロー「良かったなドモン、お前に兄弟弟子が出来たな。」
ドモン「ああ・・・俺もついに兄弟子か・・・。」
アル「・・・あれ、まだ続きがあるよ?」

アルが巻物を指さすと、確かにまだ続きが書かれていた。

東方不敗『そこでドモン、お前は兄弟子としてこの若者に流派東方不敗を教えるのだ。少年は今アメリカからお前の家に向かっている・・・これが届く頃には着くだろう。』

448 :ドモンの兄弟子奮闘記 ドモンの弟弟子4/6:2007/01/03(水) 05:03:36 ID:fzYHPj+l
アムロ「おいおい、いきなりな展開だな。こう言うのは事前に連絡してくれないと・・・。」
コウ「それならそろそろ着く頃なんじゃないかな?」
ガロード「・・・コウ兄さんいたんだ。」

ガロードの一言で部屋の隅に蹲るコウ・・・その時玄関のチャイムがなった。

ロラン「あ、お客さんかな?今行きま・・・。」
ヒイロ「待てロラン・・・俺が行く。」
ロラン「ヒイロ?」

ヒイロは突然そう言うと、立ち上がって玄関の方に向かった。
しばらくして「ぎゃ!?」という短い悲鳴が聞こえ、その後ヒイロが戻ってきた。

アムロ「・・・客は奴等か?」
ヒイロ「変態二人を確認・・・行動パターンから危険と判断してドクターJが開発した細胞分解光線銃で排除した。」
ガロード「うわっ、それってマジでミンチより酷くねぇ?」
ジュドー「つーか新年なのに懲りない奴等だな。」
キラ「これからもずっと続くんだね・・・。」

それからしばらくした後、二回目のチャイムが鳴った。

シュウト「またお客さんみたいだよ。」
ガロード「またあの変態どもか?」
ヒイロ「いや・・・あの光線銃で分解されたら一週間は元に戻れないはずだ。」
ジュドー「い、一週間って・・・。(なんつー恐ろしいもん作ったんだあのじいさん)」
アムロ「ん・・・この感じは・・・大丈夫だ、今度は変態達じゃない。」

アムロはニュータイプの感覚から相手がシャア達でないことを察知した。
しかし、それはつまり・・・。

シン「今度の客はニュータイプって事?」
アムロ「ああ・・・しかし、この感覚は初めて感じるような・・・。」
ジュドー「でも、何だか知ってる感じだな。」

ニュータイプ組は不思議な感覚を感じていた。
そんな中コウが玄関の方に向かった。
そして、玄関の扉を開けた・・・・・・。


449 :ドモンの兄弟子奮闘記 ドモンの弟弟子5/6:2007/01/03(水) 05:05:43 ID:fzYHPj+l
????「おはようございます。」

扉を開けて現れたのは少年だった。
背中に大型のリュックを背負い、多少ぼろぼろの格好をしていた。

コウ「あ、おはよう・・・君は?」
????「はい、ジュナス・リアムと言います。」

青年・・・ジュナスは自分の名前をコウに告げた。


ジュナス・リアム

Gジェネシリーズに出てくるオリジナルキャラクターの一人。
ニュータイプで格闘値が高く、育てれば接近戦では強力な戦士になる。


アムロ「・・・で、君がドモンを訪ねてきたマスターの新しい弟子というわけだな。」
ジュナス「はい、そうです。」

数分後、居間にはアムロとドモンとジュナス、そしてお茶を持ってきたロランがいた。
自己紹介はいちいちやると長くなるので省略している。

ジュナス「一週間前、ごろつきに絡まれたのを東方先生に助けて貰って・・・その時に弟子にしてくださいって頼んだんです。」
アムロ「そうか・・・いや、しかしな・・・。」

アムロは悩んだ・・・話を聞いてみた限り、純真な少年という印象を受けた。
そんな彼をドモン達のような超(変)人世界に入れて良いんだろうか?
止めさせた方が良いんじゃないか・・・そう考えた。

ドモン「・・・立て。」

アムロが彼に流派東方不敗に入門する事を諦めさせる方法を考えていると、ドモンがジュナスに立つように促した。
ドモンの言う事を聞いて素直に立ち上がるジュナス・・・するとドモンは構えを取った。

アムロ「(ま、まさか・・・ドモンの奴、あれをやる気じゃ・・・。)」

アムロには悪い予感がした・・・当たって欲しくない・・・しかし、この予感は的中した。

ドモン「答えろジュナス、流派東方不敗は!!!」
ジュナス「王者の風よっ!!!」
アムロ「(やっぱりキターーーーーーーーー、しかもジュナスは既に東方不敗入りしてるーーーーーーーー!!!??)」

恒例の挨拶を目の前で始めるドモンとジュナス・・・だが、これだけでは終わらない。

ドモン「全新っ!!」
ジュナス「系裂ぅぅっ!!」
ドモン・ジュナス「「天破侠乱!!!!!!!!!!」」

互いの拳をぶつけ合うドモンとジュナス、彼等の周りには流派東方不敗独特のオーラが漂っていた。
そして最後に二人は互いの拳をぶつけ合った。

ドモン「見よ、東方はぁぁぁぁあああああああ!!!!!!!!!!!!!!」
ジュナス「赤く、燃えているぅぅぅぅぅううううう!!!!!!!!!!!!」


450 :ドモンの兄弟子奮闘記 ドモンの弟弟子6/6:2007/01/03(水) 05:08:15 ID:fzYHPj+l
ジュナス「先輩、これからの指導、よろしくお願いします!!!」
ドモン「よし!!!」

熱い挨拶が終わった後、二人は堅い握手を交わした。
今、二人は兄弟弟子の絆で強く結ばれたのだ。

アムロ「それで、これからどこで暮らすんだ?」
ロラン「アパートとか住むところはあるんですか?」
ジュナス「え、東方先生はドモン先輩の家でお世話してもらえって言ってましたけど・・・聞いてませんでしたか?」
アムロ・ロラン「「・・・へっ!?」」

アムロとロランはそれを聞いて目を丸くした。
しばらくしてマスターの年賀状を見ると、最後の方にこう書かれていた。

東方不敗『なお、少年の生活費などはお前に任せる。これも修行の一環じゃ!!!』

アムロ「(あのじじー、勝手にこんな事決めやがって・・・こっちだって兄弟多くて生活苦しいんだぞ!!!)」
ロラン「(どうします、これじゃあ生活に支障が・・・。)」
ドモン「よし、これも修行の一環だ。お前はこれからこの家で住んで俺と共に修行するぞ!!!」

アムロとロランが考えていると、ドモンが率直で決定した。
勿論生活費とかは全く考えてない。

アムロ「お、おい、そんな勝手に・・・。」
ジュナス「はい、まだまだ未熟ですがこれからよろしくお願いします!!!」
ドモン「よし、まずは東に向かってダッシュだ!!!」

熱血にスイッチが入ったドモンはジュナスと共にすぐに家を出て行った。
残ったのはアムロとロランだけである。

アムロ「・・・・・・ロラン、胃が痛い。胃薬をくれ。」
ロラン「はい、アムロ兄さん・・・。」

ロランはアムロに何処からか出した胃薬を渡した。
それをアムロは水無しで飲み込む。

アムロ「・・・ロラン、またお前に迷惑を掛けてしまうな。」
ロラン「アムロ兄さん、それは言わない約束ですよ・・・。」
アムロラン「「・・・・・・はぁーーーーー。」」

この家に生活者がまた一人増えた事に二人は溜め息をつくのであった。


こうして兄弟弟子が出来たドモン・カッシュ・・・。
これから彼の兄弟子としての活躍が描かれるのである。


451 :ドモンの兄弟子奮闘記 後書き:2007/01/03(水) 05:16:20 ID:fzYHPj+l
遂に始まりましたドモンの兄弟子奮闘記シリーズ。
これからドモンは兄弟子としてジュナスを鍛えていくことになります。
果たしてドモンは兄弟子として彼を流派東方不敗として鍛えることが出来るのでしょうか?
皆さん、どうか彼等を温かい目で見守ってください。

なお、ジュナスの存在は無視しても構わないので。

それと、出すの遅れてしまって申し訳ない・・・。

452 :通常の名無しさんの3倍:2007/01/03(水) 07:40:03 ID:???
Gジェネからついに来たか。
ファンとしては期待してるよ。

453 :通常の名無しさんの3倍:2007/01/03(水) 17:43:36 ID:???
今検索してみたが、確かに流派・東方不敗向きの顔じゃのう(偏見?)。
しかし、流派・東方不敗では、何をさておきまずあの挨拶から教えるのかw

454 :通常の名無しさんの3倍:2007/01/03(水) 17:50:09 ID:???
ほら武道家というものは、礼に始まり礼に終わるというから挨拶は大事だと思う

455 :通常の名無しさんの3倍:2007/01/05(金) 01:04:39 ID:???
ユニバース!!

456 :通常の名無しさんの3倍:2007/01/05(金) 21:42:19 ID:???
>>451さん、GJでした。
ついでに便乗ネタ

「もしもーし、マークさんですか?…はいジュナスです、お久しぶりです。えーっと用件ですが…ん?もしもーし?あ、はい…ああニキさんでしたか。
全くあの人は…で、この前シェルドに頼んどいたストライカーどうなりました?…あ、そうですかよかったー。じゃあ予定通りお願いしますね。はい、それでは又」

キラ・シン「ねえジュナス君」
ジュ「あ、電話使います?すいませんお待たせして」
キラ「いや、いいんだけどさ…」
シン「今の話の奴…」
キラ・シン「 何 ス ト ラ イ カ ー ? 」

ドモ「どうしたジュナス?遅いぞ!」
ジュ「すいません!例の件を昔の仲間に聞いてたんですけど、キラさんシンさんにその機体の事を聞かれたんで、つい嬉しくて解説を…」
ドモ「あーあれか。接近戦用のジムにトレースシステムを搭載する、って」
ジュ「只、話してる内に二人共寝ちゃったんですよね」
ドモ「礼儀が足りん奴等だ。後で注意してもらうか。…さて、そのジムが来るまでは普通に組手だ!さあ、いつでも来い!」
ジュ「はい!はあー!!!」
ドモ「甘いっ!!たりゃあぁ!!!!」

分かる人には分かる筈だ…

457 :通常の名無しさんの3倍:2007/01/05(金) 22:43:58 ID:???
>456
ALICE「マサカ、ディープストライカー?」

ディープストライカーとは:Sガンダム版デンドロビウム。ALICEが小林幸子になる。原案としてはデンドロよりも古いものらしい。

458 :通常の名無しさんの3倍:2007/01/05(金) 23:13:16 ID:???
>>457
ジュナス「洗浄の水菜の槍ジムだよ?」

そんなんあんの…知らんかった

分かってると思いますが白状すると456は別スレに元ネタあり
緑色は農業に合うとかなんとか

459 :通常の名無しさんの3倍:2007/01/06(土) 16:32:33 ID:???
あの二股槍のジムか!かっこいいよな
量産型は素晴らしい

460 :通常の名無しさんの3倍:2007/01/07(日) 00:14:08 ID:???
>>456の受茄子と℃悶の会話で、ゴッドと斬り結ぶジムストを想像した。絵が見てぇ…絵師さん駄目?いや無理なら別にいい

461 :通常の名無しさんの3倍:2007/01/07(日) 00:46:29 ID:???
シャア「むう、Gジェネキャラが来ているとは思わなかったな。カチュアたんも来てくれれば……
    いやレイチェルたんがいればローラに、いやララァに代わって私の母にハァハァ」
グエン「ローラのように可憐に化けてくれるかは分からないが、
    ユリウス君が来れば黒歴史の技術について語り明かせるだろうし
    ショウ君はあの年でニュータイプだという話じゃないかハァハァ」



トレーズ『ニュースエレガントです。昨夜未明、巨大で人相の悪い黒いハロが町内を転がり回り、
     逃走中のサザビーとブラックドールを挽き潰していった模様です。
     謎の黒いハロはこれまでのどの型とも異なるもので、関連を株式会社ラー・カイラムや
     クラインカンパニーなどで調査が進められています』

アムロ「全く、誰だあんな偽物を作ったのは…… 僕のハロはあんな変なものじゃないぞ」
キラ「ラクスのはみんな小さいよ。モビルスーツの大きさのを作るなんてどうかしてるよね」
ジュナス(サイコハロだ……)

462 :通常の名無しさんの3倍:2007/01/07(日) 03:11:33 ID:???
あの最終兵器か。誰が使ったんだ一体
そういやサイコロなんてのもあったなぁ

しかし変態はどこまで行っても変態かw

463 :通常の名無しさんの3倍:2007/01/07(日) 04:56:37 ID:???
>いやレイチェルたんがいればローラに、いやララァに代わって私の母にハァハァ
この台詞に怒ったララァが犯人

464 :通常の名無しさんの3倍:2007/01/07(日) 21:36:04 ID:???
>461
これは!…ジェナスのゴッドハロ搭乗フラグ?

465 :通常の名無しさんの3倍:2007/01/07(日) 22:27:13 ID:???
ジュナス「またジェナスって書かれたorz」
シェルド「僕と混乱することも多いしね……」
ジェリド「まったくだ、人の名前は気をつけないといかんぞ」

カミーユ「貴様の言えたことかー!!」
シェルド「ぐはあっ!?」
カミーユ「あ……間違えた、こっちだな!」
ジュナス「ぎゃぁぁっ!!」


ジェリド「じゃあ俺は逃げる。あとは頼むぞ」
ドモン「こらぁ!流派東方不敗が、常人のカミーユに後れを取るとは何事だぁ!!」
シェルド「ひぇぇぇっ、ごめんなさいぃ!」


アムロ「大混乱だな……」
ロラン「なにしろ、知らない人も多そうですし……」

466 :通常の名無しさんの3倍:2007/01/08(月) 00:53:44 ID:???
>>465
キラ「やめてよね、これじゃ落ち着いてお茶が飲める訳ないじゃない」
アキラ「全く騒がしいな!」

「「ん?」」

467 :通常の名無しさんの3倍:2007/01/08(月) 07:02:01 ID:???
Gジェネネタ投下した人とりあえず荒れそうな本スレ行きなさい

468 :通常の名無しさんの3倍:2007/01/08(月) 11:54:39 ID:ndGZNdnU
ドモンの奮闘記書いた人だけど、結構荒れてるっぽいなぁ。
もしかしたらもう書かないほうが良いのかな?
自分としては自分の妄想を全開にしてかいてるので気に入らないならスルーしても良いのだが。
でも折角書き始めたんだから最後まで書きたいし・・・駄目ならこのシリーズは中止するけど。

469 :通常の名無しさんの3倍:2007/01/08(月) 12:30:54 ID:???
続けて欲しい

470 :通常の名無しさんの3倍:2007/01/08(月) 13:04:41 ID:???
>>468
むこうでも聞くべきじゃ
こっちではGジェネキャラが理解できない人もいると思うよ

471 :通常の名無しさんの3倍:2007/01/08(月) 16:15:27 ID:???
でも正直言って
「誰が知ってて誰を知らない」なんて人それぞれだしなぁ

TVアニメしか見てない人はコウやアル、シーブック、アリョーナ辺りは知らないし
SDガンダムを見てない人はシュウトやキャプテンを知らない(俺も原作見てないから分からん)

から、別に出しても構わないと思うよ

472 :通常の名無しさんの3倍:2007/01/08(月) 17:30:57 ID:???
>>471い同意。
そりゃメインストリームになると何か違うと思うけど、
ワンエピソードぐらいならかえって裾野を広げることになるんじゃない?

473 :通常の名無しさんの3倍:2007/01/08(月) 17:39:47 ID:???
Gジェネスレを覗いてみたけど、住人がこぞって
「俺たちゃ他に受け入れられないマイノリティなんだから下手なことせずに静かにしてろ」
と自分たちを卑下してるのはなんだかなぁと思った
自分からスレの雰囲気悪くしなくてもいいのに

474 :通常の名無しさんの3倍:2007/01/08(月) 22:11:16 ID:???
>>468

Gジェネは2作目あたりでの図鑑埋めに疲れ果てて
キャラ萌えまで行かなかったからどんなのがいたのか覚えていないけど、

・あまり俺キャラに走らない。
・元キャラの設定にこだわりすぎない。
・一度、短期で全部出そうと考えない。
・説明は出来るだけ簡潔に。

ってとこに注意すればそうは叩かれないって。

続き期待してます。

あと、出来ればsageることお願いします。

475 :464:2007/01/09(火) 00:15:55 ID:???
すまない。俺が素で間違えたばっかりに…

476 :468:2007/01/09(火) 11:02:42 ID:???
両スレみて考えた結果、この話は続ける事にする。
叩きはあるだろうが、ここで止めたら中途半端な男になっちまうから・・・。
兎に角、嫌な人はスルーしてもらう事を希望する。

それから毎回書いていくに辺り・・・。

※この話は個人の妄想が作った話であり、Gジェネオリキャラの設定は公式ではありません。

・・・という注意書きを書く事にする、テレビアニメの冒頭で出る注意書きのように。
それでは今夜あたりに第二話を投稿する。

477 :通常の名無しさんの3倍:2007/01/09(火) 13:10:16 ID:???
そもそもここって公式設定あるのん?
「皆が使いたがる設定」はあっても、「公式設定」なぞはないと思ってたけど。

478 :通常の名無しさんの3倍:2007/01/09(火) 16:08:10 ID:???
>>477
ここじゃなくてGジェネキャラのほうだろ

で、便乗ネタでも感想ネタでもGジェネキャラを使うのは自粛するか
※この話は個人の妄想が作った話であり、Gジェネオリキャラの設定は公式ではありません
っていちいち断るかしないとまずいな
せっかく当人が注意しているのに周囲のせいでまた繰り返したら意味ないし
腫れ物に触る感じだけど、こっちが良くても向こうが荒れたら絶対に駄目だろ

まあ作者の気が済むところで目処がついたら、スレとしてネタの方向を変えてほしいな
今回みたいなのはごめんだ

479 :通常の名無しさんの3倍:2007/01/09(火) 16:35:15 ID:???
>>476
荒らしに負けず頑張ってくれ

480 :通常の名無しさんの3倍:2007/01/09(火) 20:16:12 ID:???
>>476
ギムさんの朝食用意して待ってる

481 :ドモンの兄弟子奮闘記 第二話 1/8:2007/01/09(火) 21:28:44 ID:???
※この話は個人の妄想が作った話であり、Gジェネオリキャラの設定は公式ではありません。


ストーカー「皆さん、こんばんは、私は機動武闘Gガンダムにおいて語り部を勤めさせていただいたストーカーです。
今回もこのドモンの兄弟子奮闘記の語り部を勤めさせていただきます。」

ストーカー「前回は、正月を過ごしているガンダム一家の家に東方不敗・マスターアジアの二番弟子であり、ドモンの弟弟子であるジュナス少年がやってきました。
ドモンは師匠の言葉により、彼を流派東方不敗の使い手として鍛える事になったのですが・・・。」

ドモン「うーん・・・どう鍛えてやれば良いんだ?(修行ばっかりで教えた事は全然ない)」

ストーカー「どうやら先行きは不安のようです。どうなることやら・・・では、時間が来たのでそろそろ始めましょう。」


ストーカー「それでは、ドモンの兄弟子奮闘記、レディィィィィィイ、ゴォォォォォォォオオーーーーーーーーー!!!!!!!!」


『ドモンの試練 始めての指導!!』


482 :ドモンの兄弟子奮闘記 第二話 2/8:2007/01/09(火) 21:31:32 ID:???
ロラン「すいません、これくらいしか部屋がなくて・・・。」
ジュナス「いえ、これで十分です。」

狭い部屋に自分の荷物を整理しながらジュナスは感謝した。
あの後話し合った結果、家賃として3万を払う事を条件に家の一階にあった物置を片付けてジュナスの部屋にしてもらったのだ。

ジュナス「すいません、俺ドモン先輩の家がこんな大家族とは思わなくて・・・迷惑をかけてしまったみたいで。」
ロラン「そんな事ありませんよ、これだけ多い家族ですから今更一人や二人増えたところで同じですから。」

謝るジュナスに対してロランはそう答えた。
家賃も払って貰う事になったので生活が苦しくなるという事はないだろう。

ロラン「でも大丈夫ですか?マスターさんやドモン兄さんと同じ武術を習うなんて・・・きっと辛いですよ?」
ジュナス「・・・俺はどうしても強くならなきゃならないんです。だからどんな困難だって乗り越えてみせます。」

そう言ってジュナスは真剣な瞳でロランを見据えた。
ロランはその瞳から彼が本気である事を悟った。

ロラン「(そんなに真剣に・・・一体何が彼をここまで・・・。)」

単なる強さを求めているだけではないと感じたが、理由を聞くのはおこがましいと思ったロランは敢えて聞かない事にした。

ロラン「・・・本当にドモン兄さんは厳しいですから死なない程度に頑張ってくださいね。」
ジュナス「はい、ありがとうございます。」
ロラン「いえ、そんな・・・後、別に敬語はいりませんよ、歳もあまり変わらないんですから。」

そう言うと、ロランとジュナスは互いに握手を交わした。


その頃、ドモンは・・・・・・。


483 :ドモンの兄弟子奮闘記 第二話 3/8:2007/01/09(火) 21:32:56 ID:???
ドモン「うーん、うーん・・・・・・。」
シロー「おいドモン、大丈夫か?」

さっきからシローが声を掛けているが、ドモンは返事を返さず本を読み続けていた。
周りには本がずらりとドモンを囲んでいる。

ジュドー「どうしたんだ・・・ってドモン兄さんが勉強してる!?」
ガロード「マジ!?明日コロニーでも降ってくるんじゃないか!?」

様子を見に来たジュドーとガロードがふざけ半分にからかった。
しかし、ドモンはそれも聞こえないようで、本に没頭している。

シロー「こら、そんな事言うもんじゃない・・・今ドモンは普段使ってない頭を全開にしているんだからな。」
ジュドー「・・・シロー兄さんの言葉も結構酷くない?」
ガロード「で、ドモン兄さんは何やってんの?」
シロー「ああ、ジュナスにどういった指導をすれば良いか悩んでるみたいだ。」

ガロードの言葉にシローはそう答えた。
ドモンは今まで他人に教えたりしなかった事と師匠直々の頼みから強いプレッシャーが掛かっており
どうすれば良いのか迷っていた。

ジュドー「何だかドモン兄さんらしくないな、何時もなら直進で行くのに・・・。」
シロー「教えるって事は結構責任が掛かってくるもんなんだ。今ドモンにはそう言ったプレッシャーが掛かってるんだ。」
ガロード「で、一体何読んでるんだ?」

ガロードは近くにあった一冊の本を取ってみた。

ガロード「・・・これって格闘物の漫画じゃん、これを参考にしようと思ってんの?」
シロー「まあ、これもきっとマスターが考えた試練の一つなんだ、これでドモンもまた成長を・・・。」
ドモン「ああーー、こんなまだるっこしい事をやってられん、俺なりにやってやる!!!」

周りの本を辺りに散らかしながらドモンは部屋を飛び出していった。
どうやら頭の容量が限界を突破してしまったようである。

シロー「していくはず・・・・・・・・・。」
ガロード「まあ、あれがドモン兄さんらしいって言ったららしいけど・・・。」
ジュドー「大丈夫か、ジュナスの奴・・・。」

ドモンが去った後を三人は不安そうに見つめていた。


484 :ドモンの兄弟子奮闘記 第二話 4/9:2007/01/09(火) 21:38:02 ID:???
ドモン「よし、今日から訓練を始めるぞ!!!」
ジュナス「はい!!!」

舞台は変わって人里離れた山奥、何故かドモンはここにジュナスを連れてきていた。

アムロ「ドモンの奴・・・こんな山奥で修行なんて何時の時代の漫画のつもりなんだ?」
シロー「まあまあ、あれがドモンらしいといえばらしいんだから、温かく見守りましょう。」

物陰から二人を見守るアムロとシロー・・・気になったので様子を見に来たのだ。

ドモン「よし、まずは組み手だ・・・行くぞ、ジュナス!!!」

そう言うと、ドモンはいきなりジュナスに飛び掛った。
ジュナスは両腕をクロスしてドモンの一撃を防いだ。

ジュナス「ぐっ・・・。」
ドモン「はああああああ!!!!!」

ジュナスは重い一撃に顔を歪めるが、ドモンは容赦なく攻撃を続けた。
素早い蹴りやパンチにジュナスは防御をするのが精一杯だった。

アムロ「へえ、ジュナスの奴やるな・・・ドモンの攻撃をぎりぎりで防いでいる。」
シロー「でもやばいですよ、彼は防御するだけで精一杯だし、あれだとすぐに体力が・・・。」

そう言っていると、ついにガードを崩されてドモンの重いパンチがジュナスの腹にめり込んだ。

ジュナス「がはっ!!?」
ドモン「どうした、これで終わりか!?」

ドモンのきつい一撃を受けてふらつくジュナスに、ドモンはまだ攻撃を続けた。
何とか防御をしようとするが、キングオブハートであるドモンについていく事が出来ず、あちこちを殴られ、蹴られだした。

アムロ「ドモンのアホーーーーー、あいつ容赦なしにやってるぞ。止めさせないとジュナスが死ぬぞ。」
シロー「止めさせましょう、このままじゃ・・・。」

二人はドモンを止めようと茂みから飛び出そうとするが、目の前に一人の男が現れた。


485 :ドモンの兄弟子奮闘記 第二話 5/9:2007/01/09(火) 21:39:22 ID:???
?????「止めろ、邪魔をするな。」
アムロ「お、お前は・・・。」
シロー「シュバルツ・ブルーダー・・・ドモンのGF仲間の・・・。」

二人の前に現れたのはネオドイツ代表である覆面の男・シュバルツ・ブルーダーであった。
シュバルツは仁王立ちで、二人の進行を止めた。

アムロ「何でお前が・・・いや、それより何故邪魔をするんだ。あれを止めないとジュナスが・・・。」
シュバルツ「今は修行中だ・・・お前達の出る幕ではない。」
シロー「けど・・・。」

シローは不安になりながらシュバルツの後ろを見た。
ふらつくジュナスに対し、ドモンはまだ容赦なく殴り続けている。

シュバルツ「ドモンは今始めて教える立場となって困惑している・・・お前達兄が出るのはまだ少し先、奴に迷いが出た時だ。」

そう言って二人に対してシュバルツは威圧を掛けてきた。
無理に行こうとすれば、シュバルツは二人を叩きのめしてでも止めるつもりである。

アムロ「・・・・・・解かった、しばらく様子を見る事にする。」
シロー「アムロ兄さん、けど・・・。」
アムロ「シュバルツの言うとおりにするんだ・・・今は様子を見よう。」

アムロの言葉にシローはしばらくした後、こくんと頷いた。
二人が納得したのを見て、シュバルツはまた茂みの中へ姿を消した。


486 :ドモンの兄弟子奮闘記 第二話 6/9:2007/01/09(火) 21:41:03 ID:???
ジュナス「はぁ、はぁ、はぁ・・・げほっ、げほっ!!!!」
ドモン「どうした、まだ訓練は始まったばかりだぞ。」

蹲るジュナスに対してドモンはそう叫んだ。
ジュナスはあちこちをドモンに殴られ、アザだらけになっていた。
対するドモンの表情には何やら焦りのようなものが伺えた。

ジュナス「はぁ、はぁ、はぁ・・・はい、ま、まだやれます!!!」
ドモン「よし、次いくぞ!!!」

そう言ってドモンはジュナスを連れて森の奥まで進んでいった。


その後、ドモンはジュナスに対して過酷な特訓をさせ続けた。
獣との対決、滝にうたれる、崖を上る、岩を持ち上げる・・・・・・。
様々な特訓を受けてジュナスは身体・精神共にボロボロになっていった。


ドモン「よし、今日はここまでだ!!!」

日が暮れる頃、ようやく始めての訓練が終わった。
ジュナスは服がぼろぼろで、あちこちが傷だらけになっていた。

ジュナス「はぁ、はぁ・・・す、すいません、先輩・・・。」
ドモン「ん、どうした、ジュナス?」
ジュナス「お、俺・・・この修行について行けそうにあり・・・ま・・せん・・・。」

そう言いながらジュナスは地面に倒れこんだ。
驚いたドモンはすぐにジュナスの傍へ駆け寄った。

ドモン「お、おい、ジュナス、しっかりしろ!!!」

ドモンはジュナスを抱き上げるが、返事はない。
息も途切れ途切れで今にも止まりそうである。

ドモン「くっ・・・・・・。」

ドモンはジュナスを担ぐと、急いで山を降りていった。
その姿をアムロとシローがそっと見ていた。

アムロ「ドモンの奴、無理させやがって・・・・・・。」
シロー「僕がドモンを追います・・・アムロ兄さんは先に家に帰って皆に伝えておいてください。」
アムロ「解かった。」

シローの言葉にアムロは頷くと、ドモンを追って山を降りていった。
彼等が山を降りていくのをシュバルツが只一人、遠くから見ていた。

487 :ドモンの兄弟子奮闘記 第二話 7/9:2007/01/09(火) 21:43:33 ID:???
医者「・・・・・・・・・・・・。」
シロー「どうですか、先生?」

ジュナスの診察をする医者にシローは聞いた。
あの後、ドモンと合流してジュナスを病院に連れてきたのだ。
ジュナスは今体中を包帯で巻いてベッドの上で眠っている。

医者「これは・・・打撲や切り傷が多いですが命に別状はありません。しかし、当分は絶対安静ですな。」
シロー「そうですか・・・ありがとうございます。」

先生に礼を言うと、シローは立ち上がって病室から出た。
近くの椅子にはドモンが頭を下に下げながら座っていた。

シロー「・・・命に別状はないそうだ、しばらく安静にすればすぐに治るってさ。」
ドモン「そうか・・・・・・。」

ドモンの返事に元気がない・・・どうやら相当ショックだったようだ。
シローはため息をつくと、ドモンの隣に座った。

シロー「ドモン、一体何を焦ってるんだ?ジュナスにあんな無茶をさせて・・・。」
ドモン「・・・・・・・・・・・・。」

シローの言葉にドモンは答えようとしなかった。
そしてしばらく続く沈黙・・・何分か経った後、ドモンは口を開いた。

ドモン「ジュナスは・・・あいつは俺にとって始めての弟弟子だった。師匠の弟子になったのは俺が初めてで今まで他に弟子になろうとした奴はいなかった。」
シロー「・・・・・・・・・。」
ドモン「俺は弟弟子が出来た事が嬉しかったし、師匠が俺に任せてくれたのも嬉しかった・・・だからあいつを立派な武道家にしようとあの時思った。」

「けど・・・。」と言ってドモンは拳を強く握った。

ドモン「実際はどうだ、何を教えれば良いか解からず、暴走してジュナスに大怪我をさせてしまった・・・俺は師匠の顔と流派東方不敗に泥を塗ったんだ!!!」
シロー「落ち着けドモン、お前は初めて教える立場になって戸惑ってたんだ・・・次はもっとよく考えて・・・。」
ドモン「やっぱり俺に・・・僕には無理だったんだ。僕には人を教える事は出来ないんだ!!!」

シローはドモンを落ち着かせようとするが、弱気になったドモンは泣き言を言い始めた。
それを聞いたシローはドモンの襟を掴んで無理矢理立ち上がらせた。

シロー「馬鹿野郎!!!!!」

突然怒ったシローはドモンの頬を殴り飛ばした。
ドモンはシローの拳をまともに受けて床に倒れこみ、ゴミ箱をひっくり返した。

ドモン「うっ・・・し、シロー兄さん?」
シロー「甘ったれた事を言うな、お前はマスターからジュナスを託されてお前もそれに同意したんだ。
なら、お前には最後までやらなくちゃならない責任があるんだ・・・泣き言言ってる暇があるならこれからどうするかをよく考えろ!!!」

シローに殴られた頬を押さえ、呆然としているドモンにシローは怒鳴った。
ドモンは呆然としていたが、突然立ち上がると廊下を走り去っていった。

シロー「ドモン・・・責任から逃げるな、どんなに弱音を吐いてもこれはお前にしか出来ないんだから・・・。」

ドモンを殴った拳を強く握り、走り去るドモンの後姿を見ながらシローはそう呟くのだった。


488 :ドモンの兄弟子奮闘記 第二話 8/9:2007/01/09(火) 21:44:50 ID:???
ドモン「・・・・・・・・・。」

気付けばドモンは屋上へ走ってきていた。
日はすっかり暮れ、真っ暗な夜の世界が広がっている。

ドモン「・・・俺は・・・どうすれば・・・。」
????「久しぶりに会いに来てみれば・・・随分しょぼくれた顔になったな、ドモン。」

落ち込むドモンの後ろから声が響いた。
ドモンが後ろを振り向くと、入り口の上に人が立っていた。
しかし、真っ暗で相手の顔までは見る事が出来なかった。

ドモン「その声・・・もしかしてキョウジ兄さん!?」

ドモンは幼い頃、近所に住んでいた、兄のように慕っていたキョウジの名を呼んだ。
キョウジは返事を返さずにドモンに語りかける。

キョウジ「ドモン、今のお前に何があったのかは大体解かっているつもりだ・・・大変だったようだな。」
ドモン「キョウジ兄さん・・・なら、教えてくれ、俺は一体どうすれば良いんだ!?」

ドモンはキョウジに対して自分が何をすべきかを問いかけた。
しかし、キョウジはすぐに答えず、しばらく経った後に口を開いた。

キョウジ「今のお前にすべき事は既にお前の兄が言った通り・・・自分の責任を最後まで果たす事だ。」
ドモン「けど・・・俺はジュナスにあんな無茶をさせてしまった、あいつはもう俺なんか慕ってくれないよ。」
キョウジ「弱音を吐くな、先を行くお前がそんな弱腰でどうする!!」

弱気になっているドモンにキョウジが一括する。
その言葉にドモンはびくっと体を振るわせた。

キョウジ「ドモン、お前が始めて師から武術を学んだ時を思い出せ、流派東方不敗が何かをよく考えろ、そうすれば答えは出るはずだ。」
ドモン「兄さん・・・・・・。」

ドモンはキョウジに近づこうとしたが、キョウジはそのまま立ち去っていった。
「お前の事は何時でも見守っているぞ・・・。」と言い残して。

ドモン「キョウジ兄さん・・・・・・。」

ドモンはキョウジが立っていた場所をじっと見ていた。
しばらく経った後、ドモンは何かを決意した表情でジュナスのところへ戻っていった。

キョウジ「ドモン・・・頑張れよ・・・。」

病院の隣のビルからドモンを見守りながらキョウジはそう呟いた。
その顔には覆面が付けられていた。


489 :ドモンの兄弟子奮闘記 第二話 9/9:2007/01/09(火) 21:47:37 ID:???
2週間後・・・・・・


ジュナス「497、498、499・・・500!!」
ドモン「よし、腕立ての次は腹筋500だ!!!」

ガンダム家の庭ではドモンとジュナスが朝の筋トレを行なっていた。
ジュナスの体は2週間と言う短い期間で完全に回復していた。

アムロ「しかし、あんだけ怪我したのにもう治るなんて・・・さすがMF目指してるだけあってタフだな。」
シロー「けど、あれだけの事があってもジュナスはドモンを慕ってくれてるし、ドモンも吹っ切れたみたいで・・・よかった。」

二人の特訓する姿を見ながらアムロとシローは話し合っていた。
あれからドモンはジュナスに対して基礎的な訓練から開始していた。

アムロ「・・・どうやら今回の事でドモンも一歩成長したみたいだな。」
シロー「はい、これからが本当の修行ですよ・・・。」
ロラン「みんなーーー、ご飯が出来ましたよーーーー。」

何時ものようにロランが朝ご飯の時間を告げた。
それを聞いたアムロとシロー、そしてドモンとジュナスも朝ごはんを食べに居間に向った。


ギンガナム「うむ、今日のローラの鯖の味噌煮は最高である!!!」
キラ「うあ゛ぁあ ・゚・(´Д⊂ヽ・゚・ あ゛ぁあぁ゛ああぁぁうあ゛ぁあ゛ぁぁ」
シン「だからキラ兄、泣きながら俺の分を取るんじゃねぇよ!!!」

シャア「ロランは私の母になってくれるげばっ!?」
グエン「愛しのローラぼげっ!?」
アムロ「復活したらまたこれか変態コンビ!!!」


朝の恒例のやりとりが行なわれるが、今日のガンダム一家も平和でした・・・


490 :ドモンの兄弟子奮闘記 第二話 後書き:2007/01/09(火) 21:53:48 ID:???
こんばんは、色々あったけど第二話を書き込みました。

今回はドモンの指導をテーマに書いてみた。
ドモンって人に教えるの下手そうだと思って・・・プロフィールにも不器用ってあるし。
また、多くの人に支えられるというのもドモンの特徴なので、そこらへんでシローとキョウジに絡んでもらった。
いよいよ次回から本格的な修行が始まります。
では、また今度第三話を・・・。

因みにシローがドモンを殴るシーンで没になった台詞があるので、勿体無いので近いうちに見せます。


491 :通常の名無しさんの3倍:2007/01/09(火) 21:54:57 ID:???
ちょっと待て。肝心な所を飛ばしてないか?
あれだけの目に遭ったのにどうしてジェナスはドモンを慕い続けるのか
ドモンはどの様に成長したのか
488と489の間の2週間。
その期間のジェナスとドモンの触れ合いこそがこの話の肝なんじゃないのか?

492 :通常の名無しさんの3倍:2007/01/09(火) 21:55:56 ID:???
ごめん。ジェナスじゃなくてジュナスかorz

493 :通常の名無しさんの3倍:2007/01/09(火) 22:00:43 ID:???
しまった、肝心な事を抜いてしまった・・・。
駄目じゃん自分・・・近いうちにちゃんと補完します・・・すいません。

494 :通常の名無しさんの3倍:2007/01/10(水) 00:54:06 ID:???
>>493
【2回裏】に期待

でもまずはお疲れ様(´・ω・)つ旦~

495 :通常の名無しさんの3倍:2007/01/10(水) 07:23:20 ID:???
>>493は気持ちが空回りするタイプと見た。
今回はお疲れ様だが正直いうと『【嫌な人はひたすらスルー】と、くどく注意書きした割には中身がスカスカ』だと思った。

496 :通常の名無しさんの3倍:2007/01/10(水) 11:52:40 ID:/DWqWEj0
>>495
まぁ、そういってやるなよ。次回に期待しようぜ。

497 :通常の名無しさんの3倍:2007/01/10(水) 22:07:44 ID:???
注意書きがバラエティ番組の「後でスタッフがおいしく頂きました」
「危険ですので絶対に真似をしないで下さい」ぽくてワロタw

498 :通常の名無しさんの3倍:2007/01/10(水) 23:56:32 ID:???
説明不足気味かもしれんが自分は楽しく読めたよ<ドモン編

499 :通常の名無しさんの3倍:2007/01/11(木) 11:02:26 ID:???
確かに完成度はさほど高いとはいえないが、つまらなくはなかった。
むしろ続きが読みたい。
ので、切磋琢磨しつつがんばってくれ、>>493よ。

500 :通常の名無しさんの3倍:2007/01/11(木) 11:17:58 ID:???
自分は駄目だ
スルーしてもなんつーか周囲の頑張れ的フォローがかえって痛々しい
抜けたから補完ってその結果長く続くのもなー
骨組みが良くないからスカスカになるんだべ?
引きずるより割り切るのも手段の一つだと思うが

501 :通常の名無しさんの3倍:2007/01/11(木) 15:38:36 ID:???
もう一度じっくり一から練り直して
リメイクみたいな感じで再び投下してみてはどうだろうか?
個人的には嫌いじゃないからさ

502 :通常の名無しさんの3倍:2007/01/11(木) 15:58:38 ID:???
>>501
そうなるよりは全く新規にネタを作った方が良いような
繰り返しはちょっと辛くないかな
あとそれなら荒れる要素はなくしてほしかったり
じっくり読んでもジュナスを使う必要性が感じられなかったよ

503 :通常の名無しさんの3倍:2007/01/11(木) 17:42:08 ID:???
本題は「弟子ができていろいろ苦労するドモン」
弟子キャラは誰でも良かったので、バックストーリーのない無色透明なキャラがよかった
Gジェネキャラは完全に無色透明なので背景キャラとしては最適

     ↓

スレ初、Gジェネキャラ登場! で盛り上がり読者の視線がドモンでなくジュナスに向いてしまう

     ↓

なんだよジュナス出す必要ねーじゃん


ということになってる気がする
「誰でもいい」からこそのジュナス登板だったと思うんだが

504 :通常の名無しさんの3倍:2007/01/11(木) 17:53:08 ID:???
>>503
学ぶタイプの原作キャラ
それもドモンが教える側に立って違和感のない感じ
例えばガロードやシンの方が適していたのかな

505 :通常の名無しさんの3倍:2007/01/11(木) 18:26:06 ID:???
シンがすでに教わってるじゃないか、流派東方不敗

506 :通常の名無しさんの3倍:2007/01/11(木) 22:33:41 ID:???
向こうでもコッチでも批判されぎみだな

507 :通常の名無しさんの3倍:2007/01/12(金) 08:50:05 ID:???
向こうは見てないが(Gジェネやってないし)、
こっちは擁護の方が勢力強くない?

508 :通常の名無しさんの3倍:2007/01/12(金) 09:38:25 ID:???
そろそろ避難所に、と書こうと思ったら入れなかった。なんでだ?

509 :493:2007/01/12(金) 11:06:26 ID:???
今回意気込んで書いたわりには中身がスカスカ・・・本当に面目ない。
これも自分の未熟さゆえ・・・ここを離れて文章の修行に行って来る。
当分の間この兄弟スレには来ない・・・楽しみにしている人にはすまないと思う。

最後に・・・荒れた原因をつくっておいてこんな終わり方で大変申し訳ない。
次はこんな失敗をしないように気をつける・・・では、さよなら。


510 :通常の名無しさんの3倍:2007/01/12(金) 12:46:44 ID:???
別に続けても問題ないと思うが…
個人的には好きだし

このスレ的にはガンダム作品(一応ゲームからならユウ・カジマがそうだったと思うし)のキャラなら 兄弟の一員にしない限りは、誰が出て来ても問題はないわけだしな
無背景キャラってのが問題なら
ここのスレのジュナスがいてもいいと思うし

このネタ的にはある程度キャラ立ちしてるキャラはむしろ使いにくいと思う
ちと違和感がでそう(ゴッドフィンガーもどき使いのシンはすでに流派東方不敗の弟子入りしてるし、むしろ今後にも影響だしそうだから、別の批判でそう)

こっちだと荒れるというなら、非難所でもいいので続けてほしいかな
あっちはこっちだと荒れそうなネタが稀に落とされてるし
過疎り気味ではあるんだが…


511 :通常の名無しさんの3倍:2007/01/12(金) 17:00:00 ID:???
去ることはないよ
新しく挑戦していけばいいんだし
トライ&エラーを繰り返す内にきっとするはず

512 :511:2007/01/12(金) 17:18:31 ID:???
今気づいた…
×きっとするはず
○きっと上達するはず


513 :通常の名無しさんの3倍:2007/01/12(金) 17:45:15 ID:???
●●●●●●●2ch閉鎖したときの連携はこちらで!!●●●●●●●

閉鎖したときも、連携が取れないと、取り残される奴が出てきてしまう
そうなったら、自殺者が数人はでる可能性が高い
救済策として、避難所をVIP以外にも認知させておく必要があるだろう
おまえら……おまえら……頼む!! ネラーが一つになるときだ!!

http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1168586370/l50

:::::::::: :.::. . . Λ_Λ . . . .: ::::::::
:::::::: :.: . . /彡ミ゛ヽ;)ヽ、. ::: : ::
::::::: :.: . . / :::/:: ヽ、ヽ、i . .:: :.: :::
 ̄ ̄ ̄(_,ノ  ̄ ̄ヽ、_ノ


514 :通常の名無しさんの3倍:2007/01/12(金) 19:44:10 ID:???
閉鎖したら、とりあえず避難所に行けばいいのかな?

515 :通常の名無しさんの3倍:2007/01/13(土) 23:34:20 ID:???
シャア「まだだ、まだ終わらんよ!」
兄弟一同「お前は(貴方は)終わって、ろ(なさい)!!」

キャプテン「掃除しますね」



516 :通常の名無しさんの3倍:2007/01/14(日) 02:17:26 ID:???
ヒント:月光蝶氏

517 :通常の名無しさんの3倍:2007/01/14(日) 06:16:14 ID:???
完全に停滞しちゃってるので保守がてらこっちに書くけど
避難所>>421
今回の事例を考えるに封印でよくないか…
ドモンの相手がGジェネキャラじゃなかったらせっかくのネタが中断まではいかなかったろうし
わざわざ荒れる要素を組み込む必要もないんじゃない?
注意書きしたりあっちに気を使わざるを得ないのは窮屈だけど
そうしないといけないキャラだからめんどいでしょ

518 :通常の名無しさんの3倍:2007/01/14(日) 07:08:12 ID:???
暫らく来てない間にGジェネ祭りがあったのか。

509には、ここで踏ん張っていれば自分の身になる事が
少しはあったかもしれないのに、そのチャンスを逃したな。惜しい。
とだけ言っておきます。

>>517
封印って、Gジェネのキャラクターをこのスレでは登場させないという意味?
そんなめんどくさいルール作んなくていいよ。

そもそも、Gジェネのキャラ萌えスレとか、他のスレには無関係な話だろう。
たいした意味ないのにやたらと他スレを持ち出してきて
あーだこーだ言いたがる人がいるから、シンプルな話がややこしくなっている。
残酷な話かもしれないけど、面白いネタだったらOK!それだけの話です。

509の一番の失敗は書いたネタが面白いか、どうか?ではなくて
中途半端にあとがきを書いて「これ面白いと思いますか?」と
聞いて回っている雰囲気とか臭いが感じ取れるんだよね。
で、それを感じ取った読み手から、内容に関する突っ込んだ指摘を受けて
ええ、そんなキツイこと言われるの?と動揺してテンパっただけだと思う。

更にもっとキツイ事を書いてしまうと、ネタを書き上げた直後のあとがきで
○○だから○○した。とかネタに対する説明や補足を長々と書くのは
ぶっちゃけ、それを文章に書けなかった作者の言い訳でしかないんだよね。
俺なんかはその言い訳も含めて、全部を本文に盛り込めよ。と思ってしまう訳です。

普通はここまでガチンコに指摘しないのだけれども、問題がすり替わっているような気がして
長々と書いてしまった。
要するにあとがきは地雷と一緒で、あとがきを沢山書くのは地雷を沢山落とすのと同義という事です。

519 :通常の名無しさんの3倍:2007/01/14(日) 08:41:22 ID:???
>>518
めんどくさくはないと思うけど
そもそもGジェネキャラを使おうって人は皆無だろうし
こういうことがあったんでやめときましょうってさ

失礼だけどこうなった流れを理解されてる?

520 :通常の名無しさんの3倍:2007/01/14(日) 08:51:54 ID:???
議論は避難所でどうぞ
ここで読みたいのは作家の作品だけだよ

521 :通常の名無しさんの3倍:2007/01/14(日) 11:42:30 ID:???
>475なんだがちょっといい?荒れた荒れた言われてるが便乗ネタの時点での話なのか、それとも二話の出来がいまいちだったからなのか、どっち?
俺としちゃ、Gジェネはネタが拡がっていいんじゃないかと思ってたから神経過敏じゃねえ?という感じだった。

522 :通常の名無しさんの3倍:2007/01/14(日) 12:03:56 ID:???
>>521
誘導されたし論議の続きは避難所でやった方が…

原因は両方だと思うよ

あなたが良くても他の人が駄目だって事はある…

523 :522:2007/01/14(日) 12:08:27 ID:???
原因は両方だと
じゃなくて
原因は両方のスレに関わったからだと
だったよ…

意味が全然違う
駄目だ自分…

524 :521:2007/01/14(日) 21:54:20 ID:???
了解。蒸し返してすまなかった。

525 :平凡な日常を書いてみる:2007/01/15(月) 12:46:43 ID:???
「あの家の朝飯はうまいよ!流石、ローラは兄弟のお母さん!」
「ギンガナム!この身にかえてもこの本日付けの決済書類にサインしていただく!」
「朝飯抜きでは働けん!ム、兄弟の朝食に間に合わんのである!どけぇ!」
「ユニヴァァァ━━━ス!!」



「ミラン、今朝も大破したゴールド・スモーを見ましたが…。ハリー大尉は?」
「閣下のご想像の通りかと…」
「ギム・ギンガナムにこだわるから…。自身の仕事が停滞しているのにも気付かないのです」
「ディアナ様…」
「あれらの書類の決済を延ばしてやりなさい」
「は!追加の書類は別件処理して構いませんか?」
「よしなに」


「ハハハ!この卵焼き旨いよ!流石ガンダム兄弟の朝ご飯!」
「うあ゛ぁあ ・゚・(´Д⊂ヽ・゚・ あ゛ぁあぁ゛ああぁぁうあ゛ぁあ゛ぁぁ」
「お、俺の卵焼きがぁ! いつの間にかキラ兄の口にぃぃ!!」

526 :通常の名無しさんの3倍:2007/01/15(月) 13:49:05 ID:???
泣きながら食うなよキラw

527 :通常の名無しさんの3倍:2007/01/15(月) 18:26:35 ID:???
ハリー、カワイソスw

528 :通常の名無しさんの3倍:2007/01/15(月) 21:34:10 ID:???
御大将のマイペースっぷりを止められる人間はそうそういないんだなぁ。
止めようとすれば被害がさらに拡大するという罠。

529 :通常の名無しさんの3倍:2007/01/16(火) 12:04:54 ID:???
>>525
シン、カワイソス;
そうだ。自分の分が出されているのにもかかわらず、大将はキラのを食う
んだから、大将のを取ればいい。
ガンガレ(笑)

530 :通常の名無しさんの3倍:2007/01/16(火) 22:15:01 ID:???
が、がんばれ…

531 :即席:2007/01/17(水) 08:45:07 ID:???
>>529-530
たぶんこうなる

「(くそー!キラ兄はいつもいつも!そうだ!ギンガナムさんの分を俺が取れば一巡して問題ないじゃないか!)」
「どうした少年!しっかり喰わねば元気は出んぞ!」
「誰のせいだと…(よし、隙を見て…)」
「ハハハ!このシャウ○ッセン旨いよ!」
「うあ゛ぁあ ・゚・(´Д⊂ヽ・゚・ あ゛ぁあぁ゛ああぁぁうあ゛ぁあ゛ぁぁ」
「(今だ!)」
〜種割れエフェクト〜
シンの箸がギンガナムの皿に素早く伸びる!
食事中の兄弟で気がついていたのはアムロだけである
しかし…
ガシィッ!!
「へ?」
「甘いぞ少年!貴様それでもシャイニングフィンガーを継ぐ者か!」
「いや、それは関係な…」
「ふむ、確かに鍛え足りんかもしれん」
「ちょ、ドモン兄まで何を…」
「シン!俺が鍛え直してやる!来い」
「小生も付き合おう。食後の運動である!」
「ちょ…」

「いいんですか?アムロ兄さん」
「関わると被害が増えるからな」

532 :通常の名無しさんの3倍:2007/01/17(水) 09:16:53 ID:???
う〜む、酷いなw
まあ、ロランがおかずを一人分余らせてある気がしますが。

533 :通常の名無しさんの3倍:2007/01/17(水) 09:21:32 ID:???
>>532
ロラン「そういうわけで、もう無茶はいけませんよ」
シン「わかった……」
ロランの優しさに感涙のシンであった……

余談だが、この時窓の外にいた変態を2人ほど、キャプテンが排除したそうな。

こんなもんか?

534 :通常の名無しさんの3倍:2007/01/17(水) 14:18:03 ID:???
>>533
キラ「ひどいよ!ロラン兄さん!シンの分を用意してくれるぐらいなら、
最初から僕の分も用意しておいてよ!」
ロラン「キラは泣き虫でしたから、ギンガナムさんに鍛えてもらうために
あえて用意しなかったんですよ。おかげで、ホラ、取られても他人の分を
横取りするくらいの度胸がついたでしょ?」
ギンガナム「その通りだ!小生に感謝したまえ。少年!」
アムロ「キラの場合、もともと横取りの素養はあったように思うんだが(例:
フレイ、ラクスなど他人の婚約者全て横取り)」

535 :通常の名無しさんの3倍:2007/01/17(水) 16:54:14 ID:???
キラ「朝食の9/10を略奪されればこうもなろう!」

536 :通常の名無しさんの3倍:2007/01/17(水) 20:06:56 ID:???
>>534

フレイは勝手についてきた感満載だぞwww

その証拠にキラはいつもフレイの陰に怯えてるし

537 :通常の名無しさんの3倍:2007/01/18(木) 11:16:30 ID:???
朝食を守るため御大の食事に一服盛るシンを想像した自分


…ちょっとキャプテンにミンチにしてもらって来るわ

538 :通常の名無しさんの3倍:2007/01/18(木) 14:14:55 ID:???
>>536
手を出した後に後悔するパターン

539 :通常の名無しさんの3倍:2007/01/18(木) 18:33:24 ID:???
>>537
たまたまその日に限って種割れしたキラ。
キラ「やめてよね。所詮ナチュラルのギンガナムが僕にかなうわけないだろ?」
ギンガナム「むうっ!?なんたること。小生の朝食が奪い返された!」
キラ「今日こそ、自分のご飯が食べられる・・・・・・ん?ガフッ!!(気絶)」
シン「特性の毒がギンガナムじゃなくて、キラ兄に!?
   でも、これで俺の食事は守られたからよしとするか・・・・・・・ってない!?」
ギンガナム「ふははははっ!少年の朝食、小生が頂いたあっ!!」
シン「結局とられるのかよ!あんたは一体なんなんだー!」


540 :通常の名無しさんの3倍:2007/01/18(木) 22:04:43 ID:gjG5mXyD
テム・レイって今までに出てきてるのか?

541 :通常の名無しさんの3倍:2007/01/18(木) 22:12:51 ID:???
>>540

一発ネタで出たような覚えがある。

酸素欠乏症になっちゃったおじさんネタもいいかも。

カミーユがああなってしまった原因である、
昔カミーユが預けられていた夫婦としてフランクリン、ヒルダ夫妻ネタを考えていたけど、
流石に人としてやっちゃいけないモノになりそうな気がして、
案だけで止めたよ。

542 :537:2007/01/19(金) 10:14:32 ID:???
>>539
職人さんGJ!!
まさかネタを作ってもらえるとは思わなかった…(つД`)・゚・。・ゔあああぁ

543 :通常の名無しさんの3倍:2007/01/19(金) 13:01:09 ID:???
兄弟を影から助ける謎のハロ仮面の男、というネタを思いついたんだが、
文才がなくて作品にまで昇華できないぜ。

ちなみに知らん人のために解説しておくと、SDGFのハロ長官ね。
生身で東方不敗ばりの戦闘力を見せ、その正体は、状況証拠しかないが
どうやらシュウトの父親らしい人物。


544 :通常の名無しさんの3倍:2007/01/19(金) 18:39:23 ID:???
>>535
シン「略奪者のいうことか!」


545 :アスラン・ザラ 愛の告白:2007/01/19(金) 20:08:15 ID:???
アスラン「キラ・・・俺は変に悪魔夫婦によって女難にされ、ミーア、ルナマリア、メイリンから逃げ回る毎日だ。」
キラ「悪魔夫婦って誰?って言うより久しぶりだねアスラン、と言うより何時からいたの?」
アスラン「(無視)俺はカガリ一筋なんだ・・・あんなモミアゲ婚約者に渡したくない、そこで何か良い案はないか?」
キラ「えーと・・・つまりカガリに自分の気持ちを素直に言うんだ。じゃあ僕よりドモン兄さんに聞いたらどうかな?」
アスラン「そうか、じゃあ聞いてみる。」

アスラン「・・・と言う訳で何か知恵をくれると嬉しいんですが。」
ドモン「んなの決まっている、好きなら好きだと堂々と言えば良い。」
アスラン「え、でもそんなストレートには・・・。」
ドモン「お前がそんな腰抜けだから何時までも駄目なんだ、時にはどーーんと言ってみろ、どーんと!!!」
アスラン「そうか・・・解かりました、ありがとうございます・」

翌日、学校・・・・・・。

アスラン「カガリーーーーー!!!!」
カガリ「アスラン、おはよ・・・・・・。」
アスラン「カガリ、俺はお前が好きだ、お前が欲しいーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!(大絶叫)」
カガリ「なっ・・・何言ってんだよ、この馬鹿!!!!!(耳まで真っ赤にして鉄拳)」
アスラン「へぶぅ!!!??」

ナレーター「次のニュースです、今日午前、パトリック・ザラ氏の息子、アスラン・ザラさんが何者かに殴られ、意識不明の重体との事です。」

アムロ「キラ、彼に一体何があったんだ?」
キラ「さあ・・・知らないよ。(原因その一)」
ドモン「殴られただけで意識不明とは・・・修行が足りないな。(原因その二)」

この件以降、アスランの女難はますます深まったとか・・・。


546 :通常の名無しさんの3倍:2007/01/19(金) 20:18:39 ID:???
一番悪いのはドモンを紹介したキラきゅん

547 :通常の名無しさんの3倍:2007/01/19(金) 20:45:37 ID:???
大事な妹?を渡さない為に、相談に乗る振りをして
こういう結果を見越してドモン兄さんを紹介したという疑惑のキラ

あ、ここではキラとカガリって兄妹じゃないんだっけ?

548 :通常の名無しさんの3倍:2007/01/19(金) 21:24:13 ID:???
>>545 勝手に続き。

病院にて。
カガリ「あ、あの、ごめんな、アスラン…。ミイラ男にしてしまって…」
アスラン「いや、大丈夫だ…。ただの顔面複雑骨折だ」
カガリ(それは大丈夫に入るのか?)
アスラン「それに、俺があんなこと言ったのが発端だし。ごめん」
カガリ「あ、いや、その…別に…」
 ボソボソと続ける。
カガリ「周りに…人がいなければ…その…」
アスラン「え? どういうことだ?」
カガリ「さ、察しろこの鈍感男ーーーーッ!!」
 バチコーン!!

キラ「アスラン、またカガリとケンカしたの? ケガが酷くなってるけれど」
アスラン「…」
ドモン「情けないぞ! その程度で全身複雑骨折など!」
アムロ「いや、お前の場合は人のこと言えないと思うぞ」

勢いだったため、白い部屋行ってきます。

549 :通常の名無しさんの3倍:2007/01/19(金) 21:31:15 ID:???
東方不敗「ワシがギアナで爆破された時などはな」
ヒイロ「ビルの50階から転落しても死なない方法があるが」
キラ「僕がコックピットを破壊されたときはね」

アスラン「普通に死にたい……」
バーニィ「そういうときはだね」
アスラン「なんでこんな人しかいないんだこのスレ……」

550 :アスラン・ザラ 愛の告白2:2007/01/19(金) 21:44:04 ID:???
アスラン「ふう、この前は失敗したな・・・それに以前よりあの三人がアプローチかけてくるし。」
キラ「いっその事全部受けちゃえば良いんじゃない?」
アスラン「人事だと思って無責任な事言うなよ、ってか誰のせいだと・・・。」
シロー「ん、どうしたんだ?」
キラ「あ、シロー兄さん、実はかくかくしかじかの・・・。」
シロー「これこれうまうまか・・・要するに別に好きじゃない3人に追いかけられてると。」
アスラン「はい・・・。」
シロー「そういう時はね、自分が一番大切な人と添い遂げたい!!って事を強く言わなきゃ駄目だよ。」
アスラン「そうか、だから俺は駄目だったのか・・・ありがとう、シローさん。」
シロー「いや、それほどでも・・・それより頑張れよ。」
アスラン「はい!!!」

そして翌日・・・。

ミーア・ルナマリア「「アスラーーーーーン♪」」
メイリン「アスランさーーーーーん♪」
アスラン「(くっ、今日こそは)来るな、俺は、俺は・・・・・・カガリと添い遂げる!!!!!」
ミーア「それより、今日一緒に買い物に行きましょ。(スルー)」
ルナマリア「昨日美味しいケーキ屋見つけたんです、一緒に食べに行きませんか?(同じく)」
メイリン「遊園地に新しいアトラクションが出来たんで一緒に行きませんか?(略)」
アスラン「え、あ、あの、俺の意見は・・・うわあああああああああ!!!!!!!(強制連行)」

その後、この前あんなこと言って3人といちゃつく姿を見たカガリによって
再び鉄拳が喰らわされたのは言うまでもない・・・。

頑張れアスラン、負けるなアスラン、きっと君には何時か幸運の女神が微笑むさ♪


551 :通常の名無しさんの3倍:2007/01/19(金) 21:44:34 ID:???
>>549
暴走する巨大戦艦のエンジンにつっこんで爆発させてもなお生き残り、
跡が残る怪我一つしていなかったゼクスも仲間に入れてやってくれw
正直あれはバーニィ以外のお三方よりも絶対死んでる筈の状況だぞww

552 :通常の名無しさんの3倍:2007/01/19(金) 22:33:30 ID:???
>>550
それを見たカミーユとジュドーの脳裏にある曲が…

「きみのーすーがーたーはーぼくににーてーいーるー」


553 :通常の名無しさんの3倍:2007/01/19(金) 23:10:00 ID:???
そういや>>3に書かれてるヒイロの年齢って16歳じゃないの?アムロが29なら

554 :通常の名無しさんの3倍:2007/01/19(金) 23:12:21 ID:???
>550
ただし幸運の女神が微笑もうと、アスラン・ザラの生え際の後退は止まらない。

555 :アスラン・ザラ 愛の告白・番外編:2007/01/19(金) 23:17:40 ID:???
>>550
・一夫多妻・ある意味ド外道派
アムロ「アスラン君、あえて4人同時に付き合っていくのも一つの男の姿だぞ」
カミーユ「そうそう、そのうち一日で4人相手するくらいの精力もつけば、
     ヘタレとも言われないようになる」
ウッソ「慣れれば楽しいものですよ。よりどりみどりですし♪」
アスラン「・・・・・・・そういう手もあるか」
キラ「だめだって、この人たちを参考にしちゃあ」

・チェリー派
コウ「・・・・・・いるだけいいだろ。贅沢言うな」
アスラン「・・・・・・スミマセン」

556 :通常の名無しさんの3倍:2007/01/19(金) 23:25:43 ID:???
アムロ「・・・・ん!?ヒイロとアスラン君が何やら楽しそうに話している
        珍しいなヒイロが誰かとあんなに楽しそうに話しているなんて」
ヒイロ「俺はやはり・・・・・」
アスラン「え、そうなのか?成程なぁ、でもやっぱり・・・・・・」
アムロ「やあ2人とも何をそんなに楽しそうに話しているんだい?」
ヒイロ・アスラン「自爆談義」
アムロ「ああ、もうこいつらは愛機を何の躊躇いもなく爆破しやがって、まったく」

557 :通常の名無しさんの3倍:2007/01/19(金) 23:44:57 ID:???
アムロ「フウ、あれだけ言って聞かせれば二人とも少しは愛機を大事にしてくれるだろう。
       ん?今度はジュドーとガロードが一緒にいる・・・・何か先が予想出来るなぁ」
ジュドー「へへへ、次は・・・・・」
ガロード「あれは良かったなぁ・・・・」
アムロ「お前達何話してんだ?」
ジュドー「あ、アムロ兄ぃ」
ガロード「今度は何時ヒイロ兄貴かアスランさんが自爆してくれるかなぁってねw」
ジュドー「ガンダムは部品だけでもかなり良い値段で売れるしな、良い小遣いになるんだよ」
アムロ「お前達までー!(怒)」
アムロ兄ちゃんの受難は続く

558 :通常の名無しさんの3倍:2007/01/19(金) 23:53:58 ID:???

アムロ「全くお前らときたら揃いも揃って……クドクド……」
ヒイロ(……)
アスラン(……と、言ってはいるが……)
アムロ「もっと機体に愛着というものをだな……ガミガミ……」
ジュドー(何だかんだ言っても……)
ガロード(なあ)
アムロ「見てみろよこのガンダムの完璧な造形美を。さすが、νガンダムは伊達じゃない。
    こんなのを爆破するなんて信じられないなハァハァ」
四人(この人が一番ヤバイよなあ)
ロラン「……アムロ兄さんが結婚しない本当の理由って、まさか……」

アル「アムロ兄ちゃんは分かってないよね」
バーニィ「やっぱザクだよなザク」
アル「そうそう。いかにも量産品って感じの力強さがいいよね」
バーニィ「壊れてるところとか無理矢理補修したところとかがカッコよく見えるのはザクだけだぜ!」
アル「特にビームサーベルでコックピット貫かれてるザクなんて最高だね!」
バーニィ「ハハハそりゃミンチよりひどいぜアル」

559 :プリベンターの日常1:2007/01/20(土) 00:40:23 ID:???
ヒ「暇だ…」
デュ「結構な事じゃねぇか、っつうか仕事ないなら家にいりゃいいのに」
ヒ「…今日ジュドーの家庭訪問でな…本人とロラン以外追い出された」
デュ「あ〜…なるほど」
張「治安維持に暇などあるか!自分で仕事を探せ!」
カ「もっともですけど…実際やる事ないんですよねぇ」
デュ「ありゃ、トロワは?」
カ「確かMSデッキにいましたよ」

張「何をしている?トロワ」
ト「…」
張「…何していると聞いている!」
デュ「まぁまぁ慌てなさんな」
ト「…こいつの開発が終わった所だ」
つ イーゲル
ト「約30100CAPITAL消費した」
カ「今Gジェネネタはまずいよ…」
ト「(イーゲルに搭乗)…では行ってくる」
デュ「行くって…どこだよ?」
ト「戦場に決まっている。こことは比べ物にならん程危険な所だ」
ヒ「…トロワ」
ト「ん?」
ヒ「うかつな動きはs」
ト「…出るぞ」


デュ「残念だったなヒイロ、全部言えなくてよ」
ヒ「…」
カ「でも一体どこへ…」
張「気にする暇があるなら仕(ry」
デュ「…お前、自分はどうなんだよ自分は」
張「…やるべき事をやれば問題はない!」
デュ「へいへい、悪うござんしたね」

560 :フリテンダーの日常:2007/01/20(土) 01:02:20 ID:???
>559
便乗ネタ。

ヒ「暇だ…」
デュ「結構な事じゃねぇか、っつうか仕事ないなら家にいりゃいいのに」
張「ならば我が母国4千年の歴史の4人遊戯を教えてやる」
カト(もったいぶって。マージャンじゃないか)

カト「チー」
デュ「あ、それポン」
ヒ「……リーチ」
張(くそっ、今日は配牌が最悪だ…)

カト「これは通るかな?」
デュ「これイラネ」
ヒ「……ロン」(ニヤリ)
デュ「なにい!」
張「貴様、そのロンは正義か?貴様はそのロンした牌を一度捨てている。フリテンだ!」
ヒ「…任務失敗。じば」
デュ「いや、自爆はもうやってるからいいって」
カト「でも負けたら罰ゲームですね。…とりあえず脱げや」
ヒ「!!!」

次回、「フルチンダーの日常」に続く(嘘)

561 :プリベンターの日常2:2007/01/20(土) 01:28:17 ID:???
ゼ「放せノイン!」
ノ「やめて下さい!」
デュ「お、なんか揉めてるぜ」
カ「どうしたんです?」
ノ「お前達も手伝ってくれ!ゼクスが『生身でパルマフィオキーナを耐え切る』と言い出して止まらないんだ!」
ヒ「…正気か!?」
ゼ「既に93500CAPITAL使ってデスティニーを生産、MDも搭載済だ!設計素材は…」
カ「だからいけませんってば!」
デュ「大体何でそんな事を?」
ゼ「生存力談義で私の名前が挙がったからだ!成功したらアスランにもやってもらう。
あれに耐え切れれば彼は永遠に生きる事ができる筈だ!」
張「…道理でさっきから第九が放送されてる訳だ」
デュ「通信端末の私物化だぜ?よくやるなぁ…」
ゼ「私はライトニングカウントの二つ名で呼ばれた事もある!何しろ不可能を可能にする男だぞ!大丈夫だ、どきたまえ!」
張「そんな継ぎ接ぎ屁理屈で納得できるか!」
ヒ「…MSの方をやるか…」
デュ『おう、もう準備完了してるぜ』
カ『行きますよ…それ!』

ズバスパズパ!

ゼ「ミ…ミンチだぁーっ!?」
デュ『何しろMDだからな。楽勝楽勝』
ゼ「くっ…ならば生身で大気圏突ny」
ヒ「…観念しろ」
ゼ「うわwちょw何をw」

562 :プリベンターの日常終:2007/01/20(土) 01:56:08 ID:???
張「く、遅れを取った…」
デュ「>>560か?お前じゃなく作者のせいだ、気にすんなよ」
ヒ「さて…このミンチ二盛りはどうするか…」
ノ「ああ、こちらで処理する。お前達はもう帰っていいぞ」
カ「…結局仕事してないですね僕達…」
デュ「火消しが火を起こそうとしてるのを止めた…立派な仕事だと思うぜ?」
ト「…騒がしいな」
張「む…戻ってきたか、トロワ」
ヒ「イーゲルのドリルに血痕…お前もしてきたか」
ト「…こちらもか?」
カ「まぁまぁ。今日はもう上がりだし、その話は今度にしましょうよ」
デュ「腹も減ったしな…さ〜て、いっちょ帰りますかー!」


そして帰ったヒイロは憔悴してるジュドーと妙に機嫌の悪いロラン、ミンチを片付けているキャプテンを目撃するが、それは又別のお話。

563 :通常の名無しさんの3倍:2007/01/20(土) 15:24:59 ID:???
乙乙

564 :通常の名無しさんの3倍:2007/01/20(土) 23:21:17 ID:???
あ、ZZか・・・・半日経ってようやく判ったw

565 :ルナマリアのお弁当大作戦 1/3:2007/01/21(日) 11:01:35 ID:uQRrX34i
このスレでは珍しいシンルナ(?)です。

ルナ「はあ・・・シンステとかシンマユが流行ってるのに何でシンルナは流行らないのかしら?」
メイリン「突然どうしたのお姉ちゃん?アスランさんが本命じゃないの?」
ルナ「そりゃあアスランも良いけど・・・何だか頑張っても振り向いてくれなさそうだし・・・。」
メイリン「で、シンに乗り換えるの?」
ルナ「そうなるのかな・・・まあ、シンも悪くないと思うんだけど・・・。」
メイリン「だったら頑張ったほうが良いと思うよ。下手すればファ2号になるかもしれないから♪」
ルナ「嬉しそうに♪付けないでよ・・・確かにこのままだとファみたいに「最終的にはくっ付くのに無視されるヒロイン。」になっちゃうかも・・・。」
メイリン「(もう殆どなってると思うけど・・・。)」
ルナ「でも、アスランみたいに積極的にアプローチしてもあのシン坊やじゃ効果薄そうだし・・・。」
メイリン「そうね・・・ここは古典的にお弁当作戦はどうかな?シンってよく購買で買ってるみたいだし・・・。」
ルナ「そうね・・・まずはそれで試してみましょうか。」
メイリン「頑張ってね、お姉ちゃん。(お姉ちゃんとシンがくっつけばアスランさんに急接近出来る可能性が上がるかも・・・)」
ルナ「メイリン、あんたが何考えてるのか聞かないけどあんたも見切りつけた方が良いと思うわよ。」
メイリン「うっ・・・。」


566 :ルナマリアのお弁当大作戦 2/3:2007/01/21(日) 11:02:53 ID:???
翌日、学校で・・・・・・

ルナ「もうお昼か・・・シンは多分屋上ね、早速持っていこう。(教室から出る)」

ガラッ、ごちーーーん!!!!

ルナ「いたっ、もう一体誰よー。(弁当を落とす)」
ステラ「あ、ステラのお弁当・・・。(こっちも弁当を落とした)」
ルナ「ステラだったの・・・はい、これ。(落とした弁当二つを拾い、片方をステラに渡す)」
ステラ「・・・ありがとう。」
ルナ「じゃあ、私は急ぐから・・・。」

シンの所へ向うルナマリア・・・しかし彼女は気付かなかった。
自分とステラの弁当箱と包みのハンカチが似ている事に。

屋上・・・

シン「ああ、今日に限って財布忘れたーーー、キラ兄に催促したくねえし、ジュドーやガロードに借りると倍返し要求されそうだし・・・腹減ったーーーー。」
ルナ「あ、シン、やっぱり此処にいたんだ。」
シン「ん、ルナか?何で此処に来たんだ?」
ルナ「偶には屋上も良いかと思ってね・・・それよりご飯はもう食べたの?」
シン「いや、今日に限って財布忘れちまって今空腹状態なんだよ。」
ルナ「(うわっ、何かありがちな展開)そ、そう・・・じゃあ私が作ったお弁当食べる?(作ってきた弁当を渡す)」
シン「え、良いのか?サンキューーー。(普通に弁当を受け取る)」
ルナ「・・・・・・・・・。(何か反応してよこの馬鹿、仙人!!!)」
シン「一体何かな・・・ってうわっ、何じゃこりゃーーーーーー!!!!!」
ルナ「ちょ、どうしたの・・・って何よこれーーーーーーーーー!!!!!!」

シンが開けた弁当箱の中身・・・そこにはこの世と思えないほどの料理とは言えない「ふしゅるるるるるーーーー。」と鳴く弁当が入っていた。


567 :ルナマリアのお弁当大作戦 3/3:2007/01/21(日) 11:04:29 ID:???
シン「何よこれってお前が作ったんだろ・・・つーか何だよこの変な鳴き声出す食い物とは言い難いモノは!!!!!!!!」
ルナ「し、知らないわよこんなの!!!!(何で、普通に作ったのに!?)」
ステラ「シン・・・いる?」
シン「あ、ステラ・・・どうしたんだ?」
ステラ「あのね・・・シンにお弁当作ってきたの。食べてくれる?(お弁当を差し出す)」
シン「え、本当か?(弁当と言い難いモノをルナマリアに投げ返して受け取った)」
ステラ「うん、ステラ頑張って作ったの・・・。(両手が絆創膏だらけ)」
シン「(弁当箱を開けて)うわ、美味そうだなこれ。」
ルナ「(あ、これって私の)ねえ、ちょっと・・・。」
シン「(無視)もぐもぐ・・・うん、美味い、ステラこれ美味いよ。」
ステラ「良かった・・・。(あれ、何か作ったのと違うような・・・シンが喜んでくれてるから良いか♪)」
ルナ「・・・・・・・・・・・・・・・。」

放課後・・・

メイリン「お姉ちゃん、お弁当作戦どうだった?」
ルナ「・・・・・・お願い、何も聞かないで、全部忘れたいと思っているから。」
メイリン「お、お姉ちゃん・・・・・・。」
ルナ「・・・・・・シンのバカーーーーーーーーーーー!!!!!!!!(戻された弁当を投げ捨てた。)」

グエン「今日こそローラを我が物に・・・。」
シャア「ローラたんは私の母に・・・イタッ!!!(投げ捨てた弁当が当たる)」
弁当「ふしゅるるるるるるるーーーーーーーーーーーーーー。」
グエン「な、何だこのタコとザクが合体したような生き物は!?」
シャア「ザク○パスだと・・・ええーい、円○の騎士とはまたマイナーな!!!!」
弁当「ふしゅるるるるるるるーーーーーーーーーーーーーー。」
グエン「こ、こら、こっちに来るな・・・うわああああああああ!!!!!!!!」
シャア「バーサ○ナイト鈴木とは一体誰なんだ・・・ってぎゃあああああああ!!!!!」


ルナマリアの弁当作戦は失敗し、変態二人組みはザ○トパスの餌になったそうな・・・。
・・・いや、ルナマリア好きだよ俺は。

それとsageるのをうっかり忘れてた・・・すまん。


568 :通常の名無しさんの3倍:2007/01/21(日) 16:24:29 ID:???
>567
>ザ○トパス

鉄仮面「ふははは、触手プレイとは私のラフレシアのようにずいぶんマニアックなうわセシリー待て何をあqwせdrftgyふじこ
(セシリーに首をもぎ取られてどこかへ投げ捨てられる鉄仮面)

569 :通常の名無しさんの3倍:2007/01/21(日) 17:34:55 ID:???
GJ! ステラは他意がないからな… 頑張れルナ、明日は明日の日が昇るさ。
しかしステラ、どうやって食材からあんなけったいなものをww


570 :通常の名無しさんの3倍:2007/01/21(日) 22:08:31 ID:???
やあ、ステラに新しい特徴が付きましたね
→破壊的な料理の腕前


571 :通常の名無しさんの3倍:2007/01/21(日) 23:18:44 ID:???
隠し味はDG細胞

572 :げに恐ろしきは女の手料理@:2007/01/21(日) 23:37:01 ID:???
>>570
料理下手だとリリーナという先輩がいたよね。そこで1ネタ

ピースクラフト家。若干15歳の中学生でありながら外交官でもあるリリーナ・ピースクラフトは悩んでいた。

ノイン「リリーナさま。お顔がすぐれませんね。いかがなさいましたか」
リリーナ「いえ、ノインさん。ヒイロのことなのです」
ノイン「ヒイロが?」
リリーナ「最近、彼の顔色がどうもすぐれないのです。毎日護衛にきてくださいますし、火消しのプリベンターという
危険な仕事もされているのですから、せめて栄養と思い、最近は一日三食、わたくしの作ったものを食べさせているのですが、
ますます顔色が悪くなるばかりで・・・・・・」
ノイン(原因はそれか・・・・・・ヒイロも不憫だ)
リリーナ「どうも、今までの栄養食ではダメのようですわね。何か新しいお料理はないものかしら?」



573 :げに恐ろしきは女の手料理A:2007/01/21(日) 23:39:59 ID:???
数日後、学校にて
リリーナ「(周りの子のお弁当を見ながら)どうもみなさんのものは当たり前のものばかり。何かこう画期的なものは・・・・・・あら?」
ステラ「ごはんの時間・・・・・・(パカッ)。ぱくぱくもぐもぐ」
そこには、到底食事とは思えない、唸る弁当を食べる可憐な少女の姿。周りの生徒もあまりの奇怪な光景に彼女からは距離をとっているのだが
一般人からは感覚がかけ離れているリリーナには、その少女の姿は興味が抱かれるものだった。
リリーナ「失礼致します。ちょっと拝見させてください」
ステラ「?」
ふしゃるるるるるーーーーーーーーっ
リリーナ「まあ!素晴らしい。なんて滋養の高そうなお弁当!あなたがおつくりになったんですか?」
ステラ「うぇい。ステラがつくった。ザ○トパスの踊り食い」
リリーナ「今までに見たことのない、まさに画期的なお料理ですわ!どのようにしておつくりになったんですの?」
ステラ「簡単。生きのいいザ○トパスに三杯酢かけて、そのまま食べるだけ」
リリーナ「なんてシンプル!素晴らしいですわ。わたくし、今までお料理はドラ○もんのガキ大将のシチューや、ら○まのヒロインのつくるお酢入りカレーを
参考にしていましたけど、まさかこんな近くにあるとは思いませんでした。よろしければ、わたくしに教えていただけますか?」
ステラ「うぇい。いいよ。でもステラも新しいお弁当つくりたいから、代わりになにかおしえて」
リリーナ「ええ、もちろん。わたくしの秘蔵のレシピをお教えいたしますわ」

数日後、ピースクラフト家居間。
リリーナ「ヒイロ。いつも護衛任務ご苦労様です。最近元気がないようですから、わたくしが滋養のあるものをおつくりしましたわ。
どうぞ召し上がってください」
ヒイロ「(俺の不調の9割はお前の料理が原因なのだが・・・・・・)に、任務了解・・・・・・」
リリーナ「今回はある方から教わった、特別料理ですの」
ヒイロ(他人のレシピか・・・・・・それならいつものリリーナオリジナルでない分、まだ救いはあるか)
ぱかっ

同日、公園にてデート中のシンとステラ。
ステラ「うぇーい、シン。ステラ、お弁当つくってきた。食べて」
シン「あ、ああ、ありがとう(ステラの弁当!?また唸るザ○トパスか、それともブラックド○ゴンの活けづくりか!?)」
ステラ「今度のはある人に教わったの」
シン「あ、ホントだ(よかった。見た感じ普通そうだ)いただきまーす」
ぱく

兄弟宅
ヒイロ「くぁwせdrftgyふじこlp!」
シン「うあ゛ぁあ ・゚・(´Д⊂ヽ・゚・ あ゛ぁあぁ゛ああぁぁうあ゛ぁあ゛ぁぁ」
アムロ「あいつら、どうしたんだ?奇声発しながらガンダムファイトしてるぞ?」
ロラン「よく分からないんですけど、帰ってきてからずっとああなんです。『お前の女が悪い』って言いながら」

574 :通常の名無しさんの3倍:2007/01/21(日) 23:58:14 ID:???
ああ…災難だ…GJ!
今日は救われたと思った直後だけにダメージもひとしおww
料理下手が独自色を出そうとすると大抵悲惨なことになるんだよな…

575 :通常の名無しさんの3倍:2007/01/22(月) 00:20:13 ID:???
スマソ、ザク○パスとブラッ○ドラゴンに反応してしまったorz

576 :通常の名無しさんの3倍:2007/01/22(月) 01:00:25 ID:???
う〜ん、おしい。『破壊的な料理の腕前』まで後一歩……破壊的がちょっと足りない

577 :通常の名無しさんの3倍:2007/01/22(月) 05:24:40 ID:???
隠し味は青酸カリ

578 :567:2007/01/22(月) 10:32:32 ID:???
破壊的、破壊的・・・・・・そうか、解った。
来月のバレンタインをお楽しみに。

579 :通常の名無しさんの3倍:2007/01/22(月) 10:46:20 ID:???
去年は裸リボンの集団が押し寄せて大騒ぎになったが、さて今年は何が起こるのやら……

580 :便乗:2007/01/22(月) 17:48:11 ID:???
今日も食材を求めて遠出をしているデストロイ搭乗中のステラ
ステラ「うぇーい、爆進爆進♪」
モビルアーマー形態で海上移動中だったのが
ステラ「飛行機雲・・・ハチドリ・・・焼き鳥・・・今日のおかず・・・」
モビルスーツに変形して両腕のドラグーンが空へと向かって発射された


その日の夜
ロラン「もう夕飯の時間だというのにヒイロはまだ帰ってきてませんねぇ」
シン「どこかでまた自爆したんだろう」
玄関が開く音と共にボロボロになったヒイロ帰宅
アムロ「おい、どうした!?」
シン「ほら言ったとおりだ」
ロラン「そんなこと言ってないで救急箱を!ヒイロしっかりしてくださいよ!」
ヒイロ(久しぶりに懐かしい期待に乗ったらこれだ・・・シン、覚えていろよ)ガクッ


次の日の朝から一週間、何故かキラが盗る前にシンの朝食が無くなったという
2人の阿鼻叫喚がうるさいのでその後は止めたらしいが・・・・

581 :通常の名無しさんの3倍:2007/01/22(月) 21:34:01 ID:???
>>580
じゃ、翌日はこれだな

ステラ「うぇーい、シン。今日は焼き鳥弁当つくってきた。食べて♪」
シン「無機物!?」

582 :通常の名無しさんの3倍:2007/01/22(月) 21:47:53 ID:???
ルナマリアがシンの作った料理でシンに
「はい。あーん」
ってシチュエーションがアニメ誌に掲載されていたらしいが

シンは料理できるっぽいのかな
ステラは……まあ……健気だよ

583 :通常の名無しさんの3倍:2007/01/23(火) 09:37:29 ID:???
>>582
新シャアのネタスレでのシンはプリン職人だったりハンバーグ作りの達人だったり家事全般を取り仕切っていたり紅茶の入れ方の修業中だったりetc、etc…

584 :通常の名無しさんの3倍:2007/01/23(火) 10:48:50 ID:???
そこで冷やし中華の達人シロッコの登場ですよ

585 :通常の名無しさんの3倍:2007/01/23(火) 11:12:43 ID:???
ジェリドが活躍出来そうな流れだ

586 :通常の名無しさんの3倍:2007/01/23(火) 11:19:26 ID:???
この流なら炒飯職人ディアッカの出番も来る!のか?

587 :ルナマリアのL・O・V・E大作戦 1/3:2007/01/23(火) 13:16:50 ID:???
ルナ「きーーーーーー、あの金髪エクステンデットのせいでこの前は失敗しちゃったわ。」
メイリン「お姉ちゃん、余程悔しかったんだ・・・・・・。」
ルナ「こうなったら最後までやってやるわ・・・絶対にシンを堕としてやるんだから。」
メイリン「お姉ちゃん、漢字が違うよ・・・で、何か作戦でも考えてる?」
ルナ「それは・・・全然考えてないわ。」
メイリン「(ガクッ)だ、だったらこれでやってみたら?(ノートを見せる)」
ルナ「何・・・LOVE・・・愛がどうかしたの?」
メイリン「だからお姉ちゃんがシンに「シン、この単語の発音が判らないから教えてくれない?」って聞くの。」
ルナ「ふんふん・・・・・・。」
メイリン「で、シンが何って聞いたら「えっとね・・・エル・オー・ブイ・イー。」って答えるの。
そしたらシンが「LOVE・・・愛・・・ルナ、まさかお前・・・。」ってなって二人の間に愛が芽生えるの。」
ルナ「へえ・・・でも、それって何だか古臭くない?」
メイリン「シンって単純だからこれくらいが調度良いと思うんだ。」
ルナ「そう・・・じゃあ明日早速試してみるわ。」
メイリン「頑張ってね、お姉ちゃん。」


588 :ルナマリアのL・O・V・E大作戦 2/3:2007/01/23(火) 13:18:37 ID:???
翌日、学校・・・・・・


シン「さて、英語も終わったし早速昼飯食いに行くか。」
ルナ「シン、ちょっと待って。」
シン「ルナ、どうした・・・ってまさか、またあの弁当食わす気じゃないだろうな!!!????」
ルナ「違うわよ。その・・・ちょっと教えて欲しい事があるんだけど。」
シン「何を?」
ルナ「えっと、その・・・英語の単語の発音が解らないの、だから教えてくれない?」
シン「ん、良いけど?」
ルナ「えっとね、単語は・・・える・おー・ぶい・いー・・・なんだけど。」
シン「L・O・V・E・・・LOVE・・・愛・・・ルナ、まさかお前・・・。」
ルナ「シン・・・・・・・・・。(心成しか少し顔が赤い)」
シン「まさかお前・・・・・・・・・LOVEなんて簡単な単語も解からないのか!?」

ズルッ!!!(見事にこける)

ルナ「い、いや・・・そうじゃなくて・・・。」
シン「これが解からないってちょっとやばいって・・・コーディネイターだからって油断してると老年期には呆けちまうぜ。」
ルナ「だから、そうじゃないって・・・・・・。」
シン「あ、早くいかねえと新製品のプリンパンが無くなっちまう・・・じゃあルナ、D○トレーニングでもして頭鍛えろよ。(購買へ行く)」
ルナ「・・・・・・・・・・・・。」


589 :ルナマリアのL・O・V・E大作戦 3/3:2007/01/23(火) 13:20:55 ID:???
放課後・・・マグダニエル


ルナ「シンの馬鹿、仙人、あんな簡単な事にも気付かないなんて・・・。(バーガーを食べている)」
メイリン「お、お姉ちゃん、もう止めた方が良いよぉ。(愚痴と自棄食いに付き合わされてる)」
ルナ「うっさいわね、黙って聞きなさいよ。」
メイリン「で、でもぉ・・・・・・・・・。」
ルナ「大体さ、何であいつはステラとかマユとかが好きなわけ?もしかして只の強化フェチでミンチフェチじゃないでしょうね!!!」
メイリン「(ううっ・・・これ以上付き合ったらまた体重増えちゃうよぉ・・・)」
ルナ「そうよ、あたしなんかどうせとってつけたヒロインのファ二号ですよ、あたしなんか、あたしなんか・・・ううっ・・・・・・。(泣き出す)」
メイリン「(えーん、誰か助けてよぉ・・・)」

ティファ「悲しい気持ち・・・何だか私も悲しい・・・。」
カミーユ「何だろう・・・何故かファを大切にしないといけない気がする・・・。」


地味に続いていきます・・・。


590 :通常の名無しさんの3倍:2007/01/23(火) 15:42:44 ID:???
ttp://cgi.2chan.net/f/src/1169523685438.jpg
凸よ、これぐらい言えるようにならないと男じゃないぞ

591 :通常の名無しさんの3倍:2007/01/23(火) 20:54:29 ID:???
GJ

>何だろう・・・何故かファを大切にしないといけない気がする・・・
説得力ねぇw

592 :衝動的に納豆で書いた。今は反省している。:2007/01/23(火) 22:11:10 ID:???
ロラン「な、納豆が!…ない…」
そう、発掘あるあるカプール百科で紹介されたのをきっかけに爆発的なブームを巻き起こしている納豆ダイエット
そのため納豆が全国のスーパーの店頭から消えてしまったのだ
ロラン「どうしよう…あれがないと明日ドモン兄さんとギンガナムさんが暴れちゃう…」
シーマ「こんなところでどうしたんだいロラン?そんな困った顔をして」
ロラン「シーマさん!?いやぁ納豆が品切れで困っているんですよ…」
シーマ「なるほどねぇ、じゃあウチで買い置きしてある納豆をあげるかい?料金は今度の日曜日にコウを5時間こっちの自由にできる権利でいいさ」
ロラン「そんなことでいいんですか?ほ、本当にありがとうございます
どうぞコウ兄さんは自由にお使いください!なんなら一生ry」
シーマ「あっはっは!いやぁお安いご用さ!じゃあ後で五時前にはそっちに運んでおくからね」
ロラン「はい、よろしくお願いします(あーよかった!数日はこれでなんとかなりそう)」

そこに赤い彗星と御曹司の姿
赤「時にローラ…君は納豆には卵を入れる派かね?」
御「いやいやローラ、君はそんな野蛮なことはせず醤油とネギ派だろう?」
ロラン「この二人も納豆と交換してほしいよ…」

593 :通常の名無しさんの3倍:2007/01/23(火) 22:19:32 ID:???
>>592 GJ!
そんな事呼ばわりされたコウがちょっとカワイソス(´・ω・`)
だがそれがいい!!続編キボン

594 :通常の名無しさんの3倍:2007/01/23(火) 22:35:09 ID:???
発掘あるあるカプール百科も何日か後に捏造がばれて打ち切りなのかw

595 :通常の名無しさんの3倍:2007/01/23(火) 23:07:04 ID:???
ソシエ「発掘された子はカプルですからね。あんなデカブツと一緒にしないで!」
というお叱りの電話が多数寄せられ、放送が打ち切りになったという。だが、それは別の話。

596 :通常の名無しさんの3倍:2007/01/23(火) 23:38:20 ID:???
シーブック「納豆がない?何とぅー!」

ロラン「…」
カミーユ「…」
アル「…」
シュウト「…」
キャプテン「しゃれのつもりで言った確率、91%」

597 :通常の名無しさんの3倍:2007/01/24(水) 08:09:47 ID:???
鉄仮面「ふはははは、寒かろう!」

598 :ルナマリアのラブレター大作戦 1/4:2007/01/24(水) 11:06:21 ID:???
ルナ「ううっ、二回目の作戦も失敗しちゃったわ・・・。」
メイリン「そ、そうだね・・・・(この前の自棄食いに付き合って3キロ太った)」
ルナ「一体私の何がいけないのよ。」
メイリン「うーん・・・多分今のシンはお姉ちゃんの事を同級生位にしか見てないからじゃないかな?」
ルナ「じゃあ一体どうすれば良いのよ!!!!」
メイリン「や、やっぱり一番の手は直接告白かな?(こ、怖い・・・)」
ルナ「告白?」
メイリン「うん、流石のシンでも「好き。」って言われれば気付くと思うんだ。」
ルナ「そうね・・・じゃあそうしましょうか。じゃあ電話して・・・。」
メイリン「ちょっと待って、直接呼び出すより間接的に呼び出した方が効果があると思うよ。」
ルナ「え、どういう事?」
メイリン「まず、「放課後、体育館の裏で待ってます。」って書いた紙をシンの靴箱の中に入れるの、勿論名前は書かないでね。」
ルナ「ふんふん・・・。」
メイリン「それで、シンは「一体誰が待ってるかな?」って思いながら体育館裏にやって来て、そこで初めてお姉ちゃんが相手だと解かるの。」
ルナ「そしてシンに好きだって事を伝えると・・・なんか回りくどいわね。」
メイリン「この方が効果的だって・・・今度こそ成功するよ。」
ルナ「そうね・・・じゃあ早速やってみるわ。」
メイリン「頑張ってね、お姉ちゃん。」


599 :ルナマリアのラブレター大作戦 2/4:2007/01/24(水) 11:08:48 ID:???
翌日の早朝、学校の玄関・・・


ルナ「えーと・・・誰もいないわね、じゃあこれを。(シンの靴箱の中にラブレターを入れる)」
メイリン「後はシンが登校してきたらこれを見つけて、後は放課後のお楽しみって事だね。(付き添い)」
ルナ「そうね、じゃあ早く教室に行きましょ。」
メイリン「うん。」

それから5分後・・・・・・

ヨウラン「今日は珍しく早く学校に来たな。」
ヴィーノ「うん、早起きは三文の得って言うしね。(シンの靴箱を開ける)」
ヨウラン「おいヴィーノ、そっちはシンの靴箱だぜ。」
ヴィーノ「あ、うっかり間違えた・・・ってなんだろこれ?(ルナマリアのラブレターを取り出す)」
ヨウラン「ん、どうした・・・ってそれはまさか、ラブレター!!!!!」
ヴィーノ「そうみたい・・・シンの靴箱に入ってた。」
ヨウラン「あのラッキースケベ・・・一人だけ良い思いしようとしやがって。(ヴィーノからラブレターを取る。)」
ヴィーノ「あ、ヨウラン、それ戻した方が良いんじゃない?」
ヨウラン「それよりさ、これを此処に入れたら面白いんじゃないか?(近くの靴箱に入れる)」
ヴィーノ「よ、ヨウラン、それ不味いって・・・。」
ヨウラン「構うもんか、俺達には浮いた話の一つもないのにシンばっかり良い思いするってのも尺だろ?」
ヴィーノ「ま、まあ・・・そりゃそうだけどさ・・・。」
ヨウラン「ま、そういう事でさっさと教室に行こうぜ。」
ヴィーノ「う、うん・・・・・・。」


600 :ルナマリアのラブレター大作戦 3/4:2007/01/24(水) 11:10:37 ID:???
放課後、体育館裏・・・


ルナ「ふう・・・本当にやっちゃったけど、シン来てくれるかしら。(木の後ろで待っている)」

ザッ、ザッ、ザッ・・・・・・。(誰かの足音)

ルナ「(き、キターーーーーーーー、お、落ち着きなさい私、ここは深呼吸して・・・)あ、あの、私、貴方の事が好きなの!!!!」

飛び出して告白するルナマリア・・・だが・・・

????「え、俺なんかで良いの?」
ルナ「うん、そう・・・・よ?」

ルナは初めて相手を見たが、それはシンではなくビーチャだった。

ルナ「な、何でシンじゃないのよ・・・ってかあんた誰!!?」
ビーチャ「でも困るなぁ・・・俺エルが好きだし・・・。」

どうやらヨウランが入れた靴箱はビーチャのであったようだ。

ルナ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・。(手が震えている)」
ビーチャ「けど、あんたも結構可愛いしなぁ・・・ってげぼふぁ!!!!!!!」
ルナ「あんたなんかお呼びじゃないわよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!」

怒ったルナマリアはビーチャに向って見事なスクリューアッパーを喰らわした。
哀れなビーチャはそのまま空高く舞い上がっていった・・・彼は悪くないのに。


601 :ルナマリアのラブレター大作戦 4/4:2007/01/24(水) 11:17:57 ID:???
夕方、ガンダム一家の食卓・・・


ジュドー「そう言えばさ、今日ビーチャの奴にラブレターが来てたんだぜ。」
ガロード「マジ!?あんな顔でもててたのか?」
ロラン「こら、そんな事言うもんじゃないですよ、盾食う虫も好き好きって言いますからね。」
シーブック「ロランの言い方も結構酷いような・・・。」
アル「ねえ、それってどういう意味?」
キラ「えーっとねー・・・まあ、どんな物にもそれを好きだと思う物好きがいるって意味かな?」
ジュドー「けどさ、あいつ何時まで経っても帰ってこないからルーと探しに行ったら何故か木にぶら下ってたんだ。」
ガロード「木にぶら下ってた?」
ジュドー「ああ、しかも何にも覚えてないんだよ・・・結局相手が誰か分からなかったけど、モンドとの賭けで勝ったから良いんだけど。」
キラ「え、もしかしてふられるかどうか賭けしてたの?」
ジュドー「ああ、エルと俺がふられる方で、モンドが大穴でOKの方に回ってさ、少し小遣いが増えたぜ。」
ロラン「こら、賭け事はしてはいけませんよ。」
コウ「はぁ・・・俺にもラブレター来ないかなぁ・・・。」
カミーユ「あ、コウ兄さんいたんだ。」
コウ「シクシク・・・何でここじゃ俺ってニナと仲が悪いんだ、そして何でシーマと・・・OVAじゃ零距離で吹っ飛ばしたのに・・・。」
シン「あーー・・・コウ兄が何だか壊れたっぽい・・・。」
ヒイロ「運命は時に厳しい・・・か。」


こうして、ルナマリアのラブレター作戦は失敗した。
バレンタインの日まで後三週間。


602 :通常の名無しさんの3倍:2007/01/24(水) 16:28:08 ID:???
GJ!!
ビーチャ…かわいそうな子……

603 :通常の名無しさんの3倍:2007/01/24(水) 16:41:20 ID:???
種キャラメインで兄弟がおまけ以下になってる気がする

604 :通常の名無しさんの3倍:2007/01/24(水) 17:20:45 ID:???
>601がいい具合に賑やかだから良し。

605 :通常の名無しさんの3倍:2007/01/24(水) 20:39:22 ID:???
>ロラン

盾じゃなくて蓼だよ

606 :通常の名無しさんの3倍:2007/01/24(水) 23:15:22 ID:???
コウはもうね…納豆とトレードされてたし…かわいそうに

607 :通常の名無しさんの3倍:2007/01/24(水) 23:49:30 ID:???
きっと今頃、年上の魅力に目覚めて幸せにやってるはず

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